【粗筋】
チワワを飼っている彼女の所へ、彼氏が遊びに来る。
「このマンション、ペット飼っていいんだっけ」
「ペットは駄目だけど、このチワワは家族だもん」
「うちは狭いから、結婚したら俺もここで住もうと思ったんだけど」
「駄目よ、ペットは禁止だから」
散歩に出ると、チワワは近所の人に愛嬌を振りまく。そこへ現れた酔っぱらい、その振る舞いに腹を立てたチワワが飛び回っては噛み付くので、酔っぱらいはどうしようもない。飼い主も手を出せずにいると、そこへ現れた野良チワワ、
「ワンワンワン」
「ワン……ワワンワンワン」
「ワワワン、ワン」
「ワン」
通訳すると……
「おう、お前ェ、何をやってるんでぇ。人間に可愛がってもらわなきゃならないじゃねえか」
「でも、こいつがあんまり失礼だから」
「まあ、よしねえ」「分かりました」
酔っ払いに向かって、
「ワウ、ワンワンワワン」
通訳すると……
「おう、晦日に月の出る夜も、闇があるから注意をしろ」
見ていた彼氏が、
「もう一匹チワワが出てきて、喧嘩になるかと思ったよ」
「大丈夫よ、あれはこの辺りの親分犬なの」
「だから喧嘩をしないのか……チワワ争えんものだ」
【成立】

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