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「カラフル」 森 絵都 文春文庫 650円生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる・・・・・・。老若男女に読み継がれる不朽の名作。(表紙カバーより)2024年3月、読破。実は、本書を原作としたタイ映画「ホームステイ ボクと僕の100日間」(2018)を先に観て、原作に興味を持ち、今回読みました。ネタバレになるので、映画も本書も内容には触れませんが、帯広告にもありますが「高校生が選んだ読みたい文庫No.1」です。原作も映画(日本でDVD販売)もお勧めです。カラフル (文春文庫) [ 森 絵都 ]
2024年08月15日
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「笑うな」 筒井康隆 新潮文庫 590円タイム・マシンを発明して、直前に起こった出来事を眺めるというユニークな発想の『笑うな』。「わたし」の眼前で妻と性交する制服警官。シュールな情況で三者の心理を追究する『傷ついたのは誰の心』。空飛ぶ円盤と遭遇したSF作家の狼狽ぶりをシニカルに捉えた『ベムたちの消えた夜』。ほかに『赤いライオン』『猫と真珠湾』『血みどろウサギ』など、ドタバタでブラックな傑作ショート。ショート34編。(表紙カバーより))2024年3月、読破。サイン本です。笑うな (新潮文庫 つー4-11 新潮文庫) [ 筒井 康隆 ]
2024年08月15日
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「二百十番館にようこそ」 加納朋子 文春文庫 820円就活に失敗しオンラインゲーム三昧の「俺」。親に愛想を尽かされ、送り込まれたのは離島の薄汚れた建物だった。考えた末、下宿代目当てでニートたちを募って”共同生活”を送ることに。新しい仲間や穏やかな島民と交流する中で、閉じた世界が少しずつ広がっていき・・・・・・。日常ミステリの名手が贈る、爽やかな読み味の傑作長編。(表紙カバーより)2024年2月、読破。2月は、7冊目。何年か振りに、たくさん読書しました。ミステリ作家で、ミステリ要素もあるにはあるので、ジャンルをミステリーとしましたが、二百十番館で共同生活を送るニートたちの成長の物語です。読後の爽快感は半端ないです。二百十番館にようこそ [ 加納 朋子 ]
2024年08月14日
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「無人島に生きる十六人」 須川邦彦 新潮文庫 400円大嵐で船が難破し、僕らは無人島に流れついた! 明治31年、帆船・龍睡丸は太平洋上で座礁し、脱出した16人を乗せたボートは、珊瑚礁のちっちゃな島に漂着した。飲み水や火の確保、見張り櫓や海亀牧場作り、海鳥やあざらしとの交流など、助け合い、日々工夫する日本男児たちは、再び祖国の土を踏むことができるのだろうか? 名作『十五少年漂流記』に勝る、感動の冒険実話。(表紙カバーより)2024年2月、読破。2007年の新潮文庫の100冊のうちの1冊。なんとなく手に取ることもなく17年間本棚に眠り続けていましたが、今回、一気に読み終わりました。17年間も読まずにいたことを少し後悔しました。これまでに読んだ、この手の漂流記の中で最も面白かったです。無人島で生きていくための知恵や工夫が具体的に描かれており、日本に戻った時に困らないようにと練習生に勉強を教え、どんな状況においても希望や夢や目標を持ち続け、協力しあって規則正しい生活をすることの大切さを改めて認識させられました。単に生き延びることだけを考えていたら、バラバラになってしまっていたかもしれません。無人島に生きる十六人 (新潮文庫 新潮文庫) [ 須川邦彦 ]
2024年08月13日
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「ルビンの壺が割れた」 宿野かほる 新潮文庫 520円「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」ーーー送信した相手は、かつての恋人。フェイスブックで偶然発見した女性は、大学の演劇部で出会い、二十八年前、結婚を約束した人だった。やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、それは徐々に変容を見せ始め・・・・・・。先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、衝撃の問題作!(表紙カバーより)2024年2月、読破。恋愛小説のような書き出しでしたが、帯広告に「日本一の大どんでん返し」とありましたので、なんとなく恐怖を感じながら読み進めていきました。後半は真相が分かるまで、めまぐるしい展開で一気に読み終わりました。興奮の読書体験でした。ルビンの壺が割れた (新潮文庫) [ 宿野 かほる ]
2024年08月13日
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「麻倉玲一は信頼できない語り手」 太田忠司 徳間文庫 720円この作品のメインアイディアが閃いたとき、我ながら「こんなこと、よく考えついたものだ」と半ば呆れつつも昂奮しました。読者の皆さんにも同じように、あきれながら昂奮して、そして楽しんでいただければと思います。 太田忠司死刑が廃止されてから二十八年。日本に生存する最後の死刑囚・麻倉玲一は、離島の特別拘置所に収監されていた。フリーライターの熊沢克也は、死刑囚の告白本を執筆するため取材に向かう。自分は「人の命をジャッジする」と嘯く麻倉。熊沢は激しい嫌悪感を抱くが、次々と語られる彼の犯した殺人は、驚くべきものばかりだった。そして遂に恐ろしい事件が起きた! 衝撃の長篇ミステリー。(表紙カバーより)2024年2月、読破。楽しく読み進めていきましたが、真相が分かって、トリックは確かに面白かったのですが、ここまでやる? というのが正直なところ。ミステリーとしては、個人的には、いまひとつに感じました。【中古】 麻倉玲一は信頼できない語り手 徳間文庫/太田忠司(著者)
2024年08月13日
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「52ヘルツのクジラたち」 町田そのこ 中公文庫 740円52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。そのためこの世で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性。貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、魂の物語が生まれる。(表紙カバーより)2024年2月読破。高品質というか、完成度が高い素晴らしい作品だと思いました。作品の中にどんどんと引き込まれていきました。貴瑚のこれからの人生が充実した幸福な日々で満たされんことを願ってやみません。52ヘルツのクジラたち (中公文庫 ま55-1) [ 町田そのこ ]
2024年08月13日
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「優しい音楽」 瀬尾まいこ 双葉文庫 491円混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。でも、心も身体もすっかり馴染みきったある日、唐突に知ってしまう。彼女が僕に近づいた理由をーーー(表題作「優しい音楽」)。ちょっと不思議な交流が生みだす、温かな心の触れ合い。幸福感と爽やかな感動に包まれる短編集。(表紙カバーより)2024年2月、読破。三編からなる短編集。三編とも心が温かくなる作品ですが、やっぱり表題作の「優しい音楽」がいちばんのお気に入りです。彼女が僕に近づいた理由を知ってからラストまでは、何度読んでも涙が溢れそうになります。60ページほどの作品なので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。優しい音楽〈新装版〉 (双葉文庫) [ 瀬尾まいこ ]
2024年08月13日
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「世界でいちばん透きとおった物語」 杉井 光 新潮文庫 670円衝撃のラストにあなたの見る世界は『透きとおる』。大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが僕だ。「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだがーーー。予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。(表紙カバーより)2024年2月、読破。ネタバレになるので書けませんが、「透きとおった」ってそういう意味だったのですね。確かに衝撃の物語。世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫nex(ネックス)) [ 杉井 光 ]
2024年08月13日
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「医学のつばさ」 海堂 尊 角川文庫 740円東城大医学部に通う中学3年生の曾根崎 薫が、同級生たちと洞穴で見つけた謎の生物<いのち>。世紀の大発見を知った文科省は、研究材料にしようと<いのち>を連れ去ってしまう。奪還を試みる薫たちだったが、やがて「こころの移植」をめぐる壮大な陰謀が明らかになり、米国政府をも巻き込む大騒動に発展していく。大人たちの理不尽や「組織」という得体の知れない敵に立ち向かう薫たちの奮闘が胸を打つ、中学生医学生シリーズ完結編!(表紙カバーより)2024年1月、読破。シリーズ三部作の完結編。このキテレツな物語が、どう決着をつけるのか、わくわくしながら読みました。医学のつばさ(3) (角川文庫) [ 海堂 尊 ]
2024年08月13日
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