メートル・ド・テル徒然草

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エルネスト1969

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Feb 21, 2006
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 この1週間ほど、少々忙しかったのです。また1週間ほどブログを更新して無かったのですが、ちょとちょこと書きためていたり、他所に掲載していたコラムがありましたので、 あらためて日を遡って記事を書き上げてしまいました。
 どうもこの楽天ブログには、管理ページに「日記記入率」なるものがあって、あんまり下がり過ぎると癪に触る(笑)ので、何かと書いていきたいと思っています。 良かったらまた覗いてみて下さい、

 さて、当ブログを愛読(?)してくれている知人から、「プロフィールに使われている画像は何?」という質問がありました。

…そういえば、なんだか分からないそうです。地図の様にも見えますし、ただの模様のような、、、フォトショップのソフトを使って加工してあるのですが、アレは「サモトラケのニケ像」なんです。

 「サモトラケのニケ」をご存知でしょうか?ルーブル美術館所蔵のこの像はギリシャのサモトラケ島で発見されました。
「ニケ」をローマ字で書くとNIKE、英語読みのナイキはいつの間にかシューズメーカーとしての名前の方がすっかり有名になってしまいました。

 ニケは「戦いの女神」とされています。ギリシア神話に登場する女神で、 ローマ神話ではウィクトリア(ヴィクトゥ-リア、Victoria)とその名を変えます。

ギリシア神話ではアテナに仕える随神として、一般には翼のある女性像として表されます。

 私が初めてフランスを訪れた10何年か前の事。私にとっては初めてのフランス旅行、観光で一週間ほどパリに赴きました。エッフェル塔、凱旋門、ルーヴル美術館とひととおりの観光地をめぐりました。


 ルーヴルはオデオンとサリュウと呼ばれる、長廊下と回廊の2箇所に分かれていました、ひととおりの知識はガイドブックで仕入れて来ました。「モナ=リザ」「ミロのヴィーナス」、ドラクロワ、、、

ルーヴルの長い廊下を進むと、突然、それは現われました。階段の踊り場にあたる場所に「サモトラケのニケ」の像が。

息を飲む、神々しさでした。背後から差し込む陽光が、翼に映えてあまりにも美しかったのです。

「真理の美は不完全なものの中にある」

 ニケ像は、胴体と翼のみの像で、頭部も腕もありません。しかし不完全な石像であったが為に、「人間の想像力」がさらに美しいものを生みだすのです。

想像力を膨らませる余地があってこそ、真に完成されたものが生まれるということでしょう。

頭部を失っても、両腕を失っても、羽ばたく為の翼を無くさなかったその姿に私は心を打たれたのです。


(↓写真は私の手許にある「ニケ」の石こう像です。同僚のSくんがフランスにいった時に買って来てくれたものです。)






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Last updated  Feb 22, 2006 03:33:26 AM
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ニケ!  
pepe犬  さん
私もサモトラケのニケは大好きです。
とにかく、ルーブルでこの姿を見たときには感動しました。あの場所を選んでこのニケを置いてくれた人に感謝です!
いつも、上のほうばかり目が行っていましたが、たしか船に乗っていましたよね。
(Feb 22, 2006 05:15:32 PM)

なつかしいです  
私は20年以上前にパリに住んでいるとき
水曜日と日曜日がルーブルの日と決めていました
入場料が只だったことと 日本からの観光客の団体が多くて 日本語のガイドさんが只で聞けたからです サモトラケのニケ そつと置いてあるのに
その存在感のすごさ 思い出させていただきました (Feb 23, 2006 10:54:40 AM)

Re:ニケ!(02/21)  
pepe犬さん
>私もサモトラケのニケは大好きです。
>とにかく、ルーブルでこの姿を見たときには感動しました。あの場所を選んでこのニケを置いてくれた人に感謝です!

そうなんですよね~。計算されて展示されているとすれば、すごい事ですよね。また、実際には「ニケ」片腕は後に発見されているのですが、あえて復元しようとはしないんですね。

>いつも、上のほうばかり目が行っていましたが、たしか船に乗っていましたよね。

おっしゃるとおり、もともと船の先端に位置していた石像のようです。何より想像力が羽ばたきますよね!
(Feb 24, 2006 03:05:58 PM)

Re:なつかしいです(02/21)  
ローズのシェフさん
いつもありがとうございます

>入場料が只だったことと 日本からの観光客の団体が多くて 日本語のガイドさんが只で聞けたからです 

そうなんですか!?現在でもルーブル無料の日ってあるんでしょうか?よくよく考えると、無料の日があるっていうのがフランスらしいですよね。日本の美術館じゃありえませんよね。

>サモトラケのニケ そつと置いてあるのに
>その存在感のすごさ 思い出させていただきました

そうなんです。私もずっと記憶に焼きついています。ああ、この像を見るためにフランスまで来たんだ~って気持ちになりました。ちょっと大げさでしょうか (Feb 24, 2006 03:10:32 PM)

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坂東太郎G @ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

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