Marsworld―悠々徒然
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ご無沙汰しております。皆様、お元気にお過ごしでしょうか?2012年もあとわずかで終わりますね。さて。先月。11月30日。父が身罷り、急遽日本へ帰国いたしました。知らせを受けたのが、バンクーバーの未明であったのが幸いしてか、早朝から出社し、仕事の段取り等を付けることが出来、また奇跡的にフライト(席)も確保できて、同日のお昼の便で帰途につけました。お陰様で、お通夜の前日に間に合い、一晩自宅(と言っても、弟宅ですが)で家族と一緒に、添うことが出来ました。到着した晩は、千歳空港が大雪のため、滑走路を除雪しなければならず、上空で20分ほど待たされたりなんぞしましたが、まあ何とか無事に着陸し、心配だった天候も、葬儀の間はくっきりとした青空で、本当に助かりました。こういうのも、ご加護と言うのでしょうね。特に告別式の朝。昇る太陽の見事さには目を見張りました。確執が全くなかったわけではない父との関係ですが、諸々のことは氷解し、霧散して、今は、ココロから、ありがとう・・・です。今頃、大好きな恋焦がれる最愛の妻(母)と再会できて喜んでいることでしょうな。ママは苦笑いしてるでしょうがw葬儀は送る側に様様なドラマがあり、送られる側はほくそえみながら、それらを眺めているのではなかろうか・・・そんなことをふと思ったりなんぞします。実は今回の葬儀でも、【遺影】を三回も変更すると言う騒ぎがありましてね。今となっては笑い話ですが。弟たちは、母の遺言(父の遺影に関しての指示)について失念していたようで、既に決定していた遺影(それも中々好い写真が見つからない中で何とか決めていた)を、わたしの話を聴き少なからず驚き動揺したようでして、遺影写真を変更できるかどうか、葬儀屋さんに確認したのでした。『かまいませんよ』とのお言葉に甘えて、ぢゃあ変更させていただこう!となったのですが~肝心の母の選んであった写真が見当たらない・・・!父の棺に一緒に入れてあげてと(これまた母の希望=生前に全て用意してあった)、母の着物一式はちゃんとあるのに、写真は・・・ない?!探している時には見つからないもので・・・結局、そのイメージに一番近いのを(生前、二人でバンフにわたしに会いに来た時の写真)見つけ、葬儀屋さんに渡し、とりあえず母の意志を反映させることが出来たと、ホッとし、母の形見の着物の畳紙を開くと・・・そこに!ハイ。しっかりと件(くだん)の写真が一緒にたたまれていたのでした。弟と二人で顔をあわせて、見なかったことにしたいようなそうじゃないような~wそして。平身低頭で、再々度の変更を葬儀屋さんに頼んだと言うわけです。ママの悪戯なのか、なんなのか・・・いやはや。然るにその遺影は、まさに父が一番輝いていた頃の好い顔なんですな。テンガロンハットをかぶった姿。一般的な遺影にはふさわしくないかもしれないけれど、母が選んでおいてくれたもの。家族としても、大満足でした。当事者である我々にとっては、真剣であるがゆえの滑稽、悲劇は究極の喜劇、素晴らしいオチとなって、父の見送りの忘れがたきエピソードの一つとなりました。生きとし生ける、全ての命に幸あれ!逝くものたちに、敬礼!いってらっしゃい。また会う日まで。そして皆様、善き新年をお迎えくださいませ。今年もお世話になりました。Thanks a lot
2012.12.24
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