ユビキタスモバイルの夢

April 10, 2016
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カテゴリ: 車・ITS
自動運転車実現への動きを牽引しているのは、自動車メーカーだけではない。大手IT企業も開発競争に加わっているのだ。特に、Googleは2009年から他社に先行して開発に取り組んできており、開発競争で独走体制に入っていると一部では言われている。実際に、Googleはすでにかなりの累積距離に達するまで、走行実験を繰り返している。
自動運転車が普及すると、自動車メーカーはIT技術力の高いIT企業の下請けになってしまうかもしれないのだ。

その点で、自動車メーカーの競争相手はもはや、従来の同業他社ではなく、大手IT企業になるかもしれない。最近の自動車業界には、大きな危機感が渦巻いている。
標準的OSの覇権を巡る競争は、マイクロソフトが成功してきた軌跡を彷彿とさせる。マイクロソフトはかつて、パソコンのOSの覇権を握ることで、IBMからコンピューター部門トップの座を奪ったが、同様のことが自動車でも起きかねないからだ。その点で、GoogleとAppleが自動車分野でも急成長して、業界を乗っ取るという可能性はゼロとは言えなくなってきている。

実際、すでにスマートフォンOSがGoogleとAppleの独壇場になっている現状を考えれば、スマホ連携という点からもこの2社が主導権を握っていく可能性は限りなく高いのだ。「iPhone」のOSである「iOS」とGoogleのスマホ向けOSである「Android」がスマホOSで2強になり、携帯端末メーカーがその後に辿った末路を見れば、まったくの戯言だとも言い切れないだろう。
自動運転のシステムはハードメーカー(自動車メーカー)のこれまでの長年にわたる技術結集だけでは実現しないため、Googleなどに比べてIT分野が弱い自動車メーカーはすでに後れを取っているのが現状だ。

ただし、日本の自動車メーカーもこの劣勢状況を、指をくわえて眺めているわけではない。トヨタ <7203> や日産 <7201> 、ホンダ <7267> などの大手6社は自動運転技術に関する8分野で共同研究を進め、Googleなど欧米企業に対抗する。デンソーやパナソニックなどの部品や電機大手も参加し、官民連携も深めて「オールニッポン」で競争力を高めていく狙いだ。

また、トヨタは独自にマサチューセッツ工科大学など米有数の大学と提携し、人工知能の研究開発を進めていく方針という。自動運転技術は社会インフラとの関連が欠かせない。自動車メーカーの独自技術だけが確立していっても、日本市場だけ孤立したような、かつての「携帯電話のガラパゴス化」の二の舞になる恐れもある。

自動運転技術は、大手自動車メーカーだけではなく、部品のサプライヤーや政府も含めて巨大な分野で、その覇権を握る企業がどこかで今後の産業構造も大きく変わっていくだろう。トヨタやフォルクスワーゲンも油断していると、GoogleやAppleに取って代わられる日が来るかもしれない。





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最終更新日  April 10, 2016 06:04:48 AM
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