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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.07.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
人間の人間としての特質は色々とありますが、その中でも人間の人間らしさを支えている最大の働きはその“イメージ能力”です。

心もこのイメージ能力の働きによって生まれます。何かを想像したり、空想したりすることが出来ない心なんてありえません。思考も創造性もこのイメージ能力の現れです。何かを理解するのもこのイメージ能力の働きです。

そして、過去のことや未来のことを考えたり、悩んだり、喜んだりするのもこのイメージ能力の働きです。

勇気や希望や生命といったものも、イメージ能力が創りだしています。

ですから、イメージをコントロールする力が弱い人は他の人のイメージや、勝手にわき上がってくるイメージに振り回されてしまいます。普通の人でも麻薬の中毒になるとそういう状態になります。
そうすると“悩み”から抜け出ることが出来なくなります。人を傷つけるようになります。勉強が分からなくなります。
イメージをコントロールする能力が低い人は抽象的な思考が出来ないからからです。

また、イメージ能力は意思の働きとも関係しています。人間以外の動物の意志は生きるために使われます。獲物を追いかけ、敵と戦うために意志が必要なのです。そして、風下から回ったり、音がしないように動いたり、相手を威嚇する時にはイメージ能力が働いています。

意志は行動を引き起こすと同時に、イメージを作り出すのです。状況に合わせて的確な行動をするためにはイメージが必要なのです。ですから、イメージ能力は複雑な状況で的確に行動するために必要な能力として発達してきたのだろうと思います。動物はパワーだけでは生き延びることが出来ないのです。そしてそれが思考の始まりなのでしょう。



でも、人間以外の動物は自分の意志でイメージする能力は持っていません。ただ状況に合わせて生理的反応としてイメージが作られるばかりです。ですから、迷路のイメージを持つことは出来ても、その迷路を心の中で操作してみることはできないのです。

でも、人間だけが意志の働きでそのイメージを自由にコントロールすることが出来るようになりました。肉体だけでなく心の中でも動くことが出来るようになったのです。そして、時間と空間と物理法則に縛られることがなくなりました。イメージの世界の中では時間や空間すら自分の意志で自由に操ることが出来るのです。

イメージは心の中のからだなんです。そして、その心の中のからだは肉体によるからだと密接につながっています。感覚と感情が両者をつなげているのです。
ですからその人の感覚と感情の状態をみると、その人の意志とイメージ能力の状態を知ることが出来ます。
感覚と感情に偏りがある人はイメージ能力にも偏りがあります。それが偏った行動につながり、トラブルを起こすのです。

私は9月から茅ヶ崎で表現共育のクラスを始めますが、そこで大切にしたいのも感覚や感情と関わりながらこのイメージ能力を育てると言うことです。
(これがその チラシ です。ご覧になってみて下さい。7/17に体験会をします。)

ですから、一般的に“表現”という言葉でイメージされるような活動ばかりをやるのではありません。絵本やお話しを聞いたり、音や色を感じたりということもします。触れてみたり、触れてもらったりしながら温かさや、動きや、気配などを感じたりもします。そういう活動がイメージ能力を育ててくれるからです。

そこから自然に溢れてきたものが自然な表現なのです。私の考える“表現”とはそのようなものです。“作るもの”ではなく、“溢れてくるもの”という考え方です。

また、多くの人が、“表現”を“役に立つ道具”のように考えていますが、“役に立つ表現”をいっぱい学んでもそれは表面的なものに過ぎません。そして、限定された条件の中でしか使えません。



それに、せっかく学んだ“役に立つ表現”も使いこなすことが出来ないでしょう。そして、学んだことに縛られてしまうでしょう。





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Last updated  2008.07.12 07:05:04
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