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息子は ひとりっ子。 学校から帰ってきた時のあいさつは 「ただいま~ 今日、○○君と○○君が来るから~」 「ただいま」の後に だいたい このセリフが付いてくる。 1年生の時は 『友達と遊ぶ』 がメイン。 習い事も 1つしかやってなかったので 火曜日以外は 約束してきた。 でも 2年生になると だんだん 他のお友達も 習い事を始めたり スポーツを始めたりで なかなか 遊べる日が合わなくなってくる。 すると ひとりでDSに向かって ゴロゴロすることが多くなった。 「これは! これじゃ 頭 腐っちゃうよー」 と ちょっと心配に・・ それで 何でもいいから習い事をさせようと いろいろ 体験させることにした。 そろばん 剣道 スイミング。 最初の2つは どうも 水が合わなかったらしく 鈍い反応。 でも、スイミングは とても楽しかったらしく 「やるーっ! ボク 絶対やるよ!」 と 今までにない反応を見せてくれ 始めることにした。 ところが このスイミングも いろいろあった。 初日に コーチに ひどーく叱られてしまったのだ。 その様子を 見学できる場所から 見ていた私は 航平に そのように ひどく叱られるような行動があったように 思えなかったのだが・・ 航平と もう一人の男の子の順番が来る度 水の中で 二の腕を持たれて 説教食らっていた。 体が 冷えてしまったのか ガタガタ震えているのが 遠くからでも分かる。 そのうち そのコーチは 壁に向かって物を投げつけた。 一緒にその場面を見ていた お友達ママさんが 「航平君 何かした? 今日が初日でしょ? あの叱り方はないよね~」 「辞めるって言わなきゃいいね~」 と言葉を掛けてくれた。 水から上がって来た航に 「何をしたの?」 と聞いたのだが 「ボクには 解からない」 と言うばかり。 仕方ないので コーチにお話を伺うと 「お友達と喧嘩を始めたんです。 片方だけ叱るのは 良くないと思ったので 航平君も叱りました」 「そうでしたか。すみませんでした。 これからも よろしくお願いします」 と頭を下げた。 航に 「喧嘩をしたんだって?」 と聞いたのだが 「してないよ」 と言う。 私は心配だった。 お友達ママさんが言っていたように せっかく 楽しく始められそうだったのに 辞めると言い出しはしないかと・・ 次の日の朝 「ボク スイミング辞めるー」 と言いながら起きてきた。 上から見ていた私が怖かったのだ。 当の本人は チビリものであったろう。 私は 航が水の中で 少し首を傾け うん うん と頷いている あの顔が 頭から離れなかった。 自分が叱っている時 パパが叱っている時 あの表情をするけど 今日 会ったばかりの人に あんな表情をしているのを見て 胸が締めつけられそうだった。 となりに お友達ママさんがいたので それを表に出さないように こらえていたけど もう 顔が引きつっていた。 あの時の 航の心中を思うと 夜 眠れなかった。 眠れなかった と言うことは ないだろうけど 航も 相当 こたえていたのだろう。 (つづく)
March 28, 2007
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また、走っていた。 カードの入ったカバンを抱えて また 走っていた。 いつかあった この光景。 あー こういう時 体力の衰えを痛感する。 会場へ着くと 航平はゲーム機の前で 何やら探し物をしている。 「何やってんの!? 名前書いた? 何探してんの!」 「あ~ コインがあったんだよ」 ゲーム機の コインを探していた。 何をしてるんだ。 この人は! 「名前は書いたのね! ほら! カード セットして!」 私はこの時 試合なんて どうでもよかった。 準備が出来てなかったのだ。 もう 気持ちも 準備出来てないってことだ。 それより 後で言いたいことがある。 そのことで 頭がグラグラ 煮えたぎっていた。 案の定 試合は1回戦負け。 建物を出るまでは 航の言い分を聞いていたが、 建物を出た途端 私は言いたいことを 吐き出した。 「航はさぁ 何で カードの用意してなかったの? 今日は ここに来るまで 渋滞にも遭ったよね? その時 次の制限はいくつだよって 言ったよね? 航は〈ハーイ!〉って 返事したよね。 あの返事は 何だったの? 時間いっぱい あったよ。 ずーっと ゲームしてたんだよね!」 「今日は一日中 何だったの? 準備ぐらいしておきなよ。 ママ いつも 言ってるよね? 航は 準備の段階で負けているんだって! 自分の力が 発揮出来るか 出来ないか 準備で決まるんだよって・・」 「試合の結果を 言ってるんじゃないんだよ。 準備も出来ない人のために 朝から移動しまわって! たまには 〈準備は 自分で出来るから ママは そこに連れてってくれればいいから〉 ぐらいのこと 言ってみな!」 あまり 解かりたくなかったが、 航のちちの気持ちが 少しだけ 解かってしまった。 航のちちは いつも この角度から 航を見ているのか。 いつも ただ一緒について歩いているだけの私。 本当は 自分でも こんなことを言うのは本意ではない。 だから こんなことを言ってる自分にも 腹が立っていた。 試合の内容は ただ 航のちちに報告すれば良い。 そっちは 航のちちが判断する。 でも 私は 航の物事に対する姿勢が どうにも こうにも 自分の中に 納まらなかった。 遊びでも スポーツでも ゲームでも 勉強でも 『準備 用意』 は大切だ。 そのことを 伝えたかった。 準備が出来てなかったことが悔しいなんて 悔しい。 家に着いて、航のちちにメールする。 航のちちは 近くの会場に行ったと思っている。 〈今日はパパが言ったコースに行きました。 最初の会場は抽選漏れ。 次の会場と最後の会場は 両方とも1回戦負け〉 しばらくすると 返信が 〈本当に!? 2大会とも1回戦負け!?〉 私は 〈本当です〉 と返した。 上司に引き止められ、飲み会に出席した航のちち。 いつもより 遅く帰ってきた航のちちは 「ママ 本当なの!?」 と あー これは 飲み会どころじゃなかったね。 という勢いで 聞いてきた。 「本当だよ」 「ママの 冗談かと思ったよ。でも、その後 メール来なかったからさぁ どうした航?」 「準備してなかったんだよね。 〈あっ! カード用意してない!〉 には ママがっかりしたよー」 「またそれか! ダメだな航は! いつも・・」 その後も 何か続きそうだったので 「もういいよ・・ ママに散々言われたから イヤになっちゃってるよね・・」 と 航の‘もう うんざり’という顔を見ながら そう言った。 きっとまた 同じことをやってしまうだろう。 でも いつか 準備の大切さに気がついて欲しい・・
March 26, 2007
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2月25日 今日は 航のちちが珍しく 休日出勤 なので 私が 出動することに・・ 先日、航のちちから タイムテーブルを告げられた。 「先ず、○○○に行って 抽選 その後、○○○○へ・・その次は ○○○」 おいおい 普段より ずっとハードだねー しかも 全部 私が初めて行くところだよ。 迷わず行けるか 心配 この上ないよ~。 と思いながらの出発である。 近くの会場もあったのだが、 航のちちが 話の端々で なんとなく そのコースを回って欲しそーなので ハードコースを選択した。 航のちち字が躍るメモを片手に 制限をチェックしながら 最初の会場に着いた。 しかし、ここでは抽選漏れ。 こればかりは 仕方ない。 次の会場に向かう。 思いのほか 早くに移動になってしまったため 時間を もてあましてしまう。 航のちちがいないランチは 試合のことも忘れぎみで まるで 航とデート気分だ。 やっと 試合開始になるも ちょっと いつもと 勝手が違うルールに 航はあからさまに 不満げな表情を出し、 納得いかないやり方に飲み込まれたまま あっという間に 1回戦負け。 ここから 次の会場まで 間に合うか分からないが 最後の会場に向かうことにした。 航のちちは 「次の会場に間に合わないかもしれない」 と言っていた。 途中 渋滞するところがあるからだ。 「ナビ通りいくと、必ずこの渋滞にはまるから 遠回りになるけど、バイパスからの道を行くように」 と言われていた。 でも、初めていく場所なので、自分としては道に迷わないよう ナビ通り行く方が 楽である。 航のちちより ナビを選んだ。 しかし、やはり お約束の渋滞にはまってしまった! 到着時間がどんどんずれる。 「後 一体 この先 どうなってんのー!」 と焦りまくりながら それでも なんとか 目的地周辺あたりまで やってきた。 ところが 今度は それらしい建物が見当たらない。 「あっちだと思うよ」 「えっ! あっ そうかぁ!?」 Uターンして戻る。 「こっちかなぁ?」 細い路地を入る。 「あっ! あれじゃない!?」 「あっ あれだ あれだ!」 「えーっと 駐車場 駐車場・・」 そこの 駐車場がとても狭くて もう満車。 駐車できない。 時間がない。 駐車できない。 「航平! カード持って 中 入って 名前書いてきな!」 「えー! 場所分かんないよー」 「ゲームセンター何処ですか? って聞きなっ!」 「うん! あっ! カードセットしてない!」 「えー!!」「もう いいよ 早く降りて 名前書いてきな!」 車の扉がバタンと閉まる。 ひとりになった車の中 <急いで車を駐車し カードの入ったバッグを持って店に向かなくては!> と 急いてる気持ちと <どうして カードの準備をしてなかったのか!> と 憤りの気持ちが入り混じっていた。 (つづく)
March 23, 2007
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パソコン教室では ヘッドホンを着けて ビデオを見ながらの進行だ。 なので 他の方のペースを気にせず 自分の都合の良い時間に来て 講座を受ければよい。 ところが 私には このヘッドホンが ちょっと厄介だ。 一度 耳に当てると もう最後 自分だけの 世界がスタートする。 画面の中の講師が 私に向かって 丁寧に 丁寧に 説明してくれる。 そこは 分かっていようが 分かっていまいが 逐一 説明してくれる。 慣れてくると この部分が 本当に眠くなってしまうのであるが、 初めたばかりの頃 まだ ちょっと 緊張しているので 一所懸命 聞き落としがないように 集中している。 すると 「おー なるほど!」 ということを 教えてくれたりする。 私は 思わず 「うん うん」 と頭を小さく動かしてしまう。 まぁ この程度なら かわいいものだ。 でも、もう一人の冷静な自分が 「画面に向かって 頷いちゃったよ ちょっと 恥ずかしいー」 なんて 照れちゃったりする。 ヘッドホーンをすると 外の物音が まったく聞こえないわけではないが 少し 聞こえにくくなる。 そして 自分の発した音も よく分からない。 私のお腹は お昼前だというのに ゴー ゴー よく鳴るお腹で これが始まると 集中力がなくなり 〈な 何か口にしなくては! お腹が鳴ってしまうぅぅ!〉 と そのことで 頭がいっぱいに なってしまう。 それを 予防するため 食事を摂った後でも 出掛ける直前に もう一度 ご飯をかきこむ という策をとっている。 ある日 ちょうど その時間 教室が 閑散としていた。 私は 少しばかり リラックスしていた。 画面の講師の進行も順調だ。 「はい、では ここに カーソルがきましたら こういった マーク が出てくると思います」 〈おー はい はい 出てきましたよー また ここをクリックすればいいんでしょ~〉 私は 自信満々 クリック! すると 画面の講師が 「えー 今日は練習ですので クリックしないで 結構ですよ」 「ブー!!」 私は思はぬフェイントに 吹き出してしまった。 本当に 口で 「ブー」 と言ってしまった。 背後から インストラクターの方の視線を感じた。 〈聞こえた? やっぱ 聞こえちゃった? 変な人? 私 今 変な人だよねー!?(汗) 恥ずかしいぃぃー こんな人いないよねー〉 私は 何事もなかったように 澄ましていたが 時間が来ると そそくさと 教室を出た。 車に乗り込むと すぐさま バックミラーに 自分の顔を映し 「ブー」の口の形にして どのくらいの 吹き出し圧?だったかを確認した。 「ブー」 このくらいか? 「ぶー!」 こんな感じかだったか? これじゃ 結構 聞こえたか~? ハァー 何やってんだ 私は・・・ その後 教室で 画面に向かって 「うん うん」 と頷いている人は たまーに見かけるが 「ブー」 と吹き出している人は まだ 見たことがない。
March 22, 2007
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季節の中で 一番好きなのは 春。 なのに 別れの季節でもある。 昨年の春 私には 忘れられない別れがあった。 航平の担任の先生が 移動になったのだ。 航平が 小学校へ入学する時 今の このご時勢 学校なんか 信用できない。 先生なんか 当てにならない。 自分の子供は 自分で守らなくては・・ と心に決めていた。 なのに その先生は 私のその思いを ゆっくりと溶かしてくれた。 子供達には ちょっと怖い先生。 と思われていたかも しれないけど そこは子供の視点。 飴とムチを ちゃんと 使い分けていたのだろうし・・ 入学したばかりの子供を持つ 保護者の気持ちに いつも 丁寧に対応してくれ 細やかな 心配りには 本当に 頭が下がった。 連絡帳に 連絡事項を書くと 必ず お返事をくださり 保護者は 私だけでは ないだろうに いつ こんなお返事を書いて 下さっているのだろうと 驚きと 関心の念を 抱くばかり・・ 今では 私の 大切な思い出のノート。 この方なら 子供を安心して お願いできる。 というか この先生に ずっと お願いしたい という気持ちでいた。 それなのに 春休みのある日 私は 新聞の 人事異動欄で 先生のお名前を 見つけてしまったのである。 何度も 指でなぞりながら 確認したけれど 間違いなく 先生のお名前だった。 私は 誰もいない部屋で ひとりで泣いた。 子供が 泣くみたいに 大きな声を出して泣いた。 航のちちと 航は その日 渋谷に行っていた。 メールで 担任の先生の移動を伝えると 航のちちからも お知らせがあった。 「今 ○○さんから 引退する話があったよ。 今日を 最後に ○弾○君は 引退するそうだよ」 奇しくも 同じ日 私は 心の拠りどころにしていた おふた方の転向を 知らされるのである。 そして この春も ご自身の日記に 最終回のタイトルを付けた方が・・ 桜の開花は いつかしら・・と 浮き立つ気持ちの 傍らに 少し 寂しさの 香りを漂わす 春である。
March 16, 2007
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2月11日 ミュージアムから ふたりが帰ってきた。 航のちちは 「ハァ~ また準優勝だったよ~」 ため息と一緒に そう言った。 「ほんでさぁ~ 航平なんか 決勝終わって なんて言ったと思う? (パパ~ 今日はいい日だよ! だって 韓国版のヘルクレスが出たもの!)だってぇ~ それ聞いたら ガクッと きちゃったよ」 その光景が 容易く想像できる。 そっかぁ 良かったぁ~ そんなに落ち込んでないんだ。 本当は いつ また 決勝までいけるか 分からないし せっかく そこまで いったのなら いっそのこと 決めて欲しかったけど・・ いや、本当は 航平自身が 一番 そう思っているのかも・・ でも もう 終わってしまったのだ。 後日 航のちちが 言った。 「あの日 航平のヤツ (ヘルクレスが出て良かったぁ~) なんて言いながら 帰ってきただろ~ そういう時はね 自分の手に 自信がある時なんだよ。 だから あの日 負けたと思ってないんだよ。 オレの手に 間違いはなかった って自信があるんだよ。 まぁ 本当に いい手 出してたんだけどな~ ハァ~ 」 航のちちは 逃がした魚を思い出しながら 青息吐息を もらしてた。 航の 「今日は いい日だった!」 は 本当に 心から そう思っている時に出る言葉だ。 航のちちが言うように 航が 自分の手に どれだけ満足しているか 本当のところ 分からないが ヘルクレスのカードが出たことに 満足していることは 間違いない!
March 15, 2007
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2月11日 この日 私はうちで 留守番していた。 先週から 道場に行き始めたので 毎週のように 家族で都内へ行っていたのでは 家計に ひびくからだ。 と言うのは 建て前で 本当は また 航の無様な姿を見たくないからだ。 航に 「トーナメントだから 1回負けたら 終わりだから」 と 言われたのに 私は あの後も 「一勝も あげられなかったら どうするの! 練習しな!」 と 何度か 言ってしまった。 その度に 「だから トーナメントだっつーの!」 と 指摘された。 それほど 私は 前回のことを引きずっている。 まぁ、本人は もう 何も思ってないようだけど・・ 当日 銀座に居る 航のちちからメールが来た。 「なに? なに? こんなに早く!」 〈航平が 第一試合!〉 なにーっ! つまり 航平に何度も言われたとおり 1回 負けたら終わりなのだから 1回戦 第1試合に負けたら その日の 出番がもう終わりじゃない。 ずいぶん早い お疲れ様だ・・。 ところが 1回戦 勝った内容のメールが届いた。 そして また 勝ち進んだ というメールが来たが 今度は しばらく メールが来ない。 何だろ 何だろ どうしたんだろ・・ やっと来た! どこから見たって 内容が変わるわけではないのに 私は 携帯を一度胸に当ててから そーっと のぞいてみた。 すると 〈準優勝〉の後に 涙と苦笑いのマーク・・ そっかぁ また おあずけだったかぁ はぁ・・ 航平は どーしちゃったかな~? 航が 帰ってきたら なんて言ってあげようか・・
March 14, 2007
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ログインする時の パスワード。 今では 何でもなく 入れられるけど これがなかなか 入れられなかった。 自分の ブログ管理に入れないから 作業が 何にも 進まない。 かれこれ 小1時間ほど 画面の前で 頭を抱えている。 これじゃ どうしようもない 今日一日 何も出来ないで 終わってしまう。 仕方がない 航のちちが帰ってくるまで 待つしかない。 航のちちが 帰って来たので 早速 自分には まったく 非がない という勢いで 「なんかさー パスワードが 入らないんだよねー」 「何で? ちゃんと入れてみたの?」 「やったよぉー!」 「ゆっくり やったのぉ?」 「やりましたー 1文字 1文字 ゆっくりやったよー!」 「違うやつ 入れたんじゃないの?」 「ちゃんとやったよぉぉー!」 「おかしいね~ ちょっとパソコン入れてみぃ?」 私は パソコンに電源を入れながら 「んもー! 今日は 日記入れられなかったよ! パスワード入んなきゃ 先に進めないじゃない! パソコン おかしんだよねー」 ログインの画面が出た。 「ちょっと やってみ?」 私は 自分のパスワードが書いてある メモを見ながら 打ち込んでみる。 そして ログインを クリック! 「ほらね! おかしいでしょ!」 「んー」 航のちちは 画面とメモを見比べる。 「ママ ここに何で ドットが入ってんの? これ 入んないよー」 「えー! 何でぇー ここにでっかく ドットが あんじゃん」 「これ パパが 書いたんじゃないよね」 「ハッ!」 私は 思い出した。 これは! このドットは! 「ここには ドットが入らないからね」 と 言われて (入れない! なし!) のつもりで ドットを 塗りつぶしたんだ。 自分で 消したんだ。 なのに 大きなドットと 間違えたんだ! (忘れずに 入れる!) と解釈してしまったんだ・・ 航のちちに これ以上 突っ込まれないように 「あー 本当だ。 やっと 入ったよ~」 と ちょっと 不機嫌そうに してしまった・・
March 12, 2007
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2月10日 「おまえ 今日のムシ 何にするか 言ってみろ」 「○○○○と××××」 会場に向かう車の中 航はお菓子の包みを開けながら答える。 「で? 技は 何スキャンするんだ?」 お菓子を 口にほうり込んだ 航は 口をモゴモゴさせながら 「んー まだ 決めてない」 今から会場に行くというのに、 航の気持ちが 全然 会場に向いてないことを 分かっていてのことだ。 「よーし じゃ 今日は 技カードなしで大会出ろよ」 いつもの 調子ではなく 淡々とそう言った。 「いやだ」 航は 口にお菓子を入れたまま 航のちちに 聞えるか 聞えないかの声で答えた。 「今 決まってないで 何で あそこで スキャンできるんだよ!」 おー いつものモードに入ったぞ! 「うん」 力のない返事。 「今日は 技カードなしだぞ」 「いやだ」 またまた 小さな声。 「ちゃんと カード 決めとけよ」 運転席から イライラが伝わってくる。 「はい」 これは ヤバイと思った航は ホルダーから カードを 選びながら 「このムシには これと これと これをつける」 と 申請していく。 「何で そのカード つけた訳? 理由 言ってみろよ」 「えっと このカードにしたのは・・」 航は 呪文のような言葉で 理由を説明する。 「そうだよ 分かってんならいい」 一応 カードの件は 切り抜けられた。 ホッとした 航だが、 また ちちの声が・・ 「そんで あっち行って 遊んでばっかいんなよ!」 「ちゃんと 試合みてろよ!」 毎度 毎度の 決まり文句。 それで 会場に着いて ちゃんと 試合を観ていたか というと・・ お店の 自動ドアが開くと もう最後。 航平の頭の中は “デリート” されてしまうのだ! もちろん 試合の結果だって 言うまでもない。 明日は ミュージアム杯。 そのこともあって 試合に 身が入らない 航に苛立ちを 覚えるのだろう。 帰りの車の中 航は ちちから 熱~い お灸をすえられるのであった。
March 9, 2007
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2月6日 「ママ、今日は 電話の日だからね」 「ん? うん 分かってるぅ」 今日はミュージアム杯 〈対戦バトラーズターミナルタッグマッチ大会〉 エントリー受付日。 でも、私の 電話はつながったことがない。 そういえば、一度だけ つながったことがある。 その時でさえ 「山中 航平くん ですよね・・・ちょっとお待ちください」 「・・・あっ お待たせしました。他の方で エントリーされていますが どうしますか?」 「あっ! じゃ 私のは いいんです! そっちを 生かしてください!」 航のちちの方が つながっていた。 あれ以来、私は 空振りばかり。 今日も 自分は役に立たない と分かっていながら でも、じっとしても 居られないので かけまくった。 すると、メールが飛び込んできた。 「うそぉ~ 違うよねぇ~」 と思いながら メールを開く・・ すると、『OK! OK!』 ホントにぃぃ!? すごいよ パパ! この間の「クワガタ王」でも つながって、今日も!? すごいよ! すごいよ! 私は ただ 電話がつながっただけなのに もう 背中に 羽が生えて どこかへ 飛んでいってしまいそうな気分だった。 あっ! でも 肝心の航のことは・・ つい この間 一勝も出来ずに 苦い思いをしてきたばかり・・ 正直 私としては また そんな姿を さらしにいくのでは ないかと ふたを開けるのが 怖い気持ちだった。 学校から 帰ってきた航に 「パパの 電話がつながったってよ! また あんなことにならないように 大丈夫? 練習するんだよ!」 「もう また いつチャンスが来るか 分からないんだからね! 最後だと思って 後悔しないように 練習するんだよ!」 「また 一勝も出来なかったら 恥ずかしいからね!」 と ガミガミ言うと 「あー それはないね~ トーナメントだから 一回負けたら 終わりだからぁ」 ゲーッ! そうなんだぁ 何だよ~ んも~ 格好わるー 私は しばらく 小さくなっていようと 思った。
March 6, 2007
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最近 少~しだけ パソコンを触るのが怖くなくなった。 でも このブログを始めたばかりの頃 「始めてしまったけど 大丈夫だろうか」 という不安で ちょっとグロッキーになっていた。 航のちちには「気楽にやんなよ~」 と言われ 「うん。 分かってるよ」 と返事はしたものの 実は 勝手に プレッシャーみたいなものを感じていて 少し 体がおかしかった。 始めて間もない頃、 我が家でおなじみの お風呂屋さんへ行った時のこと。 「パパ~、なんか 気分悪くてさ~ 食欲もないし 胸がドキドキしてて おかしいんだよ」 「大丈夫? ママ ブログのことで 気ぃ張ってんじゃないの? もっと 気楽にやんな~」 「う~ん それが 原因じゃないと思うんだけど・・」 気分がすぐれないまま、うちに着くと 航は 車の中で くーくー 夢の中。 仕方なく 航のちちは 航をおんぶした。 私は 両手にバックやお風呂セットを 持って その後ろに ついて歩いた。 すると、ドッテン!! 私は 自分に何が起こったのか、 まったく 分からなかった。 航のちちは 「ナニッ! ママ どうした!?」 「ホースに 足が引っかかったぁ~」 トホホ である。 私は 両手に荷物を持っていたため 顔から 転び 植木鉢に唇を打ち とっさに 荷物を離して 手をついたのだろうけど 両膝をぶつけ ひと時 ボーッとしてしまった。 「さっき お風呂屋さんで 気持ち悪いとか言ってたから 倒れちゃったのかと思ったよー 何でもないなら 早く 立ちなっ!」 背中の航平が重い 航のちちは ちょっと 苛立ちを見せながら言った。 暗がりでは 分からなかったが 部屋の 明かりで傷を確認すると 唇が 少し腫れ、首に棒が刺さった傷があり 両膝が 擦りむけ 手には ささくれのでっかい版のように 皮が剥けてて それを見た 航のちちは 「それ 枯葉が くっ付いてんじゃないの?」 と言った。 「私の 手の皮だよ」 私は 弱々しく 答えた。 (ブログに 気ぃ張ってんのかな~) ミュージアム杯で 決勝いったって ひとっつも 緊張しない 誰かとは 大違いな性格である。
March 5, 2007
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