レジャーサービス研究所(東京&上海)

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2004/02/04
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カテゴリ: カテゴリ未分類


サービス業の面接で陥りやすい点に注意した。

面接担当者というのは、
ともすると、ハキハキ歯切れのいい人や、元気な振る舞いの人…
などを採用したがる。
(印象重視系)

それはそれで気持ちもわかるし、正しい場合もある。

ところが、
仮に5人の枠に、5人ともハキハキ系の人を採用すれば

現実にはなかなかそうはならない。

ハキハキ系の人たちは、比較的大人しい人たちに混ざることで、
ハキハキ度が冴え渡っている、ことが多い。

ちょっと大人し目だが、
きちんとレシーブで拾ってくれる人がいて、
初めてスパイクが打てるように、
チームにも両方いていい。

その方が強いチームになる。
理論的根拠は定かでないが、現場で立証されている。

派手なチームを作ることは簡単だが、
強いチームを作るには、採用から細心の注意が必要だ。



今回の数百名に及ぶ、書類選考から第一次面接、フォーラム、第二次面接…
で、わかったことは、上海のサービスの強みと弱みである。

今までのことはいいとして、
これから先、発展の続く上海において、
本格的なサービスの向上が命題となりつつある中、


現状も街中を見渡せば、
そのほとんどが、地方出身の若者が安月給でサービス業に従事している。
それを数年間続けていくと、人件費の値上がりで日本との差が小さくなっていくように思えるが、そうはならない。

中国は、いわば国内に植民地を持っているようなもので、
地方の人々は、上海などの都会に簡単には永住などできないらしい。

それで、出稼ぎのビザのようなものを発行してもらって
都会にやってくる。

数年たって、万が一「給料を上げてほしい」とただをこねたら、
解雇して、新しい地方の若者を受け入れるから人件費が値上がりしづらい。

なので、皆、安月給で働くしかない…とも言える。

だから海外と勝負できるのである。
人件費の視点では、強みと言えば強みである。

ただ、それを続けていくと、
キャリアの長い人があまり生まれない。

都会人のホワイトカラーでも、学歴は素晴らしいが、
職歴が、皆、3年未満である。

そういう風土だから…という意見が多いが、
それもいままでのことかもしれない。

ホテルマンを募集しても、ホテルマン歴は10年くらいあっても、
ホテル自体、3~5箇所くらい転職している。

なので、マネージャーなどを雇っても、1~2年くらいは優秀ではあるが、
3年目以降、どう頑張っていいのかがわかっていない、という印象を受けた。

たいていの仕事は2年過ぎると「このままでいいのか?」など、
壁に当たってくる。

そうした時に、その壁を前向きに越えてリードしていくスキルを持ち合わせている人は少ない…というのは僕の印象である。

「欧米型」と称して、転職の文化が定着しつつあったから仕方ない気もするが、
3年を超えていよいよ本格的に磨かれていくサービスやスタッフの育成には届かないことを意味する。

今後、これだけ豪華なホテルやビジネスビルが乱立すると、
サービス競争が過熱するであろう。

その時に、いつまでも経っても「3年未満のサービス」のプロばかりなら、
日本のようなサービスは遠くなる。

日本の凄さは、サービス業の人たちでも、
平気で10年、20年継続している人たちがいること。

それがデメリットになる場合もあるが、
なんでも「続けること前提」での悩みであり、問題に当たったりしているのだから、壁の向こうにはマイスターへの道が待っている。

嫌になったら、あるいは条件が合わなければ「辞める」のであれば、
たいした悩みはない。

続けていくことが前提にあるから悩みや問題になるのである。
(これは男女間のことでも似たようなものかも?)

サービス業は「新鮮さが命」である。
その新鮮さは転職をすると一時は手に入る。

しかし、すぐにサビてくる。
それで、また転職をする…。

10年経っても新入社員のような新鮮さを維持している人が真のプロなのかもしれない。

今や、転職や起業も自己実現の方法のひとつだ。

だけど、「継続は力なり」も、それに匹敵するくらい自己実現のひとつである。

頑張れ10年選手!





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Last updated  2004/02/06 02:37:22 AM
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