地を這う虫

2024/02/24
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カテゴリ: ジャズ
名古屋のジャズ喫茶「バリレラ」のマスター・オイチャンのYouTube動画でこのアルバムが取り上げられていたので、久しぶりに聴いてみました。Discogsで調べるとFrance盤、Canada盤、US盤が1978年にリリースされていて、どれがオリジナル盤なのかよく分かりません。私の所有盤はUS盤です。リフォーム工事中の水漏れトラブルの影響でアルバムジャケットにシミがあります(涙)。工事中一時的にレコードを床に直置きしてる際に水漏れトラブルで床が水浸しになった影響です(号泣








Paul Desmondは白人のalto sax奏者です。1977年5月30日に肺がんのため亡くなっています。52歳という若さでした。Dave Brubeck Quartetで長年プレイしてました。彼が作曲した変拍子(5拍子)の"Take Five"はBrubeck Quartetの超ヒット曲です。TV-CMや映画やドラマでもよく使われた曲なので、ジャズに特段興味がない人でも曲を聴けば、あぁこの曲が"Take Five”か、って思い出すような気がします。一般の人が知ってるJazzの曲としてはBest10以内に入ることは間違いないでしょう。

"Dave Brubeck, The Dave Brubeck Quartet - Take Five (Audio)"



"Paul Desmond - Paul Desmond"は彼の死後にリリースされたものでLast Albumとなります。アルバムでBassを弾いてるDon Thompsonが録音し、ミキシングもしたようです。

個々の曲についての解説できる能力は私にはないので、ざっとした感想だけ書いておきませう。
Paul Desmondは録音時には多分病魔に侵されていたと思いますが、いつもの安定感に満ちたクールな演奏です。サイドメンの三人の演奏に特筆すべきものはないように思いますが、DesmondのLast Albumが一定水準以上のメンバ-で成されたことに感謝したいと思います。私の評価点は★★★★☆です。昼下がりにコーヒーを飲みながら聴くのもよし、夜にウィスキーを傾けながら 飲むのもよし 聴くのも良し。私が一番好きな曲、いいと思う曲はB2の"Darn That Dream"かなぁ~~。まぁ全曲水準以上の出来だと思いますけど・・・。







8ページの立派なブックレットが付いています。

Paul Desmond作曲の名曲"Take Five"のスコア




Dave Brubeck、Don Thompson、Nat Hentoff(USの著名なJazz評論家、小説家)による追悼文




"A3 Line For Lyons"でのPaul Desmondのアドリブソロの採譜





Discogs記載の情報を適宜編集したものを以下に貼っておきます。







Paul Desmond - Paul Desmond


フォーマット: レコード, LP, Album, Gatefold
国: US
リリース済み: 1978

収録曲
A1 Too Marvelous For Words
   Written-By Johnny Mercer, Richard Whiting
    6:38
A2 Audrey
   Written-By Dave Brubeck, Paul Desmond
    9:26
A3 Line For Lyons
   Written-By Gerry Mulligan

B1 When Sunny Gets Blue
   Written-By Jack Segal, Marvin Fisher
    11:36
B2 Darn That Dream
   Written-By Eddie Delange, Jimmy Van Heusen


会社名など
録音 - Bourbon Street, Toronto, Canada
マスタリング - Masterdisk
音源著作権 - Estate Of Paul Desmond

クレジット
Alto Saxophone - Paul Desmond
Bass - Don Thompson (2)
Drums - Jerry Fuller (2)
Guitar - Ed Bickert
Producer, Mixed By, Recorded By Don Thompson

ノート
Recorded October, 1975 at Bourbon Street, and mixed February, 1978 by Don Thompson, Toronto, Canada.
Enclosed is an 8 page information booklet that includes:
- tabs for "Take Five" and Paul Desmond's solo on "Line for Lyons";
- statements by Dave Brubeck, Don Thompson and Nat Hentoff in memory and honor of Paul Desmond.
- a list of Paul Desmond's discography and his article for the English humor magazine Punch, dated 10 January 1973.

From the booklet:

Technical information:
Recorded 7 1/2 i.p.s., no noise reduction, on Sony 854 four track recorder. Mixed to Revox A-700 with Dolby A noise reduction.

Microphones:
Alto saxophone - Beyer M-360
Guitar - Electro-Voice RE-16
Bass - Beyer M-160
Drums - Sony ECM-21 (overhead), Sony ECM-21 (snare and toms), Electro-Voice RE-16 (bass drum)

Mastered by Bob Ludwig, Masterdisk, N.Y.C.
Cover illustration by Kathie Taylor.
Album design by Richard Quarrel.
Research and production assistance, Jim Gicking.
This record is released by arrangement of the Estate of Paul Desmond.
Special thanks to Mrs. Alice M. McCall and Mrs. Iola Brubeck.
Liner photograph second from the right by Nadine Markova.
Produced by John Snyder and Don Thompson.




"ジャズ喫茶バリレラ オススメの1曲 No.608 Paul Desmond 「Too Marvelous For Words」"


"Paul Desmond - When Sunny Gets Blue (vinyl record)"


"Paul Desmond - Darn that Dream (vinyl record)"


↓は海賊版のCDです。アルバムジャケットデザインが全く異なりますが、全曲含むYouTube音源はこれしかなさそうです。Discogsの記載は↓

>This is an unauthorized re-issue of the album "Paul Desmond," Artists House, cat. # AH9402. The name of the album and the artwork have been changed, but it the same performances of the same songs in the same order as on AH9402.

"Paul Desmond's Canadian Quartet - Audrey: Live In Toronto (1975)"





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Last updated  2024/03/02 06:56:34 AM
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Re:最近聴いたレコード "Paul Desmond - Paul Desmond"(US盤 Artists House AH 2)(02/24)  
alex99  さん
クラリネットってクラシックでは表演力のある重要な楽器ですが
JAZZでは、より低温が強いテナーサックスなどの花形楽器に押される印象です
また、チンドン屋のイメージから軽薄な印象も(コレコレ)

PAUL DESMOND は、天性のクラ奏者って感じがする
JAZZ の暗さが皆無でもある
ブルーベックって、彼でもっていたと思います

(2024/02/24 03:34:45 PM)

Re[1]:最近聴いたレコード "Paul Desmond - Paul Desmond"(US盤 Artists House AH 2)(02/24)  
alex99さんへ

Paul Desmondの楽器の音色はクラっぽいですが、alto saxですがな(汗

まさにone and onlyなalto sax playerですね。

モダン・クラリネット奏者で有名なのはバディ・デ・フランコ(英語はわからん 笑)ですが、私はあんま聴いたことがないです。北村英治は90歳過ぎた今も現役みたいですね。数年前にNHKラジオに出演して喋ったり演奏してたような気がします。ひょっとすると、竹内陶子女史の「ごごラジ」だったかも??

(2024/02/24 08:59:06 PM)

Re:最近聴いたレコード "Paul Desmond - Paul Desmond"(US盤 Artists House AH 2)(02/24)  
間違えた。。。

× 竹内陶子女史
○ 武内陶子女史


(2024/02/24 09:00:45 PM)

Re:最近聴いたレコード "Paul Desmond - Paul Desmond"(US盤 Artists House AH 2)(02/24)  
alex99  さん
完全に勘違いしましたね
何度も聞いてきたのに
なんでだろう?

呆けの始まりかな?
(2024/02/25 01:16:48 AM)

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