中年層の障害者の広場

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2009.08.20
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カテゴリ: 医療
● 今までは「種まき」

 厚生労働省が事実上の流行宣言を行った新型インフルエンザ。19日は名古屋市で81歳の無職女性が肺炎を併発して死亡し、死者はこの5日間で3人になった。

 「新型で免疫のない人がほとんどのため、感染が広がりやすい」というのが専門家の見方だ。学校が本格的に始まる9月以降、感染がさらに広がる恐れがあるとして同省は警戒を呼びかけている。

◆ なぜ真夏

 国立感染症研究所では、全国約5000の医療機関からインフルエンザ患者の報告を受けている。8月3~9日の1週間の患者数は4630人で、1医療機関当たり0・99人。昨年同期は88人で1医療機関当たり0・02人だった。「1人」超が流行の目安だが、6都府県ですでにこれを上回り、流行状態にある。

 元同研究所室長で、インフルエンザに詳しい根路銘(ねろめ)国昭・生物資源研究所長(沖縄県)は「新型はまだ未熟な状態で増殖力が弱い。これまでは“種まき”の状態だった。もともと人に免疫がないこともあって一気にウイルスが広まった」と説明。

沖縄が突出している理由については「暑いため空調の利いた商業施設など密閉空間に多くの人がとどまる傾向がある。さらに湿度が低いこともウイルスを活発化させている」としている。

◆ 学 校

 厚労省は感染者の全数調査を7月下旬に取りやめて以降、集団感染などに限った感染状況を集計しているが、夏休み中にもかかわらず、集団感染の5割が小中高校で発生している。

 8月16日までに全国で1734件、4790人(類似症状の患者を含む)の集団感染の報告があった。確認できた1067件の内訳は、高校312件、中学157件、小学校97件。厚労省は「課外活動や補習などで児童生徒が集まる機会が多かったため」と見ている。

◆ 死者3人

 15日に国内初の死亡者が報告された後、続けざまに2人が死亡した。谷口清洲・国立感染症研究所室長は「感染が学校内だけにとどまらず、さまざまな層に広がっている」と話す。

3人はいずれも腎不全や多発性骨髄腫などの持病があり、ウイルスに対する抵抗力が低下しているという共通点があった。

2009年8月20日 読売新聞






「高齢者は感染しにくい可能性がある」との海外の研究報告もあったが、死亡した3人は57~81歳。

厚労省では「実際に高齢者が感染しにくいかどうかははっきりしない部分がある」と年齢との関係については言及していない。

同研究所の推計では、新型の感染者は8月上旬の1週間で6万人。海外での調査では、新型の致死率は季節性より高く、0・5%になるという報告もある。

このため、感染が広がれば死者が一気に増えるとの見方もある。谷口室長は「健康を守るため、手洗いなどの感染防止策を徹底してほしい」と訴えている。





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最終更新日  2009.08.20 13:06:08
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