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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2022.07.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
人は、喜びや、悲しみや、苦しみや、様々な感覚体験を共有した人に「仲間」という感覚を感じるようになります。

その「共有」がない相手は単なる「知り合い」です。「仲間」ではありません。

「竹馬の友」という言葉がありますが、これは、幼い頃に遊びを通して喜びや、悲しみや、苦しみや、様々な感覚体験を共有した仲間のことです。

「同じ釜の飯を食う」という言葉も同じです。一緒に食卓を囲み、同じご飯を〝美味しいな-〟と顔を見合わせながら食べるから「同じ釜の飯を食った仲間」になるのです。

そして人は、仲間が出来ることで孤独から抜け出すことが出来ます。自信も付きます。何かに成功したり、良い成績を取ったりしたから自信がつくのではありません。

確かに、その結果を得た直後は自信を得ることが出来るのですが、その自信はすぐに消えてしまうのです。それは高いオモチャを買ってもらった時のようなものです。買ってもらった直後は嬉しいのですが、次第に飽きてくるのです。そして、また新しいオモチャが欲しくなります。

だから周囲からは「社会的に成功した人」と思われるような人でも、自信がなく、不安が強い人もいるのです。

50点しか取れなかった子が頑張って60点取れるようになれば、その直後は自信が付きます。でも、60点が続けば自信が消えます。で、更に頑張って70点を取ればその直後は自信が戻ってきます。でもしばらくするとその自信も消えます。
100点取ればその直後は自信が付きます。でも、次第に「次も100点取らなければ」という不安とプレッシャーがやって来て自信は失われます。



これは親子の関係でも同じです。
お母さんと、そのお母さんから生まれた子は「親子」です。でもそれは単なる生物学的な説明に過ぎません。



ですから、血が繋がっていない親子でも、「お母さん」がちゃんと「先輩」として、「仲間」として子どもと関わることが出来ているのなら、子どもはしっかり育つのです。


でも、多くのお母さんが自分を「我が子の先輩」とか「仲間」とは思っていません。そのため、お手本を示すのではなく、言葉だけで教え込もうとします。仲間として受け入れるのではなく無理な目標を押しつけて追い立てています。

「なんで言われたことがちゃんと出来ないの!!」と叱責するのは「先輩」ではなく「管理者」や「会社の上司」の態度です。

やりたくもないことを無理にやらせるのは先輩でも仲間でもありません。

ご飯を一緒に食べて「美味しいね」と顔を見合わせることもなく、「早く食べちゃってね」「ちゃんと片付けてね」と言うばかりで別の事をやっているお母さんは仲間ではありません。
食堂の調理人と同じです。

どうか、子どもの先輩として導いてあげて下さい。子どもの仲間として安心と喜びを与えてあげて下さい。

それが子どもがお母さんに求めていることなんですから。





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Last updated  2022.07.20 09:38:11
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