地を這う虫

2024/06/30
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カテゴリ: 新聞記事
2023/10/04に書いた↓

日本経済新聞(2023年10月3日)の「春秋」が酷すぎて呆れ果てますた

に続いて、今日も日経朝刊の「春秋」のクソ駄文に関してちょっとだけ書いておきませう。
我が家は日経新聞をとっておりますが、朝刊の「春秋」を毎朝必ず読むわけではありません。クソ駄文じゃない記事もあるんでしょうが、「ウィットに富んだ、なるほどなるほどこの問題をそういう切り口でこう書くか!、あ~~、そうなんか、なかなか蘊蓄に富んだ良い文章、コラムやないかい」ってな思いを抱かせてくれることは、正直少ないです。明らかに、春秋執筆氏(論説委員?、編集委員?)のレベルが高くないんですな(苦笑

で、、、

今日、YouTubeで飯山あかり氏の以下の動画を観るまで、6月26日朝刊の「春秋」に目を通していませんでした。


"【高卒バカにすんな!】日経の学歴差別がヒドい!"
飯山あかりちゃんねる


飯山氏の動画を10分間ほど観て、古い新聞を収納しているとこから2024年6月26日朝刊を引っ張り出して「春秋」を読みましたよ。その後、飯山氏の動画の残り部分を観ました。

「春秋」の文章を新聞から私が手打ちしたものを以下に貼っておきませう。


----------------------- 転載開始 --------------------------

春秋(日本経済新聞2024年6月26日)



▼先日、初めて投票してきた20代女性のこんな体験談を聞いた。高校卒業後、仕事に就いて数年。同じ20代でも大卒層は政治参加に意欲的だが、高卒層は「政治は難しくて理解できない」と尻込みしがちになる。「若者の政治離れは非大卒層に限った問題」という社会学者の古川徹さんの指摘が重く響く(「日本の分断」)。

▼大卒と高卒の比率は全国的には4対6だが、東京都は6対4。都知事選の投票率がわりあい高い一因だろう。一方で今週の衆院東京15区補選で善戦した日本保守党は高卒層が支持したという分析もある。学歴の問題は口にしにくい。それでも若者の高卒層と大卒層の断絶は深く、政策でも学歴を考慮する時期かもしれない。

▼人手不足や少子化、食料安保、防衛・・・・・・。若い高卒層は日本の課題を最前線で支えるが、その苦境は政治に届かない。冒頭の女性が投票したのは客の女性に励まされたからだ。「間違ってもいいよ。私だってわからないんだから」。そんなふうに背中を押してくれる人は今までいなかった。あなたも声をかけてみませんか。


----------------------- 転載終了 --------------------------

「日本の分断 切り離される非大卒若者たち」 吉川徹/著と思われます。この本の光文社の公式サイトは↓

「日本の分断 切り離される非大卒若者たち」吉川徹/著

amazonで売ってます↓。

日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち (光文社新書) 新書 2018/4/17 吉川徹 (著)

光文社のサイトの説明文と目次を拝借して以下に貼っておきませう。

------------------------ コピペ開始 -------------------------
団塊世代の退出後、見えてくるのは、新たな「分断社会」の姿だった――。
『学歴分断社会』『現代日本の「社会の心」』などの著書で注目の計量社会学者が、最新の社会調査データを手がかりに描き出す近未来の日本の姿とは。
本書では、団塊退出後の日本社会の主力メンバーを2世代に分け(「宮台世代:1955~74生年」と「古市世代:1975~94生年」)、さらに「男女のジェンダー」「学歴」の区分を加えることで現役世代を8分割し、各層の置かれた状況や意識の分断の実態を鋭く読み解いていく。
なかでも現代日本の特徴である大卒層と非大卒層の分断の深刻さに注目。同世代の5割を占め、日本社会の底堅さを支える非大卒若者(レッグス)を社会の宝と捉え、配慮と共生を図ることの重要性を訴える。

■目次
はじめに
第1章 忍び寄る次の時代
第2章 現役世代の再発見
第3章 学歴分断社会
第4章 人生の分断
第5章 分断される「社会の心」
第6章 共生社会に向かって
あとがき

(後略)

------------------------ コピペ終了 -------------------------


飯山氏は動画の時間を40分程度に引き伸ばすために、話がかなり冗長だし、オチャラケを頻繁に入れ込むのでアレなんですが、後述する百田尚樹氏のYouTube動画よりは論旨は明解だと思います。ただ、日経新聞は「高卒はバカだ」っと明示的には書いてないのに、日経は「高卒はバカだ」と書いてるかのような物言いを連発してましたな。やや、視聴者を煽る意図、PV数を稼ぎたいと意図が伺えますな。そこの部分を除けば、飯山氏の主張に概ね同意いたします。


"疑問ライブ「日経新聞の記事『日本保守党は高卒層が支持』。何が言いたいんや、この記事は!?」"
百田尚樹チャンネル


百田氏は怒りのあまりか、ピントがずれた話を延々と語り過ぎ。春秋氏は自身の論の根拠を社会学者の吉川(きっかわ)徹氏の著書「日本の分断」に依っている。少なくとも日経の春秋氏はそういう逃げができる文章を書いています。ただ、「日本の分断」に書かれてる内容と自分の文章、主張の区分けが読者には不可能なので、学術論文として「春秋」を読めば(笑)0点の文章です。もちろん、コラムでそのあたりを正確に書けば字数は今の2~5倍くらいは必要だから、朝刊コラムの枠を超えますわな。


ここまで書いてきて、私がガス欠気味なので、6月26日の「春秋」のクソ駄文を詳細に論じることがめんどくさくなってきました。思うところを箇条書きで羅列だけしておきませうか。

・飯山あかり氏や百田尚樹氏がYouTube動画で語っていたように、私も文章の最初に登場する『先日、初めて投票してきた20代女性』は実在しない蓋然性がかなり高いと思っております。

・この文章が何を言いたいのか、何が書きたかったのかをほとんどの読者は読み取ることができないように推察します。

・最後の段落の文章の意味は私には理解できない。第一、『冒頭の女性が投票したのは客の女性に励まされたからだ。』の「客」て何なん? 前の段落では『高校卒業後、仕事に就いて数年。』としかこの20代女性のプロフィルは書かれていない。「客」って何よ?


・社会学者の古川徹氏の著書「日本の分断」に何が書いてるか知らない、買って読む気は私には全くない。この本は学術的なきちんとした調査、著者の専門であるらしい計量社会学の研究成果をまとめた一般向けの新書のようだ。ただ、吉川氏の研究手法が他の研究者、特に社会学会ではなく数学の統計学専門家あるいは社会学以外の例えばマーケティングリサーチ、世論調査等の専門家の批判に十分耐えられるもんかどうか、については直感的には疑問があります。

・社会学という分野は昔も今も左翼ががっちり学会を押さえている、支配している分野ではないかと思います。研究者は恩師、研究室の左翼マンセーの呪縛から逃れられない。反旗を飜えせば学会、業界で生きていけなくなる。吉川徹氏の著書を読んでない私がアレコレ推察、妄想で書くのは非礼なことかもしれませんね。

・吉川徹氏の著書の内容が仮に正しい、社会の状況をかなり的確に分析評価できているとしても、この文章に「日本保守党」が登場するのは非常に唐突であると言わざるを得ない。吉川徹氏の主張の根拠が計量社会学の手法でデータの信頼性、信頼幅(誤差)も示されたものであったとしてもダ。

・春秋氏が『一方で今週の衆院東京15区補選で善戦した日本保守党は高卒層が支持したという分析もある。』は少なくとも日経新聞の自社データではないように推察できる。『・・・という分析もある』という文責回避の言い訳まみれの文言を根拠に「日本保守党」に言及する必要性はどこにあるのか?

・飯山陽氏や百田尚樹氏がYouTube動画で語っているように、この「春秋」が何を言いたかったのかを推察すれば、

『日本保守党をディスりたい!』

『誰の名前を書いたらいいかわからなくなって、思わずお母さんに電話しちゃった。』 てな阿呆が支持している泡沫、極右政治団体だ!って印象操作したかっただけじゃんか。

とでも解釈せんと、このクソ駄文の意味、存在価値は皆無でしょ。違うかなぁ~~。

・まぁ、日経が日本保守党の存在をそこまで気にする、危惧する必要性がはたしてあるのか?って問題はあります。ただ、上で書いたような解釈以外に、この「春秋」が書かれた意味は皆無っしょ。

・日経の意図はともかくとして、この「春秋」。単に日本語としてもダメダメ過ぎっしょ。なんでこんなクソ駄文が「検閲」(笑)に引っかからずに世間に出てしまうのか、全く理解不能。日経の将来は極めて暗いな。マジで。





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Last updated  2024/06/30 11:16:34 PM
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