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宮 寿陵

宮 寿陵

2006/01/27
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カテゴリ: 作者贅言
「さくしゃぜいげん」。

作者の無駄話です。

永井荷風の作品で使われていて、それをいただきました。

荷風の場合、わざと「贅言」と言うことで

鮮やかな場面転換を行うのですが

今回は本当に無駄話です。



ひと言で言うと

"創作を真に受けるな"ということですね。

SFで宇宙人が登場しても、宇宙人が実在すると思ってはいけません。



それと同じように

恋愛ものを書いたからといって、それをノンフィクションだと思ってはいけないのですよ。

リアリティのある宇宙人・リアリティのある殺人でなければ退屈な小説になってしまうように

リアリティのある恋愛話でなければならないので

そのための一番てっとり早い方法は自らの体験・感情を流し込むことなのですが

だからといって現実そのものと思ってしまっては

人間の想像力・創造力に対する侮辱なわけです。

だってそうでしょ?

具体的にそういう対象がいたとしたら

「君が好きだ」なんて詩を書かずに、直接本人に告白しろよって話ですから。

これは創作に向かい合う際の唯一のルールだと思うんだけどな。





そういう勘違いされやすいという側面はあります。

でも、それ以外のものを書くと

油彩の抽象画に対して、油絵の具の成分やキャンバスの大きさばかり語られてしまうような事態になるのですね。

絵が下手だとか、テーマが薄っぺらだという評価であれば、画家との会話は成立します。

でも、これは写真ですかと尋ねられたら








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Last updated  2006/01/27 06:19:44 AM
コメント(6) | コメントを書く
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Re:「作者贅言」(01/27)  
chibamichi  さん
分かりました
スイマセン・・・。 (2006/01/27 07:16:18 AM)

Re:chibamichiさん  
宮 寿陵  さん
>分かりました
>スイマセン・・・。

あ、いやいや。
謝ってほしいわけじゃないですよ。
創作なら創作一本に絞った方が誤解を生まずに済むんでしょうけどね。素の自分が登場することもあるから混乱するのかもしれませんね。
青いテンプレートを使って書いてるのは必ずしも事実そのものじゃないですよってことです♪
(2006/01/27 07:25:43 AM)

おもしろい  
コンペイ糖  さん
実に面白い。
ぐ~~~~~っと文章に入り込みました。
なるほど。そうよね。上手く感想を文章にできないですが、私、感動してます。常に自分の心の中でなんとなく考えていることを、文章にしてくれてありがとうの意味での感動です。
恋愛話も、見たり読んだりした時、最終的には自分の経験に基づいて疑似体験のような物で感動したりするもので。
音楽や本や絵や。見た瞬間に浮かぶ景色や感情って、自分の物だし。結局人は他人の作り上げた物を借りて自分の心を整理したりするもので。
あくまでも感動したいから「ちょっとあなたの作品みせてもらいますね」という感覚が私は好きです。
本を読むときも映画を観るときも音楽を聴くときも絵を見るときも、何かヒントを得たい、刺激が欲しいと思うためにするんだと常に思ってます。
なんだかんだ書いたわりには上手く書けていないけれど、こんなことを感じました。 (2006/01/27 11:57:33 AM)

Re:コンペイ糖さん  
宮 寿陵  さん
話が逸れちゃってる気はしますが(笑)


創作に限らず、批評でも日記でも
極端に言うと"ネタ振り"なんですよね。
読んだ人に
"そうそう"
"エエこと言うた"
"それはちゃうやろ"
"ええかげんにしなさい"
なんて事を思ってもらえるのが、ジャンルに関係なく、良い文章なんでしょうね。
それを考えると、ツッコミに文句言う前に、もうちょっといいボケを考えないといけないのかなって反省します。

(2006/01/27 08:26:13 PM)

Re[1]:コンペイ糖さん(01/27)  
コンペイ糖  さん
宮 寿陵さん
>話が逸れちゃってる気はしますが(笑)

ありゃりゃりゃりゃ…
長文書いたわりには話し逸れてましたか。
いやいや。失敬…うふ
(2006/02/03 12:37:42 AM)

Re[2]:コンペイ糖さん(01/27)  
宮 寿陵  さん
>ありゃりゃりゃりゃ…
>長文書いたわりには話し逸れてましたか。
>いやいや。失敬…うふ

あはは。
でも、おっしゃってる事は僕もその通りだと思いますよ♪
(2006/02/03 06:05:44 AM)

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