中年層の障害者の広場

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2007.01.09
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 踏み台をのぼりおりするだけの「ニコニコペース」という有酸素運動を続けたお年寄りは、運動をしない人に比べて1年後の医療費が半減する-。

 こんな実証実験の結果を、福岡大の田中宏暁・スポーツ科学部教授(運動生理学)と白鞘(しらさや)康嗣・経済学部助教授(医療経済学)の研究チームが明らかにした。

 高齢社会が進み医療費抑制をもくろむ介護予防プログラムに注目が集まるなか、研究チームは近く、この成果を学会で発表する。

 ニコニコペース運動とは、生活習慣病の予防を目的に、田中教授の研究室が30年ほど前から提唱する健康法。ピアノ演奏やCDの音楽に合わせて、高さ15センチほどの踏み台を昇降するだけの簡単なステップ運動だ。

 筋力トレーニングなどの激しい運動に無理して励むより、ウオーキングやランニングなど身体への負荷の軽い有酸素運動を継続することが、心臓病や高脂血症などの生活習慣病予防に効果があることは以前から注目されていた。

 田中教授はニコニコペース運動を、九州を中心に各地の自治体や高齢者サークルなどに紹介し、普及に努めてきた。

 今回の実証実験は2003年6月から04年11月まで、石川県能美市(旧根上町)の65歳以上の男女200人を対象に実施。うち100人は、1回十分間の踏み台昇降運動を1日3回、週に計140分間の目標で取り組み、特に運動をしない残りの100人と、半年ごとの平均医療費や通院日数などを比較した。

 その結果、運動を続けたグループは、当初半年間の1人当たりの平均総医療費が約28万2900円、翌年同時期では約15万8500円と4割以上減少。

 一方、運動をしなかった群は、約27万600円から約25万4500円とほぼ変わらなかった。



 介護保険制度は06年4月の法改正で介護予防に重点が置かれるようになったが、どんな運動が効果的なのか各自治体は手探りの状況が続いている。

 田中教授は「ニコニコペースが総合的に運動能力を高め、医療費が具体的に抑えられることが実証できた。追跡調査を続け、さらに効果を見極めたい」と話している。


=2007/01/09付 西日本新聞夕刊=





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最終更新日  2007.01.09 22:12:31
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