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金曜日、仕事を終え夕食後、夜11時頃から走墨の自由作品に取り組んだ。朝6時くらいまでやった。お風呂に入って寝たのが朝7時。2時間だけ寝て、翌土曜日、先生に作品を見せに行った。しかし根本的に方向性がダメで、やり直しだった。その場で改めて指導を受け、書いたが、納得するまでは行かず、さらに課題を指摘された。いったん家に戻り、簡単に昼食を取ってから午後、時間ぎりぎりまで書いた。とにかく書いた。これまで先生とのやり取りや指導の中でいろんな変遷があった。象形から発した文字、その文字という記号からいったん具象的な方向へ向かい、そしてその後あらためて抽象へ向かった。銀彩やしぶきのテクニックなど、あしらっていたものを先生からは「無いほうがいい」ときっぱりアドバイスされて、シンプルな1色の墨の、1文字だけの勝負になった。最後はあまり作為を考えすぎずに線を追っていたように思う。画仙紙の上をはうように書いていた。本当に最後はもう疲れて、わけわからなくなってしまった。とうてい納得は行かなかったが、もう提出期限の時間も迫っていたのでたくさん書いた中から10枚選び、また教室に戻って先生に見ていただいた。そしてようやくその中の1枚に決まった。私もその中では一番いいと思っていた1枚だった。ベテランの生徒さんでも「もう一度書いてきなさい」と返された方もいたので、一応私のいる段階ではある水準に達したと見なされたのだろうか。それは喜ぶこととしよう。いろんな方が提出に訪れたが、ブログでも交流させていただいているsakuraさんが素晴らしい出来の作品を持ってきた。久しぶりにお会いできて嬉しかったのもあるけれど、作品が何しろ素晴らしかったので、それが嬉しかった。エネルギーを注いで取り組んできたことが伺える作品だった。とても刺激になった。sakuraさんは「100枚くらい書いた」とおっしゃっていて私も自由作品についてはちょうど100枚くらい書いたので、そんなことも戦友のような共感を覚え、嬉しかった。先生の片付けを手伝ったりしながら、額装のことを相談したところ、今回初めてお軸にすることになった。どんな仕上がりになるのか、とてもわくわくする。無事自由作品を提出し、解放された気分で帰途についた。寝不足で頭はぼーっとしているのに、目は冴えて晴れた、遅い午後の風景がどっと流れ込んでくるのを広角レンズのように受け止める。世界はとても鮮やかで美しかった。空、雲、木々、光、草、風、街並み、みんなみんな輝きに満ち、美しかった。この上ない幸福を味わった。
2008.09.27
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最近、週末は走墨の作品づくり。あっ、そうそう10月30日~11月3日に第2回走墨作品展開催が決まりました!そのための作品づくりをしています。「走墨」はアーティスティックな書です。よかったら見に来てください☆課題作品1点、今年の課題は「花」。そして自由作品1点。最近入った新人さんは課題作品だけでもOKだけど、古株な私たちは自由作品も必須。それから希望者のみ扇子の作品も1点出品する。先々週、扇子の作品をやった。広春先生から伝授された"墨流し"の技法を使って地の部分をつくり、乾かしてから、鴨長明「方丈記」の一説を書き付ける。"墨流し"は初めての挑戦で、最初なかなかうまく行かなかった。大きな平たい受け皿に水を張り、摺った墨を数滴落として、棒などで墨を広げる。後は自然に広がっていく水面の模様を、扇型に切った画仙紙に吸い取らせる。一瞬で模様は紙につくのでさっと引き上げ、広げて乾かす。1枚やったら、墨の混じった水を捨て、受け皿についた墨の汚れをふき取り、また最初から繰り返し。教室で先生から直接手ほどきされたときはまだしも、家でやってみると、ちっともうまく墨がきれいに浮いてくれないし、色が薄すぎたり、全体が均一的に黒くなってしまったり、どうしてもうまく行かない。何枚も何枚も失敗して、すっかり気持ちが疲れてしまった。もう今日はやめよう、どうせ筆を洗わなければいけないのだからと受け皿の水の中に筆を投げ出してしまった。そしてしばらくほっといてやっと片付けようかと皿を見てみるとどうだろう?!筆から流れでた墨がゆっくり浮上し、ダイナミックな波模様を水の表面に形作っているではないか!思わず画仙紙の端切れに吸い取らせると、なんともきれいで動きも濃淡もある模様が映し出された。そこからもう一度、墨流しにチャレンジしていった。そしてコツをつかんだ。夜中まで何度も墨流しをやり、面白い模様の地が何枚か出来上がった。ただ、せっかく墨流しはよくできてたのに、肝心の文字が納得のいくできばえではなくちょっと残念。先生に見ていただいて、OKが出なかったらまた一からやり直そう・・・おとといと昨日は自由作品をやった。これまでも何度か書いてきたけれど、本気モードではなく試行錯誤しつつの試作品という感じだった。昨日はすべて本番用の画仙紙で、書きまくった。銀彩も少々あしらうので、それも初めて書き込んだ。前回の作品展では自由作品は「飛」という文字を筆の2本取りで書いた。今回も迷ったけれど、やはり漢字ひと文字にしてしまった。今回の漢字ひと文字を書くに当たって、先生の作品集やお手本を何度も眺める。そして気づいたこと。1つ、「重心」を心得ること。先生の作品では、絵も字も、重心がぴしっと決まっているから美しく力強い。ダンスと一緒だ。軸の大切さ。それをとらえながら、文字を書くこと。そして実際自由作品を何枚も書きながら気づいたこと。"捨てる"こと。作為を持ちすぎると、線が生きない。技法や工夫も大事だけど、書いてる最中にそれにとらわれるといい線が出ない。勢いもまとまりもなくなってしまう。ばらばらになってしまう。それがわかって後半は線のほうに集中した。シンプルではあるが、だんだん文字が思い描いた形のほうへ立ち上がってきた。今月自由作品を仕上げたら、来月は課題作品に本格的に取りかかろう。こちらは色紙大の画仙紙、とサイズが決まっている。自分の課題である小筆でさらさらと仮名を書くために詩の一説を題材に選んだ。八木重吉の詩。先生からのアドバイスで青墨と濃墨を使うことになった。青墨の色がきれいに出やすい画仙紙も選んだ。小さな中に、小宇宙を込めたい。と野望だけは持っている。しばらくは紙と筆と墨と、格闘していく。
2008.09.16
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夜気はすでに秋を超えて冬の予感をはらんでいる。 それを実感してしまって、哀しみと愛惜の念がしんと心に迫る。 しかしこのやむことなく迫り来る"時"の風に、立ち向かうのだ。 それがどんなものであっても。 さあ、来るがいい。
2008.09.10
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