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2010年03月08日
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カテゴリ: 万年筆
楽しみにしていたものが手元に届きました。


プラチナ #3776 ツキニウサギ 箱

それは、桐箱に入っていました。

中身は何でしょうか?


以前、蒔絵の万年筆を購入する予定であることを記事にしましたね。

このブログ、有料になりました???


そう、蒔絵の万年筆なんですが、結局購入したのは、「プラチナ #3776 加賀蒔絵 ツキニウサギ」。
蒔絵師によって、加賀蒔絵が施された万年筆です。

プラチナ #3776 ツキニウサギ

蒔絵は、接着剤である漆で模様を描き、その上に金や銀などの金属粉を蒔いて、美しい絵柄を施す技巧。



蒔絵といっても、かなり安価なモデルで、25,725円で「 オフィスワン北浜店 」にて購入しました。

このお店は、よく利用しますが全体的に安いです。




この万年筆は、長さ145mm、軸径13mmと、小さくはないサイズ。
優しい曲線を描く、こんもりとした軸で、首軸は先端に向かってキュッと細くなり、先端はラッパ型に開いています。

軸とキャップは樹脂製で、特別な材質のものではありませんが、本漆を使用し、「平蒔絵」の技法で月と兎が描かれています。

プラチナ #3776 ツキニウサギ キャップを外した状態

値段が値段なので、凝ったものではありませんが、金色と銀色を基調にした落ち着いた雰囲気の絵柄です。

黒い軸と絵柄の調和もとれていますね。


軸には、兎の絵柄が描かれています。

プラチナ #3776 ツキニウサギ 兎の絵柄

少し寂しいですが、軸にある絵柄は、この兎のみです。


兎の絵柄を拡大してみましょう。


印刷では出せない雰囲気が分かりますでしょうか?

プラチナ #3776 ツキニウサギ 兎の絵柄 アップ

蒔絵と呼ばれるものの中には、シルクスクリーン印刷を応用したものも見かけますが、本蒔絵とは異なります。




キャップには、雲と月がキャップを一周するように大きく描かれており、絵柄に存在感がりますね。

プラチナ #3776 ツキニウサギ 月の絵柄

残念な事に、月の一部がクリップに隠れるデザインになっていますが、クリップ側を正面として、正面に月を配置するためでしょう。




プラチナ #3776 ツキニウサギ 作者の銘

製作者である 漆工芸大下香仙工房 の大下香苑さんは、なんと女性蒔絵師。

確かに女性の作品らしい優しい雰囲気の絵柄です。





キャップは螺子式だと思っていたのですが、勘合式でした。
勘合式だと、キャップと軸の絵柄の位置を合わせ易いからではないかと思います。

プラチナ #3776 ツキニウサギ キャップ

金メッキが施されたクリップとリング取り付けられています。
耐久性は落ちるでしょうが、リングは無い方が、図柄に連続性が感じられて、良いように思いますが・・・。


ペン先は、14金で、ハート穴はハート型。

字幅は太字を選びました。蒔絵モデルの場合、案外、太字って無いんですよね。
プラチナの蒔絵を選んだ最大の理由が「太字」があったからです。
ナミキも考えたんですが、安いラインは如何にも外国人受けしそうな絵柄なので・・・。

プラチナ #3776 ツキニウサギ ペン先

大型のペン先が付いており、存在感はあるのですが、ペン先の形は、あまり好きではありません。


かなりエラが張ったペン先なので、ペン先とペン芯のサイズのバランスが悪いように思いますが、如何でしょうか?

プラチナ #3776 ツキニウサギ ペン芯

大切な機能は「書く事」とは言え、やはり見た目も大事ですよね。


この万年筆は、両用式です。

プラチナ #3776 ツキニウサギ パーツ

コンバーターは付属していないので、別途購入しておきました。

この万年筆自体の重量は、約18gと軽量で安っぽい感じがするのですが、コンバーターを付けると約23gになり、更にインクを入れれば、重量感が生まれ安っぽさは無くなります。


最後に、いつもの如く、汚い字で書いてみました。

使用した紙は、ブロックロディア。5mm方眼が入っています。
インクは、パイロット インキ ブルーブラック。

プラチナ #3776 ツキニウサギ 筆記サンプル

平らに研磨されたペンポイントを持ちますが、ペリカンのB以上ほど、明確に面があるわけではなく、ペンポイントは丸みを帯びているので、筆記角度やひねりに対する許容は大きく、癖は殆どありません。

プラチナは、インクフローが悪いという話を良く聞きますが、良い~適度といった印象です。
フローの良いインクを入れたせいもあるかもしれません。

ペン先は、柔らかくありませんが、撓りは若干あり、紙あたりは非常にソフト。
ペンポイントからハート穴付近までが、比較的良く撓る感じです。

日本のメーカーのものなので、当たり前の事ですが、日本語が書き易く、筆記線も綺麗です。
単調な筆記線にはならず、強弱が付けやすく、ペリカンほど極端に筆記線の差も出ないので扱いやすいと思います。

問題は、稀に最初の一画分のインクが出ないこと。
殆ど筆圧をかけないで線を引くと、この現象が起こり易いですね。
逆に、ある程度筆圧をかければ、起こりません。

「#3776 バランス」の太字も持っているのですが、同様の現象が頻発するので、全く、使っていませんでした。

この万年筆の場合は、気にするほどの頻度ではないのですが、私の癖と相性が悪いのかもしれません。


今回の万年筆は、本蒔絵としては価格が安く、お買い得感もあるモデルですが、その分、どうしても絵柄がシンプルになってしまいます。

蒔絵モデルを狙うなら、頑張って貯金して10万円とか20万円のものを狙った方が満足度が高い気がしますね。







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Last updated  2010年03月08日 21時11分08秒
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