冒険終了後の後遺症について報告します。何かの参考になれば幸いです。
後遺症の多くが低酸素・低気圧の影響で免疫力、抵抗力が失われてしまったことから出てきたものだと自己分析しました。酸素が通常の半分しかない標高5350mのBCで65歳の熟年女性が約1ヶ月ステイしていたことが事後に人体にこんな影響をもたらしていたのでした。
まず帰国して数日間は頭が全く働かないため、文章を考えるのがイヤでした。ぼんやりと横たわっているだけで、ブログアップもせず、頂いたコメントの返事すら書くのが苦痛で何もできませんでした。
帰国翌日、日本の病院に行きました。まず耳鼻咽喉科で診療を受けましたが、抗生剤服用で通常なら3日ほどで回復してきたのに喉の痛みと咳、痰が取れません。1週間かかってやっと喉の痛みが落ち着きました。咳と痰はさらに長引き2週間ほどかかりました。同時に中耳炎も併発していたのですが、これは全く治らず、耳の聞こえが悪く、耳の中でガラガラと音がし、よく膜が張ったように耳が詰まっていました。ドクターが鼓膜にアナを空けて膿を吸い出してくれたのですが、その後もしばらく不調で、耳が通常の状態に戻るのに結局1ヶ月もかかりました。
余りに回復が遅いのでドクターは「貴方はもっと早く治る人だったのに・・・。高所に長く滞在して抵抗力が落ちてるんだろうから、しばらく山にもプールにも行かずおとなしくしてて下さい!!」「ずっと静かにしてるんですけど・・・・」
次は脳神経外科です。脳浮腫疑惑があったので事情を話し、MRI撮影と動脈硬化の検査を受けました。幸い両方とも異常なしでホッとしました。
更に皮膚科です。顔中がかゆくて寝ている間に掻いてしまって、一面赤くなってしまいました。心当たりもなく原因不明ですが、荒れ果てた庭の手入れをして庭木の何かが顔に触れ、通常なら平気なのに抵抗力が無くなっているため、かぶれたのではないかと思います。
さらに整形外科です。遠征に出発する前から足指の付け根が痛んでいたのですが、遠征中は幸い痛みはありませんでした。カトマンズに戻って来た頃からチラチラ痛みがでるようになり、帰国したら耐え難い痛みに見舞われました。整形外科でレントゲンと血液検査を受け、痛風でもリウマチでもないことが判明、変形性関節炎ではないかと言われました。退屈なので足指の機嫌を取りながら午前山に登ったら下山時に酷く痛んで惨めでした。「もう山に行けないのではないか」と悲観的になりました。
ミウラドルフィンズ のコンディショニングルームでKトレーナーにみてもらったら 種子骨症 と言われ、説明を聞いて納得しました。ヒマラヤで痛くなかったのは山道はでこぼこして足指を使わざるをえないから痛みが出なかったけど、アスファルトの平坦な都市部では足指は使わないし、アーチが弱まっているから症状が再発したとのこと。足首もずれていたと言われて絶句。テーピングの方法を教えてもらって、回復への希望が持てた。「整形外科に行く前にミウラに行け」改めて自分に言い聞かせました。
あと10日ほどで帰国後2ヶ月を迎え、後遺症もそろそろ落ち着きそうです。体を壊さない今後の楽しい計画を思案中です。
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