『心に響いた珠玉のことば』
(小林正観
、KKベストセラーズ、2011/9、1500円)
この本の読書メモを書いていっています。
本日が第2回。
(第1回は こちら 。)
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『心に響いた珠玉のことば』
2
(p60~103より。
○
印は正観さんが選んだ「珠玉のことば」、
それに続く ・
以降の 太字
が正観さんの意見・考え方の部分的抜粋です。
顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)
○空海のことば
「
人の短を言うことなかれ
己の長を説くことなかれ
について
・釈迦は、のちに空海に生まれ、
のちに坂本竜馬に生まれ変わっていった
と思います。
空海は出会う人出会う人に好かれる人だった。
同時に坂本竜馬も、出会う人出会う人に好かれる人だった。
・空海がいつも自分に課していたテーマというのがこれだった。
「他人の欠点を指摘しないこと。
自分の長所を自慢しないこと。
そして、自分が与えられたことを淡々とやること」
・人々を魅了した人柄は、こうした謙虚な姿勢が生み出したのです。
・「一木一草、師ならざるものはなし」(空海)
「すべてのものが、自分の師匠である」という考え方
前回の「 一切衆生悉有仏性
」とつながってくる内容です。
「一木一草、師ならざるものはなし」というのは
空海のことばだったのですね。
生まれ変わり説も、おもしろいです。
「魅力」というものをとらえたときに、
大事なのは他人に対して「自己重要感を与えてくれる」というのが
大きいと思います。
誰だって、欠点を指摘されるより、
いいところをほめてもらえた方がうれしい。
空海の 「 人の短を言うことなかれ、己の長を説くことなかれ
」は、
裏を返せば「人の長を言え、己の短を説け」
ということになります。
人の長所を話題にし、自分の短所を話題にする。
これができれば、まわりのすべてが自分の味方になってくれる。
非常にうなづける話です。
謙虚さって本当に大事なんですね。
○徳川家康のことば
「水はよく船を浮かべ
水はよくまたその船を覆(くつがえ)す」
について
・「自分の力で殿様に納まっているわけではない。
殿というのは、家臣たちの支えがあって初めて存在するものだ」
という考えが、このことばにはよく示されています
。
○親鸞のことば
「善人なをもて往生をとぐ
いわんや悪人をや」
について
・ 親鸞はとても謙虚な人であった。
弟子を「弟子」という呼び方や捉え方をせず、
「自分にとっての師匠である」という捉え方をしていた。
・親鸞の謙虚さというものを考えたときに、
私の中では「悪人正機説」は、こういう解釈になってくる。
「自分が善人だと思っている人は、
安らかな死、極楽往生を迎えることができる。
自分が悪人で、『どうしようもないやつだ』『ろくでもないやつだ』
と思っている人ほど、極楽大往生ができる」
(~p103まで。続きはまた次回)==============================
今回とりあげたところは、
「自分のことを謙虚にとらえる」ことの大事さを説くという点で、
一貫していた気がします。
もしかするとこの本全体を貫くテーマがそれなのかな。
人の良いところをみつけ、短所をみるときはまず自分を見ることを心掛けていきたいです。
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