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退院した時に寒くなっていると困るので、まだぜんぜん必要ないが炬燵を出した。10月中に出したのは何年ぶり、いや何十年ぶりだろうか。昔は10月に出すのが当たり前だったのかもしれないが。ちなみに去年は11月17日に出している。それでも、「ぜんぜん炬燵の必要はないほどの暖かさ」と書いている。
2025/10/26
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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote」北九州芸術劇場中劇場あの名作のリメイク決定版⁉KERAが新たに読みかえる一大冒険奇譚!劇作家・演出家・音楽家など多彩な顔を持つケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の新作を上演。現実と妄想の区別がつかなくなり荒唐無稽な行動を繰り広げる男の顛末を描いた、セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」をもとに新たな冒険奇譚を書き下ろします。自らを遍歴の騎士(ドン・キホーテ)と思い込み、世直しの旅に出る初老の郷士。彼のお供をするサンチョ・パンサや空想上のドルシネア姫といった原作から引き継がれるキャラクターたちと、新たに描かれるドン・キホーテを取り巻く登場人物たちによる群像劇が紡がれます。夢と妄想と正義感に取りつかれた人間の狂気を、原作のエッセンスとKERA独自の不条理さを交え描き、個性と実力を兼ね備えた俳優陣が、生演奏を交えて舞台を駆け巡ります。セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」とは?スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの長編小説。騎士道物語を読みすぎて現実と妄想の区別がつかなくなった郷士が、自身を遍歴の騎士と思い込み、古い鎧を身につけドン・キホーテと名乗り、やせ馬にロシナンテと名付けて冒険の旅に出る物語。近所の娘を空想上のドルシネア姫に見立てて慕い、お供のサンチョ・パンサを連れ、行く先々で奇想天外な荒唐無稽の冒険を繰り広げる。有名なエピソードに、風車を巨人と思い込み突撃する話などがある。世界中で聖書の次に読まれていると言われており、多くの作家に影響を与えた作品。(北九州芸術劇場HPより)作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演:大倉孝二、咲妃みゆ、山西惇、音尾琢真、矢崎広、須賀健太、清水葉月、土屋佑壱、武谷公雄、浅野千鶴、王下貴司、遠山悠介、安井順平、菅原永二、犬山イヌコ、緒川たまき、高橋惠子演奏:鈴木光介、向島ゆり子、伏見蛍/細井徳太郎、関根真理、関島岳郎チケットの一般発売日を失念していて、その日の夕方くらいに慌ててネットに入って購入したもの。この日のマチネと翌日の日曜は2階席しか残っていなかったので、1階席がひとつだけ残っていたソワレにしたが、これが中央からやや後方で下手よりの席で、役者の表情もばっちり見えるなかなかのポジションだった。残り物に福があった。パンフは2千円なり。購入。B6(?)で辞書と見紛うほどの分厚さ。ケラ演出作品ではよくある特殊な仕様で、保管に困る代物。読みごたえはありそう。舞台の内容は文句なし。素晴らしい。ナイロンの本公演よりもよかったくらい。公演日が入院10日前ということもあってチケットの購入に多少の躊躇があったし、さらに現在、母親の予期せぬ入院で時間に追われている毎日で、劇場に赴くのが面倒な気分だったが、行ってよかった。芸術劇場の隣の小倉城では、「竹あかり」と称するイベント中だった。
2025/10/25
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原泰久「キングダム (77)」韓の王都、新鄭は無血開城し、秦の韓攻略戦は決着。韓王朝は170年の歴史を閉じ、韓は秦の版図となった。6ヶ国のうちの1ヵ国を平定するのに77巻を要したことになる。このペースでは、6ヶ国すべてを平らげるのに単純計算で400巻以上を要する。到底完結しないだろうと思っていたが、今回の韓攻略戦は二つの大規模会戦のうち、初戦の英呈平原の会戦には紙幅を割いたものの、次の東砂平原の会戦はナレーションで済ませており、意外と残りの5ヵ国はあっさり征服されて完結するのかもしれない。今巻は謄の独擅場と言ってもいい。かつて王騎の傍らで、お目々ぱっちりで「はっ」と発するだけの存在だった副官時代の謄からは想像がつかないくらいに、凛々しく雄々しい姿である。謄の回想で久々にその姿を見た王騎には、ちょっと涙ぐんでしまった。最後は趙攻めに備えて軍団を再編成し、再起を図る王翦が登場。ちょうど現在放送中のアニメでは、鄴攻めの総大将に王翦が任命されたところで、シンクロニシティー。
2025/10/20
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花沢健吾「アンダーニンジャ (16)」もはや断言できる。これは新たな「アイアムアヒーロー」であると。作者にこの物語を完結させる気などない。断言する。プロの漫画家として失格。
2025/10/17
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外薗健「カグラバチ (9)」前巻に続いて今巻も情報量が多く、読了に時間がかかる。そして、目が疲れる。座村と千紘の闘いが本格化して、呪術後半やジョジョの徐倫以後のような屁理屈合戦の趣を呈するようになった。バトル漫画が佳境に入ると、どうしてもそうなり勝ち。バトル漫画の宿命。
2025/10/14
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楽天ブックスで予約していた、「極獣造形(きょくじゅうぞうけい)ABSOLUTE STRUCTURE」第1弾「ゴジラVSビオランテ」より「ゴジラ(1989)」が到着。期待に胸を膨らまして開封すると…プラモデルだった!フィギュアじゃなかった!なんてことだ。まさかプラモデルだったとは。あらためて商品説明をよく見ると、確かにプラモデルと書いてある。とてもじゃないが、自分で作る暇はないのだが。
2025/10/02
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BOBBY CALDWELL / Bobby Caldwell's Greatest Hits辛島美登里 / SINGLES小林明子/ GOLDEN☆BESTボビー・コールドウェルは、もちろんキャプテン・ビヨンド~アルマゲドンのドラマーではなくて、「風のシルエット」のあの人。AORの方。
2025/09/29
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小梅けいと「戦争は女の顔をしていない (5)」原作:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ監修:速水螺旋人去年の8月に出ていたのに、今までほったらかしになっていた。帯の「兵隊であることが必要だったんです。でも私たちはその上、かわいい子でもいたかった」に集約される。兵士として戦地にあって、網目のひとつひとつにシラミがついたセーターを着ていても、それでもなお、少しでも美しくありたい。女性とはそういうものなのだろう。と書くと、今時のジェンダー狂に非難されそうだが。
2025/09/28
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能生旬「みんなのキスクラブ (1)」既刊最新巻は第1巻。25年9月第1刷。講談社。ヤンマガWebに掲載された。どこでこれを知ったのか不明。マンガ沼でも新聞の書評でもないと思うが。エロに特化した押見修造と言うべきか、情念薄めの押見修造と言うべきか。まあ、そんなところ。
2025/09/26
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紫 / ゴールデン☆ベスト 紫原田真二 / ゴールデン☆ベスト OUR SOMG ~彼の歌は君の歌~
2025/09/24
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佐藤洋寿「マザーパラサイト (15)」相変わらずの顔芸恃み。前巻で拍車のかかった涼太の顔の変化はさらに進んで、もはや化物の域に。昔の聡明な児童の面影は微塵もない。「怪獣8号」が完結したので、早く終わって欲しいランキングでトップに躍り出たかもしれない。
2025/09/24
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濱田轟天/瀬下猛「平和の国の島崎へ (10)」原作:濱田轟天作画:瀬下猛島崎は特に問題もなくルーマニアから帰還。漫画家センセイが島崎をモデルにバディ物を構想。果夏はどうやらLELの工作員で、ルパソに潜入して、島崎をターゲットにコロニーの座標を特定する任務らしい。コロニーは窮地に陥る。佳境に入って来た。
2025/09/24
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稲光伸二「性食鬼 (22)」バニー星の王子が記憶を取り戻し、シーナインが久々に登場。そこにラビ島博士が現れ…この者こそが着ぐるみ星人にバニー星を売った裏切者だと判明。バニー星の次に、地球を着ぐるみ星人に差しだそうとしている。エロス体育祭開幕。相変わらず、野川いずみはほぼ不在のまま。それにしても、ラビ島の裏切りには意表を衝かれた。まだまだ終わる気配なし。
2025/09/24
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四方山貴史「終の退魔師 エンダーガイスター (21)」予想は外れてバカ兄弟は活躍どころか、登場すらしなかった。代わってスポットライトが当たったのは鵺で、なぜ殺し屋になったのか、隻眼と左頬の傷跡の由来、異常なまでの強さの源が紹介された。現在進行形の戦闘では、ジャーが覚醒。アキラはトム・クルーズばりに、F14からパメラ・ベイツのプライベート・ジェットに乗り移った。どんどん風呂敷を広げて心配しないでもないが、とにかくおもしろいので、まあいいだろう。
2025/09/21
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牧彰久/箭坪幹「廻天のアルバス (6)」原作:牧彰久作画:箭坪幹時系列の同じ時点からやり直すのではなく、数年前からやり直し。よって、主人公は青年ではなく少年であり、まだ勇者にもなっていない。タイムリープのバリエーションで、さらに捻って来たが、わかり難くなったような気がする。コマ割りのし過ぎで読みづらいのは、若干改善された。
2025/09/20
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TV映画「日本独立」伊藤俊也監督20年シネメディア。8月18日深夜放映。粗筋は映画.comより。第2次世界大戦直後のGHQ占領下の日本を舞台に、一刻も早い日本の独立を求めて尽力した吉田茂と白洲次郎を描いた人間ドラマ。親子ほども年の離れた2人の絆を軸に、終戦から憲法制定、独立までの歴史の舞台裏を、日米両国の視点からスリリングに描く。終戦直後に外務大臣に就任した吉田茂は、日本の再出発のため、旧知の仲である白洲次郎を呼び寄せる。抜群の英語力を備える白洲は、開戦前から既に日本の敗戦を予測し、実業の第一線を退いて郊外で農業に専念していた。吉田はそんな白洲に、GHQとの交渉役となる終戦連絡事務局の仕事を託す。こうして白洲は交渉の最前線に身を置くが、GHQは米国主導の憲法改正を強引に推し進めようとする。白洲次郎を浅野忠信、妻・正子を宮沢りえ、吉田茂を小林薫が演じる。監督は「プライド 運命の瞬間」「ロストクライム 閃光」の伊藤俊也。出演は浅野忠信、宮沢りえ、小林薫、柄本明、渡辺大、松重豊、伊武雅刀、佐野史郎、石橋蓮司、大鶴義丹、青木崇高、浅田美代子、野間口徹ら。新憲法の草案を巡り、占領軍と日本政府の間で丁々発止のやり取りがあったが、結局は日本政府は占領軍の圧力に抗すことかなわず。それがわかっただけ。これなら、NHKスペシャルで十分。わざわざ映画にする必要はない。さらに、主演の浅野忠信を筆頭に大半がミスキャストなのには呆れるほかない。いったい誰がキャスティングしたのやら。ふと、白洲次郎の役は妻夫木聡がいいのではないかと思った。ちょうど今、HHKの朝ドラに出演しているからだろう。少なくとも、浅野忠信よりは遙かに適任。
2025/09/18
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野咲ソウ「ユニ様の舟 (2)」完結。意外とあっさり2巻で完結した。当初からその予定だったのか、技術的に続けられなかったのか、続ける意志はあったが打ち切られたのか、その辺はわからない。2番目のような気もするが。ヘタウマではなくヘタヘタ。
2025/09/16
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サイトウマド「解剖、幽霊、密室」2025年4月初版。KADOKAWA。次の3編所収。複層住戸怪獣を解剖する天井裏に誰かがいる初出はいずれも月刊コミックビーム。2023年から2024年にかけて掲載された。「天井裏に誰かがいる」は3話構成。「怪獣を解剖する」は後に長編化された。タイトル通り、作品順に幽霊、解剖、密室をテーマとしてはいるが、「幽霊」はある種の並行世界の重なりであり、「解剖」の対象は怪獣であり、「密室」のトリックはあの世との繋がりであり、これでもかと伏線を張り巡らした、捻りに捻ったものとなっている。白眉は「複層住戸」。この騙し方は「イニシエーション・ラブ」を思わす。
2025/09/13
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志波由紀「人魚ムニエル」2025年7月初版。KADOKAWA。「悪魔二世」でブレイクの気配がある志波由紀の短編集。次の8編所収。人魚のムニエルロボットのいる家花子ちゃん困ったなおじさんうしろ姿宇宙漫画サークルウワサ鳥デリバリー地獄(ヘル)初出は「ロボットのいる家」がゲッサンルーキーズ、「困ったなおじさん」がゲッサン新人賞で、あとはすべてハルタ。我孫子藤子不二雄を思わすSF掌編が多い。表題作は高橋留美子の人魚シリーズと比較すべし。「悪魔二世」が好きなら、きっとこの短編集も気に入るだろう。
2025/09/11
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本田真吾「サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査 (11)」1巻から10巻まではまとめて一気読みだったが、この11巻は初めて新巻で読んだ。ということで、前巻から間が空いて記憶が薄らいでしまい、よくわからないところがちらほら。表紙のファントムからして、「この人、誰?」状態だった。長編漫画も長編小説も連続ドラマも、出来れば完結後に一気に堪能したい。
2025/09/10
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大瀬戸陸「ねずみの初恋 (7)」ここしばらくは、あたかもラブコメであるかのような展開だったが、一挙にクライム・サスペンス・ホラーに戻った。性交が引き金となってあおを刺すねずみ。性交中にターゲットを射殺する水鳥。怖い怖い。織田裕二と常盤貴子の主演ドラマ「真昼の月」では、常盤貴子は過去にレイプされた経験がトラウマとなって、男性に触れられると記憶がフラッシュバック。パニックになる設定で、それは夫である織田裕二に対しても発動し、夫婦間で性交が出来ない。愛し合っていながら性交が出来ない夫婦の葛藤を描いていたが、性交が出来ないだけならまだしも、性交しようとすると妻は夫を刺し殺そうとするのでは目も当てられない。
2025/09/10
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谷山浩子 / フェニックスで弾き語り ~初セルフカバー曲集2「タマで弾き語り」以来のセルフカバー集。「タマ~」は弾き語りライブをそのまま収録していたが、今回は通常のライブ収録とは違って、客入れした会場でレコーディングの後オーバーダブする方式。トッドの「2nd Wing」と同じ。収録は2025年5月23日、ザ・フェニックスホール(大阪)。
2025/09/09
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藤本タツキ「チェンソーマン (22)」遂にヨル(戦争の悪魔)は、自分が一番好きなのはデンジではなく核兵器であることを思い出した。核兵器の悪魔はチェンソーマンに食べられて、核兵器はこの世から消失したはずが、米国がゼロから核兵器を創って復活した。サンキュー・アメリカ!絵が一筆書きのようになってきて、連載当初とは随分と絵柄が異なっている。これは作者が意図してそうしているのか、それとも手抜きなのか、判然としない。
2025/09/08
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松本直也「怪獣8号 (16)」完結。思えば、怪獣の死体の後始末がテーマだったはずが、すぐにジャンプ直系の単なるバトル漫画に。読むのが苦痛になっていたので、完結してくれてありがたい。口コミ評価は高いようで、世の少年たちはこれで熱くなっていたのだろう。おじさんは醒めるばかりだったが。
2025/09/08
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Blu-ray「雪の花 ともに在りて」小泉堯史監督24年松竹。粗筋は映画.comより。「雨あがる」「博士の愛した数式」「峠 最後のサムライ」などで人間の美しい在り方を描いてきた名匠・小泉堯史監督が、吉村昭の小説「雪の花」を映画化。江戸時代末期の福井藩を舞台に、数年ごとに大流行して多くの人命を奪う疫病から人々を救おうと奔走した実在の町医者の姿を描く。江戸時代末期、有効な治療法がなく多くの人の命を奪ってきた痘瘡(天然痘)。福井藩の町医者・笠原良策は、その痘瘡に有効な「種痘(予防接種)」という予防法が異国から伝わったことを知り、京都の蘭方医・日野鼎哉に教えを請い、私財を投げ打って必要な種痘の苗を福井に持ち込んだ。しかし、天然痘の膿をあえて体内に植え込むという種痘の普及には、さまざまな困難が立ちはだかる。それでも良策は、妻・千穂に支えられながら疫病と闘い続ける。主人公の笠原良策を松坂桃李、良策の妻・千穂を芳根京子、良策を導く蘭方医・日野鼎哉を役所広司が演じる。そのほか吉岡秀隆、三浦貴大、宇野祥平らが共演。出演は松坂桃李、芳根京子、役所広司、三浦貴大、宇野祥平、益岡徹、山本學、吉岡秀隆、串田和美、矢島健一、渡辺哲ら。小泉監督は長く黒澤組で助監督を務めていただけに、また、今でもフィルムで撮影していることも相俟って、黒澤作品と見紛うような映画を撮る。ただ、黒澤作品といっても白黒時代のものではなく、晩年のそれ。エンターテインメント映画ではない。これだけ丁寧に作り上げても、興行成績での苦戦は免れないだろう。時代劇の火を消さないためにも、まだまだ撮り続けて欲しいのだが。芳根京子の出番はそう多くないが、殺陣と和太鼓、二つの初挑戦があって撮影は大変だったらしい。
2025/09/07
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ピアノ・レッスン #2-212入院したり検査だったりで、なんと5月15日以来のレッスン。3ヶ月以上のブランク。その間、ピアノに触ってもいなかった。もうぜんぜん弾けなくなっているのではないかと不安だったが、意外とそうでもなく、どうにかこうにか最後まで弾けた。9月と10月はおそらく大丈夫だが、11月は入院で絶対に欠席する。12月はわからない。
2025/09/04
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サイトウマド「怪獣を解剖する (上・下)」2025年4月初版。KADOKAWA。コミックビーム。多分、新聞の書評で取り上げられていたもの。マンガ沼の紹介ではないはず。シンプルで可愛い絵柄に騙されそうになるが、実は恐ろしく骨太なSF。思えば、倒された怪獣の死体を片付けるところから始まった「怪獣8号」も、当初はこういう話になるのかと期待していたのだった。すぐにただのジャンプ系バトル漫画になってがっかりさせられたが。サイトウマド、今後要注意。
2025/09/04
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能篠純一「昭和天皇物語 (17)」原作:半藤一利脚本:永福一成監修:志波秀宇ラバウルの陸軍司令部とガダルカナルの無線中継となっている潜水艦が陸軍に連絡なく移動して、ガダルカナルの一木支隊は孤立。全滅した。これは連合艦隊が敵機動部隊を発見し、連合艦隊参謀長、宇垣纒の指令により、陸軍に断りなく全艦が出撃したためであった。その後もガダルカナルでは、日本軍は白兵突撃を繰り返すのみで、米軍の圧倒的な火力の前になすすべなく、また、輸送船が米軍の空爆で沈められて兵站が崩壊。ガダルカナルは餓死のガ島と呼ばれるようになった。天皇は必勝祈願のため伊勢神宮へ参拝。天皇からガダルカナル救援を託された、第8方面軍司令官、今村均は、連合艦隊司令長官、山本五十六のもとへ。長門、大和、武蔵、連合艦隊の主力を突入させ砲撃を続ける以外、勝ち目はないと主張するが、山本は言う。それができれば越したことはないが、燃料が足りない。もはや精神論ではどうにもならない。これからも日本は負けて行く。米国の物量の前に。東條英機は山形から陸軍中将予備役、石原莞爾を呼び寄せた。東條は問う。この戦争、どうしたら勝てる。石原は答えて、もう無理だ。負けは決まっている。ひとつだけ良策があるとしたら、あんたが一刻も早く総理大臣を辞めることだ。日本国の指揮など君には到底無理だと解っていた。山本五十六は“い”号作戦の指揮を執るため、トラック島からラバウルへ。山本は将兵の労をねぎらうため前線視察に赴く途中、米軍に撃墜された。日本軍の暗号は米軍に筒抜けであった。アッツ島守備隊全滅。学徒出陣。インド・ビルマ国境地帯。ビルマのメイミョーで、ビルマ方面軍司令官、河辺正三に陸軍第15軍司令官、牟田口廉也がインパール作戦を立案。兵站を危惧する河辺に牟田口は自信たっぷりに言う。兵站に関しては妙案がある。人呼んでジンギスカン作戦。河辺はシンガポールの南方軍総司令官、寺内寿一にインパール作戦を打診。東條は寺内が認可しているのならと、首相としてインパール作戦を認可。陸軍大本営で参謀本部第一部長、真田穣一郎は、こんなバカげた作戦は止めるべきであるとインパール作戦に断固反対を唱えるが、陸軍参謀総長、杉山元は、インパール作戦は寺内元帥の強い要望であると、これを封殺した。案の定、インパールは地獄と化していたが、牟田口は意に介さず嘯く。食うモンがなくなったら草を食え。皇の兵には大和魂があることを忘れちゃいかん。
2025/09/02
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黒澤R「復讐の未亡人 (12)」前巻から1年半のブランク。どんどん刊行ペースが落ちていく。ということで、前巻までの内容をほとんど覚えていないので前巻を読み直そうとしたら、どこにあるのか見つからない。仕方なく、よくわからないまま新巻を読み始めたが、蜜の出生の秘密を明かす内容だったので、さして支障はなかった。
2025/09/02
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宮下暁「ROPPEN-六篇- (9)」ラスボスよろしく、朱花が戦闘装束で登場。頭脳戦専門と思われた教王、朱花は、実はかつて最強の僧兵だった。子供の頃、「タイガーマスク」で最終決戦に虎の穴の首領がタイガー・ザ・グレートとして登場した時、普段ろくにトレーニングもしていない首領が強いわけなかろうにと思ったが、朱花にも同じことを感じてしまった。朱花の参加により、6人の代表者で最も強そうだった誠一郎が一挙に雑魚化してしまった感もある。
2025/09/01
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高橋ツトム「JUMBO MAX (14)」攻守が目まぐるしく入れ替わる、痺れる展開。それにしても、鹿子は躊躇なくピストルを撃つような、完全に組織のボスになっている。ちょっと前までは、大学のただの研究者だったのに。
2025/08/31
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三浦建太郎/スタジオ我画/森恒二「ベルセルク 43」原作:三浦建太郎作画:スタジオ我画監修:森恒二前巻が出たのが2023年10月なので、2年近く待たされたことになる。前巻の内容は当然覚えていないので、読み直した。グリフィスがキャスカをさらったことなんて、完全に忘れていた。そしてこの43巻。三浦建太郎没後の2巻目で、こちらが慣れたこともあるかもしれないが、もはや違和感はまったくない。クシャーン、ガッツの廃人化、まさかのリッケルトの登場と、盛りだくさんの内容。
2025/08/31
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意志強ナツ子「マオニ (1)」既刊最新巻は第1巻。2025年3月初版第1刷。リイド社。意志強ナツ子の新作が出ているとは知らず、入手が遅れてしまった。マンガ沼の放送がこちらでは数ヶ月遅れなのが、こんなところで影響する。タイトルの「マオニ」は「真央似」。突如ゾンビが蔓延する世界となった街で、“マオセブン”のメンバー、心奈が偶然見つけてきた女は、行方知れずとなった“マオセブン”のリーダー、真央に似ているということで、「マオニ」と名付けられた。ゾンビ漫画には違いないが、舞台設定としてゾンビが蔓延する世界が用意されているだけで、ゾンビ自体を描こうとしているわけではない。意志強ナツ子版「蠅の王」。孤島をゾンビ世界に置き換えて、意志強得意のぐちゃぐちゃした人間関係が展開。
2025/08/30
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石黒正数「天国大魔境 (12)」kindle版。ここ数巻はずっと、過去編と現在編を交互に描写しながら次々に伏線を回収して、新たに伏線を張っている。AIであるミーナの言葉は重い。とんでもない傑作になりつつある。
2025/08/25
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コノシマルカ「写らナイんです (5)」前巻から新加入の鬼崎愛子は強力で、オカルト部の充実ぶりには目を見張るものがある。勢いに乗るオカルト部は強化合宿へ。行く先は風光明媚な大天島だったはずが、途中でボートが遭難して一行は鬼亡島に流れ着いた。このベタ過ぎる流れで、もちろん彼らは大活躍。堪能させていただきました。
2025/08/23
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龍幸伸「ダンダダン ダイズカン」2025年8月第1刷。ジャンプコミックス。初めての公式ファンブック。主要キャラにはそれぞれ2頁の描き下ろし漫画が付いているので、それだけでも買って損はない。コミックス版で活字が小さいのが難点。本編は電子で読んでいるのに、わざわざこれは紙で購入したが、こっちこそ電子にすればよかった。
2025/08/22
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真造圭伍「ひらやすみ (1)~(9)」既刊最新巻は第9巻。第1巻は2021年9月、第9巻は2025年8月、それぞれ初版第1刷。小学館。初出は週刊ビッグコミックスピリッツ。マンガ沼で川島が激推ししていたので購入。山内の一推しが「ガンニバル」で、次点が「終の退魔師」だとしたら、それらに相当する川島の推しは「るなしい」と、この「ひらやすみ」だろう。川島と山内の激推し作品にはともにハズレもあるが、これは大当たり。自分としても激推ししたい。この手の絵柄のほのぼの系漫画の作者は女性が多いが、大抵、ほのぼのしていながらもキャラ・デザがレディース・コミック風、または少女漫画風で、特に男性キャラが鼻についてイマイチ没入できない。対して、作者が男性である今作は、鼻につく男性キャラは皆無。心の底から癒される。この辺は同系統の「スキップとローファー」と比較すると、よくわかるかもしれない。一方で、作者が男性だと、不自然に美少女キャラを投入しがちな傾向もあるが、今作は美人設定の立花よもぎですら、あの造形である。それでいて、彼女が美人の設定であることはわかるようになっている。ただ、この立花さん、第9巻では高校時代バドミントン部だったと紹介されているが、以前の巻では陸上部だったと書かれていたような気がするが。ここでの美大(モデルはムサビ?タマビ?)と「ブルーピリオド」の東京藝大は、似て非なるもの。同じ美術学部でもまるで違う。後者で精神の安寧は望むべくもない。
2025/08/18
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TV映画「ふきげんな過去」前田司郎監督16年東京テアトル。4月19日深夜放映。粗筋は映画.comより。小泉今日子と二階堂ふみが母娘役を演じる、劇作家・前田司郎のオリジナル脚本による監督作品。小説家やシナリオライターとしても活躍する前田の映画監督作は、「ジ、エクストリーム、スキヤキ」に続いて、これが2作目となる。北品川の食堂で暮らす女子高生・果子の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子が突然やって来た。ある事件を起こし、前科持ちとなってしまった未来子の登場に、慌てふためく家族。そして、果子は自分の部屋に図々しく居候する未来子にいら立ちを隠せなかった。退屈に思われた果子の夏が、自分が本当の母親だという未来子の出現によって、特別な夏へと変わっていく。未来子役を小泉、女子高生・果子役を二階堂がそれぞれ演じる。出演は小泉今日子、二階堂ふみ、梅沢昌代、板尾創路、高良健吾、きたろう、斉木しげる、黒川芽以、山田裕貴、相楽樹ら。延々とサイケデリックな映像が流れるとか、延々とまったく動きのない長回しが続くとかで退屈な映画はままあるが、この作品は終始、役者陣は当たり前に台詞を喋って当たり前に演技しているように見えるのに、なぜこうも退屈なのか。ああ、この監督は演劇畑の人なのか。道理で…。舞台にはこの手のやつが確かにある。むしろ一ジャンルを形成していると言ってもいいくらい。豪華なキャストが心底勿体ないと感じる。二階堂ふみの無駄遣い。
2025/08/15
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本田真吾「サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査 (1)~(10)」既刊最新巻は第10巻。第1巻は2022年5月、第10巻は2025年5月、それぞれ初版。秋田書店。少年チャンピオン・コミックス。マンガ沼でちらっと触れていたので購入。きちんと紹介されていたわけではないが、これが大当たりで、猛烈におもしろい。シリアルキラーランドを遙かに凌駕する。巷に溢れかえる玉石混交ジャンルの双璧は、タイムリープものと転生もの(B級映画に限ればサメとゾンビ)。これはその双璧の一翼を担うタイムリープものだが、明らかに玉石の玉の方であり、凡百のタイムリープものとは一味も二味も違う。この手があったか。もはや尽きたと思われる密室トリックにも、いまだに新たなトリックが生まれるように、タイムリープのアイデアも尽きることがないようだ。ただ、祝波島事件が終わってストーカー殺人事件に入ったあたりから、どんでん返しが過剰になってきているのが気になるところ。どんでん返しに頼ると、なんでもありになって興醒めするのだが。
2025/08/15
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TV映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」古賀豪監督23年東映。7月12日放映。粗筋は映画.comより。漫画家・水木しげるの生誕100周年記念作品で、2018〜20年に放送されたテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期をベースに、シリーズの原点である目玉おやじの過去と鬼太郎誕生にまつわる物語を描いた長編アニメーション。昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。血液銀行に勤める水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負って村を訪れ、鬼太郎の父と出会う。当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生。それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。声優陣には沢城みゆき、野沢雅子、古川登志夫らテレビアニメ第6期のキャストのほか、鬼太郎の父を関俊彦、水木を木内秀信が演じる。「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」の古賀豪が監督、テレビアニメ「マクロスF」の吉野弘幸が脚本、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の副監督・谷田部透湖がキャラクターデザインを担当。声の出演は関俊彦、木内秀信、種﨑敦美、小林由美子、白鳥哲、飛田展男、中井和哉、沢海陽子、山路和弘、皆口裕子、釘宮理恵、石田彰、古川登志夫、沢城みゆき、野沢雅子、庄司宇芽香、松風雅也ら。前半はもろに犬神家。後半は呪術廻戦を思わす。鬼太郎誕生と銘打っておきながら、鬼太郎そっちのけでドロドロした話が進む。鬼太郎シリーズの劇場版を期待した人には不評をかこつかもしれないが、鬼太郎であることを期待しなければ、作品自体は上々の出来。
2025/08/14
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TV映画「ラーゲリより愛を込めて」瀬々敬久監督22年東宝。8月11日放映。粗筋は映画.comより。二宮和也が主演を務め、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を演じた伝記ドラマ。作家・辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を基に、「護られなかった者たちへ」「糸」の瀬々敬久監督がメガホンをとった。第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみを与えられて重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男は日本にいる妻や子どもたちのもとへ必ず帰れると信じ、周囲の人々を励まし続ける。山本の仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく。山本の妻・モジミ役に北川景子、山本とともにラーゲリで捕虜として過ごす仲間たちに松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕と豪華キャストが集結。出演は二宮和也、北川景子、松坂桃李、中島健人、寺尾聰、桐谷健太、安田顕、奥野瑛太、金井勇太、中島歩、佐久本宝、山時聡真、田辺桃子、渡辺真起子、三浦誠己、山中崇、朝加真由美、酒向芳、市毛良枝ら。映画としてはいろいろと穴はあるものの、シベリア抑留がどういったもだったのかを世に知らしめる目的でレゾンデートルあり。次は満州での虐殺、強かん、略奪をよろしく頼む、映画人たち。北川景子の出番が少なかったのは残念。如何にも創作のように思える、犬が船を追いかけて来たエピソードは実話で、物語のキモである、各人が自分の記憶した箇所を文字に起こして遺書を届けた話の方が創作らしい。
2025/08/14
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TV映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」成田洋一監督23年松竹。8月8日放映。粗筋は映画.comより。SNSを中心に話題を集めた汐見夏衛の同名ベストセラー小説を映画化し、戦時中の日本にタイムスリップした現代の女子高生と特攻隊員の青年の切ない恋の行方を描いたラブストーリー。親にも学校にも不満を抱える高校生の百合は、進路をめぐって母親とケンカになり、家を飛び出して近所の防空壕跡で一夜を過ごす。翌朝、百合が目を覚ますと、そこは1945年6月の日本だった。通りがかりの青年・彰に助けられ、軍の指定食堂に連れて行かれた百合は、そこで女将のツルや勤労学生の千代、彰と同じ隊の石丸、板倉、寺岡、加藤らと出会う。彰の誠実さや優しさにひかれていく百合だったが、彼は特攻隊員で、間もなく命懸けで出撃する運命にあった。NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の福原遥が百合役、「死刑にいたる病」の水上恒司が彰役で主演を務める。「光を追いかけて」の成田洋一が監督を務め、福山雅治が主題歌を担当。出演は福原遥、水上恒司、伊藤健太郎、中嶋朋子、坪倉由幸、松坂慶子、津田寛治ら。ラノベ原作と知って大いに納得。敗戦間際の日本に、現代の高校の制服で突然現れた17、18の女子を誰も訝ることなく受け入れているのは、違和感があるが、そこはラノベだからということで処理。左翼思想がかったところがないので、意外とすんなり観ていられる。自分に宛てた遺書が特攻を扱った平和会館で展示されているのを福原が発見して、それが書かれた1945年ではなく、現代に戻って初めてその中身を読む山場では、ちょっと涙ぐんでしまった。
2025/08/14
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リバー・スラン「ダンジョンエルフ (2)」さすがに単独で宝箱を設置するだけでは場がもたない自覚はあるのか、エルフのかつての弟子であるキャットシーを同行させる。これで単調さを免れはしたが、両者は巻末で別れを告げて、次巻では再び単独行に戻る模様。大丈夫だろうか。(フリーレン+ダンジョン飯)÷5の印象に変化なし。
2025/08/14
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TV映画「君たちはどう生きるか」宮﨑駿監督23年東宝。5月2日放映。粗筋は映画.comより。宮﨑駿監督が2013年公開の「風立ちぬ」以来10年ぶりに世に送り出した、スタジオジブリの長編アニメーション。「風立ちぬ」公開後に表明した長編作品からの引退を撤回して手がけ、宮﨑監督の記憶に残るかつての日本を舞台に、自らの少年時代を重ねた自伝的要素を含むファンタジー。母親を火事で失った少年・眞人(まひと)は父の勝一とともに東京を離れ、「青鷺屋敷」と呼ばれる広大なお屋敷に引っ越してくる。亡き母の妹であり、新たな母親になった夏子に対して複雑な感情を抱き、転校先の学校でも孤立した日々を送る眞人。そんな彼の前にある日、鳥と人間の姿を行き来する不思議な青サギが現れる。その青サギに導かれ、眞人は生と死が渾然一体となった世界に迷い込んでいく。宮﨑監督が原作・脚本も務めたオリジナルストーリーで、タイトルは宮﨑監督が少年時代に読んだという、吉野源三郎の著書「君たちはどう生きるか」から借りたもの。主人公の少年・眞人役の声は、映画「死刑にいたる病」などに出演する若手俳優の山時聡真。そのほかの声の出演に菅田将暉、柴咲コウ、あいみょん、木村佳乃、木村拓哉、大竹しのぶ、國村準、小林薫、火野正平ら。作画監督は「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズで知られる本田雄、音楽は宮﨑作品を支えてきた久石譲、主題歌は米津玄師の書き下ろし新曲「地球儀」。タイトルとポスター1枚が発表された以外、映画の内容やキャスト、スタッフの情報なども明らかにされず、一切のプロモーションが行われないまま劇場公開を迎えるという異例の展開で話題を集めた。アメリカでも高い評価を得て、第81回ゴールデングローブ賞では日本作品で初めてアニメーション映画賞を受賞し、第96回アカデミー賞でも宮﨑監督作およびジブリ作品として「千と千尋の神隠し」以来となる2度目の長編アニメーション賞受賞という快挙を成し遂げた。声の出演は山時聡真、菅田将暉、柴咲コウ、あいみょん、木村拓哉、木村佳乃、小林薫、火野正平、國村隼、大竹しのぶ、竹下景子、風吹ジュン、阿川佐和子、滝沢カレンら。「ハウル」と「千と千尋」を足して2で割って、エンタメ要素を排除したようなものだが、何が言いたいのかさっぱりわからない。自己満足の極致。同じくジコマン映画の押井守「イノセント」もわけがわからなかったが、それ以上。いつものようにプロパー声優はほとんど使わず、声優としては素人の有名俳優を大量に起用して学芸会になっているが、宮崎駿はプロパー声優に何か含むものがあるのだろうか。
2025/08/13
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我妻幸「血を這う亡国の王女 (4)」エビータの復讐劇が本格化して動きが激しくなったが、内応者や影武者の存在等、予測できるものばかりで、あっと驚くような展開はない。傑作足り得るか、尻すぼみで凡作に終わるか、次巻あたりで鼎の軽重を問われる気がする。
2025/08/13
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川上大和/タイジュン「阿武ノーマル (7)」原作:川上大和作画:タイジュンキャバクラ編が終わって、阿武一家洗脳事件編が始まった。そして驚いたことに、これは明らかに、史上最悪の洗脳殺人事件とも言える小倉の松永事件をモデルにしている。次巻で完結するが、どう着地するのか。
2025/08/13
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中村たつおき「かいじゅうたん、現る。 (3)」幼児が巨大化しているだけで、ただの育児漫画とそう変わらないのだが、なにせ巨大化しても幼児が可愛いことには変わりはないので、普通に読めてしまう。反則。斜め上から見ると、赤ちゃんはふっくらほっぺと尖った上唇のラインが可愛い。
2025/08/13
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CATV「ZOOMBIE ズーンビ ネクスト・レベル」グレン・ミラー監督19年米。5月1日放映。粗筋はAmazonより。不死身のゾンビと化した動物たちが人々を襲うゾンビサバイバルアクションの続編。動物を動物園に派遣する保護公園に密猟者たちが侵入する。密猟者に特殊な有毒物質を投与され、突然変異を起こした動物たちは密猟者や施設の職員を食い殺し始める。動物園に動物たちを派遣する保護施設公園では、様々な種類の動物たちが生息していた。しかし、そこに目を付けた密猟者が施設に侵入し、動物たちに特殊な有毒物質を投与する。すると、その物質は体内で突然変異を起こし、次々と不死身の猛獣と化してしまう。そして、密猟者のみならず施設のメンバーたちも相次いで襲われる。研究者のブルックは、動物たちを正気に戻すために解毒剤を作ろうと試みるが…。出演はエリカ・スターデファント、ジョナサン・バックリー、テラ・ストロングら。「ZOOMBIE ズーンビ」の続編。そうとは知らずに観たが、別に支障はなかった。粗筋を見ると、続編と言いながら正編の前日譚らしく、こちらの方が事件の発端。動物たちは凶暴化するだけで、ゾンビ化するわけではない。看板に偽りあり。チープなCGによる動物が情けない、典型的なB級映画。「キャメラを止めるな!」もそうだったが、BS12のサメ・ゾンビ・ガメラ特集で放映された。
2025/08/11
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左藤真通/富士屋カツヒト/清水陽平「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ (9)」原作:左藤真通作画:富士屋カツヒト監修:清水陽平無駄話ばかりで、一向に本題にたどり着かない相談者の対応に苦慮する泉弁護士。まあ、弁護士なら、30分5千円なり1時間5千円なりの相談料をきっちり取るだろうから、さほど泉弁護士には同情できない。この手の客に本当に困っている業界は、他にいくらでもあるだろう。結局、玉木を名乗る書き込みの犯人は誰だったのか。
2025/08/11
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CATV「キャメラを止めるな!」ミシェル・アザナビシウス監督22年仏。4月29日放映。粗筋は映画.comより。低予算ながらブームを巻き起こした2017年製作の日本映画「カメラを止めるな!」を、「アーティスト」でアカデミー賞を受賞したミシェル・アザナビシウスがメガホンをとり、フランスでリメイク。日本で大ヒットした映画「ONE CUT OF THE DEAD」がフランスでリメイクされることになり、30分間生放送のワンカット撮影を依頼された監督。監督志望だが空気の読めない彼の娘と、熱中すると現実とフィクションの区別がつかなくなってしまう妻も加わり、撮影現場は大混乱に陥っていく。全く話の噛み合わない日本人プロデューサーとのバトルも繰り広げられる中、ラストシーンまで完走するべく悪戦苦闘する彼らだったが……。「タイピスト!」のロマン・デュリスが主人公の映画監督、「ある過去の行方」のベレニス・ベジョが妻を演じる。さらにオリジナル版のプロデューサー役で強烈な印象を残した竹原芳子も出演。出演はロマン・デュリス、ベレニス・ベジョ、グレゴリー・ガドゥボワ、竹原芳子ら。「カメラを止めるな!」のリメイク。オリジナルをほぼ忠実に再現しているのに、なぜかぜんぜんおもしろくない。「シャル・ウィ・ダンス」でもここまでひどくなかった。
2025/08/10
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