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2023.08.04

「川遊び」の溺水リスク (その２)

テーマ：医療・健康ニュース(4008)

カテゴリ：健康・医療・介護

「その２」に相当する記事は、藻緯羅の予想とは少し違った。
　　　　　　　　　　　　　　　(その１)↓
/moira/diary/20230727

日経メディカル電子版が↓8月3日付で、
medical.nikkeibp．．．202308．．．
「　溺水ＣＰＡ〜救命できるのは何分以内？　」
と題する記事を掲載していた。

”ＣＰＡ”なる専門用語は、
複数の医療ＴＶドラマのヒットで、馴染みの用語になった。

・溺水には、２種類ある
　　１）submersion（浸漬）、わかりやすくは「水没」
　　２）immersion（浸水）
・溺水とは、１または２により、呼吸障害を起こすこと
・呼吸できなくなって心停止に至るまでは、通常数分だが、
　　低体温や、氷水で溺水するといった特殊な状況であれば、
　　１時間かかることも
・水没時間と死亡または重篤な神経障害のリスクの関係
　　５分までだと10%、１０分までだと56%、
　　２５分以上だと救命は極めて困難。
・溺水による心停止では、人工呼吸をしたほうが望ましい

　　　　　　　　　胸骨圧迫（心臓マッサージ）が最優先で、
　　　　　　　　　一般人の施術では、心マだけで人工呼吸は不要）
・溺水による心停止の原因は、「低酸素血症」
　　　なので、 人工呼吸をしたほうが望ましい
・ 水を吐かせることより、人工呼吸が最優先
　とにもかくにも、人工呼吸と胸骨圧迫
・ショック可能な心電図波形であれば、AEDの使用が望ましい
　　　（藻緯羅注：ショック可能かはＡＥＤが自動判断）
　パッドを貼るところは水分を拭き取っておく必要がある
・心肺蘇生をする間、深部体温が低い場合は復温が必要
　　　（藻緯羅注：低ければ温めたほうがよさそうだ
　　　　　　　　　もっとも、水没前に低体温状態にあれば
　　　　　　　　　低体温による脳機能保護も期待できそう）

記事の最後にある「まとめ」を転載する
＝＝＝
・水没したら数分で生命維持の危険が迫る
・救出は２５分以内にしないと救命できない
・救出後は迅速にＣＰＲを！(人工呼吸が大事)
・３０分以内に心拍再開しなければ厳しいと覚悟
＝＝＝

そして、次回があるそうです。
　テーマは、「心停止までには至らなかった人への対応」

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