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すべて、お楽しみさ… かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.08.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
泣いている子どもに「泣くじゃない!!」と怒鳴れば、子どもは余計に泣きます。

こんなことは冷静に考えれば誰にでも分かることです。

でも、なぜかみんなこれをやってしまっています。

じゃあどうしたらいいのかは簡単なことです。泣きたいときには「泣きたいんだね。いっぱい泣いていいよ。お母さん、待っててあげるから。」と言えば、子どもはしばらく泣くとケロッとして笑顔になります。

そして、泣くことを許されている子どもは「笑顔が多い子ども」に育ちます。逆に、「泣くんじゃない」と言われ続けている子は、いつまでもグズグズ泣く子に育ちます。

子どもが泣くのは(大人も)、おしっこが出るのと同じ生理現象です。だから自分の意志で止めることが出来ません。むしろ「溜まっているもの」を早く出させてあげた方がスッキリするものです。

そんな時「泣くんじゃない」と、「溜まっているもの」を出させないようにすると、いつまでも出し切れなくなります。

だから「泣いていいよ」と抱きしめてあげればいいのです。

と、「子供の取扱説明書」的にはこういう説明になります。でも、分かっていてもそれが出来ないのが現実ですよね。



そんな時、子どもにだけは「出していいよ」とは言えないのです。自分が一生懸命に押さえ込んでいる「溜めているもの」まで、子どもの泣き声を聞いていると出てきてしまうからです。

ですから、「泣くんじゃない!!」という言葉は、自分自身への言葉でもあるのです。

そんな時は、お母さんも泣いてしまえばスッキリするのですが、なかなかそういうわけにはいきません。

子育てとはこのようにやっかいなものなのです。だからマニュアル化など出来ないのです。

でも、ちょっとの工夫で子育てをこじらせないための方法があるのも事実です。昨日もそれを書いたのですが、今日もちょっと書いてみます。

世の中には色々なお母さんがいて、色々な子育てがあって、色々な叱り方、色々な褒め方があります。

私は、ワークなどでよくこの「叱り方」を聞くのですが、それはそれは本当に人それぞれで面白いですよ。

(ご興味のある方は是非ワークを企画して呼んで下さい。5人以上集まればOKです。)

「コラー」と言って怒鳴るお母さん。
「やめてー」と絶叫するお母さん。
「やめなさい」と禁止するお母さん。

怒りを見せずに、側によってくどくど「あなたは今悪いことをしている」ということを言い続けるお母さん。
怖い顔をして無言で近寄るだけのお母さん。
声を出さずに、大きな音を立てることで、子どもにお母さんの怒りを伝えようとするお母さん。

このように、色々な「怒り方」があるのですが、でも、「子どもの心に届く叱り方」をしているお母さんは多くありません。

叱るのは単に子どもに恐怖心を与えたり、子どもを思い通りに支配したり、お母さんのストレス発散ではないはずです。肝心の「子どもの心」に届かなければ、子どもの心を傷つけたり親子の信頼関係を傷つけたりするばかりで、子どもの育ちを支える力にはなりません。



問題行動が多い子どもを見ると、周囲の人は「お母さんが叱らないからだ」とか「甘やかしているからだ」などと言いますが、そうではありません。

逆に、問題行動が多い子ほど、年がら年中ダラダラと叱られ続けているものです。でも、「心に届く叱られ方」をしていないため、問題行動が多くなってしまっているのです。

つまり、「量」の問題ではなく「質」の問題だと言うことです。

まず、子どもに恐怖心を与えるような叱り方は逆効果です。
クドクドと説明ばかり長い叱り方は無意味です。
子どもはお母さんの怒鳴り声を聞いたとたん、怖い顔を見たとたん、自分の心と感覚をシャットアウトしてしまいます。

ヤドカリのように閉じこもって、「心」が傷つくのを避けようとするのです。
子どもが一度その状態になってしまったら、お母さんが何を言っても子どもの心に届かなくなります。

「じゃあどうしたらいいのか」ということですが、側によって、子どものからだに触れながら、子どもの目を見て、静かな声で「やめようね」などと短い言葉で「お母さんの気持ち」を伝えればいいのです。

特に、褒めるときも叱るときも、からだに触れることは大事です。お母さんに触れられることで心が開くからです。

ただし、このような方法も、それまでに積み上げてきたその親子の歴史や関係があるのでそういつもうまくいくとは限りません。

お母さんが触れようとすると嫌がる子どもも、逃げ回る子どももいます。

怒鳴らないと気が済まないお母さんもいます。
子どもに恐怖心を与えて支配しないと気が収まらないお母さんもいます。

そんな時は、「叱り方」を学ぶのではなく、まず、お母さんが自分育てをすることです。お母さんが自分育てをすると、不思議なことに子どもも自然と変わっていくものです。





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Last updated  2012.08.02 05:51:08
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