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さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP100銘柄をまとめておきます。今シーズンも終盤戦に差し掛かっているので、過去に紹介してきた銘柄達のその後の命運を俯瞰し、最新の評価も一部に付記しておきます。尚、書いてあるコメントは毎回細かく修正しています。 1~10位 1位の韓国造船海洋、2位のニッピは大きく上昇しましたが、両社共まだここから全然イケる、上を目指せると考えています。また6位の7228デイトナ、7位の3539JMホールディングス、8位の6623愛知電機、9位の3181買取王国は依然として非常に安いと思いますね。 11~20位 この中では、11位の5283高見澤、14位の9310日本トランスシティ、18位の1438岐阜造園が依然として安いと思いますね。 21~30位 21位の4365松本油脂製薬、24位の9027ロジネットジャパン、26位の7485岡谷鋼機、27位の7614オーエムツーネットワークと、ここは依然として激安銘柄が多いですね。 31~40位 この中では、31位の9057遠州トラック、36位の8043スターゼン、40位1301極洋が今でも安いと感じますね。 41~50位 指標的には激高なんですが、41位の3561力の源HDは大化けする可能性はあると思います。何故ならラーメンが圧倒的に美味いからです。投資はシンプルが一番と自分は思いますね。 51~60位 51位の2418ツカダGHDは、「ブライダル&ホテル」の両刀使いの銘柄ですが、ホテルは躍進&ブライダルも残存者利益でしっかり回復ということで、非常に面白いと思います。10バガーは無理かもしれないですが、うまくいくと5バガーくらいは狙えるんじゃないかな?と個人的には期待しています。最近株価推移は軟調ですが、自分は更に買い乗せしています。 61~70位 しばらく前に、Xで相互フォローの凄腕の方と名古屋市にある日本有数の巨大イオンであるMOZOワンダーシティで、1階から4階までの全部を丹念に練り歩いて、最後にご飯を食べながら一番良いと思ったお店を運営している銘柄を発表し合うという「MOZOミステリーツアー」を敢行したのですが、その時に満場一致で良いとなったのが、68位の8016オンワードHDのお店でした。ちなみにこのミステリーツアーはまたXでいずれ募集しますので、タイミングのあった方は是非。 71~80位 8041OUGHD&8091ニチモウの「優待お魚株バルクプロジェクト」の今後が気になります。それにしてもニチモウは全然優待を新設しないですね。(汗) それでは91~100位をどうぞ。91位 1377 サカタのタネ 自分の現在のポートフォリオでは、純粋な「農業」系の銘柄保有が少なくて以前からどこかを大きめに買いたかったのですが、色々探して今回サカタのタネに白羽の矢を立てました。ワールドワイドで素敵な銘柄と思います。92位 4088 エア・ウォーター 「不適切な会計処理に伴う損失の先送り」が発覚して株価が急落したところで大きめに買いました。果たしてどうなるでしょうか?93位 7219 エイチ・ケー・エス 「HKSは超低PBR&高財務で、めっちゃ好みのタイプの銘柄なんだよな。でも同時に成長力はほぼ0だし、マーケットから評価されるような要素もほぼない。」と思います。こういう銘柄を平気で買えるところが私の強みであり、同時に欠点でもあります。94位 2737 トーメンデバイス トーメンデバイスは半導体市況によって業績推移に波はありますが、いぶし銀の実力派であることに変わりはありません。PF上位で戦い続けられるだけの実力があると思いますね。95位 8388 阿波銀行 阿波銀行は、自己資本比率が高めかつ保有有価証券の含み益が多くその割に地銀界では相対的にPBRが低いので、総合的に見て非常に魅力的な銘柄と思います。 96位 9029 ヒガシホールディングス ヒガシHDは地味な運送会社ですが、過去安定してしっかりと利益を出し続けており、またマイルドながら着実な成長力もあります。いい銘柄ですね。97位 7683 ダブル・エー 優待でメンズ用のスニーカーが選べるようになったことで、優待族的な視点からは「トップランク」の銘柄になったと思いますね。98位 7984 コクヨ コクヨは指標的には妥当な株価位置と思いますが、優待内容には非常に力がありますね。99位 8098 稲畑産業 PF上位で戦うのに不足のない銘柄ですね。100位 8386 百十四銀行 優待カタログに地元香川県産の素敵な品物が多く、独自性があってとても素晴らしいと思いますね。 以上、2024~25ポートフォリオTOP100銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Nov 13, 2025
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さて今日は2021~25PF概況シリーズです。635位 7191 イントラスト(東S、3月優待) ○ PF635位は、家賃債務保証が柱で、医療・介護費保証を第2の柱に育成中のイントラストです。 現在の株価は1069円、時価総額239億円、PBR3.16、自己資本比率は62.1%で有利子負債は0、今期予想PER15.43、配当利回り3.3%(35円)、総合利回り3.7%(35+5=40円)で、優待は「100株以上&1年以上の継続保有を条件として」100株保有で500円相当のクオカード等です。 イントラストは指標的には高いですが、同時に成長力を維持しており、PF下位としては全く問題のない良い銘柄であると考えています。
Nov 14, 2025
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さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。 第151位は、長期的バリュー投資の基本と原則(ジム・カレン著、パンローリング、2022年) です。 この本は、シェーファー・カレン・キャピタル・マネジメントの会長兼CEOのジム・カレンによる1冊です。初心者向きで分かりやすく、かつ内容がシンプルでありながら力強いメッセージに溢れた良書です。私が2022年に読んだ投資本の中ではトップクラスでした。 今日は最初に監修者前書きから。 本書は、著者の主力顧客である平均的な一般投資家、つまり金融や資産運用に関する知識が特段豊富にあるわけでもなく、ほかに定職を持ち投資活動に時間や労力を割くことができない普通の人々に向けて書かれている。 まことに羨ましいことだが、アメリカには市井の人々に対する健全な資産運用サービスが存在し、多くの人がそれを利用して資産形成を行っている。日本の金融業界も、通ったあとにぺんぺん草も生えない焼畑農業式の営業をいつまでも続けるのではなく、そろそろ顧客本位のまっとうなビジネスを少しはしてみたらどうだろうか? 日本の金融業界はこの本には直接は関係ないですし、ちょっと監修者である長岡半太郎氏の「怒りの流れ弾」に当たってしまった感じがしないでもないですが、(笑) 彼が言いたいことはとても良く分かります。 それはジム・カレンによる本書が「投資初心者のために、極めて良心的に、率直に、丁寧に、愛情をこめて書き上げられている。」という事です。なかなかないレベルのいい本ですね。 それでは次回からは、この本のベストオブベストのところをサクッと一緒に見ていきましょう。(続く)
Nov 12, 2025
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さて今日は 2024~25主力株概況シリーズ です。今シーズンもついに100位まで到達しました。100位 8386 百十四銀行 (東P、3月優待) ◎~◎◎ PF時価総額100位の上位銘柄は、香川県を地盤に岡山県や大阪府など瀬戸内地域に展開し、資金量は四国で2位の百十四銀行です。 現在の株価は5850円、時価総額1675億円、PBR0.47、自己資本比率は6.1%、今期予想PER9.50、配当利回り3.7%(216円)、総合利回り4.1%(216+25=241円)で、優待は「1年以上の継続保有を条件として」100株保有で2500円相当、500株保有で5000円相当の香川県特産品(カタログより選択)などです。 優待カタログには地元香川県産の素敵な品物が多く、独自性があってとても素晴らしいと思います。 過去の優待品選択例をご覧いただきましょう。香川県の「裏名物」である、「骨付鶏セット」です。今や全国区人気の讃岐うどんほど有名ではないですが、これが実に美味しいんですね。 「ムキマッチョ」を目指してもう丸8年間ずっと筋力トレーニング中のワイにぴったり。 たくさんのスパイスが滲み込んでいて、本能に訴えかけてくる旨さがあります。 まさに骨までしゃぶり尽くす美味しさ。! もういっちょ、シャインマスカットです。 Xで、「炭酸水に漬け込んだら美味しくなるよ」と読んだので実験してみました。 実がパンパン。 口に含むと、シュワシュワではじけ飛ぶ美味しさ。! さて私は百十四銀行に関してはしばらく前に優待MAXとなる500株を残して売却してしまっておりました。ところが11月7日に1000株優待の追加が発表されたので、「これは仕方ない。買い戻そう。」と考えて急遽1000株体制に戻したのでした。正に「安く売って高く買い戻す」の典型となってしまいました。(汗) ま、いずれにせよ、今後の業績推移を厳重に監視しながら、引き続き楽しくホールドして応援していく予定です。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Nov 10, 2025
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の最終回第16弾です。 今日は、最終章となる第19章、半分ずつ、あるいは黒い白鳥に立ち向かうには から。いよいよ総まとめですね。 小さな失敗はそれほど心配しない。大きな失敗、とくに致命的になりそうな失敗はとても心配する。投機的なベンチャー企業より、「有望な」株式市場、とくに「安全な」優良株に不安を感じる。 後者は見えないリスクの代表だ。前者は、変動が大きいのが最初からわかっているし、投資する額を小さくして、裏目に出たときの損を抑えることができるから、不意をつかれて驚くことはない。 結局、これは全部、ちょっとした意思決定のルール一つに根ざしている。よい方の黒い白鳥にさらされ、失敗しても失うものが小さいときはとても積極的になり、悪い方の黒い白鳥にさらされているときはとても保守的になる。 この表現は具体的で凄くいいですね。 例えば2025年の3~5月に多発した証券会社の口座ハックによる不正売買みたいのは、自らの資産に一撃で致命的なダメージを与える可能性がある典型的な「悪い方の黒い白鳥」であり、こういうのは全身全霊を賭けて心配して対処しないといけないということです。 逆に、ファンダメンタルズが劣悪でもしかすると飛ぶかもしれないけれど、優待内容だけは最高と言う様ないわゆる「優待ボロ株」への投資みたいのは、投入する金額を絞ることでリスクをコントロールできるので大して心配する必要はないということです。 自分のつくったゲームなら、だいたいは負け犬にはならない。 黒い白鳥の文脈で言えばこうなる。ありえないことが起こる危険にさらされれるのは、黒い白鳥に自分を振り回すのを許してしまったときだけだ。自分のすることなら、いつだって自分の思いのままにできる。 私は2003年位に今のやり方である「優待バリュー投資手法」を自分自身で発明して、それを日々ブラッシュアップさせながら20年以上を戦ってきました。 これはまさに「私が自分の能力や性格にぴったりと合わせて作り上げたオリジナルゲーム」であり、だからこそここまで悪い方の黒い白鳥に邪魔されずに生き抜いて来られました。これからもタレブ先生の多くの教えを胸に、毎日を大切に戦っていきます。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。人類史上に残るタレブの大傑作「ブラック・スワン」の書評、いかがだったでしょうか? 100%全身全霊を賭けて書きましたし、ついにゴールまで辿り着けて感無量です。万一未読の方がいらっしゃいましたら、この機会に是非。(終わり)
Nov 11, 2025
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さて今日も2021~25PF概況シリーズです。634位 8040 東京ソワール(東S、6・12月優待) ◎ PF634位は、婦人フォーマルウェア専業トップで、百貨店、スーパーが主販路の東京ソワールです。 現在の株価は1062円、時価総額41億円、PBR0.36、自己資本比率は72.1%、今期予想PER11.13、配当利回り4.2%(45円)、総合利回り5.0%(45+8=53円、優待券はメルカリ平均の1セット400円で換算)で、優待は100株保有で年2回優待クーポンコード+20%割引優待券各3枚などです。 私は優待券を使う当ては特になかったのですが、最近優待付きのアパレル株を根こそぎサルベージしながら収集している関係で、「東京ソワールは指標的にも安いし、ここもバルクでついでに買っとこう」ということで2025年9月に新規参戦しました。 自分は色々なものの収集癖があるのですが、「優待株集め」もその大切な営みの一つなんですね。
Nov 9, 2025
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さて今日も2021~25PF概況シリーズです。633位 4920 日本色材工業研究所 (東S、2月優待) ○ PF633位は、OEMで化粧品を生産し、口紅、マスカラなどメイク品に強みを持つ日本色材工業研究所です。 現在の株価は1066円、時価総額22億円、PBR0.58、自己資本比率は22.1%と今一歩、今期予想PER6.99、配当利回り2.8%(30円)、総合利回り3.8%(30+10=40円、優待品はメルカリ平均価格の1000円で換算)で、優待は100株保有で自社製品(メイクアップ化粧品等)です。 日本色材研究所は優待品にも女性視点から見た場合のパワーがありますし、やや財務状態が悪いのは気になりますが、PF下位としては特に問題ない銘柄と思っています。
Nov 8, 2025
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さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP10銘柄をまとめておきます。1位 009544 韓国造船海洋 「10年に1銘柄出るか出ないか?、数十年しかないあまりにも短くて儚い我々の投資家人生の中でこのレベルの子に果たして何度出会えるのか?」を自らの胸に問う、圧倒的な力を秘めたワールドクラスの傑物です。 現在19年目を迎えている当ブログで過去最高となる五重丸◎◎◎◎◎評価が与えられた史上初の銘柄となりました。その潜在ポテンシャルの高さがようやく本国である韓国市場でも認知され始めましたが、個人的には「まだプレリュード(序章)ですらない。」と考えています。2位 7932 ニッピ 指標的に滅茶苦茶安いのに、人気化しそうなカタリスト(株価上昇の起爆剤)が豊富にあって、光の当たったブラックシェルみたいにキラキラキラキラと極彩色に輝いているのが魅力です。優待のコラーゲンもいいですよ。3位 ---- ここはちょっと秘密ですね。4位 2681 ゲオホールディングス 「リユース株バルクプロジェクト」の本丸・お殿様ですね。5位 8029 ルックホールディングス 北欧フィンランドのファッションブランドであるマリメッコとイタリアフィレンチェの革製品ブランドであるイルビゾンテの「強力2枚看板」を誇る素敵な銘柄です。優待お楽しみパックの破壊力も異次元ですね。6位 7228 デイトナ 成長バリュー、収益バリュー、優待バリューの「3本の矢」が揃った、ハイクオリティ特別選抜銘柄ですね。7位 3539 JMホールディングス 良い意味での「獣性」を感じる銘柄です。自分の長年の優待族の経験からはこういう銘柄は伸びることが多いですね。8位 6623 愛知電機「名証プレミア上場逆プレミアム」が効き過ぎており、指標的に驚異的に割安です。また「口を開けば下方修正」とも評される「愛知電機文学」も超保守的な名古屋銘柄らしくて面白いですね。9位 3181 買取王国 「リユース株バルクプロジェクト」の新参有力大名ですね。10位 2792 ハニーズホールディングス 2022~24シーズンのTOP10銘柄で唯一の生き残りです。これだけ銘柄が入れ替わるシーズンも珍しいですね。(汗) 以上、2024~25ポートフォリオTOP10銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jul 27, 2024
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さて エスクリ事件 から得た私が得た最大の教訓は、「その時にマーケットで人気化している指標的に割高で超ホットな銘柄やテーマ株にはなるべく近寄らない方が良い。」 というものでした。 マーケットと言うのは「世間の一般常識に染まった、レミングス的な大衆行動を異常に嫌う」不思議な所です。分かりやすく言うと、 「みんなと同じ投資アイデアで戦った場合、それが正しくてもご褒美はごく僅かで、万一もしもそれが間違っていた場合にはとんでもなく厳しい極刑に処せられる。」 ということです。 そしてエスクリで喰らった大損失に伴う精神的・経済的な巨大なダメージは、その後の主力株選定方針にも多大な影響を与えました。具体的に言うと、他の投資家が持っていない、自分で発掘したオリジナリティの高い銘柄をより優先してPF上位に据えるようになりました。「出来れば自分以外誰一人手掛けていない、手垢のついていない子が一番いいや。」くらいのメンタリティーになりました。 ただ投資の世界はあまりにも広くて深淵であり、名著バリュー投資アイデアマニュアルで著者のジョン・ミハルジェビックが喝破したとおり 「自社開発主義ではやっていけない」 厳しい所でもあるので、他の凄腕投資家の方のポートフォリオで滅茶苦茶良い銘柄を見つけた時にどうするのか、と言う難題は残りました。 じゃあ今どうしているかと言うと、結局はミハルジェビックの言う通りのやり方で、「まねしたアイデアでも、自分の通常の評価基準を満たすものだけを厳選してポートフォリオに加える」ようにしています。また自分のオリジナルアイデアとパクリューアイデアが同じレベルと考える時には当然自分で見つけた方を優先するようにもしています。 そのくらいかな。良くも悪くもエスクリ事件が自分に与えた影響は本当に大きかったです。今回、9年の歳月を経てようやく本当の総括が出来たくらいですからね。(滝汗) ま、でもこの記事が書けて良かったです。
Jan 27, 2025
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あっ、障害の続いていた楽天ブログですが、今、入れましたので、この隙に書けるだけブログを更新していきます。またいつ駄目になるか分からないですからね。 まず1本、2021~25PF概況シリーズです。632位 9130 共栄タンカー (東S、3月優待) ○ PF632位は、日本郵船系の外航海運会社の共栄タンカーです。 現在の株価は1068円、時価総額82億円、PBR0.33、自己資本比率は33.2%、今期予想PER40.76、配当利回り3.8%(40円)、総合利回り4.7%(40+10=50円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードです。 共栄タンカーは過去の業績推移が全く安定していませんが、超低PBRですし、総合利回りも出ていますし、PF下位としては特に問題のない良い銘柄であると考えています。
Nov 7, 2025
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の好評第7弾です。 今日も、第7章 希望の控えの間で暮らす から。 人間の本性、幸せ、そしていちどきに報われる 9年に渡ってまったく稼げず、それに続く1年で100万ドル稼いでも、同じ額を同じ期間にわたって毎年等金ずつ、つまり10年に渡って10万ドルずつ稼いだ場合ほどには嬉しくない。同じことが逆の順番でも成り立つ。最初の年にがっぽり稼ぎ、その後まったく稼げないと、喜びはかなりの速さで衰える。税金の還付と違って、快楽の残高は将来にあまり持ち越せない。 実際のところ、幸福はいい気分の強さより、いい気分になった回数のほうにずっと強い影響を受ける。 だから、楽しく暮らすには小さな「ポジティブ感情」をできるだけ長い間にわたって均等に配分するのがいい。まあまあのいいニュースがたくさんあるほうが、ものすごくいいニュースが1回だけあるよりも好ましいのである。 だから、「快楽計算」と呼ばれる狭く定義した会計的な観点でいえば、大勝ちを狙いに行くのは割に合わない。母なる自然は私たちを、こっちでちょっと、あっちでまたちょっと、といったような、安定した少額の報いが頻繁に続いて起こることのほうに喜びを見出すようにつくった。何千年もの間、私たちが得る満足といえば、飲んで食べて(ついでに、もっとこっそりやる例の営みに精を出して)といった、より原始的なことだった。私たちはそういうことを頻繁にやらなければならず、しかも満足感はすぐ消えてしまう。 はい、これはそのまま優待バリュー投資手法の魅力の源泉の説明になっています。 たくさんの銘柄を保有し、届く封筒を「あー、めんどくさいなー」とボヤキながらぼんぼん開けて、クオカードや各種優待券をちょこちょこ回収し続ける、年中常に頻繁に少額の報酬を受け取り続ける、そして届いた果実を消費するためにこれまた忙しくせわしなくお出掛けしてコマネズミのようにちょこまかちょこまか行動し続ける。 こういう「マイクロバブルみたいな小さな幸せ」が日々絶え間なく発生し続ける「優待族の生活習慣」は人間にとっての幸せの発生装置である、だから楽しいし長続きするということなんですね。(続く)
Sep 19, 2025
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さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP20銘柄をまとめておきます。 1~10位11位 5283 高見澤 日本を代表するなめ茸優待株ですね。12位 7533 グリーンクロス 輝ける福証の星☆彡ですね。13位 9990 サックスバーホールディングス ワイのポートフォリオの司令塔となる、5代目絶対基準優待バリュー株ですね。14位 9310 日本トランスシティ ワイの「優待倉庫&物流関連株バルクプロジェクト」で時価総額TOPの銘柄ですね。15位 8877 エスリード 徹底したローリスク経営を志向しており、マンデベとしては相対的な安心感の高い素敵な銘柄ですね。16位 7846 パイロットコーポレーション 「THEクオリティ銘柄」ですね。17位 1605 INPEX 日本唯一の黄金株発行企業ですね。18位 1438 岐阜造園 造園緑化専業で唯一の上場会社ですね。19位 3289 東急不動産ホールディングス この東急不動産HDクラスの銘柄をもっとたくさん集めてPF上位に集結させるのが、今の私の最大の目標ですね。20位 4690 日本パレットプール 「物流2024年問題」で大きな恩恵を受けられそうな銘柄の1つですね。 以上、2024~25ポートフォリオTOP20銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Sep 13, 2024
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト147位 身銭を切れ(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2019年、ダイヤモンド社) の第7弾です。ここも最重要回の1つです。後、私はこのブログで「リンディ効果」について良く言及するので、今後もこの記事にリンクを張って頻繁に参照できるように気合を入れて書いたので、長文となっています。ご了承ください。 それでは今日は、第8章 リンディという名の専門家 から。 反脆弱性とリンディ効果 リンディーズは、観光客相手に殿様商売をしているニューヨークのデリカテッセンだ。チーズケーキを売りにしているが、物理学者や数学者たちのあいだでは、むしろその店で生まれた経験則のおかげでこの50年近く知られている。 この店によく出入りし、ほかの役者たちの噂話をしていた役者たちが、ある法則を発見した。たとえば、現時点で100日間続いているブロードウェイ・ショーは、もう100日間続く。200日間続いたショーは、もう200日間続く。この経験則は、店名にちなんでリンディ効果と呼ばれるようになった。 脆いものは、変動性などのストレス要因に対して、非対称的な反応を示す。つまり、利益よりも害を多くこうむる。 確率の世界では、変動性と時は同じものだ。脆さという概念によって、「時だけがモノの運命を評価できる」という概念に厳密性が加わった。ここでいうモノとは、思想、人々、知的生産物、自動車モデル、科学理論、書籍などのことだ。 リンディにごまかしは利かない。現在の「ニューヨーク・タイムズ」の売れっ子論説コラムニストが書いたような本は、出版当時は多少話題になったとしても、その5年生存率は膵臓がんよりも全般に低いだろう。 スペインのアルフォンソ10世(通称「賢王」)もこんな格言を述べた。「古い薪を燃せ。古いワインを飲め。古い本を読め。古い友を持て。」 私はリンディ効果という言葉をタレブの前作、「反脆弱性」 の中で学んだのですが、読んだ瞬間に「これは滅茶苦茶いいこと聞いた。言われてみると人生に広く当てはまる、滅茶苦茶に有益な概念だなあ。」と思って、その日からずっと心の真ん中に留め置いています。 ちなみにリンディ効果と言うのはウィキペディアによると以下の通りです。 テクノロジーやアイデアなど、腐りにくいものの将来の平均余命が現在の年齢に比例するという理論上の現象です。したがって、リンディー効果は、何かが存在するか、または現在使用されている期間が長いほど、平均余命が長くなる可能性が高いことを示しています。 つまり、時の試練に耐えて10年、20年とずっと黒字を続けて利益を積み上げてきている企業は、この先も更に10年、20年とずっと黒字でしっかりと稼ぎ続けることが期待できるということです。なのでそういう銘柄が好ましいよね、という事です。 そして「リンディ効果」がある銘柄かどうかを確認するために、私は「かぶたんプレミアム+エレフォロ拡張」で過去25年間の長期業績やキャッシュフロー推移を常に確認したうえで、ポートフォリオ上位で戦う銘柄を選定するようにしています。 例えば下に示した 4365松本油脂製薬 は界面活性剤、高分子関連製品、熱膨張性マイクロカプセル技術に強みを持つ高収益企業ですが、過去25年間一度も赤字がなく、常に営業利益率は高く、じりじりと成長を続けています。こういう企業は「リンディ効果」があると言って良いと思いますね。(上記データはかぶたんプレミアム+エレフォロ拡張より引用) そしてこれは投資手法のアイデアについても完全に当てはまります。私は「バリュー株として買い、モメンタム株として売る、バリュー → モメンタム投資家」を自称しています。 バリュー投資は1934年にベンジャミン・グレアムが歴史的名著 「証券分析」 で体系化して以来、90年以上有効であり続けています。一方のモメンタム投資は1935年にジェラルド・M・ローブが同じく名著 「投資を生き抜くための戦い」 で概念を発表して以来、同じく90年有効であり続けています。つまり両者ともに「リンディ効果」があるアイデアであるということです。 後、ちょっと余談になるのですが、この「リンディ効果」は株の銘柄選定だけでなく人生のあらゆることについてほぼ完璧に当てはまります。私はずっと昔からこれにぼんやりと気付いていたのですが、今では「確信」に代わり、実際に日々の様々な重要な決断時に多用&愛用しています。 具体例をいくつか挙げましょう。 信頼できる投資家の選び方 長年市場を生き抜いてきて大きな資産を築き上げている投資家は信頼できる。出来れば2005年以前から存在している投資歴20年以上の勇者が良い。その理由はライブドアショック、リーマンショック、民主党ショック、コロナショックなどの多くの修羅場を潜り抜けてきているから。 彼らは一般に「コサカス(古参のカス)」と表現され、どんな相場環境下でもしぶとく生き残る、煮ても焼いても食えない精神的にタフな猛獣が多い。X(旧ツイッター)での立ち居振る舞いが極めて悪い ジャパニーズオルガルヒ 的な傲慢で横暴な方も中にはいるが、それは彼らの有能さや持っている特異能力の裏返しであることも多い。 彼氏や彼女の選び方 過去に同じ人と誠実に長く付き合ってきた方は、今後もそれが期待できる。 車の選び方 頻繁にモデルチェンジしない車は今後も市場で永くその商品価格を維持しやすい。代表例は2018年に39年振りに全面改良してフルモデルチェンジした「1代目にクリソツな2代目」 メルセデスベンツGクラス 。 ちなみにメルセデスベンツ本社は「これは決してフルモデルチェンジではない。Gクラスは当社の最も大切なアイデンティティであり、変わることは絶対にない。これはただのちょっとしたマイナーチェンジに過ぎない。」と強く言い張っているのだが、これは会社側がリンディ効果を明白に意識しているため「1代目のままである」と強引に主張していると考えられる。また日本車だと スズキのジムニー や マツダのロードスター が当てはまる。 聞く音楽の選び方 例えば、1970年代や1980年代のアルバムで今でも名盤とされているものは、今後も更に40年、50年と愛聴出来るポテンシャルが高い。洋楽のTOTOとかスティーリーダンとかが当てはまる。 このように、リンディ効果は投資だけではなく広く人生全般に役立つ概念です。そしてタレブの著作にはこういった叡智が宝石のように散りばめられており、だからこそ私はタレブの本が大好きなんですね。(続く)
Apr 26, 2025
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さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。99位 8098 稲畑産業 (東P、9月優待) ◎ PF時価総額99位の上位銘柄は、化学専門商社で住友化学系ですが稲畑オーナー色もある稲畑産業です。2021シーズンに96位で上位に初登場となった銘柄ですが、今シーズンもその地位を維持して4シーズン連続での登壇となりました。 現在の株価は3480円、時価総額1869億円、PBR0.91、自己資本比率は46.2%、今期予想PER9.43、配当利回り3.4%(128円)、総合利回り3.8%(128+5=133円)で、優待は100株保有で500円相当のクオカードなどです。 稲畑産業は指標的に割安ですし、過去の業績推移も高いレベルで安定していますし、業績は好調ですし、総合利回りもまずまず出ていますし、率直に言って魅力的な銘柄です。日本株市場は依然として「割安株の宝庫」と思いますね。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項当シリーズは、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Nov 6, 2025
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さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP30銘柄をまとめておきます。 1~10位 11~20位21位 4365 松本油脂製薬 「THEいぶし銀」の実力派ですね。22位 7516 コーナン商事 コーナン商事からは良い意味での「ケダモノ臭」がするのがいいですね。23位 9305 ヤマタネ カタリスト豊富で非常に良い銘柄ですね。24位 9027 ロジネットジャパン まずまずの成長力・指標的な割安感・実用的な優待の3拍子が揃った最高にクールな銘柄ですね。25位 8119 三栄コーポレーション 業績の回復した三栄コーポレーション。元々高い優待パワーを誇る銘柄ですからこれで「鬼に金棒」ですね。26位 7485 岡谷鋼機 ワイが笑顔で岡谷家家臣から離脱できる日は果たして本当に来るのでせうか?27位 7614 オーエムツーネットワーク ここは「食肉小売業」として見てもまずまず安いですが、「外食優待株」として捉えると破格に安いと思いますね。28位 255A ジーエルテクノホールディングス 旧ジーエルサイエンスも旧テクノクオーツもとても良い会社でしたし、統合後の新会社の更なる飛躍に期待しています。29位 8341 七十七銀行 私の「優待地銀株バルクプロジェクト」の中で最上位の一角を占める大切な銘柄ですね。30位 7551 ウェッズ 私にとって心地良い「午後の紅茶」的な銘柄ですね。 以上、2024~25ポートフォリオTOP30銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Nov 1, 2024
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さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。97位 7683 ダブル・エー (東G、1・7月優待) ○ (バリュー投資家としての評価) ◎◎ (優待族としての評価) PF時価総額97位は、婦人靴の製造小売りを日本と中国、香港で展開し、生産は中国協力工場に委託しているダブルエーです。「優待株いけす」から抜け出し、今回初めてのポートフォリオ上位進出を果たしてきました。 現在の株価は1311円、時価総額250億円、PBR2.29、自己資本比率は78.2%と良好、今期予想PER16.89、配当利回り1.3%(17円)、総合利回り7.1%(17+76=93円、優待券はメルカリ平均価格の3800円で換算)で、優待は年2回、100株保有でORiental TRaffic ONLINESTOREで使えるお好きな商品(靴、バッグ、シューケア商品等)無料券1枚、600株保有で更にプラスして高級靴ブランドの卑弥呼公式サイトで使える靴1足の無料券です。 実際の選択例をいくつか見ておきましょう。 ダブルエーの靴は価格に対しての品質も高いです。 そして2025年10月9日のことですが、「メンズスニーカー販売開始」というビッグニュースが飛び込んできました。しかもそれが株主優待券で貰えるというのです。! 卑弥呼のメンズラインも良さそうだなー。これが600株保有で年2回貰えるのは嬉しい。 さて私は早速お店にメンズの靴の実物を見に行ったのですが、レディース用と一緒で相変わらず価格に対してのお得感が強いですし、履き心地も歩き心地も非常に良いものでした。ダブルエーの商品と言うのは以前から「靴のプロからの評価が高い」というのは情報として知ってはいたのですが、それを自分でしっかりと体験しました。 そして、「ほほー、これはメンズスニーカーとして非常に戦闘力が高いな。女性用が以前から評判がいいのが身をもって良く分かった。今後メンズラインをうまく拡大していけるようなら、単純に女+男で売り上げは2倍ということになるし、これはかなり面白いな。」と考えて、すぐに買い増しをしたのでした。 ダブル・エーは、優待力と成長力を併せ持った、極めて魅力的な 優待クオリティ株 であると高く評価しています。(かぶたんプレミアム+エレフォロ拡張より引用) 今期業績に関しては進捗が悪くて個人的には下方修正が出る気もしますが、同時に優待改悪が無い限りは株価的なダメージはほとんどないだろうとも見ています。男性用の靴が選べるようになってもともと高い優待パワーが更に激増したことと、高い総合利回りが「優待エアバッグ」として作動すると考えられるからです。 また私のリサーチの範囲では「当面、優待改悪はなさそう。」でもあります。私達投資家は タレブの言う反脆い 、「ピンチの時に安全装置が働くポートフォリオ」を作成しなくてはならないわけですが、ここダブルエーは指標的には高いものの、ある程度その条件を満たしていると考えています。 今後ポートフォリオ上位の一角に据えて楽しく戦っていく所存です。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項当シリーズは、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Oct 30, 2025
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト147位 身銭を切れ(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2019年、ダイヤモンド社) の第5弾です。 今日は、第4部 犬に紛れたオオカミ の中の 第3章 合法的に他人を支配するには から。 犬に紛れたオオカミ あるとき、ネクタイを着けない理由を訊かれたことがある。当時は、5番街を裸で歩くに等しい行為だった。「ひとつは傲慢さ、ひとつは美学。ひとつは利便性」というのが私のお決まりの答えだった。儲けが出ているあいだは、トレーダーは上司に好きなだけたわごとを並べられた。上司はそいつがいなくなると困るし、自分の仕事を失うのが怖かったので、そのたわごとを飲みこむしかなかった。 リスク・テイカーは社会的に予測のつかない人間だ。自由はリスク・テイクと絡みあっている。リスクを冒すと、歴史を作っている気分になる。リスク・テイカーがリスクを冒すのは、それが野生動物の本能だからなのだ。 私のトレーダー時代、人前で悪態をつくのは、ギャングの構成員か、さもなくば自分が奴隷でないことを顕示したい人々だけだった。その点、トレーダーは船乗りと同じように悪態をつきまくった。そして、私は書物のなかや家庭生活を除いて、あえて汚い言葉を使う習慣を貫いている。 ツイッターなどのソーシャル・ネットワークで汚い言葉を使う人々は、自分が自由の身であり、逆説的にも有能であるという高コストなシグナルを送っている。リスクを冒さないかぎり、自分が有能だというシグナルは発せられない。 つまり、モスクワのオリガルヒが特別なイベントに青いジーンズを穿いていって権力を顕示するように、現代の悪態は一種のステータスシンボルなのだ。 イギリスの”礼儀作法”は、人々を飼い慣らし、規則や社会規範を破ることへの恐怖を植えつける手段として、中流階級に課せられたものなのだ。 ふー、タレブ節、スロットル全開ですね。 さて2025年現在のX(旧ツイッター)には資産3桁億越えや2桁億後半のS級・超A級投資家がそこそこいますが、全体として彼らは傍若無人で口が悪いことが多いです。 「自分はあんまりこういう風にはなりたくないな。」とちょっと感じる方もたまにいらっしゃいますが、同時に「いや待てよ、そういう資産ステージに到達して真の自由を手に入れると、無意識にそんな無敵のジャパニーズオリガルヒ的な態度になってしまうものなのかもしれないな」とも考えています。 なので今の自分の目標は、「謙虚さを保ったまま、そのまま資産だけ大きな投資家になる」ことです。先は途轍もなく長いですが、頑張ります。(滝汗)
Apr 18, 2025
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト147位 身銭を切れ(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2019年、ダイヤモンド社) の第6弾です。 今日は、 第5部 生きるとはある種のリスクを冒すこと の中の、 第5章 シミュレーション装置のなかの人生 から。 ある日のディナー・パーティーで、私は巨大な円卓を挟み、デイヴィッドという礼儀正しい人物の向かいに座った。 ディナーの途中、デイヴィッドがおもむろにアイスピックを手に取り、手に貫通させた。私は彼が何を生業にしているのか知らなかったし、主催者のエドガーが大のマジック好きであることも知らなかった。そのデイヴィッドが実はかなり有名なマジシャンだということを知ったのは、あとになってからだった。 私はマジシャンについてはからきし疎く、すべては目の錯覚の問題なのだろうと思っていた。。。ところが、パーティーの最後で、あることに気付いた。デイヴィッドが手荷物預かり所のそばに立ち、ハンカチで手から流れる血をぬぐっていたのだ。 そう、彼は本当にアイスピックを手に貫通させたのだ。あらゆるリスクを承知で。その瞬間、彼への見方が変わった。こいつは本物だ。リスクを冒した。身銭を切ったのだ。 数か月後、彼と再会すると、私は握手を求めた。アイスピックの貫通した傷跡が、まだくっきりと残っていた。 次に、シグナリングの観点から、あからさまな欠点が持つメリットを考えてみよう。 あのドナルド・トランプが勝ったのは欠点のおかげ 私はよくテレビを消音にして観る。共和党の予備選挙で、ほかの候補者と並んで立っているドナルド・トランプを見たとき、私は言動の内容にかかわらず、彼が予備選挙を勝ち抜くと確信した。なぜか? 彼には目に見える欠陥があったからだ。つまり、彼は本物だった。 日頃からリスクを冒している一般大衆は、口先だけの人間ではなく、いつだってアイスピックを突き刺して血を流した人間のほうに票を入れるのだ。 トランプが失敗した起業家だという主張は、仮に正しかったとしても、次の主張を裏づけるだけだ。成功した人間よりも、失敗した本物の人間の方が優れている。汚点、傷跡、性格上の欠点は、人間と幽霊の距離を遠ざけるのだから。 傷跡は身銭を切っていることを示す一種のシグナルである。 また、 人々にはフロント・オフィスとバック・オフィスの人間を見分ける能力がある。 このタレブのアイスピックの話は強烈で、本書中で最も印象に残りました。そして私は何故か、 マーケットの魔術師 大損失編 (アート・コリンズ著、パンローリング、2006年) の中の、 大物トレーダー リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ のインタビューを思い出しました。 少し引用してみましょう。 知り合いのプロフェッショナルのほとんどは、損や失敗トレードについて語ることはあっても、成功トレードについては絶対に口にしません。 言ってみれば、戦争の古傷を見せ合うのに似ています。市場の剣闘士となる資格を得たことをそうやって証明しているんです。 つまり、投資家として大損をしたことがある、深い傷跡があるということは、「身銭を切り、リスクを取って戦い、そして生き抜いてきた。」ことの証明であるということです。 私は良く他の投資家に自分の エスクリ事件 などの大損した話の鉄板ネタを面白おかしく話した後で、「あなたが、これまでに一番損した投資はどんなものですか?」という質問をします。 そして経験上、優れた投資家の損失話はべらぼうに面白いことが多いです。つまり、「体にたくさんの傷跡があり、同時に長く生き抜いてきた投資家はとても信頼できる。」ということなんですね。(笑)
Apr 19, 2025
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さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP40銘柄をまとめておきます。 1~10位 11~20位 21~30位 31位 9057 遠州トラック 成長力・指標的な割安感・優待力の「3種の神器」を併せ持った、地味ながらとても良い銘柄ですね。 32位 7185 ヒロセ通商 収益バリュー ・ 成長バリュー ・ 優待バリュー の3拍子が揃い、トリッキー&斬新な魅力に溢れた昭和的パワフル銘柄ですね。 33位 8935 FJネクストホールディングス 自己資本比率70.8%とマンデベとしては特異的に良好なのがいいですね。営業部隊も業界最高峰の武闘派揃いですし、投資家視点からはとても頼もしい銘柄です。 34位 7679 薬王堂ホールディングス 、、、私の買い増し後に、唐突に優待廃止のアナウンスがありました。また代わりの大幅増配も出ませんでした。株主構成と社長さんの年齢を考えると、相続対策などの視点から株価を継続して低く保ちたい、低PBRの状態にしておきたいというモチベーションがもしかするとあるのかもしれないな?と感じて自分は一旦ポジションを落としました。ワイの懸念が杞憂に過ぎないことが明らかになれば、その段階で再び最適なポジションを検討したいと思います。 35位 8334 群馬銀行 ここは近年売上高が増加に転じています。地方銀行の中には地域の人口減少に伴って苛烈に売上高を落としまくっているところも多いので、群馬銀行は地銀界では相対的にとても良い位置にいると思います。 36位 8043 スターゼン 優待族&バリュー投資家の「2足の草鞋(わらじ)」を履く私の視点から見ると、「スターゼンはちょっと過小評価に過ぎるんじゃないかなあ?」というのが率直な感想です。 着実に成長している(クオリティ株)&指標的に分かりやすく安い(バリュー株)の2つのファクターを同時に高レベルで満たしているからです。いわゆる QARP投資 の基準を満たしています。過去の経験上、こういった銘柄では時間はかかっても勝てることが多いんですね。37位 7134 アップガレージグループ ここは指標的にはやや割高と思いますが、着実に成長していますし、総合利回りも良好ですし、トータルで考えてポートフォリオ上位で戦えるだけのポンテンシャルがあると判断しました。 38位 7610 テイツー 業績推移にかなり波はありますが、全体としてみるとこの5年くらいで急激に良くなっていることを評価して買い増ししました。 39位 9035 第一交通産業 主力のタクシー部門の利益回復が遅れ、不動産部門のみで稼ぐ「片肺飛行」の状態ですが、数年単位で見ると逆にねらい目なんじゃないかな?とワイは思います。 40位 1301 極洋 「パラダイムシフトによって日本に数十年ぶりに到来した高インフレ時代」の追い風をパンパンに受けて快走できる、時流に乗った銘柄と考えています。 優待パワーが激烈に高い のもいいですね。 以上、2024~25ポートフォリオTOP40銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jan 26, 2025
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さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。98位 7984 コクヨ (東P、12月優待) ○ PF時価総額98位の上位銘柄は、事務用品最大手のコクヨです。 現在の株価は896.5円、時価総額4151億円、PBR1.53、自己資本比率は74.6%と良好、今期予想PER19.12、配当利回り2.6%(23円)、総合利回り3.7%(23+10=33円、優待品はメルカリ平均価格の額面の50%で換算)で、優待は2000株保有で4000円相当、4000株保有で7000円相当の自社グループ商品(文房具)です。 私はずいぶん昔に優待改悪があったときにコクヨを手放してからずっと持っていなかったのですが、「なんだか、やっぱりコクヨの優待が欲しいなあ。ここは持ってないと駄目だなあ。」と感じて、2013年6月に優待ミニマムとなる2000株だけ買って再参戦しました。 その後2024年に入って、たまたまちょっとだけお金に余裕があった時に、「コクヨの優待には本当に力があるし、優待MAXの4000株持っていたいなあ。」と考えて買い増ししたので、その後はやや順位を上げてワイのポートフォリオに滞在されています。 ここは、「文房具界の 日清食品優待」 と言う感じで、毎年ゴージャスで楽しい内容です。過去の優待品を具体的に見ていきましょう。 2024年です。 勝手に携帯用のハミガキセットにしました。↓ 2023年です。 2022年です。 2021年です。 コクヨは指標的には妥当な株価位置と思いますが、上記の通り優待内容には非常に力があります。今後も余程の株価急騰が無い限りは(ま、多分ないでしょうが)、楽しくホールドして応援していく予定です。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項当シリーズは、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Nov 4, 2025
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト147位 身銭を切れ(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2019年、ダイヤモンド社) の第4弾です。ここが今回の書評の最重要回となります。 今日は、第2部 エージェンシー問題入門編 の中の 第1章 自分で捕まえた亀は自分で食べよ から。 自分の持ち株を勧める 「自分の持ち株を勧める」という行為には、ふたつの種類がある。ひとつ目は、自分の気に入った株を買い、それからその株についてコメントする(そして、株を所有していることを明かす)という行為。製品のいちばん信頼できる推薦者は、その利用者なのだ。 もうひとつは、その企業の質の高さを宣伝するために株を買い、それから株を売却し、その差額で儲けるという行為。この行為は相場操縦と呼ばれ、間違いなく利益相反に当たる。 私たちは相場操縦を防ぐほうが社会にとってプラスになると考え、ジャーナリストが身銭を切るのを禁じてきた。しかし、相場操縦や利益相反のほうが、間違ったアドバイスをして罰を受けないことよりも、まだましであるというのが本書の主張だ。 その最大の理由は、これから説明していくように、身銭を切らないジャーナリストたちは、自分の身を守るためにほかのジャーナリストの意見に同調し、単一文化や集団的な幻想を生み出す恐れがあるからだ。 一般的に、身銭を切るという行為は利益相反を伴う。私は本書で、身銭を切ることのほうが利益相反よりも重要性が高いということを示したいと思っている。本人がダウンサイド・リスクを背負っているかぎり、利益相反があっても問題はないのだ。 いやあ、これは個人的にはとてもありがたい言葉でした。と言うのは今書いているこのブログは、身銭を切って命金を市場にビタビタに晒しながら、自分が良いと思う銘柄をひたすら全力でプレゼンし続けるだけのものだからです。そしてこのスタイルでもう20年間もやっているからです。 「ワイは極限のダウンサイド・リスクを背負って毎日フルチンの素っ裸で戦っているんだから、これでいいんだな。」と言うタレブ先生の御朱印状を得られたのは大きかったです。(笑) 後、逆に私は「自分が持っていない株を勧める」方がはるかに大きな問題があると以前から思っています。具体的に言うと、たまにオフ会でふにゃふにゃであやふやな綿菓子みたいなロジックの銘柄プレゼンをされる方がいます。 「言ってることが分からないな?」と感じて良く聞いてみると、「いや、ちょっといいかなーと思って発表しただけで、実際にはまだ1株も買ってはいないんです。煽りになるのも嫌ですしねー。」とキリッとした表情で答える投資家がいます。ただ個人的には「そういうのはつまんないな。言葉に命が灯ってないし、こないだ廃止になったマクドナルドの優待スライストマトよりもぺらっぺらで内容が薄い。そんなの聞きたくないな。」と感じています。 また非常に力のあるガチンコ系の個人投資家の方々の中でも、資産が少なかった頃は個別銘柄について自由闊達にアツく語っていたのに、一旦自分が「上がり」の資産額に到達すると、今度は何故か「個別銘柄に言及するのは全て煽りであり厳に慎むべきだ」と言う様な頑迷な謎理論に到達される場合もあります。 私はずっと以前からですが、個人的にはまさに今回のタレブの言葉通りの立場です。つまり、身銭を切ることのほうが利益相反よりも重要性が高いのであり、自分がダウンサイド・リスクを背負っているかぎり利益相反があっても問題はないと思っています。 何が言いたいかというと、「これまでも、そしてこれからも、好きなようにブログやXで書かせてもらう。自分は文字通り命を、そして全財産を懸けて市場で戦っているのでそれで何の問題もないと思っている。」ということです。「ポートフォリオ上位で勝負に出ていて激アツで語っている銘柄がもしも暴落したら、嘘偽りなく、間違いなく身銭を切ってるワイは実際に大損をするんだから、それでチャラでいいだろ。」と考えているということです。とてもいい機会なので、今日ははっきりと明白に書かせて頂きました。(続く)
Apr 13, 2025
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さて今日は2021~25PF概況シリーズを出します。631位 8045 横浜丸魚 (東S、3月優待) ◎ PF631位は、神奈川の水産荷受けで横浜のほか川崎に拠点を持つ横浜丸魚です。 現在の株価は1098円、時価総額80億円、PBR0.40、自己資本比率は67.5%と良好、今期予想PER12.05、配当利回り2.7%(30円)、総合利回り3.6%(30+10=40円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードなどです。 クオの盤面が実にいいですね。 横浜丸魚はまずまず低PBRですし、財務状態も良いですし、ポートフォリオ下位としては特に問題のない銘柄であると評価しています。
Nov 5, 2025
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いやあ今年2025年ですが早くも10か月、つまり1年の6分の5が経過しました。なんともうすぐ1年が終わってしまいます。月日が流れるのは本当に早いですね。 さて今月ですが、意識的に少しポートフォリオを動かしました。たまには売買をしないと「ゲーマー」としての感覚が鈍ってしまいますからね。売ったのは超主力の一部の子達で、「株価の上昇によって全体のリバランスが必要になっている」という判断もありました。 新しく出来た資金で買ったのは、1377サカタのタネ4088エア・ウォーター6076アメイズ7219エッチ・ケー・エス7683ダブルエー あたりです。 この中にはかなり大きめに買って既にPFの最上位の一角に進出している子もいますが、その詳細に関してはまた次の2026~28主力株概況シリーズ(仮称)で楽しく書こうと思っています。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Oct 31, 2025
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色々忙しくて遅くなりましたが、11月の抱負です。アノマリー的には最高の季節の始まりですね。 さてマーケットでは昔から 11月は、1年で最高の数か月の到来を告げる。 11月は機関投資家の第4四半期の資金が市場に入ってきて、最高の3か月の初めとなるので、最もパフォーマンスが良い月のひとつに位置づけられる。 (出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P150) と言われています。また、 11月、12月、1月は最も良い3か月だ。株価が着実に上昇する可能性が高いだけでなく、上昇自体もほかの月に比べて圧倒的に大きくなることがある。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P149) こともあり、11月と言うのは、 「1年で最高の3か月」の始まりを告げる、祝砲轟く(とどろく)素敵な1か月 となります。 ということで、私は11月が大好きです。株が上がることが多いだけでなく、温暖化が進む現代では気候もちょうど良くて過ごしやすいですし、ご飯も美味しい季節ですから猶更ですね。(笑) それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Nov 3, 2025
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いやあ今日はいよいよ衆議院選挙ですね。私もこれから楽しく選挙に出かけてきます。 ところで話は変わるのですが、様々なバリュー株投資家の方のブログ等を拝読していると、何故か保有銘柄が1900株とか3700株というような中途半端な持ち株になっていることが多いんですね。これは偶然なのでしょうか? 実は私のPFを見てもその傾向は強くあります。例えば昨日紹介した主力の6059ウチヤマHDは現在7900株のホールドです。自分の場合も以前から主力株を「変な株数」で持つ傾向はずっとあったのですが、それが何故なのか私自身にも良く分かっていませんでした。 ところが数年前に WWW9945さんの 「素数と株式心理」 という日記を読んで、それまでの自分の投資行動の謎が解け、それ以来意識的にこういう半端な数になるようにしています。具体的には、買い増しの最後を「違和感の強い株数」でフィニッシュするように心掛けています。 というのは例えば保有株数が4000株だと、キリがいいので「何があってもまったりのんびりホールド」ということに心理的になりやすいんですね。私は「おっとり優待族」なので尚更です。そこを意図的に3700株、4100株、4300株、4700株などの「1とその数自身」以外では割り切れない「素数」の倍数にしておくと、常に精神的にはどうも落ち着かないのですが、その分「臨機応変に総合戦闘力に応じて柔軟に売買」しやすいのです。ここで大切なのは売った後も3100株や2900株などの「変な数」にしておくことです。冗談のような話ですが、私は「主力株を常に素数の倍数で持つ」ようにしてから投資成績が明らかに良くなったんですね。(笑) きっと多くのバリュー株投資家の方は、無意識にそのことを感じていてそれで「素数の倍数で株を持つ」ことが結果として多いのではないか?と考えています。本当のところはどうなんでしょうね?
Dec 16, 2012
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さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP50銘柄をまとめておきます。 1~10位 11~20位 21~30位 31~40位41位 3561 力の源ホールディングス 優待パワー一本でどこまでいけるのか? 一風堂のラーメンの美味しさが本物であることも含めて非常に興味深いですね。42位 6076 アメイズ 「値上げ出来ないホテル」が実際に値上げをするとどうなるのか? 楽しみですね。43位 6405 鈴茂器工 ここはごはん盛り付けロボットやすしロボットが収益源なので、世界的な和食ブームに乗ってこれから海外展開でいくらでも飛躍できそうなのがいいですね。44位 4624 イサム塗料 「玉石混合のネットネット株魔界」の中では珍しいくらいのいい方の「玉」、ピカピカ健全の「お宝系ネットネット株」ですね。45位 4221 大倉工業 最近はここ大倉工業の様に、実力派の優待バリュー株の大幅増配が目立ちます。とても嬉しいことですが同時に個人投資家としては資金力に限りはある訳で、「どの銘柄にどれだけ配分するか」の基準がどんどん上がってきていて悩ましいですね。46位 7163 住信SBIネット銀行 、、、よく上がりましたね。 47位 7327 第四北越フィナンシャル・グループ 新潟県の覇者ですね。48位 8418 山口フィナンシャルグループ 地銀の地元特産品優待と言うのはどこも非常に内容が良いですが、ここ山口フィナンシャルグループのは特に素晴らしいですね。 49位 5830 いよぎんホールディングス 自己資本比率と保有有価証券の含み益が地銀トップクラスなのがいいですね。50位 8714 池田泉州ホールディングス ここも実力派ですね。 以上、2024~25ポートフォリオTOP50銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Mar 28, 2025
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さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP70銘柄をまとめておきます。今シーズンもいよいよ終盤戦なので、過去に紹介してきた銘柄達のその後の命運を俯瞰し、最新の評価も一部に付記しておきます。 1~10位 1位の韓国造船海洋、2位のニッピは大きく上昇しましたが、両社共まだここから全然イケる、上を目指せると考えています。また6位の7228デイトナ、7位の3539JMホールディングス、8位の6623愛知電機、9位の3181買取王国は依然として非常に安いと思いますね。 11~20位 この中では、11位の5283高見澤、14位の9310日本トランスシティ、18位の1438岐阜造園が依然として安いと思いますね。 21~30位 21位の4365松本油脂製薬、24位の9027ロジネットジャパン、26位の7485岡谷鋼機、27位の7614オーエムツーネットワークと、ここは依然として激安銘柄が多いですね。 31~40位 この中では、31位の9057遠州トラック、36位の8043スターゼン、40位1301極洋が今でも安いと感じますね。 41~50位 指標的には激高なんですが、41位の3561力の源HDは大化けする可能性はあると思います。何故ならラーメンが圧倒的に美味いからです。投資はシンプルが一番と自分は思いますね。 51~60位 51位の2418ツカダGHDは、「ブライダル&ホテル」の両刀使いの銘柄ですが、ホテルは躍進&ブライダルも残存者利益でしっかり回復ということで、非常に面白いと思います。10バガーは無理かもしれないですが、うまくいくと5バガーくらいは狙えるんじゃないかな?と個人的には期待しています。 61位 8381 山陰合同銀行 山陰合同銀の優待は凄いです。地銀優待界でもトップクラスと思いますね。 62位 9418 USEN-NEXT HOLDINGS 個人的には「TBS&テレ東連合」を傘下に引き入れた今のU-NEXTには、動画配信サイト界の巨人、NETFLIXに匹敵する総合戦闘力があると考えています。63位 7337 ひろぎんホールディングス 地銀界では「相対的には最上位の一角」に位置する名門企業ですね。64位 8366 滋賀銀行 滋賀銀行は、自己資本比率と保有有価証券の含み益が地銀トップクラス で、非常に魅力的な銘柄と思います。 65位 2221 岩塚製菓 「岩塚製菓は利益は全然出ていないけど、おせんべい作りに真摯で妥協が全くなく、尊敬できる会社だな。」とずっと思っています。66位 7552 ハピネット 、、、長年お世話になりました。67位 8544 京葉銀行 、、、次はここが「地銀株超戦国時代の新たな草刈り場」になりそうな気がしますね。68位 8016 オンワードホールディングス 消費者としての視点で見た場合に、オンワードには「光って見えるお店」が多いのがとっても良いと考えています。69位 9060 日本ロジテム 最近は物流企業へのM&Aが多発している状況を考えると、万年低PBRのここ日本ロジテムには妙味があると思います。 70位 6222 島精機製作所 果たして「3匹目のどじょう」はいるでしょうか? 以上、2024~25ポートフォリオTOP70銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jul 4, 2025
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さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP60銘柄をまとめておきます。今シーズンも終盤戦なので、今日は過去に紹介してきた銘柄達のその後の命運を俯瞰し、最新の評価も一部に付記しておきます。 1~10位 1位の韓国造船海洋、2位のニッピは大きく上昇しましたが、両社共まだここから全然イケる、上を目指せると考えています。また6位の7228デイトナ、8位の6623愛知電機、9位の3181買取王国は依然として非常に安いと思いますね。 11~20位 この中では、11位の5283高見澤、18位の1438岐阜造園が依然として安いと思いますね。 21~30位 21位の4365松本油脂製薬、24位の9027ロジネットJ、26位の7485岡谷鋼機、27位の7614OM2と、ここは依然として激安銘柄が多いですね。 31~40位 この中では、31位の9057遠州トラック、36位の8043スターゼン、40位1301極洋が今でも安いと感じますね。 41~50位 指標的には激高なんですが、41位の3561力の源HDは大化けする可能性はあると思いますね。何故ならラーメンが圧倒的に美味いからです。 、、、前置きが長くなりました。それでは次に51~60位を見ていきましょう。51位 2418 ツカダ・グローバルホールディング ホテル部門が絶好調で、「攻めの投資」として抜群に面白い銘柄と思いますね。52位 5832 ちゅうぎんフィナンシャルグループ ワイの優待地銀株バルクプロジェクトの重鎮銘柄ですね。53位 8367 南都銀行 奈良県「唯一の地銀」にして、県内融資&預金シェア5割と地元では圧倒的なパワーを誇る、「奈良県の帝王」ですね。54位 4676 フジ・メディア・ホールディングス 最強のファミリーオフィスである「村上ファンド」を始めたとした大量の強面のアクティビストがオラオラと集まってきており、今後どうなるのか全く分からない状況ですね。55位 7520 エコス いぶし銀で激渋ですが、いい銘柄ですね。56位 9404 日本テレビホールディングス 地味にHuluの優待新設は嬉しかったですね。57位 4754 トスネット ここは、将来的に大株主2位のセコムによるTOBが来ても不思議ではない感じが自分にはしますね。58位 9267 Genky DrugStores 既存店月次推移も好調ですし、成長意欲が強いですし、非優待株であるという極めて大きな減点材料を加味してもなお、PF上位で戦える総合戦闘力を維持していると考えています。59位 7167 めぶきフィナンシャルグループ 地銀上位で、力のある銘柄ですね。60位 3001 片倉工業 私は「会社を丸ごと買い取って後でバラして売ったら凄く儲かる片倉的な銘柄」が、「控えめに言って大好き」ですね。 以上、2024~25ポートフォリオTOP60銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
May 18, 2025
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さて今日は通常の2021~25PF概況シリーズです。この銘柄は最近株価が乱高下しており「なんだか変だなー」と思っていたのですが、どうやら釣り用の「熊撃退スプレー」を販売していることが材料視されていたようですね。 629位 7501 ティムコ (東S、11月優待) △ PF629位は、フィッシング用品とアウトドア衣料ブランド「Foxfire」が主力で、比較的稀な11月優待銘柄のティムコです。そしてここは遠い遠い昔には私の「最愛の優待株」の1つでもありました。 現在の株価は1322円、時価総額44億円、PBR0.74、自己資本比率は78.7%で有利子負債は0、今期も最終赤字予想で、とにかく儲けを出せないのが最大の欠点、配当利回り0.9%(12円)、総合利回り1.5%(12+8=20円、優待品はメルカリ平均価格の1枚800円で換算)で、優待は100株保有で自社直営店舗及び自社オンラインストアで使用できる買物優待券(20%割引)1枚です。 、、、ティムコは長年の業績不振が響いたのでしょう。今では上記のような割引優待券に変更になってしまいましたが、以前は100株保有で毎年1500円相当の趣向を凝らした楽しい優待品を戴くことが出来ました。毎年の品物は無骨さ・異質さ・丈夫さにおいて突出しており、私は極めて高く評価していました。 ただこの10年くらいで新しく参戦された優待族の中には過去のティムコ優待の素晴らしさを全く知らない方もいらっしゃると思うので、今日は復習として過去の素晴らしい優待品群をいくつか懐かしく見てみましょう。 まず最期となってしまった2011年優待品です。「Foxfireエコ箸」でした。コンパクトで丈夫で良い品物でしたね。 次に2010年優待品です。「Foxfireポータブルカトラリー3(フォーク、スプーン、ナイフを一体式にして収納できるカトラリーセット)」でした。品質が高くてしかも凄くカッコよかったです。 このようにティムコの過去の優待品は毎年シンプルなアイテムばかりでしたが、アウトドアブランドだけあって非常に丈夫で堅牢に作ってありとっても長持ちします。私はティムコの商品と言うのは全体的にあまりにもハイクオリティ過ぎて、それで原価が高くてこんなにも儲からないのだと思っています。 いつの日か業績が回復して楽しい自社製品優待が復活する日を楽しみに、これからも気長にホールドして応援していく予定です。
Nov 1, 2025
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さて今日は2021~25PF概況シリーズです。630位 3418 バルニバービ(東G、1・4・7・10月優待) △ PF630位は、カフェ、レストランを直営展開し、公園等への独自出店策に強みを持つバルニバービです。 現在の株価は1112円、時価総額122億円、PBR2.02、自己資本比率は43.0%、今期予想PER27.25、配当利回り0.7%(7.5円)、総合利回り2.6%(7.5+21=28.5円、優待は額面の70%で換算)で、優待は100株保有で7月株主に3000円相当の優待電子チケットなどです。 さてバルニバービと言えば、一般的に飲食店にとって不利とされる立地条件、例えば人通りが少ない、駅から遠い、または寂れたエリアなど、いわゆる「バッド(悪い)ロケーション」にあえて出店し、そこを魅力的な店舗や施設に変えることで地域の賑わいを創出し、繁盛店を生み出す、「バッドロケーション戦略」で有名ですが、逆張り投資を信条とする私にとっては「なんだか哲学が似ているな。」と思って勝手に親近感を感じてきました。 その一方でバルニバービは指標的な割安感に乏しくこれまで購入を見送ってきました。ただしばらく前に「いつまで経ってもそんなに下がってこないし、もう取り敢えず1枚だけ買っとくか。」と思ってようやく参戦したのでした。
Nov 2, 2025
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さて今日は2021~25PF概況シリーズです。92位 4088 エア・ウォーター (東P、3月優待) ◎ PF92位は、産業ガス2位、医療用酸素で首位のエア・ウォーターです。 現在の株価は2223円、時価総額5106億円、PBR0.99、自己資本比率は42.1%、今期予想PER9.62、配当利回り3.4%(753円)、総合利回り4.0%(75+15=90円)で、優待は100株保有で1500円相当の自社グループ商品などです。 自分は100株保有なのでフルーツバーセットを戴きました。子会社で長野県地盤の飲料メーカーの ゴールドパック の商品でした。段ボール箱に刻印された「Gold-Pak」 の文字を見た瞬間に懐かしさが一気に込み上げてきました。 それが何故かというと、ここゴールドパックは 2010年に超主力株 として戦い、 ポートフォリオ時価総額1位のままTOB されるという劇的なエンディングを迎えた銘柄だったからです。当時まだ資金量がとても小さかったワイにとっては正に「大勝利」そのものでしたし、利益貢献も極めて大きいものがありました。 開示情報を見た瞬間に「あぁ、これで投資家として1つ上のステージに行ける!」と感じてドーパミンがワラワラと大量放出されて凄まじい高揚感に包まれ、「脳がジューっと焼ける」のを実感しました。そして同時に「あぁ、こんな巨大ラッキーパンチを打てることが現実にあるなら、自分はもう今後株式投資の世界から一生足を洗えないだろうな。」とも直感しました。 、、、すいません、少し脱線しました。 それではエア・ウォーターの優待品を見ておきましょう。 冷凍してシャーベットにして食べると美味しかったです。 さてそんなエア・ウォーターですが、先日「不適切な会計処理に伴う損失の先送り」が発覚して株価が急落しました。 ただ「現時点で把握できている」のは25億円ということであり、自分は「25億円が本当であれば、今の株価位置なら面白いな。」と感じて大きめに買い増ししたので、今回上位に出てきました。 ま、「ゴキブリが部屋に25匹いたら、ほんとは見えない所にその10倍くらいいる」可能性もあるのでややギャンブル的な取り組みとは感じています。 ただここはM&Aを多用しながら着実な成長を遂げており、以前から「エア・ウォーターはコングロマリット・ディスカウントで慢性的に過小評価されている気がするな~。」と考えていたこともあり、ちょっと大きめにリスクを取ってみました。(上記データはかぶたんプレミアム+エレフォロ拡張より引用) もちろん、不適切な会計問題が更に今後大きく拡大する様であれば、諦めて迅速に撤退することも視野に入れています。果たしてどうなるでしょね。
Oct 16, 2025
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さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP80銘柄をまとめておきます。今シーズンもいよいよ終盤戦なので、過去に紹介してきた銘柄達のその後の命運を俯瞰し、最新の評価も一部に付記しておきます。 1~10位 1位の韓国造船海洋、2位のニッピは大きく上昇しましたが、両社共まだここから全然イケる、上を目指せると考えています。また6位の7228デイトナ、7位の3539JMホールディングス、8位の6623愛知電機、9位の3181買取王国は依然として非常に安いと思いますね。 11~20位 この中では、11位の5283高見澤、14位の9310日本トランスシティ、18位の1438岐阜造園が依然として安いと思いますね。 21~30位 21位の4365松本油脂製薬、24位の9027ロジネットジャパン、26位の7485岡谷鋼機、27位の7614オーエムツーネットワークと、ここは依然として激安銘柄が多いですね。 31~40位 この中では、31位の9057遠州トラック、36位の8043スターゼン、40位1301極洋が今でも安いと感じますね。 41~50位 指標的には激高なんですが、41位の3561力の源HDは大化けする可能性はあると思います。何故ならラーメンが圧倒的に美味いからです。投資はシンプルが一番と自分は思いますね。 51~60位 51位の2418ツカダGHDは、「ブライダル&ホテル」の両刀使いの銘柄ですが、ホテルは躍進&ブライダルも残存者利益でしっかり回復ということで、非常に面白いと思います。10バガーは無理かもしれないですが、うまくいくと5バガーくらいは狙えるんじゃないかな?と個人的には期待しています。 61~70位 こないだ、Xで相互フォローの凄腕の方と名古屋市にある日本有数の巨大イオンであるMOZOワンダーシティで、1階から4階までの全部を丹念に練り歩いて、最後にご飯を食べながら一番良いと思ったお店を運営している銘柄を発表し合うという「MOZOミステリーツアー」を敢行したのですが、その時に満場一致で良いとなったのが、68位の8016オンワードHDのお店でした。ちなみにこのミステリーツアーはまたXでいずれ募集しますので、タイミングのあった方は是非。71位 71位 8473 SBIホールディングス 北尾社長の「獰猛すぎる生命力」を高く評価しています。 72位 3954 昭和パックス 昭和パックスは指標的にも安いですし、過去25年間一度も赤字がなく利益を積み上げていますし、財務状態がどんどん良くなってきていますし、優待内容も超クールですし、実にいい銘柄と思います。自分はここは過小評価が過ぎると思いますね。73位 9401 TBSホールディングス 、、、本当に大変お世話になりました。74位 8041 OUGホールディングス 最近始めた 「優待お魚株バルクプロジェクト」 の準エースですね。75位 8091 ニチモウ ここもOUGHDと同じお魚シリーズです。優待新設はいつかなー。76位 9831 ヤマダホールディングス ヤマダHDは近年はレッドオーシャンの家電販売だけでなく、住宅・リフォーム、家具などに柔軟に進出し、「暮らしまるごと」サービスを志向しています。個人的にはこれは非常に良い傾向と思っています。77位 ※※※※ ーーーー ここはちょっと秘密ですね。。。78位 9409 テレビ朝日ホールディングス 最近は視聴率がいいですねー。テレ朝は、持分法適用の関連会社株式(東映アニメーションや東映)に888億円もの含み益があり、それを考慮すると「実質PBR」が非常に低いのが魅力の1つです。 79位 7389 あいちフィナンシャルグループ 激戦が続く愛知県下銀行大バトルを戦い抜いてくれることを期待しています。80位 7427 エコートレーディング ペット業界の成長を背景として売上高の伸長が続いていることと、PBR(0.47)・PER(5.51)・PSR(0.05!)などの素朴なファンダメンタルズ指標で見た場合に激安であることの2つが魅力ですね。 以上、2024~25ポートフォリオTOP80銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Aug 24, 2025
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さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。95位 8388 阿波銀行 (東P、3月優待) ◎~◎◎ PF時価総額95位の上位銘柄は、徳島県首位の地銀である阿波銀行です。 現在の株価は3605円、時価総額1442億円、PBR0.43、自己資本比率は8.4%(国内10.82%)、今期予想PER10.06、配当利回り2.8%(100円)、総合利回り3.2%(100+15=115円、利回りは200株保有時で換算)で、優待は100株保有で徳島県特産藍製品、200株保有で3000円相当の地元特産品、1000株保有で6000円相当の地元特産品です。 100株優待品。 200株か1000株の優待品 過去の選択例をいくつか見ておきましょう。 阿波尾鶏(あわおどり) 噛み締めがあって美味い。! 阿波牛。 カレーにぶっこみました。牛の脂でコクが出てすごく美味い。 徳島県ナンバーワンの人気観光地で、鑑賞ルートが約4キロ!もあることで有名な「大塚国際美術館」の美術陶板、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」 さて阿波銀行は、自己資本比率が高めかつ保有有価証券の含み益が多くその割に地銀界では相対的にPBRが低いので、総合的に見て非常に魅力的な銘柄と思います。 以下は2023年5月30日の東洋経済オンラインに載っていた 全国地銀「有価証券評価損益」ワーストランキング からの引用ですが、阿波銀行は95位つまりトップ9位であり、保有有価証券の含み益が605億円となっています。これはつまり保有している債券などで損失が出てもそれを「埋める」ための余力が大きいという事を示しています。(上記データは東洋経済オンライン20235月30日の記事、全国地銀「有価証券評価損益」ワーストランキング より引用) 私は2023年7月に、「総合的に考えてあわぎんは優待MAXの1000株までは余裕で買えるな。」と考えて買い増ししました。そしてその後の株価上昇でじりじりと順位を上げて今日に至っています。優待を楽しみに引き続きホールドして応援していく予定です。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Oct 22, 2025
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さて本日より、当ブログの看板である 2024~25主力株概況シリーズ を始めます。 初めにお断りしておきますが、このシリーズは積極的な情報発信をすることを通して、継続的に学び続けながら、自分が投資家として少しでも 半歩でも成長することを目的として書いているだけのものです。人間はインプットだけ・溜め込むだけでは決してうまくいきません。適切なアウトプット・波動砲発射があって初めて1ミリでも1センチでも身長が伸びるものです。そういう風に出来ているんですね。 そのため、読者の皆様方がこのシリーズを見て売買をし、儲かっても、そして損をしても私は一切の責任を負いません。投資は100.0%自己責任で行って下さるようお願い致します。誰にも投げていないし、ただひたすら自分との真剣勝負をしているだけです。 それではまず最初に必ず下記の免責事項を御読み下さい。そして納得できない方はここまでで立ち去り、今後当ブログ及び私のツイッターアカウントへの御訪問は一切、恒久的にお控えください。尚、この免責事項は2024~25主力株概況シリーズの全体に対して適用されます。御了承下さい。 2024~25主力株概況シリーズ 免責事項 当 2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての1つ上のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちてはいないか、「目の死んだ魚」になっていないか、などを多角的に検討する目的で書いているものです。 記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただし登場各社IRへの蛇の様にしつこくて執念深い、独自の突撃取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。 また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは最終的には誰にも分からないため、記事内容の正確性は保証しません。私は「未来を見通せる魔法の水晶玉」を残念ながら持ち合わせてはおりません。 そのため当シリーズ内の情報に基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。 そしてここから先に広がる膨大な 2024~25主力株概況シリーズワールド は 純度100%の私のポジショントーク でもあります。私がポッケの小銭入れにしまってある100円玉で自分が買える限界までパンパンに買い込んだ銘柄達がただひたすらにずらっと並んだセットリストになっているのです。 そして私は割と文章力がある方のタイプです。なので、このシリーズを継続して摂取していると、知らないうちに私の「ミラクル蟻地獄ワールド」に引き込まれ、影響を受け、最終的には同化してしまう危険性があります。取り扱いには十二分に御注意ください。 いいですか、これが最後のチャンスです。読むのをやめるなら、引き返すならここまでです。 よろしいでしょうか? ちゃんと警告しましたよ。 それではここから先に続く日記へは、上記の免責事項に完全に120%ご納得頂けた方のみがお進み下さい。。。。。。 、、、お待たせいたしました。 それでは2年ぶりの新作となる 2024~25主力株概況シリーズ いよいよ出陣です。 1位 009544 韓国造船海洋(KOSPI、非優待) ◎◎◎◎◎(みきまる史上、過去最高評価) PF時価総額1位の幕内最高主力株は、HD現代の造船中間持株会社である韓国造船海洋(HD Korea Shipbuiding & Offshore Engineering)です。(上記データは会社ホームページより引用) 下記の通り、親であるHD現代の下に韓国造船海洋があり、その下に現代重工業、現代三湖(サムホ)重工業、現代尾浦(ミポ)造船所の3つの造船企業が仲良くぶら下がっているという形になっています。 2024年6月13日現在の株価は133.300KRW(大韓民国ウォン)、時価総額9.441兆KRW、PBR0.95、自己資本比率は31.6%、今期予想PER15.50、配当利回り1.4%で、優待はもちろんありません。ここは優待天国の日本株市場ではなく海を渡ってお隣の韓国市場に上場している銘柄ですからね。(データはSBI証券の「銘柄サマリー」から引用) さて私が専門とする優待株でもない、それどころが母国語で裏の裏まで調べ尽くせるという巨大な優位性がある日本株市場銘柄ですらない韓国造船海洋に何故超主力参戦したのか?、それは以下の5つの理由によります。1. 現在造船業界は「スーパーサイクル(受注好調期)」に入ったと考えられていること。また以前のスーパーサイクルは2~3年程度の短期のものが多かったが、今回はそれが造船業界の「環境規制と新しい船種の出現」によって10年以上続く「メガ・スーパーサイクル」となる可能性があること。そして投資家としてこのビッグウェーブに絶対に乗りたい、ポッケを金貨でパンパンにしたいと考えたこと。 ちなみに「造船業界のスーパーサイクルの未来予想図」は以下となります。今現在の地点である2024年から2035年くらいまで、今後10年くらいの大活況が予想されています。Golden Pineによる解説を見ると、 第一次世界大戦以来、造船サイクルは 20 ~ 30 年続き、通常は同じ長さの耐用年数を持つ船舶の更新サイクルによって推進されてきました。世界の船舶納入量の最後のピークは 2011 年に発生し、その結果、現在では退役年齢に近づいている船舶がますます増えています。現在、運航されている船舶の約 53% が艦齢 20 年以上です。 2030 年までに、この数字は 70% に達すると予想されます。この傾向は今後も車両更新の需要を促進すると考えられます。一方で、国際海事機関(IMO)の2030年の二酸化炭素排出削減目標により、古くてエネルギー効率の低い船舶の置き換えがさらに加速しています。大手海運会社は造船所の生産能力が逼迫していることを認識しており、2030年までの環境要件を満たすためにクリーンエネルギー船を先行発注し始めている。 ということです。要は 「環境規制と古い船の代替需要」の2つが同時に重なるので、それでスーパーサイクルが発生すると予測されている ということですね。(上記データはGolden Pineより引用) またこの点に関して、世界最大の造船会社であるHD現代重工業の主要外注製作会社である現代ヒムズ代表の崔志溶(チェ・ジヨン)さんも2024年1月9日の 「毎日経済」のインタビュー で以下の様に述べています。 「かつて造船業のスーパーサイクルが2~3年間船舶発注が集中するものだったとすれば、最近は好況水準の発注が10年以上続く可能性が高く、はるかに大きなスーパーサイクルが到来しました。」「市場調査業者クラークソンによれば2022年末基準で船齢20年を越えた船舶が貨物船は58%、タンカー34%、その他船舶47%に達し、早い時期に交替しなければならない船舶の需要が大きくなった」「さらに大きな好況の理由は既存船舶の環境にやさしい船舶転換時期が早まり、捕集された二酸化炭素を液化して貯蔵場所に運送する液化二酸化炭素(LCC2)運搬船の発注が持続的に増加するものと予想され中長期造船業の展望が明るい」 ちなみに日本造船工業会のプレゼンテーション資料を見ても同じような図表があります。(上記データは日本造船工業会のプレゼンテーション資料より引用)2. それでは造船業界のこれからの未来の10年が途轍もなく明るいと仮定して、じゃあ何で韓国造船海洋を選んだか?ですが、1番はここが造船業界の売上高ランキングで世界1位だからです。 「巨大なスーパーサイクルが到来するのであれば、業界の最大手にベットしておけば間違いないだろう。」と考えたということです。ちなみに3位の中国船舶集団(CSSC)もいいかな?とちょっと思ったのですが、中国は社会主義国で投資家保護の観点から大きな不安があるので今回は除外しました。(上記データはディールラボHPより引用)3. 実際にここからの数年で韓国造船海洋の利益が急増しそうなこと。 以下はSBI証券の「財務詳細」からの引用ですが、2023年12月期に純利益221.711.002.000KRW(約244億円、1KRW=0.11円で換算)と長年の暗いトンネルを抜けて、ようやく黒字転換しました。 そして2024年12月期には751.868.000.000KRW(約827億円、利益2.4倍)、2025年12月期には1.452.368.000.000KRW(約1598億円、利益6.6倍)となる見込みです。要は、今が「絶好の投資タイミング」という事ですね。(上記データはSBI証券より引用)4. 「お前、そんなこと言って捕らぬ狸の皮算用だろう。」と思われる方がいらっしゃると思いますが、自分には韓国造船海洋の現在が「ドラえもんのタイムマシンで日本の1年前」に戻った様な「10年に1度クラスのまたとない機会」に見えること。 「ストライクゾーンど真ん中の甘い球は全力で強振する。ホームランボールを絶対に逃さない。」 ことが投資家には一番大切。 具体的に言うと、日本の造船準大手の7014名村造船所が長年のトンネルを抜けて2023年3月期に黒字転換を果たした後、利益が急増して株価が「1年で5倍」になったのですが、韓国造船海洋の今が「1年前の名村」にそっくり重なって見えること。 これは数年前に韓国造船業界が苦し紛れに「赤字覚悟の安値でダンピング受注」しまくり、激安船価のものをしぶしぶ作っていて利益がちーとも出ていなかった状況が、日本から1年遅れで船価上昇後の受注船の建造が始まることによって利益があれよあれよという間に急伸していくというシナリオです。ちょっとここで名村造船所と韓国造船海洋の20年チャートを較べてみましょう。 まずは名村造船所です。この1年間で株価が急騰し、前回の造船スーパーサイクル時の2007年時の高値とほぼ同じ水準まで上昇していることが分かりますね。(上記データはSBI証券より引用) 次は韓国造船海洋です。前回の造船スーパーサイクル時の2007年と2011年に二峰性の高値を付けているものの、現在の株価水準はその約4分の1に留まり、全く動意づいていないことが分かりますね。(上記データはInvesting.comより引用) ちなみに、 2023年最新版:世界の造船会社ランキング時価総額TOP58 という記事によると、韓国造船海洋は時価総額7位で、名村造船所は27位となっています。27位で世界的な競争力がそれほど高くはないと考えられる会社が1年で5倍になったんだから、7位の会社にもおんなじことが起こるんじゃないか?と、私は思っているということです。とてもシンプルなアイデアですね。(滝汗) あっ、ちなみに私は名村を全くディスってはいないです。名村もまだここから2倍くらいになるポテンシャルは十分にあると思っています。5. 最後に、「韓国造船海洋の未来がそんなに明るいのなら、そもそも韓国市場を代表するくらいの大型株なんだし、もうすでに今の株価に織り込まれているはずだろう。何でこんなに株価が安いんだ。」という疑問があろうかと思います。実に当然ですね。 これに対する私の推測は、「東アジア人特有の不安遺伝子が株価の上昇を抑えている」というものです。 日本・韓国・中国・台湾・シンガポールなどの東アジア人は、セロトニントランスポーター遺伝子の「S型」を持つ割合が70~80%と高く、ヨーロッパの40~45%と比べて倍近い数値になっています。このS型遺伝子は「不安遺伝子」とも呼ばれ、セロトニンの分泌量が少なくて不安を感じやすい人種であることがわかっています。 S型遺伝子保有者の割合が一番高いのが我らが日本で80.25%、2番目がお隣の韓国で79.45%、以下、中国75.2%、シンガポール71.24%、台湾70.57%となっています。 つまり、「高い確率で明るい未来が訪れそうだけど、それを実際に確認しなくては不安で不安で投資が出来ない。」というのが、我々東アジア人投資家の実態ということです。だから実際の業績数字の急伸と共に7014名村造船所は株価が5倍になったし、実際の数字が「今は見えていない」韓国造船海洋の株価は未だ動いていないということです。 「動こうと思うけれども、金縛りでどうしても体が動かない」ということです。これが「投資の世界の不確実性」であり難しさなのです。そして日本と同様に韓国の投資家も多くが不安遺伝子を持っているので、それで「実際の業績数字のブレイクを見るまでは買えないし、買わない。」と言う方が多いのではないか?と個人的には考えています。 以上、投資家としての未来を造船業界のメガ・スーパーサイクルの到来と業界1位の韓国造船海洋の飛躍に賭け、「みきまる史上最大の大航海決戦」が静かに始まります。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項当シリーズは、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Jun 14, 2024
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さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。96位 9029 ヒガシホールディングス (東S、9月優待) ◎ PF時価総額96位の上位銘柄は、大阪市東区の運送13社で発祥したヒガシHDです。 現在の株価は1772円、時価総額235億円、PBR1.61、自己資本比率は44.2%、今期予想PER10.60、配当利回り2.8%(50円)、総合利回り2.9%(50+2=52円)で、優待は年1回9月株主に、500株保有で1000円相当、1000株保有で2000円相当、2000株保有で4000円相当のクオカードです。また長期株主優遇優待制度もあります。 ヒガシHDは地味な運送会社ですが、過去安定してしっかりと利益を出し続けており、またマイルドながら着実な成長力もあります。 (上記データはかぶたんプレミアム+エレフォロ拡張より引用) ヒガシHDは万年不人気ですが、PF上位の一角でホールドしていくのに何の心配もない、実力派の優待バリュー株であると高く評価しています。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項当シリーズは、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Oct 26, 2025
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さて今日は当ブログ一番人気の 2024~25主力株概況シリーズ です。 2位 7932 ニッピ (東S、3月優待) ◎◎◎ PF時価総額2位の主力株は、旧大倉財閥グループの名門企業で、ゼラチン、コラーゲン、化粧品等に展開し、最近はiPS細胞開発も手掛けているニッピです。2019シーズン10位、2020シーズン9位、2021シーズン12位、2022シーズン14位とずっと上位にいた銘柄ですが、株価上昇&買い増しにより、ついにポートフォリオ最上位の一角にまで進出してきました。 現在の株価は6140円、時価総額177億円、PBR0.47、自己資本比率は52.0%、今期予想PER8.83、配当利回り3.6%(220円)、総合利回り4.4%(220+50=270円、優待品はヤフオク平均落札価格の5000円で計算)で、優待は100株保有で自社商品である「ニッピコラーゲンプレミアム」110グラム×3袋です。たまにテレビのBSでCMを見かけますね。私は見るたびに「ニッピ、頑張れー。」と思います。(笑) ちなみに私はニッピコラーゲンをコーヒーに入れて飲んでいます。特に味にも色にも変化はなく、入っているのか全く分からないくらいに飲みやすいです。 自分に効果が出ているのかはちょっと良く分からないですが、2018年1月に本格的な筋トレを始め、これまでに700回くらいトレーニングをして特に体に大きなトラブルを起こさなかったので、個人的には「全てニッピコラーゲンのおかげ。」と深く感謝しております。(笑) さてニッピの良さというのは、バリュー系の投資家の方なら誰でも茫漠と本能的に感じていると思うのですが、一言でいうと、 指標的に滅茶苦茶安いのに、人気化しそうなカタリスト(株価上昇の起爆剤)が豊富にあって、まるでダイヤモンドの原石みたいにキラキラキラキラと輝いている。 という事です。 今日はその魅力を箇条書きで分かりやすくまとめてみます。1. ニッピは元々低PBRだが、東京都及び大阪府において保有する土地の膨大な含み益を考えると実質的なPBRが更に低いこと。2022年3月末時点での賃貸等不動産の含み益は149億円もあり、時価総額が177億円と小さいことも併せ、「資産バリュー株」としての割安さと言う観点から見て「全上場企業中でトップクラス」のレベルにあること。仮に賃貸不動産を売却したとして実効税率30%で算出すると、「実質PBR」は0.36となる。(上記データは2023年3月期有価証券報告書73ページより引用) 更にニッピは、「ポンテグランデTOKYO」と言う複合タウンを開発しているのですが、そこに未開発の街区が複数(F街区及びG街区)残っており、それらにも膨大な含み益が隠されていること。 ちなみに上記の地図の中のE街区が2020年3月に高層マンション建設予定地とて長谷工コーポレーションに売却されたのですが、帳簿価格が20.48億円で譲渡価格が73.40億円、差し引き約53億円の譲渡益が出ました。この時はたっぷり特別利益が出たのに投資家には全然還元してくれなくて我々ホルダーは激おこでした。 そして残されたF街区とG街区にはE街区と同等以上の広さがありますし、2020年以降の4年間でインフレと東京への一極集中の加速によって大江戸の土地の価値が跳ね上がっていることを考えると、実際に売却されれば楽に120億円以上の譲渡益が出るのではないか?と個人的には考えています。そして仮に両街区を固めに見て100億円の譲渡益が出る状態で売却したとしてこれまた実効税率30%で考えると今度は実質PBRは0.32となります。むきゃー、ご飯がススみますね。 以上を簡単にまとめると、「ニッピの実質PBRは途轍もなく低い」 ということですね。2. 7932ニッピと紳士靴製造の 7938リーガルコーポレーション はお互いが筆頭株主にもなっている兄弟会社なのだが、前述の通りの膨大かつ含み益たっぷりの不動産の効率的な利用や、複雑な株式の相互保有関係の解消を目的とした MBOの可能性がある こと。 マーケットでは「極端な実質低PBRは、MBOやTOBを高い確率で誘発する」。 これは株式市場の永遠不変の真理の一つである。3. ニッピには バイオ関連銘柄としての確かな実力 があり、たまにマーケットがそこに着目して株価が急騰することがあること。(上記データは会社ホームページより引用) ちなみにニッピの持分法適用関連会社の マトリクソーム (所有割合25.8%) は、再生医療の成否の鍵を握る技術を開発しており、大きな潜在ポテンシャルがあります。(上記データは2023年3月期有価証券報告書7ページより引用)4. 業績予想が常に非常に控えめで、日本企業らしい奥ゆかしさに溢れている こと。ちなみに今期も下記の通り減益の予想になっています。ただIRによると、「当社にはセグメントが6つあってそれぞれが違うので予想が難しい。それでいつも控えめな数字にしている。」ということでした。もう、恥ずかしがり屋さんなんだからーーー。 以上、指標的に日本市場トップクラスに割安なのに、同時に鋭いカウンター攻撃能力をも兼ね備えた、潜在ポテンシャル抜群の「シャイ株ニッピッピ」を、PF最上位の一角として愛でながら、引き続き楽しくご機嫌で戦っていく所存です。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jun 15, 2024
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の第15弾です。 今日も、第13章 画家のアペレス、あるいは予測が無理ならどうする? から。いよいよ本書の核心部分です。 バーベル戦略 私が何をしているのかというと、トレーダーとして使ってきた「バーベル」戦略を日常生活に一般化しようとしているのだ。とるべき戦略は、可能な限り超保守的かつ超積極的になることであり、ちょっと積極的だったり、ちょっと保守的だったりする戦略ではない。 タレブの有名な バーベル戦略 については、以前に反脆弱性の書評でも詳しく書いています。興味のある方は合わせてご覧下さい。↓ 反脆さを実現する、バーベル戦略 誰にもなんにもわかりゃしない バイオテクノロジーの会社をやっていて、研究の本質は未知の未知にあるのがわかっている人たちについて書いたのを思い出して欲しい。加えて、彼らが占拠するのが「隅っこ」であるのに注意してほしい。つまり彼らは、この世界に散らばったタダのオプションをかき集めているのだ。 チャンスや、チャンスみたいに見えるものには片っ端から手を出す。チャンスなんていうものはめったに来ない。思っているより稀なのだ。よい方の黒い白鳥は避けて通れない第一歩なのだ。だから黒い白鳥に自分をさらしておかないといけない。 壮大な非対称性 こうして書いてきたお勧めの行動には一つ共通したところがある。非対称性だ。有利な結果のほうが、不利な結果よりもずっと大きい状態に自分を置くのである。実際、非対称的な結果というのは、この本の核になるアイディアだ。 とても稀な事象の確率は計算できない。でも、そういう事象が起こったときに私たちに及ぶ影響なら、かなり簡単に見極められる。 意思決定をするときは、確率(これはわからない)よりも影響(これはわかるかもしれない)のほうに焦点を当てるべきなのだ。不確実性の本質はそこにある。私は人生の大部分をそんな考えで過ごしてきた。 要は、この世の中のどこかには必ずある「ドラゴンボールっぽい球体」を1つでも多くかき集めて、良い方の黒い白鳥に出会える可能性を最大化する。そしてドラゴンボールが本物と分かったら簡単に手放したりせずに、賞金が出る限りトレンドが続く間は握力強くそのまま持ち続ける、ということですね。 タレブの確実性に対する考え方は、とても実践的でかつ理に適っていて本当に素晴らしいです。(続く)
Oct 23, 2025
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さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。93位 7219 エイチ・ケー・エス (東S、8月優待) ◎ PF時価総額93位は、モータースポーツ向けマフラーなど改造部品を製造販売しているエイチ・ケー・エスです。 現在の株価は2160円、時価総額35億円、PBR0.29、自己資本比率は80.5%と極めて良好、今期予想PER13.58、配当利回り3.0%(65円)、総合利回り3.5%(65+10=75円)で、優待は100株保有で1000円相当のオリジナルクオカードなどです。 エイチ・ケー・エスは以前は製品を購入しないと優待クオが戴けなかったのですが、2025年7月1日に改善され保有株数に応じて自動的に(?)優待が貰えるようになりました。 私は次のように思いました。「HKSは超低PBR&高財務で、めっちゃ好みのタイプの銘柄なんだよな。でも同時に成長力はほぼ0だし、マーケットから評価されるような要素もほぼない。」(上記データはかぶたんプレミアム+エレフォロ拡張より引用) 「なのでここを買うことは自分の優待コレクション欲を満たすだけの独りよがりな投資行動ということになる。もちろんPBR0.29と言う低さと株主構成を考えるとどこかでMBOが来る可能性はあるが、優待拡充直後なのでそれも現時点ではあんまりは望めない。どうするかな、、」と思って、最初1100株だけ買っていました。 本当は優待MAXとなる3000株欲しかったのですが、恐らく数年は株価ヨコヨコでそのまま塩漬けになるであろう銘柄をそこまで買うことは「今の自分の資産規模では適切ではない」と考えたためです。 ただ下値に追加注文を出したのを忘れていて、10月14日に指値に引っかかって追加で700株買えてしまっていたために、今回ここでひょっこりとPF上位に登場してくることとなったのでした。 「ここHKSのような、大きくは勝てないだろうけどでも同時に大負けもないであろう地味系の超低PBR優待株を、好きなだけお腹いっぱい買えるようなもっともっと資金力のある投資家にならないといけないな。」と思いを新たにしながら、今日も市場の片隅で前を向いて戦っています。(汗)
Oct 17, 2025
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本日、当ブログはめでたく 開設20周年 を迎えることが出来ました。 この20年の間には、ホリエモンショック、リーマンショック、東日本大震災、コロナショックなどの幾多のピンチがありましたし、よくここまで生き抜けたなと思います。実際に途中で死んでしまってもおかしくないギリギリの状況も何回かありました。 それでもこの20年間元気にブログを続けてこられたのは、自分で概念を発明しまた同時に専門としている 「優待バリュー株投資手法」 が持つ 「反脆さ」 のおかげだろうと考えています。 さて日記を始めた20年前のこの日 2005年10月29日 のことは今でもよく覚えています。その数日前から、「よし、自分もブログなるものを始めて見るぞ。誰もやっていない、優待とバリューを融合させた、ワイ独自の奇想天外な投資法がどこまで通用するのかを全世界に発信するんだ。」とずっとそわそわしていて、ついに覚悟を決めて日記を書き始めたのでした。 やって見ると、最初の瞬間から自分の中にいくらでも言葉が泉のように湧き出てくる感じで、「これはたまらん。♪♪♪ 滅茶苦茶面白い遊びを見つけてしまった。!!!」と大興奮しました。 それまでヤフーの色々な個別銘柄の掲示板を根城にして活動していて色々な不自由と限界を感じつつあった私にとっては、「自分自身を思いのままに、存分に表現できるメディア」であるブログというメディアがジャストフィットしたのでした。そしてその時の感動と情熱を維持したまま、何だかあっという間に今日にまで至ったという状況です。 さて今日は20周年なので、過去に自分が主力として戦ってきた銘柄を改めて思い返してみます。ブログを始める前の20年以上前の時期には当時名証2部だった8599セントラルリース(現8593三菱HCキャピタル)や6948住友電装(現5802住友電気工業)などを主力として種銭をコツコツと稼ぎました。 そしてブログ開始後の最初期の頃の主力株は3364ナルミヤインターナショナル(現在は上場廃止)、4298プロトコーポレーション、6875メガチップス、7523アールビバン、7548サンクスジャパン(MBOにより現在は上場廃止)あたりでした。 その後のブログ立ち上げ期は2762三光マーケティングフーズ、3258常和ホールディングス(その後ユニゾHDとなるもEBOで現在は上場廃止)、7509アイエー、7553サザビーリーグ(MBOにより現在は上場廃止)、8876リログループあたりでした。 そして15年前くらいは2589ゴールドパック(TOBにより現在は上場廃止)、9267ゲンキードラッグストア、3049エノテカ(MBOにより現在は上場廃止)あたり、10年前くらいは2198アイ・ケイ・ケイ、3097物語コーポレーション、3544サツドラホールディングス、6630ヤーマン、9441ベルパークなどでした。 どの銘柄にも手に汗を握るドラマがありましたが、常にその時点でベストの戦闘力・総合力を持つと自分が考える銘柄を主力とし、勇気を持って戦って来たつもりです。そして今現在は、009540韓国造船海洋、3539JMホールディングス 、6623愛知電機 などの銘柄に投資家としての夢を乗せて戦っています。 それでは皆様、 「みきまるの優待バリュー株日誌」 をこれからもどうか末永くよろしくお願い致します。 2025年10月29日 みきまる拝
Oct 29, 2025
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さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP90銘柄をまとめておきます。今シーズンもいよいよ終盤戦なので、過去に紹介してきた銘柄達のその後の命運を俯瞰し、最新の評価も一部に付記しておきます。 1~10位 1位の韓国造船海洋、2位のニッピは大きく上昇しましたが、両社共まだここから全然イケる、上を目指せると考えています。また6位の7228デイトナ、7位の3539JMホールディングス、8位の6623愛知電機、9位の3181買取王国は依然として非常に安いと思いますね。 11~20位 この中では、11位の5283高見澤、14位の9310日本トランスシティ、18位の1438岐阜造園が依然として安いと思いますね。 21~30位 21位の4365松本油脂製薬、24位の9027ロジネットジャパン、26位の7485岡谷鋼機、27位の7614オーエムツーネットワークと、ここは依然として激安銘柄が多いですね。 31~40位 この中では、31位の9057遠州トラック、36位の8043スターゼン、40位1301極洋が今でも安いと感じますね。 41~50位 指標的には激高なんですが、41位の3561力の源HDは大化けする可能性はあると思います。何故ならラーメンが圧倒的に美味いからです。投資はシンプルが一番と自分は思いますね。 51~60位 51位の2418ツカダGHDは、「ブライダル&ホテル」の両刀使いの銘柄ですが、ホテルは躍進&ブライダルも残存者利益でしっかり回復ということで、非常に面白いと思います。10バガーは無理かもしれないですが、うまくいくと5バガーくらいは狙えるんじゃないかな?と個人的には期待しています。 61~70位 しばらく前に、Xで相互フォローの凄腕の方と名古屋市にある日本有数の巨大イオンであるMOZOワンダーシティで、1階から4階までの全部を丹念に練り歩いて、最後にご飯を食べながら一番良いと思ったお店を運営している銘柄を発表し合うという「MOZOミステリーツアー」を敢行したのですが、その時に満場一致で良いとなったのが、68位の8016オンワードHDのお店でした。ちなみにこのミステリーツアーはまたXでいずれ募集しますので、タイミングのあった方は是非。 71~80位 8041OUGHD&8091ニチモウの「優待お魚株バルクプロジェクト」の今後が気になりますね。81位 8522 名古屋銀行 愛知県の「地銀統合バトル」は苛烈を極めています。更なる合従連衡がありそうで楽しみですね。 82位 5902 ホッカンホールディングス ここの優待品に「リアルガチンコパワー」があるのは間違いないですね。83位 5900 ダイケン 株価が上がりそうな気配はゼロゼロワンダフルでミジンコの全長ほどもありませんが(笑)、同時に下値が固くて大安心でホールドしていける、極めて実力の高い銘柄ですね。84位 8368 百五銀行 ここは地銀上位で業界内での立ち位置がいいですし、指標的にも十分に安いですし、更には優待内容も抜群です。いい銘柄ですね。85位 4463 日華化学 ここは指標的にも安いですし、優待内容もかなり良いですし、PF上位で戦うに十二分に足る素晴らしい銘柄と思います。 86位 2730 エディオン ここは業績の最悪期は脱していて今はとても安定している印象で、優待族的には良い銘柄と評価しています。後、エディオンは店員さんが全体的に親切なのもとてもいいと思います。87位 8346 東邦銀行 ここの優待果物は全体的に非常に美味しいですね。88位 1718 美樹工業 ここは非優待株になったとはいえ、相変わらず指標的には激安水準ですし、業績も好調ですし、大幅増配もありましたし、引き続きPF上位でホールドしていくのに特に問題は無いと考えています。89位 5982 マルゼン ここはしっかりと利益を上げ続けていますし、外食産業の人手不足感がどんどんと強まる中で中期的には更に成長できそうですし、良い銘柄と思います。90位 5184 ニチリン ここは2輪向けで稼いでいることもあり、他の自動車部品株より相対的に優れているという印象がありますね。 以上、2024~25ポートフォリオTOP90銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Oct 9, 2025
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さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。5位 8029 ルックホールディングス (東S、12月優待) ◎◎~◎◎◎ PF時価総額5位の主力は、婦人衣料・生活雑貨の輸入販売業で、北欧フィンランドのファッションブランドであるマリメッコや、イタリアフィレンチェの革製品ブランドであるイルビゾンテが看板のルックホールディングスです。今回赤丸急上昇でルック史上初のポートフォリオ最上位進出を果たしてきました。 現在の株価は2774円、時価総額216億円、PBR0.60、自己資本比率は60.4%、今期予想PER8.22、配当利回り3.6%(100円)、総合利回り4.8%(100+32=132円、優待券はメルカリ平均価格となる額面の80%で換算)で、優待は100株保有で4000円相当・400株保有で8000円相当の商品券です。2023年11月10日にルックHDの優待制度は下記のように大きく改善されました。 さて私がルックホールディングスを主力化した理由は以下の3つです。1. 保有しているブランドに総合戦闘力が強くてかつ価格帯が高いハイブランドが多く、「稼ぎやすそう、儲かりそう。」だなと直感的に感じたこと。 具体的にはイタリアのフィレンツェで創業した皮革製品ブランドのイルビゾンテ、北欧フィンランド発で独創的なプリントと色づかいで知られているマリメッコ、フランスのファッションブランドA.P.C. (Atelier de Production et de Création)あたりですが、自分の10か所以上の店舗観察でも、どこもがっつりとお客さんを掴んでいて凄く良いと思います。 ちなみにルックのドル箱(最大規模の収益事業)はイルビゾンテなのですが、 2019年7月にビゾンテイタリアHDの全株式を約109億円で取得し完全子会社化 しています。ここは素晴らしいブランドなのでこれはとても良い経営判断だったと思います。 また革の匂いが立ち込めた店内の硬質でコンセプトが行き届いた雰囲気・イタリアフィレンチェ仕込みの商品の高いクオリティ・行き交うお客さんの物欲に妖しく輝く瞳を見れば、イルビゾンテはここから更に躍進できるだろうと個人的には確信しています。2. ホームページの片隅でひっそりと公表している月次推移が堅調であること。今年度もこれまでのところ既存店がおよそ100%越えの水準となっている。前述の通りルックが展開しているブランドはどこも値段がめちゃんこ高いので、月次さえ安定していればちゃんと利益を出せると考えられること。 (上記データは会社HPより引用) 3. 優待改善によって優待パワーが爆発的に上がったこと。具体的には優待券以外に「株主優待商品券の金額に合わせたお得なお楽しみ詰め合わせパック」が選べるようになったのですが、これが4000円分の優待券で10000円相当・8000円分の優待券で20000円相当と、「異次元に交換レートが良い」のを高く評価したこと。 そして私の20年以上に及ぶ優待族としての経験から、「これは優待知名度が上がる数年後にはかなり人気化するだろうな。」と考えたこと。(上記データはルックHPより引用) それでは早速具体的に見ていきましょう。 この8000円の優待券をマリメッコとイルビゾンテのお楽しみ詰合せパックに変えました。順番に見ていきましょう。 マリメッコお楽しみ詰合せパック イルビゾンテお楽しみ詰合せパック イルビゾンテの革の匂いが昔から好きなんだよ。ここのブランド力はガチの本物。 実際に定価だといくらなのかをざっくりと計算してみました。税抜きでマリメッコが21400円で、イルビゾンテが21700円。両方共に日本最強クラスのブランドでこれはお得過ぎる。嬉しい。。。。 ま、以上を分かりやすくまとめると、ルックHDは指標的に安いですし、総合利回りもしっかりと出ていますし、優待パワーがめちゃんこ強くなりましたし、イルビゾンテ&マリメッコを筆頭に保有しているブランドの戦闘力が高いですし、つまりは優待族的に見て凄く良い銘柄ということです。 「株価上昇の起爆剤となるきっかけ=カタリストが多い」と言っていいと思いますし、総合的に考えてポートフォリオ最上位の一角で余裕で戦える総合戦闘力があるんじゃないかな?と個人的には感じていて、それを実行に移したということですね。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Jun 29, 2024
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さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。18位 1438 岐阜造園(東S、9月優待) ◎◎ PF時価総額18位の上位銘柄は、造園緑化専業で唯一の上場会社の岐阜造園です。ランキング赤丸急上昇で今回最上位の一角に初登場となりました。(上記データは会社説明会資料より引用) 現在の株価は1915円、時価総額62億円、PBR1.64、自己資本比率は73.9%と良好、今期会社予想PER17.17、配当利回り1.6%(30円)、総合利回り1.8%(30+5=35円)で、優待は200株保有で1000円相当のクオカードです。 さて最近の大型開発では、同時にお洒落な大規模緑化が強く求められるようになっています。と言うよりは、「SDGsの浸透に伴う時代の変化によりもはや必須」と言っても良い状況です。 「Green&Wellness」がテーマの麻布台ヒルズなんかを思い起こしていただくと良く分かると思います。私も実際に探検に行きましたが、本当に緑が多いんですね。(上記データは森ビルホームページより引用) ところが造園会社と言うのは非常に小さい所が多く、大きなプロジェクトを請け負う金銭的な体力と施工管理の能力に欠けたところが多いのが現状です。 そこで輝くのがここ岐阜造園です。何しろ造園緑化専業で唯一の上場会社ですし、積水ハウスが筆頭株主になってから業績の伸長が加速してもいます。(上記データは会社説明会資料より引用)(上記データは会社説明会資料より引用) また「計画から運営まで自社で一貫」して対応できるのも岐阜造園の強みです。(上記データは会社説明会資料より引用) そして実際に、「ザ・リッツカールトン福岡」の様な大規模プロジェクトを引き受けてもいます。(上記データは会社説明会資料より引用) ちなみにしばらく前に、知り合いの売れっ子建築家の方にこの岐阜造園の魅力をプレゼンしたことがあったのですが、彼はこの会社のことを全く知りませんでした。 私が上記の内容を説明すると目の色を変えて、「そんな会社があったんですか。! それはこれからいくらでも成長するに決まってるでしょう。造園会社ってね、どこも独自の拘りがあって、今の時期にそれは植えられないとか、この場所にはその樹々は合わないとか、文句ばっかりでこっちの言うこと全然ちーとも聞いてくれないんですよ。おまけに大切な納期も守れないところが多くて、私達建築家はいつも本当に困っているんです。そういうちゃんとした上場企業があるなら業界最強の積水ハウスが欲しがるのも分かりますし、私も今すぐに岐阜造園買います。」と大興奮していました。 私はそれを聞きながら、「業界の中の人がこれだけ食いついてくるんなら、岐阜造園の未来は明るそうだなあ。」と嬉しく思いました。業績と株価推移によっては更なる買い増しも視野に入れ、引き続き楽しくホールドしていく予定です。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Aug 31, 2024
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さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。 4位 2681 ゲオホールディングス (東P、非優待) ◎◎◎ PF時価総額4位の主力株は、ビデオ、ゲームソフトのレンタル・新品販売のゲオと総合リユースのセカンドストリートが2本柱で最近の出店はリユース中心となっているゲオホールディングスです。 現在の株価は1653円、時価総額656億円、PBR0.75、自己資本比率は37.7%、今期予想PER10.94、配当利回り2.1%(34円)で、優待は2024年3月期を持って残念ながら廃止されました。 さてゲオHDは優待廃止があったのは正直優待族的には非常に痛かったのですが、私は主力としての勝負を続けるという決定を下しました。 その理由は、 「リユース市場が確実に成長しているから」 です。下のグラフを見て貰えば一目瞭然ですね。そして同時に、 大事な投資資金は可能な限り「日の当たるところ」、「未来が明るく輝いているところ」に置いておきたいから です。(上記データはリユース経済新聞ホームページより引用) さて、ゲオHDでの勝負の行く末は全て今後の業績推移にかかっていると思います。現在「確変モード」に入っているセカンドストリートの絶好調がこれからも続くのであれば、1株当たり利益(EPS)の増加×許容されるPER水準の上昇の「ダブルプレイ」で株価位置はここから更に数段上のステージに駆け上がるでしょう。 何しろセカストはおんぼろの居抜き物件でも平気でガンガン出てくるイケイケの攻撃的な進撃スタイルであり、店舗数が着実に増加し続けていますからね。(上記データはゲオホームページより引用) また海外展開が順調なのもとても魅力的と思っています。(上記データはゲオホームページより引用) ちなみにこの「セカストおんぼろ居抜き物件」に関してですが、1つ凄く印象的なお店がありました。 今回のゲオHDの主力化に際して、セカストは複数県にまたがって20店以上回ったのですが、その中にホームセンター(?)の居抜き店舗がありました。そこは駐車場はアスファルトがガタガタで穴ぼこだらけ、入り口を入ると床がそこらじゅうでめくれかえっているという超おんぼろ店で、正直入る前から気が滅入っていたのですが、店内に入ると一転、凄い人だったのです。 そこは立地も凄く悪くて人が沢山入るような要素は皆無だったので、「これだけ悪条件が揃っている中で、この集客力は驚異的だな。」と思いました。薄暗く裏寂れた田舎の国道沿いに佇む、居抜きの極限までコストを抑えたボロボロのお店の中に静かに多くの人が蠢いていて、暗くて深い衝撃を受けました。「日本の国力低下&国民総貧困化」の実態を見た思いがしたからです。でも同時に、「投資家としてはこれはビッグチャンスだ。この機会を生かさなくてはならない。」とも強く感じました。 さて最後になりますが、ゲオHDには投資家的には懸念せざるを得ない「大きなマイナスポイント」があります。それは「期初の業績予想が異常に弱すぎる」ことです。今期2025年3月期に関しても好調な新規出店が続く予定とは裏腹に、当期順利益が▲45.0%となるという「トンデモ予想」となっています。そしてこの予想を受けて実際に株価も大暴落となっています。(上記データはゲオホームページより引用) ただ同業で業界下位の3093トレジャーファクトリーや3181買取王国の今期予想が増収増益であり、かつ既存店月次推移も良好に推移する中で、「業界トップのウチの今期予想はほぼ利益半減です。」というのはちょっとあまりにも見積もりが厳しすぎると思います。IRの方は、「ウチには(保守的な予想をする)そういった傾向はある。」とおっしゃっていましたが、物には限度があると個人的には考えています。 またこの弱気予想の発表後に社長さんの資産管理会社である城蔵屋が株式買い付けのお知らせを出しているのも、「株価を暴落させて安く買いたいという底意があるのではないか?」と投資家に思われても仕方がないと思います。 ま、そういう大きなマイナスポイントはあるにせよ、それを差し引いてもゲオにはポートフォリオ最上位の一角で戦えるだけの高いガチンコ力があるとは思います。 サッカー日本代表のポイチ監督のように、目をガンギマリに見開いてしっかりと業績推移をチェックしながら、パンパース完全装備で戦っていこうと考えています。 2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jun 26, 2024
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2月12日の金曜日はこの数年で最も印象に残る1日になりました。 この日、 日経平均株価は15000円割れとなる大暴落 で、ロング(現物株買い)オンリーの私のポートフォリオは壊滅的なダメージを受けました。私は空売りをしない、ショートポジションは取らない 「ぷよぷよ買い豚一直線」の方針でこの15年間を戦ってきた ので、こういう日に資産が溶ける事は避けようが無いことでそれは仕方がありません。 ただこの日のポートフォリオのマイナスは●千万円にも及ぶ莫大なものであり、普段道端で130円の缶コーヒーを買うかどうかでさえも、しばらく悩んだ末に「お金が勿体無いから止めとこう。家に帰ってお茶飲もう。」と我慢してしまうような金銭感覚の私にとっては、ちょっとクラクラするようなメガトン級の衝撃でした。頭では大負けを当然のことと理解していても、本能的な大脳皮質のレベルではその苦痛を完全には受け入れられない、生き物としては追い付いていないような状態だったのです。正直に言ってこの段階で精神的には疲弊しきっていました。。。。。。 でもこの日の私は元々別の意味で緊張していました。それはPF1位の超主力株の2196エスクリの第3四半期決算と5位の3277サンセイランディックの本決算が夕方以降に発表されることになっていたからです。この内のサンセイランディックに関しては昨年末にIRに電話したときに「ちょっと決済待ちで確定していない部分はあるけど、多分ほぼほぼ想定線くらいの着地になりそう。」という説明を聞いてはいましたが、何しろ3Qまでの進捗が凄く悪かったので、「本当に大丈夫かなあ?」という一抹の不安はありました。 その一方で2196エスクリについては正直特に心配していませんでした。それは 今期は元々減益予想でグリッチの1年 であると言う認識がありましたし、IRへの電話取材でも「業績は想定通りで、特に問題なく進捗している。」との言質を得ていたからでした。 夕方に同時に両社の発表がありました。サンセイランディックは予想を上回るような素晴らしい内容でしたが、それと同時に出たエスクリの開示には、 「業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」 とありました。。。。。。 私はその文面を見た時は、「???」 と思いましたが、その後直感で、「あ、これは絶対にアカンやつや。」 と思いました。そして悪寒と共に、戦慄の、この世の地獄レベルの業績下方修正と減配という最悪の内容を見た瞬間に、 心がバキッと音を立てて折れた のが聞こえ、同時に、 あっ、これは俺は死んだ。 と理解しました。。。。。。。 良く覚えていませんが、恐らく 数分間はそのまま身動ぎもせずにフリーズしていました。 我に返って最初に感じたのは、「これは大変なことですよ。しばらくはストップ安で値段が付かないだろうな。」と言うことでした。その後更にしばらくボーっとした後で、「ここは元々高PBRでリスクの高い銘柄だったから、純資産によるサポートは一切ない。最初に機能するのは配当+優待の総合利回り、優待エアバッグだな。配当12円+優待20円=32円だから、総合利回り5.0%として640円か、、、でも今の相場環境は激悪で総合利回り5%を超える指標的に割安な優待バリュー株は、6670MCJ、6294オカダアイヨン、9384内外トランスラインなどパッと思いつくだけでもいくらでもあるし、5%もサポートラインにならないかもしれない。 個人投資家ポートフォリオランキング1位の人気銘柄 で売り圧力が膨大な銘柄だし、これは株価500円もあり得るな。」ということでした。 そしてそこに考えが至った瞬間に、「ということは、今日のポートフォリオのマイナスと来週想定されるエスクリの被弾で合計で 9桁に近い損失 になるんだ。」という事実に思い至りました。。。。。。 同時に 強烈な吐き気 を感じました。「汗を流して、頑張って働いて、その日々の尊い労働で埋め合わせることの出来るような金額では全くない。」ことにようやく気付き、私の 投資家としての「心の器」を遥かに越えるダメージを一気に受けてしまった ことを体が認識したのです。。。。。。 週末に様々なことを考え続けた上での結論は、「 今期のエスクリはグリッチという認識に変わりは無いし、岩本社長が動画説明会で政治家の如くに連呼していたように、来期に業績のV字回復を果たす可能性も十分に高い。ただ2Qと3Qでは会社側の言い分が全然違ってきているし、それを全面的に信用すると言うわけにはとてもいかない。現状のエスクリはPF1位を張れるような銘柄では既に全く無い。PF最上位には他にも破格に高い総合戦闘力を誇る銘柄がぎっしりとひしめき合っている訳であり、それらと厳しく比較し直して、現状のエスクリが持つ力に見合った位置まで迅速にポジションを落とす必要がある。エスクリに拘る必然性など全く無い。」 というものでした。 そしてこの1週間をかけて、最新の戦闘力に見合っていると考える位置までポジションを落としました。ポートフォリオは過去最大となる凄まじいダメージを受けましたが、この世界は全てが自己責任なので仕方がありません。 引き続き少しでも良好なパフォーマンスを目指して努力を続けて行こうと考えています。。。。。。 ところで今回のエスクリ事件に関してネット上で、 「超主力株と元々明記していたのだから、売却するのならば前もってブログでそれを公表するべきであるし、当然にその責任がある。」 というような「謎の理論」による批判がありました。 はっきりと言っておきますが、私にはそのような義務も義理も一切ありません。そもそも 我々個人投資家の「最大の武器」は、誰にも何にも邪魔されず完全に自由に好きなように売買が出来ること であり、その武器を棄てる訳には行きません。命の次に大切なお金を賭けた戦場である株式市場で戦うためには当然に「武器が必要」だからです。当たり所が悪ければ死ぬこともあり得る リング上で、「次は右フックを繰り出すよ。♪」と前もって相手に言うお人好しのボクサーはいない でしょう。 私は慈善事業や罰ゲームでこのブログを運営しているわけではないのです。 そして このブログで取り上げている銘柄は全て、投資判断とポジション調整が完全に済んだもののみ です。これまでもそうでしたし、これからもそうです。今回の総括記事がこのタイミングになったのも、ようやくエスクリに関する最新の評価が定まり、またそれに伴うポジション再構築が終了したからです。 最後にもう一つだけ言わせて頂くと、私の過去の投資銘柄の勝率は50%を少し超える程度 に過ぎません。所詮その程度の人間です。そして、 だからこそ少しでも精度の高い投資家になることを目指して、自らの勉強のために日々この日記を書いている のです。これからも全力で頑張りますのでよろしくお願いいたします。 免責事項 : 当ブログは私が投資家として少しでも成長するための私的な勉強の場として運営しています。記事内容は一般的に入手可能な公開情報に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場の未来がどうなるかは最終的には誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため本記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれもご自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Feb 18, 2016
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さて今日は当ブログダントツ1番人気の 2024~25主力株概況シリーズ です。 6位 7228 デイトナ (東S、12月優待) ◎◎~◎◎◎ PF時価総額6位の主力株は、独立系で2輪車部品・用品の企画、卸売りを手掛け小売店も展開しているデイトナです。買い増しによってデイトナ史上最高順位で登場してきました。 下記は社長さんのバイク好きがダイレクトに伝わってくるいい写真ですね。 デイトナは会社ホームページを見ても、またIRに電話をしても、「社員同士のコミュニケーションが濃密で、かつみんなが自社のことが大好きで、極めて情熱的に働いている。」ということがダイレクトに伝わってきます。 私は調べれば調べるほどに「ここは応援したい会社だな。」という感覚がどんどんと増してきました。そして過去の自分の経験上では、そういった感覚を覚える会社では結果として勝てる確率が高いです。 ちなみにデイトナがどんな会社か?ということについては以下のビデオが分かりやすいので、良かったら是非ご覧下さい。↓https://www.youtube.com/watch?v=VWrCVrvGxNc&feature=youtu.be 現在の株価は3500円、PBR1.10、自己資本比率は72.1%、今期予想PER6.87、配当利回り3.7%(129円)、総合利回り4.1%(129+15=144円、1P=0.5円で換算。また利回りは最良となる1000株保有時で計算)で、優待は100株で500P、1000株で30000Pなどの株主優待ポイントです。100株から1000株まで、保有株数が増えるほどに利回りがどんどんと上がっていくという珍しいパターンです。IRによるとこれは「100株株主は傾向的にすぐ売ってしまう。長期保有者を増やしたいのでこういう形にした。」ということでした。 私は当然1000株以上を保有しているのでMAXポイントを頂いています。今日は過去の選択例を1つだけ見ておきましょう。水切りラックです。 非常に使いやすいラックで重宝していたのですが、ある朝何かただならぬ異常な気配を感じます。まるで家の中に鬼滅の刃の上弦の鬼である半天狗がいるような気がします。キョロキョロと周りを見渡すと、、、、 デイトナの「水切りラック」の下に、、、、、 なんとコウモリ🦇が侵入しています。! おえーっ。窓も開けてなかったのに、お前どこから入ったんや。。。 心を落ち着かせて状況を観察します。試しに水切りラックを動かしてもコウモリは微動だにしないので、どうやら彼はグーグー寝ています。今がチャンスだ。! 重かったけど、水切りラックごと持ち上げて全力で家の外に運び出します。筋トレしていて本当に良かった。 ようやく目覚めたコウモリは全力ダッシュで走って逃げていきました。 さよならーーー。 もうお家に入ってこないでね。 どうか、お元気で。 あー、朝からびっくりした。 さてそれでは気を取り直して、次に私がデイトナをポートフォリオ上位で保有している理由を箇条書きで説明しましょう。1. 道交法の2018年の改正で規制が緩和 され、自動車免許保有者であれば「AT付きの小型バイク免許(125㏄まで)」が最短2日(それまでは最短で3日)で取れるようになり、これによって 125㏄以上のバイク市場が活性化 したこと。 また この数年「リターンライダー(若い頃バイクに乗り、その後仕事や結婚などの理由で乗らなくなった人が、40~50代となり、再び手にした自由な時間にもう一度バイクに乗り始めた人のこと)」が増えた こともあり、 業界に追い風が吹いている こと。 ちなみに、自分の観察でも高速道路を走っていて「ライダー集団」(個人的にはデイトナ軍団と呼んでいる)に遭遇することが以前に較べて明らかに増えていると思います。 デイトナの業績躍進は、「実に腑に落ちる」 んですね。♪2. そして デイトナはそのチャンスをしっかりと生かし、積極的なM&Aも使いながら売り上げをしっかりと伸ばしている ことを高く評価したこと。 また同時に IRが「当社はまだまだこれから伸びる余地がある。最近はweb販売が伸長しているのだが、それがけん引する形で実店舗も伸びている。」と自信に満ちた態度だった こと。3. 一定の成長力がありながら、同時に指標的にも割安 であることを評価したこと。(上記データはかぶたんプレミアムより引用)4. 最近はアジア拠点卸売事業がドル箱に成長しつつある こと。今年の1Qを見ると、やや不調が続く国内拠点卸売事業よりも既にセグメント利益が大きくなっている。 具体的に言うと、インドネシア子会社の絶好調が続いていることに加え、今年2024年2月にはフィリピンにも進出しており、数年単位で見ると更に大きな飛躍が期待できること。(上記データはデイトナ2024年12月期第一四半期決算短信より引用) 以上、ニッチ市場で着実な成長を遂げ、また同時に指標的な割安さも兼ね備えた、 成長バリュー、収益バリュー、優待バリューの「3本の矢」が揃った、ハイクオリティ特別選抜銘柄 デイトナの紹介でした。♪2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Jul 3, 2024
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の第14弾です。 今日も、第13章 画家のアペレス、あるいは予測が無理ならどうする? から。 黒い白鳥のボラティリティとリスク 人は損をすると恥ずかしく思うことが多い。だから、ボラティリティがとても小さく、でも大きな損失が出るリスクのある戦略をとる。機関車の前で小銭を集めるようなやり方だ。 日本の文化はランダム性に間違った適応をしていて、運が悪かっただけでひどい成績が出ることもあるのがなかなかわからない。だから損をすると評判にひどい傷がついたりする。あそこの人たちはボラティリティを嫌い、代わりに吹き飛ぶリスクをとっている。だからこそ大きな損失を出した人が自殺したりする。 いやあいいですね。天下の大タレブ先生が我々日本人の弱点を厳しく指摘してくれています。これはとてもありがたいことです。そういう「投資家としての大きな欠点」を文化的に持ってしまっているということを常に意識しながら戦うことが出来るからですね。(続く)
Oct 15, 2025
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さて今日は2021~25PF概況シリーズです。627位 8596 九州リースサービス (東S、非優待) ◎ PF627位は、総合リースで九州首位の九州リースサービスです。 現在の株価は1384円、時価総額359億円、PBR0.74、自己資本比率は20.4%、今期予想PER8.12、配当利回り4.1%(56円)で、優待はありません。以前は100株保有で1000円相当のクオカードが頂けたのですが、今は廃止されています。 優待族としては、持ち株が優待廃止した場合にどうするかというのは「永遠の難問」です。定型的な答えはなく、その時その時で最善手を考える訳ですが、この九州リースに関しては私はホールド継続という判断をしました。 その理由は指標的に割安且つ業績好調なので、自分の中に「売る理由」を見つけられなかったからです。投資というのはこのように常に「自分の心の中と対話を続ける」ゲームなんですね。
Oct 27, 2025
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さて今日は当ブログの看板メニュー&ダントツ一番人気の2024~25主力株概況シリーズです。7位 3539 JMホールディングス(東P、7月優待) ◎◎~◎◎◎ PF時価総額7位の準主力株は、茨城県中心に関東近郊でスーパーを展開し、業務用スーパー『肉のハナマサ』や焼き肉店など手がけるJMホールディングスです。前シーズンは19位でしたが、株価上昇と買い増しによって大きく順位を上げて早くもここで出てきました。 JMホールディングスは業績絶好調が続いていますが、お店に行けばその理由ははっきりと分かります。値段が非常に安くて戦闘力が高い店だからです。激しいインフレと円安で「国民総貧困化」が進む今の日本で、とても必要とされている、求められている会社ということですね。♪ 現在の株価は2877円、時価総額768億円、PBR1.86、自己資本比率は61.3%、今期予想PER14.48、配当利回り1.4%(40円)、総合利回り2.3%(40+25=65円、優待品は超パワフルなので当然額面の100%で換算)で、優待は「1年以上の継続保有を条件として」100株保有で(1)2500円相当の精肉関連商品または(2)南魚沼産コシヒカリ2キロまたは(3)2500円相当の自社グループ商品券などです。 前回までは精肉関連商品の一択で後述する通りそのボリュームが凶悪過ぎることから、「お肉そんなに要らないから、ジャパンミートの株は買えないや。」と仰る投資家の方が一定数いたのですが、今回の優待改善で「誰でも躊躇せずに貪り買える優待株」に進化したと思います。但し、優待のお得度で言うと依然として現物のお肉が圧倒的だとは感じています。 さてここの優待に関しては、「あまりにも凶暴な物量攻撃で完全に家庭用冷凍庫のキャパシティを超えている・社会人としての常識が著しく欠けている・こんなのが突然家に届いたら大迷惑だ」と、毎回大きな話題となります。昭和的なパワーに満ち溢れていて、個人的には優待株ワールドで最高評価を与えられると思います。 ちなみにここは最初に100株買ってその後1000株まで買い増ししたのですが、会社の沿革や社長さんのインタビューなどを調べている内に、「成長意欲が旺盛と言うか、いい意味で北関東のヤンキー魂に根差した獣性を感じる。ここは伸びそうだな。」と感じて、結局は優待MAXとなる10000株+α+αまで買って準主力化したのでした。 過去の業績推移を見ても、この10年間でしっかりと成長しているのが分かりますね。↓(上記データはかぶたんプレミアムより引用) それでは早速10000株優待品を見てみましょう。 大きな発泡スチロールの中に風呂敷包みされています。 噂には聞いていましたが、これはなかなか。 出して並べてみます。 想定を超える凄い分量で、一体どうしたらよいものかと軽い眩暈がします。 カッチカチで、完全に凶器になりそう。。。 これ大きさがワイの枕くらいある。一体どうやってバラしたらいいんだろう。。。 サーロインステーキは凄いボリューム。! ふー、これは聞きしに勝るガチの凶暴さでした。それでは実際の使用例をいくつか見て頂きましょう。 JM優待のサーロインステーキ。 食べると力が漲ってくる感じ。うまい。! JM優待のロールキャベツ風ポトフ。 ソーセージがパリパリでうまい。 JM優待ベーコンの乗せパン。 これは誰もが一気に貪り食うやつ。 さてJMホールディングスは指標的な割安感はありませんが、お店に行けば誰もが実感できる確かな成長力がありますし、優待パワーも日本株市場最凶クラスの激烈さですし、トータルで見て非常に良い銘柄と思います。「優待クオリティ株」 としてポートフォリオTOP10入賞を果たしてきたということです。 ちなみに今シーズンの私は以前より「バリューよりもクオリティ寄り」のいわゆる QARP(quality at a reasonable price)戦略 を多用してポートフォリオを組み上げています。 ま、いずれにせよ、これからも到着前に冷凍庫を空っぽにして、毎年優待品を待ち構えていこうと思っています。(笑)2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jul 7, 2024
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さて今日は 2024~25主力株概況シリーズ です。今回の記事はかなり気合を入れて書いています。 51位 2418 ツカダ・グローバルホールディング (東P、6・12月優待) ◎◎◎ PF時価総額51位は、欧米風邸宅での挙式・披露宴が主力でしたが、この数年でホテル運営部門が急成長しているツカダ・グローバルホールディング(旧:ベストブライダル)です。 ここは以前、旧社名のベストブライダルだった頃に主力の一角として激アツで戦ったことがあったのですが、久方ぶりにPF上位に返り咲いてきました。 現在の株価は597円、時価総額292億円、PBR0.88、自己資本比率は28.9%と今一歩、今期予想PER5.35、配当利回り2.0%(12円)です。 優待は年2回、100株保有で自社グループ運営施設飲食・宿泊割引券2枚ですが、これは残念ながらあまり価値がない(メルカリ平均価格は300円)です。 ただ昨年2024年10月23日に優待改善があり、10000株保有で年2回(1)自社グループホテル優待券10000円分及び(2)自社グループホテル宿泊1泊招待券1枚が頂けるようになりました。 この宿泊1泊招待券の価値は現時点では不明ですが、使えるホテルがホテルインターコンチネンタル東京ベイとストリングスホテル名古屋で両方共に良いホテルなので、個人的には1枚30000円くらいはいくんじゃないかな?と現時点では思っています。 なので10000株保有時の総合利回りは3.4%(12+8=20円)と考えます。 、、、ところで、全世界を曇天の雲のように覆っていたコロナ禍が完全に終了して自由に行動できる時代が戻ってきました。そして私も仕事やプライベートで東京や大阪などの大都会に頻繁に出かけるようになりました。 ところが円安に伴うインバウンド需要の増加や激しいインフレの影響でしょうか、この2年間くらいでホテル代がどんどんどんどん値上がりしています。最近だと週末にちょっといいホテルに泊まろうとすると平気で「1泊10万円」くらいするので、ちょっと閉口していました。 そういう「プチぼったくり気味なダイナミックプライス」の高額なホテル代をぶつぶつ文句を言いながらしぶしぶ払い続けているうちに、「ちょっと待てよ。こういう自分の消費者としてのピンチは、絶対に投資家としてのチャンスに変換できるはずだ。」とハタと思い付きました。 そして「必ずどこかに秘密の抜け穴があるはずだ」と決め打ちして、「あーでもない、こーでもない」と色々と考え続けているうちに、「そうだ、ブライダル事業で磨き上げた高いホスピタリティ能力をうまく生かして高級ホテルをたくさん運営していて、宿泊代高騰の追い風の恩恵をダイレクトに享受しているツカダグローバルに大きな投資チャンスがある。」と気付いたのでした。 それでは「オメー、インバウンド需要&インフレのどさくさに乗じて高級ホテル事業でプチぼったして儲けてるんじゃないの?」という疑惑の目で、改めてツカダを皆様一緒に目をかっぽじって見てみましょう。 下記の通り、海外2つを含む7つのホテルを経営しています。この中で「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」は何度か泊まったことがあります。品川と言う都心にありながら静寂の大空間が広がっており、抜群に美味しい朝食も含めて素晴らしい高級ホテルです。 あと、その品川のインターコンチに泊まろうと思って、間違って「インターコンチネンタル東京ベイ」の宿泊予約を取ってしまったことが1度あって仕方なく泊まったのですが、(汗)こちらも結果としてはかなり良いホテルでした。(上記データは2024年12月期決算説明会資料より引用) ホテルセグメント利益は2024年12月期で前期から53.9%増の36.7億円となっています。やっぱりしっかりと稼いでいましたね。(上記データは2024年12月期決算説明会資料より引用) 平均客室単価も41667円と急上昇しています。コロナ前を遥かに超える水準となっています。「都会のホテル代が高騰している」という一消費者としての実感にもぴったりと合うデータですね。(上記データは2024年12月期決算説明会資料より引用) 2024年に新たに3つのホテルへ投資しています。社長さんはその「トランプの絵札」みたいな巻き髪のゴージャスなルックスからしてただものではないだろうと元々思っていましたが、 チャンスと見れば一気呵成に攻める姿勢が素晴らしいですね。(上記データは2024年12月期決算説明会資料より引用) そして私が一番惹かれた資料がこちら。ホテル事業は2024年の6棟1029室が2027年には11棟2089室へと「ほぼ倍増」する というのです。これがうまくいけば更に大きな利益成長を遂げられるかもしれないですね。(上記データは2024年12月期決算説明会資料より引用) また、「祖業」である婚礼セグメントも実は大きく回復しています。(上記データは2024年12月期決算説明会資料より引用) 特に式場の婚礼運営を積極的に受託してリスクを抑えながら利益を上げる戦術を徹底しているのがいいですね。ウェディング関連には破綻したり事業を辞める会社が続出しており、新型コロナの大ピンチを何とか生き残ったツカダは「残存者利益」を得られる絶好のポジションにいるようにも見えます。(上記データは2024年12月期決算説明会資料より引用) 以上をまとめると、ホテル事業は急成長中、ブライダル事業はしっかりと回復中 ということですね。(上記データは2024年12月期決算説明会資料より引用) そして、ここまで見てきたようにブライダルで培ってきたノウハウを応用できるホテル事業の伸長で、今後数年間で急成長できそうな今のツカダグローバルがPER僅か5倍ちょっとと言うのは非常に魅力的なんじゃないか?と自分は思って多めに買ったのでした。 2027年くらいまでのここから2、3年の中期目線で、「利益成長でEPS150円×許容PERが2倍に上昇で10倍」で、ダブルプレイで株価1500円くらいは楽に目指せそうに個人的には感じています。 と言うのは、過去15年のPER推移を見ても「PER10倍」というのは特に無理がある目標とは思わないからです。↓(上記データはIRバンクより引用) 更に今のツカダは2024年12月期、2025年12月期と連続最高益更新予定の業績好調で「未来が極めて明るい」状態にあり、許容されるPERレンジが上がっても全く不思議ではないと考えるからです。↓(上記データはかぶたんプレミアム+エレフォロ拡張より引用) 以上を総合的に考えると、ワイの目の前には「ちょっと分かりにくい、でも滅多に無い大チャンス」がチューリップ満開🌷のお花畑の様に広がっている気がしています。皆様の評価はいかがでしょうか?2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Mar 23, 2025
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さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。91位 1377 サカタのタネ(東P、5月優待) ◎ PF時価総額91位の上位銘柄は、野菜と花きの種苗で世界上位のサカタのタネです。「優待株いけす」から見いだされ、今回初めてのポートフォリオ上位進出を果たしてきました。 現在の株価は3625円、時価総額1646億円、PBR0.97、自己資本比率は84.5%と鉄壁、今期予想PER16.51、配当利回り2.1%(75円)、総合利回り2.5%(75+15=90円、100株優待品は1500円で換算)で、優待は「1年以上の継続保有を条件として」100株保有で株主優待カタログ商品などです。 私はずっとここを持っていなかったのですが、2024年1月にふと「一度は優待を貰ってみたいなあ。」と思い立って100株だけ買いました。それまで買っていなかった理由は、常に「微妙に指標的に割高」でバリュー投資家としてなんとなく手を出しにくかったからです。そういう銘柄って意外とたくさんあるんですね。 そして時が流れ、ようやく1年以上の継続保有という優待獲得条件を満たしたので私のお家にも待望の「株主優待のご案内」が到着しました。↓ 色々な商品が並んでいますが、何と言っても「種の会社」なので、オリジナル球根セットやリトルハーブが本質価値が高そうです。私は球根を申し込みました。 さて我らが大日本帝国は現在、35年ぶりくらいに明白な「インフレの時代」に突入しています。永く続いたデフレの時代は既に終わり、世の中には様々な変化が起きています。 私が考えているのは、「物価上昇で売上増→株価上昇」の好循環が働き、第一次産業から次世代の「スター銘柄」が誕生するのではないか?ということです。そしてその視点から既に、 優待お魚株バルクプロジェクト(漁業狙い) 優待お肉株バルクプロジェクト(畜産業狙い) の2つのプロジェクトを始動させています。 ただ自分の現在のポートフォリオでは、純粋な「農業」系の銘柄保有が少なく、バランスを取るために色々探して今回サカタのタネに白羽の矢を立てました。 ここは、下記の通り海外事業の売上高が全体の76.5%を占めるワールドワイドな会社です。 また「6次産業化{第一次産業(農業、漁業、林業)が、従来の原材料生産(1次)に加えて、加工(2次産業)や流通・販売・サービス(3次産業)を一体化させるビジネスモデルのこと。名前の由来は「1次+2次+3次=6次」で、農林水産省が推進している戦略}」が進んでいるところも魅力的です。指標的には相変わらずやや高いですが、総合的に考えると優待MAXとなる1000株までは買える水準と判断しました。 参戦履歴は下記の通りで、買い増しホヤホヤの状態です。↓ また過去の業績推移を見ても、 クオリティ銘柄 として一定程度の評価を与えられる水準と思います。(上記データはかぶたんプレミアム+エレフォロ拡張より引用) 毎年の優待を楽しみにしながら、今後サカタのタネをポートフォリオ上位銘柄として応援していく予定です。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Oct 7, 2025
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