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「カレーライス 教科書で出会った重松清」 重松 清 新潮文庫 590円教科書で読んだ物語は、あの日の学校にタイムスリップさせてくれる。給食の味が、放課後の空気が、先生や友だちの声が、よみがえってくる---。学習教材にたびたび登場する著者の作品のなかから、「カレーライス」「あいつの年賀状」「もうひとつのゲルマ」の文庫初登場三作を含む九つの短編を収録。おとなになっても決して忘れることはない、子どもたちの心とことばを育ててくれた名作集。(表紙カバーより)2020年7月、読破。自分のころの教科書の作品を思い出してみると、「夏みかん」壺井栄、「杜子春」芥川龍之介、「よだかの星」宮沢賢治、「月の輪グマ」「大造じいさんとガン」椋鳩十、「最後の一句」森鴎外 などがありました。まだまだあったはずですが、忘れてしまっています。現在では、重松清の作品たちなのですね。時代を感じてしまいます。さて、本書ですが、どの作品も子どもたちの心情が見事に描かれています。同じ経験があるわけではないですが、子どもに戻って主人公たちの立場で考えると、きっと自分もそんなふうに思い、行動しただろうなって。なかでも短い作品ですが、「あいつの年賀状」と「バスに乗って」は、良かったです。胸が熱くなりました。カレーライス 教室で出会った重松清 (新潮文庫) [ 重松 清 ]
2020年07月25日
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「殺人都市川崎」 浦賀和宏 ハルキ文庫 640円治安が悪く、地獄のような街で地べたを這いずって暮らしていると考えていた俺は間違っていた。出会ったら命がないと言われている、伝説の殺人鬼・奈良邦彦。本当の地獄は、あいつとの出会いから始まった。彼女を、そして両親を殺された俺は、それからも執拗に奈良に狙われ続け・・・・・・。41歳の若さで急逝した作家による、最期の挑発&最後の小説。(表紙カバーより)2020年7月、読破。2020年2月25日に41歳でこの世を去った著者の最後のミステリーです。著者は、第5回メフィスト賞受賞作「記憶の果て」でデビュー。この「記憶の果て」が好きで、安藤直樹を主人公とした作品がシリーズ化されると、毎回、最新作が出るのを楽しみにしていたことが思い出されます。さて、本書ですが、ラストは驚愕の事実が控えています。個人的には、かなり強引だと思いますが、最後のミステリーも著者らしくて、良かったと思います。好きな作家さんで、これからもまだまだ新作が読めるものと思っていましたので非常に残念です。ご冥福をお祈りします。殺人都市川崎 (ハルキ文庫) [ 浦賀和宏 ]
2020年07月25日
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「医学のたまご」 海堂 尊 角川文庫 720円曾根崎 薫、14歳。桜宮中に通う、ごくフツーの中学生の彼が、ひょんなことから「日本一の天才少年」となり、東城大学の医学部で研究をすることに!? 冷や汗の連続の中、思いもよらぬ大発見をしてしまい研究室は大騒ぎ。学級委員の美智子、ガリ勉の三田村、ガキ大将のヘラ沼と「チーム曾根崎」を結成し事態を乗り切ろうとするが・・・・・・。お調子者のカオルの決意が、あなたの胸に勇気と希望の火を灯す。賑やかで爽やかな医学ミステリ!(表紙カバーより)2020年7月、読破。中学生には到底止めることができない悪意に満ちた仕組まれたストーリー(論文捏造疑惑)の中で、謝罪会見に臨むカオル。耐えきれない重圧の中での彼の出した勇気に感動そして涙。アメリカのマサチューセッツ州にいる父親が、息子・カオルの勇気を信じて準備した完璧な証明(証拠)が、それまでのイライラをスカッとさせてくれます。医学のたまご (角川文庫) [ 海堂 尊 ]
2020年07月23日
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「ダマシ×ダマシ」 森 博嗣 講談社文庫 740円結婚をしたはずの男がいない。婚姻届は出されておらず、預金も消えていたが、とにかく、もう一度会いたい---。依頼を受けた小川令子は、男が結婚詐欺の常習犯だと突き止めるが事件は殺人に発展する。一方、小川の事務所の謎めいた社長・椙田は、ある大きな決断を。ひとつの終わり、そして始まり。Xシリーズ完結!(表紙解説より)2020年7月、読破。前作「サイタ×サイタ」(ノベルス版)を読んだのが、2015年1月でしたので、実に5年半ぶり。どんなシリーズだったのかと、手探り状態で読み始めましたが、徐々に思い出しました。シリーズ最終話に相応しく、それぞれが新しい生活へ踏み出していきますが、ラストはちょっと驚きました。そんなことが分かるヒントがどこかにあっただろうか?ダマシ×ダマシ SWINDLER (講談社文庫) [ 森 博嗣 ]
2020年07月23日
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「ペスト」 カミュ 新潮文庫 750円アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。(表紙カバーより)2020年6月、読破。著者の「異邦人」を読んだのが、42年前になります。次は、「ペスト」と思ったのですが、当時の自分には「異邦人」を読み切ることがしんどくて、「ペスト」はとうとう手に取ることはないままに42年が経ちました。新型コロナウィルスの世界的な感染がなければ、きっと読むことがなかったと思います。やっぱり、「異邦人」同様、読み飛ばせるような作品ではありませんでした。読み終るのに3週間も掛ってしまいました。主人公となる医師リウーと彼の周りの知人たちのペストに対する考え方、ペストへの向き合い方の違いが興味深かったです。ペスト (新潮文庫) [ カミュ ]
2020年07月01日
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