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ある土地の恐竜期、先住民が野原で暮らし、やがて家が建ち、さまざまな家族がそこで生活していく様を各時代ごとに描いていく。
戦地から帰還したアルと妻ローズは、その家を購入し、新生活を始める。アルはセールスマンとして働き、やがて長男のリチャードが産まれ、その後もさらに2人の子供に恵まれ、いろいろあるものの幸せに暮らしていた。やがて高校生になったリチャードが彼女を連れてきて、さらに彼らの物語もその場所で展開していく。
どういうお話なんだろう?という興味が湧いたので観ました。
予告では、フォレスト・ガンプのスタッフ&キャストで送る〜というキャッチフレーズだったのでたぶんハズレはないかなと思ったのもあります。
ハートウォーミングなお話ではあるのですが、これみよがしに感動とか、嘘やんっていう幸せな家族を見せられるわけではなく、割と現実というか幸せなときもそうでないときもしっかり描かれていました。
私が思う特にユニークな点は2点ありましたね。
まず、それぞれの時代のその土地の姿、そこに住む人々の姿を交互に映していくスタイルなんです。
時代が行ったり来たりするんですが、映像の切り替わりが面白かったんですよね。
説明が難しいんですけど、一つの時代のストーリーが展開してる中、ある一点の場所だけが昔の時代の映像になって、次に全画面がその時代に飛ぶ…みたいな?
すみません、説明が下手で。
その場所で時空が繋がってるということがわかるような絶妙な見せ方だったと思います。
もうひとつは、リビングルームの出窓が見える画角で、定点カメラのような形で全てのストーリーが展開するという点です。
私たちはそれぞれのストーリーを定点カメラを置いて観察してるように見れるんです。
最後にそのカメラの奥側が映し出されたときは、その家の歴史を感じてジーンとしました。
先にも書いたように、すごくドラマチックなことの起きるって感じではないんですが、それゆえに各々の家族には各々のストーリーがあるよねと思えて、不思議と胸に迫るものがありました。
最後は自然に涙を流してるアラフィフおばさんがいましたよね。
後悔だってたくさんあるけど、幸せな人生だっんじゃないかと思えるハートウォーミングなお話でした。
巨匠の作品ですが、手法も斬新でしたし、家族のいる人はもちろん、独身でも人生を考えさせてくれる良い映画です。
★★★★☆
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