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なかなか充実の配役で見ごたえアリ。どちらかというと夜の部のほうが、より充実か。くわしくは、またあとで。
2007.03.13
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観たあとでは特に、原題「Being Julia」のほうが意味がよく分かる。邦題って、どうして... もともとこの作品は見るつもりで、原作『劇場』(モーム)を先立って読んでおいた。舞台裏経験を持つある方が、つい先日この映画について、バックステージのことが丁寧に描かれ、東西を問わずこの業界は似ている、みたいなことを書いていた。それもあっていっそう期待していた。大成功した女優ジュリア。劇場を経営する夫に大学生の息子、さらには長年の男友達と恵まれた生活。あるとき息子と同じぐらいの青年と恋に落ちる。やがて若い女優と恋仲となった彼は、冷たくなったばかりか、なんとジュリアとの舞台に、彼女を出してくれるように頼んできて…観終えた感想はというと、爽快!同じ年代の同性であればなおさら、痛快なことこのうえないだろう。小説のほうがもう少し突っ込んだ感があるが、映画として柔らかめにうまくまとめたと思う。◆ ◆ ◆Being Juliaなのか、Playing Juliaなのか?他の登場人物も、結局ほんとうの自分というよりは、よき夫やよき友の役割を演じてるだけ?ありのまま、beingがよいのか。とはいえ、ホンネ欲望のままでは、社会生活は成り立たない。Being かPlayingか。自分まで考えさせられる。それにしても終盤の、舞台でのシーンは圧巻。<いちおう軽いネタバレ>彼女との共演を意外なほどあっさりと引き受けたジュリア。稽古中も、あれこれと彼女のために気を使っている様子。傍らで、「やさしすぎて不気味だ…」とつぶやく夫。いざ初日。舞台の上でジュリアは、再起不能なほどに完璧に、彼女のことを痛めつけてしまう。しかも、舞台そのもののほうは、ジュリアの演技によって盛り上がり、観客の目には、そのような芝居、とも見えるかもしれない。(事情を知る関係者を除いては...)ジュリアの芸の力がバクハツしたのだ。まず衣装からして稽古のときとは違う色柄で、登場の瞬間から観客の注目を一身に集め、相手の衣装が映えないようになる。そして演技に入っては、立ち位置からセリフの間から徹底的に邪魔をして、観客の前で相手が無様な姿を晒すように、ぐいぐいと舞台を運んでいく。劇中で放たれるセリフがちょうど現実に重なり、さらに彼女をぎゅうぎゅうと追い詰めていく。あの迫力は、ただただ凄い。それを見ている関係者の表情がまた面白かった。まずは驚くところは皆同じだがそのあとは、拍手喝采モノで支持する者、居たたまれなくなって席を立とうとする者、あるいは倒れかける者・・・終演後の楽屋で、ジュリアへの夫の第一声がたしか「monster」! まさしくlovely monster♪◆ ◆ ◆各登場人物のキャラクターも立っていた。希望どおりのキャストができたという監督の言葉に納得。http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cinema/news/news09.html「映画も舞台も両方経験している女優」「700人の客を目の前にして迫力のある芸」「舞台でのシーンもとても信憑性のある絵に」アネット・ベニング、あっぱれ!彼女の演技で特に感心したところ。青年との恋の各場面をはじめ、少し劇的な場面になると、すばらしいセリフや完璧な感情表現が出てくるのだが、どこか現実離れしているというか、何かの芝居の1シーンを演じているような白々しさ、が感じられる。<そう見えるように>演じてかつ撮っているのに脱帽。そして、年齢を隠さない。舞台裏で化粧を落としているシーンも大写し。計算されつくしたものであり、すっぴんに見えても実はきちんとメークもしているのだろうが。年齢相応の様子が如実に現れており、隠そうともしていない。相当の自信があるからこそ、そんな姿も出せるのだろう。この潔さがまた、終盤の痛快につながる気がする。◆ ◆ ◆劇場を出て、行きつけのレストランで一人、ビールを飲み干すジュリア。自由がいちばん。むずかしいけど。この作品、舞台好きな方には特にオススメ。観るなら、原作を読んでストーリーを分かっていたほうが、ジュリアの演技を堪能できてよいと思う。
2007.03.01
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