2014年01月17日
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                       白血病だった。

                       再発を繰り返し、入退院し、その都度復帰してきたが、

                       闘病10有余年とうとうこの日が来てしまった。

                       思えば、最初の発病は、彼がまだ40になるかならぬか。

                       3人の子供はまだまだ幼かった。

                       今、上の2人はもう大学に進み、特に二番目は薬学を学んでいる。

                       しかし、間に合わなかった。


                       これまでは、毎回奇跡の様に新しい治療法が見つかり、



                       病魔と闘いながらも、彼の職人芸は冴えわたり研ぎ澄まされていき、

                       コンビネーションは抜群だった。

                       これまで幾多の困難を一緒に乗り越えてきたし、

                       数々の「奇跡」を生んできた。

                       実際、彼が居るのと居ないのとでは全く成果が違って、

                       ちょうど、二人で餅をつきこねるように、

                       一緒に仕事をしてきた。



                       去年も4月から休んでいたが、8月の末に無理を押して復帰。

                       一番困難な秋冬戦線を戦った。

                       誰もが認める成果を上げ、クライエントからも周囲からも、

                       彼の仕事は改めて評価されていた。。。




                       一杯泣き言を聞いた。

                       一杯、一杯、「もう、入院したくない。」を聞いた。

                       最後に会った時、前日は休んでしまって、

                       やっと出て来れた暮れも押し迫った日、

                       執務室の前の車椅子が、彼の執念を感じさせていた。



                       しておくからと言った仕事・・・

                       今日、約束を遂げて、渡すはずだったのに、

                       相手が居なくなってしまった。


                       あんなに急がせたのに、

                       みんなどこかで、

                       まだ、大丈夫、また、復帰する・・・そう思っていたのだろう。


                       正月二日目までは元気だったと聞いた。

                       救われた気がした。

                       急変はその後、入院を選ばず、自宅での最期を選んだ。

                       妻や3人の子供たちに見守られて、息を引き取ったと聞いた。

                       痛み止めで、ここ数日は意識もなくなっていたので、

                       苦しむことは無かったと思いたい。


                       転勤した同僚が自宅に見舞いに来ているのを漏れ聞いた時、

                       別れが近いことを予感していたが、

                       私は、自宅にまでは見舞えなかった。

                       あくまでも、クライエントを介しての、仕事のパートナーだったから。

                       どんなに辛くても、遺された仕事をやり抜こうと思った。

                       今朝、職場に電話がかかってきていて、漏れ聞こえる内容からそれとわかった。

                       できること、考えられることはすべてしたと思う。


                       彼も、家族も、医師も、私も。

                       だから、仕事の上では、やりきったと思った。


                       今まで、彼が休職していた時、

                       彼が居たらどうしていたかを考えながら仕事をしてきた。

                       これからは、今までの記憶をたどりながら、やっていくことになるだろう。

                       あと、数か月なのか、あと数年なのかはわからないけど。

                       今の職場にいる限りは、そうであり続けるだろう。

                       取り敢えず、残す2件のクライアントのうち、

                       1つはもう、することはしつくしたので結果待ちだ。

                       もう1つは、できる準備を全部して、1月を終えたいと思っている。

                       人事は尽くしてあるので、天命を待つのみ。

                       枠があることなので、運は天に任せるしかない。


                       見守って。。。使徒が12人となるように。

                       虹の戦士が育つように。


                       明日、たくさんのこれまでのクライエントと会うだろう。

                       泣かないようにしきゃ。                                          





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最終更新日  2014年01月17日 23時32分41秒
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