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【送料無料】蜜姫村価格:1,575円(税込、送料別)ホラーミステリーというのでしょうか。山奥の村のそのまた外れの地区にある小さな村に隠された秘密。物語の発端は偶然発見された日本には生息していないはずのアリだった。腹の部分に蜜を貯めるという特徴で有名なそのアリを発見した男は、結婚したばかりの妻を連れてその村に一年間滞在し、アリの研究を進めることを決意する。とまあ、こんな感じの出だしなんだけど、こういう作品はその着想がすべてというか、幻想怪奇な雰囲気を気に入るかどうかなんだろうね。この作者は物語の組み立ても非常にうまくて、当然出てくるであろう理屈に合わない話の部分を上手に雰囲気でカモフラージュして気にならないようにしてある。かといって、完全に世間と隔絶させるわけでもなく、うまく現実世界を織り交ぜて浮世離れした世界感に浸りすぎることなく物語を進めていると思う。ただ、個人的にはもう一押し何か「おおっ!!」って思えるものが欲しい。人物の感情にしても、割合ありきたりな表現で(あっさりとも言える)、共感できるでもなし、否定するほどでもなし、「ああ、あるかもなー」程度の感想しか出てこないような感じなので、ストーリーを追うくらいしか楽しみがないって感じです。そのストーリーも、大体予想が付くようなオチに収束していくので(そう意図されているのだろうけど)、最後まで読んでも(ちょっとだけ意外だったけど)「ああ、そっちできたのね」くらいの感慨しかなかった。今まで読んだこの人の作品って、そんな感じが多いんだよね。淡々と始まって淡々と終わるって感じで、最初の話に戻るけど、雰囲気を楽しめばいいのかなーって。ただ、途中の盛り上がりは結構あったりもして、すごく想像力をかきたてられる部分もあるのだけど、なかなか自分の思うようなエンディングには行かずに淡々と終わってしまうのであった(笑)。苦手な雰囲気ではないので、気が向けば他の作品も読んでみたいです。そのうち当たりが出るかもしれないので。
February 28, 2012
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【送料無料】まほろ駅前多田便利軒価格:570円(税込、送料別)三浦さんの本は久しぶり。知らない間に映画とかになってたらしいコレ。どういう話なのかなーと思いながら読み進めていったけど、ちゃーんと三浦節してました(笑)。一風変わったキャラクターがこの作者の特徴かなとも思うんだけど、しっかりとそういう人物たちがヤマモリ登場してる。なんだか、「こんなヤツいねーだろ!」と思いながらも読み進んでいくと「そういやいるかもしれんなー」と思えてきたりする。好きじゃないけど憎めない、そんな感じの脇役が相変わらずいい味だしてるね。それなりに重い過去を背負っている主人公の止まっていた人生が、そんなキャラクターたちと関わりあうことで一歩進みだすのかも・・・というような、暗い題材を扱いながらも前向きな「人間」を書いている作品です。こういう作品がもっともっと読まれて欲しいデス。
February 22, 2012
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【送料無料】謎解きはディナーのあとで(2)価格:1,575円(税込、送料別)本屋大賞をとった作品の続編。実は1はまだ読んでいない。借りようと思ったらなかったので、2を借りてみた(2から読んでも大丈夫、と言われたので)。読んでみて、そう言われた意味はわかった。短編集だったのね。実は、同じ作者の「放課後はミステリーとともに」という作品を一緒に借りて先に読んでいたんだけど、コレも同じような短編集。主人公が高校生で、探偵みたいな感じで事件を解決してゆくというもの。で、言ってしまうとこの二冊、形としてはほとんど同じようなもの。キャラクター設定が違うだけで作品の構成の仕方はほとんど同じ。正直、自分的にはあまり面白いと思えるミステリーではない。ノリが軽くて、ドタバタコメディミステリーというような感じで、シリアスさはほとんどない。こういうミステリーもありなんだろうけど、このノリには付いていけないので作品の良さがわからなかった。主人公は基本的に自分では何も解決していなくて、他の人が推理してくれたことを「ふんふん」と聞いているだけ。「ディナー」のほうはお嬢様と執事というキャラクターがウケたんだろうけど、ミステリーとしての完成度はどうなんでしょうね?まあ、短編があまり好きではないのと、ミステリーファンでもないので適当に聞き流しておいてください(笑)。お嬢様ミステリーなら、森博嗣のシリーズの方がよほど読み応えがあって面白かった。ジョークも気が利いていて、洗練されているという印象。比べることが間違ってるのかな?ところでこの作品は延々このまま続いていくのだろうか。この本を読んだ印象では、キャラクターの成長というものがほとんどないので、サザエさん的な作品に分類されるんだろうか。できるものならそうではなくて、きちんとキャラを成長させていって、ちゃんとした作品の背景を作って欲しい。そうしないと、この軽いノリのままずーっと続くことになってしまうので、それはちょっと悲しいかなーと思います。とりあえず、機会があれば1も読みたいです。
February 20, 2012
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昨日と今日でもうちょっと写真を撮ってみた。これはHX100Vでトライ。望遠で撮るとぶれて撮りにくいので、三脚を使用してみた。コンパクトな三脚を使ってみたけど、やっぱりきっちり動かせないですね。微妙な構図を決めようと思えば、頑丈な三脚と雲台が必要なんだねぇ。まあ、自分の場合は全て適当なんで・・・あんまり関係ないかも(汗)。DSC00680 posted by (C)みすたけDSC00682 posted by (C)みすたけ思ってるよりもずっと暗めに写るので、もっといろんな露出で撮らないとアカンね。そういう手間もかけないと、自分の思い描く写真は撮れないってことか。次はLX-3。P1050803 posted by (C)みすたけP1050807 posted by (C)みすたけ雪の結晶を撮りたくてシャッター切りました。昨日の雪の上に。今朝降った雪が結晶のままのっかってるように見えたので。結晶が見えるようにトリミングしてます。P1050808 posted by (C)みすたけこれは氷を撮ってみた。やっぱりトリミングしてます。雪が降ると大変なんだけど、普段と違う風景が撮れるのは少し嬉しいですね。
February 19, 2012
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朝起きたら、辺り一面真っ白だった。久しぶりに大雪だ(この辺りにしては)。っつーことで、せっかくなのでカメラを持ち出して撮ってみた。家の敷地から出る気にはならないので(笑)、玄関前で撮れるものばかりだけど・・・LX-3、HX100V、G1+cosinon135mmの三台でなんやかんや撮って見たけど、結局、G1で撮ったものが一番ピンとくる感じだった。まあ、背景(近所の家並)をとばして被写体だけを写そうと思うと絞りを開けられて望遠で撮れるレンズが適任と言うことなんでしょうけど。G1COSINON135-1 posted by (C)みすたけG1COSINON135-2 posted by (C)みすたけ曇り空だと暗い雰囲気ですね。ハイキー気味にすると明るくなるんでしょうか?G1COSINON135-3 posted by (C)みすたけなんでも絞りを開ければ良いってもんじゃないでしょうけど、やっぱりまだまだこういう写真しか撮れませんw。G1COSINON135-4 posted by (C)みすたけいつもの鉄塔。単焦点だからか、くっきりとした画像にびっくりしました。NEXだとどういう画像になるんでしょうねぇ。
February 18, 2012
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【送料無料】小暮写眞館価格:1,995円(税込、送料別)古びた商店街にある元写真館に引っ越してきた家族を中心に、語られる物語。中篇が幾つか集まって構成されているんだけど、その構成の仕方も素晴らしく、関係なさそうなストーリーの伏線が絡み合って集約されていくところなど、すごく「良かった~」と思える作品だった。もともと、宮部さんは好きな作家さんなんだけど、ファンタジー作品はあんまり面白いと思えなくて、やっぱりバリバリのミステリーじゃないとダメなのかなと思っていたところ。この作品も、最初はなんだか「心霊探偵」みたいな雰囲気で、ほのぼのとした雰囲気で進められると、本が分厚いだけに全部読むのはつらいかもなーとか思ってたらとんでもない!途中から目が離せなくなるというか、ちゃんと物語のヤマが用意されていて(アタリマエか?)、一気に読み終えてしまった。登場人物のリアルな感情表現が宮部さんのすごいところだと思うんだけど、それが悲しみであっても前を向いている悲しみで、その悲しみを背負って生きていくんだ!という強さを感じられるところが好きですねぇ。久しぶりに「うるうるっ」と来てしまう作品でした。っていうか、最近、涙腺がゆるくなってるような気がする・・・。でも、やっぱり宮部さんは好きだわ~。
February 16, 2012
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【送料無料】リヴァイアサン価格:1,680円(税込、送料別)最近流行り(らしい)スチームパンクというジャンルで大人気(らしい)の作品を読んでみた。時代設定は第一次世界大戦勃発のころで、オーストリア大公夫妻の暗殺事件を発端としてこの物語も始まる。世界は、ダーウィニストと呼ばれる遺伝子工学を用いて生物を改造し利用する人々と、クランカーと呼ばれる機械を利用する人々とに別れて争っている。まあ、そんなことは読めばわかるので説明はそのくらいにして、感想はというと・・・ずばり、こんなもんなの?という感じ。確かに話しは面白い。この先どうなるの?という引き込まれるようなストーリー性はあるし、実際の史実に絡めた作品世界全体の動きもよく作りこまれていると思う。でもねぇ、正直なところセンスオブワンダーが足りない。クランカーの使う兵器なんて、なんの目新しさもないし、ダーウィニストの兵器も同様で、クジラが空を飛ぶって普通じゃないかな(昔、ムーの白鯨ってあったよねw)。ストーリーの緻密さが面白いだけで、SFならではの斬新さとか脳みそが痺れるような感激とかは全く感じない。三部作の最初なので、導入部と考えれば、まあこんなものかね?卵の謎とか、次につながる楽しみはあるので、二作目には期待したいですけど。キャラクターも結構ありきたりで、主要キャラのラブロマンスも陳腐なものに終わらなければいいなと勝手に心配中。ちょっと厳しいコメントだけど、ローカス賞を受賞しているということで結構期待して読んだので、その分落差も大きかったということです。辛口ついでにもう少しコメントすれば、訳者のセンスもあるのかも知れない。センスが悪いというんじゃなくて、自分のセンスと合わなかったってこと。ちょっと柔らかすぎるというか、子供向けすぎる表現が鼻に付く感じだったかな。あと、挿絵はどうなんでしょ?生物兵器はともかく、メカはちょっと、初代ガンダムどころかマジンガーレベルだと思うのは自分だけかね?(わざと古めかしいタッチにしているというのは承知してますが・・・)原作そのままということでしょうがないんだろうけど、吉原先生あたりに描いていただいてれば全く違う雰囲気になると思うんだけど(笑)。
February 13, 2012
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