森へ行こう(心とからだと子育てと)

森へ行こう(心とからだと子育てと)

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

Profile

森の声

森の声

2022.10.11
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
「無意識」の話は今日で終わりにします。

私たちが「私はわたし」と感じることが出来るのは意識の働きの結果です。そして、「私とあなたとは別の考え方をして、別の体験をして、別の知識を持っている別の存在だ」と感じるのも意識の働きの結果です。

そして、その「私とあなたは別々の存在だ」という感覚の根拠になっているのが「幼い頃からの記憶」です。「私の記憶」は私だけのものです。そして「私」という存在はその「私だけの記憶」の上に成り立っています。

逆に言えば本当は「太郎さん」でも、「次郎さん」の記憶を植え付けられれば「自分は次郎だ」と思い込むのです。
太郎さんが死んでいく時、太郎さんの記憶を全部AIロボットに記憶させれば、そのロボットは「からだは機械になってしまったけど、私は太郎だ」と言い出すでしょう。
この手の話はマンガやSFの世界ではよくあります。
(事実確認は困難ですが)前世の記憶が蘇ることで、「私は昔ヨーロッパのどこどこで暮らしていた○○だ」と言い出すこともあります。

でも人は、生まれた後の記憶だけに頼って生きている訳ではありません。お腹の中の赤ちゃんでも、自分の産まれ方、産まれた後にすべきことをちゃんと知っています。学びの仕方も、成長の仕方も知っています。また、世界中の言語、文化を学ぶ共通の素地も持っています。

人間として生まれれば、人間として共通の感覚や、感情や、からだも持っています。


全く同じではありませんが、色に対する感覚や、光に対する感覚もある程度は共通しています。
赤い色に暖かさを感じ、青い色に涼しさを感じるのは世界共通だろうと思います。
幼い子どもが最初に発する声も、最初に描く絵も、最初に行う行動も共通しています。

そういうことは、生まれた後からの記憶ではなく、生まれる前の記憶なんです。「生まれる前の記憶」が共通しているから、そういう感覚や行動も共通しているのです。

「生まれる前の記憶」と言うと怪しい感じがしますが、人間を人間たらしめているDNAはそのまま記憶装置ですからね。DNAは生命誕生以来の命の記憶を記録しているのです。

人は生まれた後から作られる「脳の記憶」は別々ですが、DNAに書き込まれている「生まれる前からの記憶」は一緒なんです。

だから世界中の赤ちゃんが産まれた後すぐにお母さんを求め、お母さんに抱かれると安心するのです。また、物語の構造も共通しているのです。歌や踊りを楽しむ感性も、赤ちゃんを見て和む感性も共通しています。
自分とは異なった文化圏の歌や踊りに惹かれることがあるのもそのためです。
死を恐れ、死を怖がるのも人類共通です。

さらに、遺伝子の中には人間が人間になる前の記憶も書き込まれています。太古の海に漂っていた頃の記憶も書き込まれているのです。

無意識の世界ではその生まれる前の記憶も働いています。だから悩んだり、苦しんだり、色々感じたり、発見したり、希望を感じたりすることが出来るのです。


一人の個人として産まれた後からの記憶ばかりでなく、そういう「生まれる前の記憶」を想い出してみませんか。世界の見方が変わると思いますよ。

全ての命はつながっているということも、理屈ではなく感覚で分かるかも知れません。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.10.11 09:08:57
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: