ボランティアキャリアコンサルティング

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キャリアコンサルタントひろくん

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2025.09.05
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​​​ ​【注意】記事を掲載する時期が、不登校問題と重複しています。ペドフィリアを有する人の年齢層には10代前半も含まれる為、本来はそうした年齢層を意識して、文章表現を優しめにした情報を提供すべきです。しかし時期的に、今回は読者層を大人に限定して作成しています。今後時機を見て、文体の簡易化を行う予定です。​

​ ペドフィリア(小児性愛:なおペドフィリアには「愛」などなく、いわば 「小児対象性的暴力」 等の表現の方が適切だと言えましょう)を有する人には、基本的に 何かしらの問題点(例:発達障害)がある可能性が高いこと。または成育歴が不適切であったこと。 それらの可能性が高い点については、前回の記事でお伝えした通りです。​

​ そしてそうした問題を抱えている人が、ペドフィリアを実行することを「促進する要素」とはいったい何なのでしょうか。それを認知行動療法の視点から申し上げると、 彼ら(ペドフィリアを有する女性は、調査上少ないとされています)の認知が酷く歪んでいるから と言えます。​

ここで復習ですが、認知行動療法における認知の歪みを確認しておきます。
非現実的であり、論理的な因果関係も成り立たない
非妥当的 であり、 独善的過ぎる 為、他人の共感を得られかったり、犯罪を犯しうる。
非自己支援的 であり、 自分を不幸へと導く 考えである。
④上記の理由により、本人にかかわる 他人(例:家族他)、組織、社会などを不幸にしやすい
こうした内容を反映する考え方(=認知、信条、ビリーフ)となっています。

 例えば、あなたはとても美味しいと評判のラーメン屋に長時間並んだとします。しかしもうすぐ食べられるというところで、品切れになってしまいました。その際【A:歪んだ認知】を持つ人間と、【B:適切な認知】を持つ人間ではどのように捉え方が違ってくるのでしょうか?

【A:歪んだ認知を持つ人間の感じ方】

「ふざけるな!この私をさんざん待たせた挙句、結局品切れになっただと!?これだけ長時間待ったのだから、なんとしても私にもラーメンを提供すべきだろう? 待ち時間を補償しろ! 補償しなければ、SNSにこの店の悪行を暴露してやる!」と激怒し、実際にSNSにUPした上、彼はラーメンを食べることはできなかった。

【B:適切な認知を持つ人間の感じ方】

「あぁ、もう少しだったんだけどな。残念だし、疲れたなぁ。1時間前に並ぶのでは不足なのかもしれないな。忙しくて悪いけれど、店の人に並ぶ時間の目途をきいてから帰宅しよう。」と状況を現実的に把握して、時間のめどを調査した彼は、次回ラーメンを食べることができたのであった。

AもBも「自分の希望がかなわかった」わけですが、そこから感じる感情、思考、行動、以降の結果は全くちがったものになっていきます。 Bはそれほど嫌な気持ちにならない上、次回は美味しいラーメンを食べられています。もちろん幸せだったわけです。



 以上は 認知の歪みの具体例提示 でしたが、次にペドフィリアを有する人々によく観られる「歪んだ認知(IRB)」を確認してみましょう。そしてどのような問題点があるのかを、一緒に確認していきましょう。

​※なお、歪んだ認知の内容は『「小児性愛」という病 それは、愛ではない 斎藤章佳氏』を参照しています。​

IRB1:こどもが相手が同意してきた、認めてきた、誘ってきた。だからいいんだ。
問題点:子供は、判断力・自我・コミュニケーション能力等が明らかに不足しています(或いは無い)。つまりペドフィリアを有する人のこと、その人の言動を適切に判断したり、言動を選択して実行することもできません。
また仮にそのこどもが淡い恋愛的な気持ちを持ったとしても、それが果たして年齢差がとてもある、自分を人間として大切にしてこないような人間に対して、向けられるものでしょうか?

IRB2:黙っているので、受けれ入れているに違いない!またおしゃれをしている。私を誘っているにちがいない。
問題点:相手の行動や様子を(故意に)ひとつの視点でしかとらえようとしていません。理不尽で(理解不能な)暴力やかかわりをしてくる人間に対して、恐怖で声がでないという反応は極めて自然な話です。またこどもが来ている服装は、親が選んだり、おしゃれで友人などからの受けが良いから着ているという理由が自然です。

IRB3:相手が顔を赤らめた。好きだから赤面したのだ!
問題点:破廉恥な行為をされて羞恥心を感じているだけの可能性が極めて高いです。相手の状況・様子を自分の都合の良い解釈でとらえているだけと言えます。

IRB4:我々の関係は純愛関係だ、恋愛関係だ、などと一方的に決めつける。
問題点:性加害してくるような自分を、子どもだけは受け入れ愛してくれると思い込む時点で、相手の心情や様子を十分に観察していたり、心情を酌もうとしていません。

IRB5:明るみにでなければ、大丈夫だし、続けてられて幸せだ。親にばれなければ大丈夫だ。子供が秘密にしてくれていたら、快楽を続けられる。だから、口止めしておけばいい。子供は素直だし、脅したり、金を与えればいい。
問題点:相手を「超格下」扱い。つまり人として見ていませんし、もはやモノや人形やペットとでもみているかのような関係性を持とうとしています。こどもの親の悲しみ・愛情などの感情も全くくみ取れていません。

IRB6:こどもの無力さにつけこめばそれでいい。どうせされていることの意味がわからない相手だからいいはずだ。
問題点:3歳児だったとしても、非日常的で自分が安心できないような経験は、記憶に残り続けて、成長と共に、数年後から数十年後において、その記憶が発言することが精神医学臨床にて確認されています。

IRB7:特別なことではなく、たまたま相手が小児だった。
問題点:だからなんでしょうか? お金が全くない。たまたま金持ちが目の前を横切った。だから強盗殺人してもいいのでしょうか?

IRB8:相手にもメリットがあるはずだから、いいはずだ。
問題点:ペドフィリアを有する人のかかわりは、そのすべてが相手の心身に大きなダメージを与える行為であることを受容すべきでしょう。たとえばこどもが口止め料のお金をもらうことですが、お金に対する悪いイメージを持つ、お金の適切な使い方の経験を阻害するなどの問題点があります。

IRB9:子供は無力で、素直で、従順で、自分を傷つけることは無い。ペットの飼育感覚だ。
問題点:確かに子供は無力で、素直で、従順で、自分を傷つけることは無いでしょう。だから大人たちはこどもを守り、健全な成長を促す者なのではないしょうか? 無力だからつけこむ。無力だから守り育てる。どちらが妥当な因果として成立するでしょうか?飽きたペットを捨てることと同義になっています。命(人間)の軽視です。

IRB10:成長に伴って、今後性的な知識を得たり、経験をするのだから、自分がしてあげよう。
問題点:ペドフィリアを有する人間よりも、はるかに適切で、知識があり、こどもの安全を確保し、健全な成長を促すことのできる指導者・教員などが既に存在しています。

IRB11:児童を対象にした性的に刺激を与える刊行物・動画(いわゆる児童ポ●●)などは、現実の子供を傷つけないはずだし、実際犯罪を犯すわけがなく、むしろ犯罪を犯さない為の発散として活用できているはずだ。
問題点:こどもを人としてみなさず、人権を無視した姿勢で生きること自体がまず問題だと言えます。また精神医学の臨床データから、ペドフィリア治療のクライエントの内、実に95%が児童ポ●●を有していたとの結果となっています。更にこどもとの性的な関係の妄想が、行動へとエスカレートされるリスクがあると言われています。

IRB12:LGBTと同列に扱われるべきだ。
問題点:LGBTの人たちは、皆自分の意志で交際相手を選んだり、相手の申し出を受け入れたりしています。つまりお互いに主体性を持った者同士の関係です。ペドフィリアは、主体性のないこどもを無理やり性の対象にしています。全く同じではありません。

IRB13:(現状非公開 綾)
【注意:以上のIRB1~13は、被害にあったこどもが実際にどのように感じていたかについて、診察・カウンセリング等にて確認されたものです。実在の被害であり、執筆者の想像ではありません)



 どうしてもペドフィリア問題を扱うと、ペドフィリアを有する人に対して批判的になってしまいがちです。そして彼らを「最低の人間」だとレッテル貼りしてしまいがちです。そうして ​「自分はダメで悪い人間なのだ」というレッテルを貼られた人たちは、とても苦しい思いをしていることでしょう。自信も失うことでしょうしょんぼり。​


 それだけではありません。そういった社会的なスティグマ(ダメで悪い存在だとレッテルを貼られた状態)をつけられたペドフィリアを有する人たちは、 ​彼らがかかわる人間たちを恐れ、憎み、信じないなどの姿勢でかかわろうとすることでしょう。つまり「他人を人間だとみなせない」状態で生きるのかもしれません。​

 もちろん、彼らも自由意思でそうするのではないでしょう。 ペドフィリアをするのは、自分が辛いから。昔の傷が癒えていないから。今が生きづらいから。様々な理由があるはずです。 同情はできませんが、気持ちはわかる気がします。

 繰り返しますが、それでも同情はできません。 こどもの心身に大きなダメージを与えるような暴力は許すことはできないから です。

​しかしペドフィリアを有する人たちも、その「精神疾患」から現実的に立ち直ることは可能です その為の心理療法、精神医学、ソーシャルワークなわけです。どうか自分自身で適切に工夫して、ペドフィリアという克服すべき問題を乗り越え頂きたいと思っています。

※今後、治療を促進する内容の記事を執筆予定です。

【参照】
​『「小児性愛」という病 それは、愛ではない 斎藤章佳氏』​​





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Last updated  2025.09.20 11:53:11
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