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すべて、お楽しみさ… かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.10.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昔、子どもたちがまだ群れて遊んでいた時代は、3,4才の小さい子から、中学生くらいまでの大きい子が一緒に遊んでいました。

ですから当然、同じルールでは遊べません。単に競争する遊びでも遊べません。これだけ幅のある異年齢のグループでは、今の子どもたちが遊んでいるような遊びでは楽しく遊べないのです。

そこでどのような遊びが可能であったかというと、「わらべ歌」のような遊びや、何かを作ったり、お手玉や、ゴム跳びや、竹馬やコマなどのような遊びです。また「ごっこ遊び」や、「基地作り」や、「探検遊び」も可能です。

これらは「過去の遊び」のように思われていますが、異年齢の仲間たちがみんなで仲良く遊ぶためには、このような遊びが最適だったのです。

ただし、小さい子どもたちはルールが理解できませんから、そのような子たちも一緒に遊ぶためには小さい子だけは特別ルールにしたり、まだみんなで面倒を見てあげなければなりません。

小さい子どもたちに、大きい子どもたちに合わせるように求めても無駄なので、大きい子どもたちが小さい子どもたちに合わせて柔軟に群れを維持して遊んでいたのです。

その「小さい子どもたち」は、面倒を見てもらいながら次第に遊びを覚えて、やがて「一人前の仲間」として遊ぶことが出来るようになります。

そしてやがて、今度は自分たちが群れのリーダー格になり、小さい子たちの面倒を見るようになります。

その「世話を受ける側」から「世話をする側」への繰り返しで、「昔遊び」は伝承されてきました。



世話を受けるばかりの子どもたちは、ただ依存し、要求するばかりです。

今の子どもたちは、みんなに同じルールを適用しないと納得しません。小さい子や障害のある子のために「特別ルール」を作ると、「ズルイ」と言います。

そのくせ、小さい子の面倒は見ません。

以前、ある子供会に呼ばれて「遊びのワーク」をやったのですが、その時1年生から6年生までの子どもたちを縦割りのグループにしました。

そして、「からだ遊びなどはふざけたりすると危険だからふざけないように」。また、「5.6年生は小さい子の面倒をちゃんと見るよう」に伝えました。

でも、遊びを始めると、5,6年生はみんな同じ学年で集まって、自分たちだけでふざけ合うだけで、小さい子どもたちの面倒を少しも見ようとしません。

また、「あぶない」と言っているのに、非常に危険な悪ふざけを平気でやります。

幼稚園や保育園などに呼ばれて行くこともあるのですが、どこでも、もう「わらべ歌」など出来る状態ではありません。

「輪」になることすら困難なんです。手をつなぐことはもっと困難です。下手をすると、すぐにケンカが起きます。

「輪になって」と言うと、「僕はここがいい」と言ってそこから動こうとしない子がいます。「私は○○ちゃんの隣がいい」と言って、その子の隣に行こうとすると、別の子も「私も○○ちゃんの隣がいい」といってケンカが始まったりします。

一番多いのは、子どもたちがみんな私の隣がいいと言って、私の回りに固まってしまって「輪」が作れないことです。



一般的な、幼稚園や保育園は子どもたちのそのような生態を知っていますから、日常的な保育ではそのような活動をさせません。

そして、自由勝手に遊ばせるか、大人が管理して遊ばせます。そのためさらに「相手に合わせる」という体験が失われてしまいます。

ちなみに「指示命令に従う」ということと「相手に合わせる」ということは同じではありません。

「命令」に従うだけの行為は「依存」です。でも、「相手に合わせる」という行為は自主性と能動性に基づくものです。

また、昔、まだ便利な家電がなく、コンビニのような便利な社会ではなかった時代には、子どもたちは家の手伝いをするのが当然でした。



その「役割を引き受ける」ということもまた「相手に合わせる」ということでもあります。

「学級委員」を引き受けるということは、「学級委員」という役割に自分を合わせることです。

それは家族の手伝いでも同じです。

生活の中での、その「役割を引き受ける」という体験も消えました。


このようなことが現代の子育ての問題の背景にもあるのです。

大人になるまで「世話を受ける体験」しかしてこなかった人が、子どもが生まれると共に、いきなり「世話をする側」に立たされるのですからどうしていいのか分からないのです。

さらに、子どもが生まれたのにもかかわらず、多くのお父さんたちが「世話をする側」に回らず、自分の母親の代わりに、奥さんに「世話」を求めます。

そのため、お母さんは「二人の子ども」の面倒を見なければならなくなります。

****************

11月22日(木)に
「自分の心を取り戻そう」(心とからだの深呼吸)というワークをやります。
時間は10:00~15:00
参加費は3000円 会場は 茅ヶ崎市民文化会館4F  「練習室4・5」(和室)です。

申し訳ありませんが保育はありません。
お問い合わせ、お申し込みは 「ここ」 までお願いします。






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Last updated  2012.10.08 07:19:51
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