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2011.06.07

　政治がらみのことはあまり書きたくないのですが、最近の情勢を見ているとどうしても書いておきたくなりました。

　福島原発の状況は皆さんご承知のとおりで、いつ終息するかまたその放射能の放散レベルはどれくらいになるのか、毎日数字が修正されて、予測が着きません。しかもまだ終息していないのですから飛散する放射性物質は増えこそすれ減ることは無いのですね。

　最優処理方法も決まっていない放射性物質。普通の物質ならどんな有毒のものでも無害化できるのですが、放射能は決して消すことが出来ない。そういう性質のものなのですね。自然界にごく微量に散在するウラニウムを濃縮して作り出したものです。放射線を浴びるとそれまで放射線を出さないものまで放射線を出すようになってしまうのでしょう。

　この埋蔵量と言うのを聞いて驚きました。あとせいぜい６０年分しかないそうです。電力会社の発表でも１００年。そのあと無限大に増えるというのはさらに毒性の強いプルトニウムを再生産することで、いまだにその技術は確立されていません。石油は４０年しかないから原子力というのが推進の根拠のようですが、５０歩１００歩の話なのですね。

　菅首相が自民、民主両党から降ろされる動きが出てきたのは、菅首相が脱原発に舵を切りはじめたころからのようです。脱原子力を視野に送電線と発電会社の分離など自然エネルギー利用が参入しやすいように具体的動きを始めた途端、批判が高まりはじめました。

　災害対策はもともと東電の怠慢から起こっていることで首相の責任ではありません。その後起こった大災害への対応はだれが対応しても同じことだったでしょう。それを承知で菅降ろしを始めたのは原発の利権がらみなのでしょうね。

　最長１００年で原料が切れるなら無限エネルギーの太陽光発電の効率向上に真剣に取り組むべきでしょう。国家１００年の体系を考えるのは政治の役目だと思うのです。孫正義さんがいち早く太陽光発電所の構想を打ち上げてくれました。それが成功することを期待します。

　しかし、今の既存政党ではすぐに原発重視に戻ってしまうでしょうね。できれば孫さんがもうひと押しして、脱原発を基本政策とした新政党を立ち上げてくださらないでしょうかね。

　ドイツがいち早く脱原発を決定したのはそうした環境配慮の政党が伸びてきたからです。心底、今の日本の政治家は利権で汚染されているか、経済優先で１００年の体系を考えられない人達ばかりだなと思うようになりました。まあマスコミも悪いのですが。

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