沢木遥の「幸せ力をつける練習日記」

沢木遥の「幸せ力をつける練習日記」

2003.08.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
家族旅行中。


夕暮れどき、浜辺でスケッチしているお年寄りの女性を見かけた。
ひたむきに描いている丸い背中をみていたら、ふと、大好きな画家、「グランマ・モーゼス」(モーゼスおばあさん)を思い出した。古き良きアメリカの農民の生活を丹念に描いた画家だ。

アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860-1961)。
ゴッホの「ひまわり」で有名な安田海上火災の美術館に絵をみにいって、私はこの画家のことを知った。アメリカの農婦。10人の子供を育てあげ、70歳すぎて絵を描き始めた。101歳で亡くなるまでに、1600点もの作品を残している。

絵を描くのは、寝室の松のテーブルの上。コーヒー缶を絵の具入れにして、コールドクリームの空きびんで筆をすすいだ。有名になってお金持ちになってからも、アトリエをもたず、そんなふうに描いていたという。

「なぜ、夕焼け空の絵が多いのですか」とインタビューで聞かれ、
「だって、ピンクの空ってきれいでしょう。わたし、きれいな絵が描きたいの」

なんという天真らんまんさ。

女性は仕事だけでなくて、結婚とか、子育てとか、親の介護だとか、なんだかんだと人生忙しい。
それでいて、そういう人生の「祭り」の時期が終わると、長い長い時間が待っている。私たちのころは、平均寿命は軽く90歳を超えているらしい。

そのとき、なにをしているか。どういう暮らしをしているのか。
なかなか想像するのは難しいけれど、グランマモーゼスのように、好きで好きでたまらないことに夢中になって打ち込んでいたいな、と思う。





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Last updated  2005.12.17 19:40:47
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