森へ行こう(心とからだと子育てと)

森へ行こう(心とからだと子育てと)

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

Profile

森の声

森の声

2023.01.14
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
子どもの育ちには、「仲間」と、「自然」と、「導いてくれる大人」が必要です。

でも、仲間と自然までは理解している人も多いのですが「導いてくれる大人の存在の重要性」があまり理解されていないように感じています。
実際、多くの大人が、導くのではなく教えようとしてしまっていますから。

教えるためには、子どもと大人が向き合う(対立する)必要があります。また、言葉での説明が必要になります。それが多くの幼稚園や学校でやっている普通の教育スタイルです。仕付けを教えようとしているお母さんもまた、同じように子どもに教えようとしています。

でも、言葉で教えられただけのことは、子どもの頭の中に留まるだけで、心やからだの内側までは入って行かないのです。

その結果、知識としては「イジメは良くない」ということを知っていながら、平気で他の子をいじめるようになったりするのです。そういう子に「イジメはダメなんだよ」と言っても、「ぼくだって、それくらい知っているよ。だからぼく、いじめてなんかいないもの」と言い返してくるのです。

そういう子は「イジメは良くない」ということを知識としては知っていても、「どういうことがイジメなのか」という〝そもそも〟のところが分かっていないのです。だから他の子をいじめていながら平気で「ぼくはいじめてなんかいないよ」と言い切れるのです。

明らかに人を差別するようなことを言っておきながら、それを非難されると「私はそういうつもりで言ったのではありませんが、そう取られたのなら陳謝します」と言い訳する政治家もいっぱいいますが、そのような政治家も「差別するとはどういうことなのか」という、〝そもそも〟のところが分かっていないのです。

そういう「知識としての学び」しかしてこなかった子どもや大人達に、「イジメは良くない」とか「差別は良くない」と言っても意味がないのです。

そして実は、「教える子育て」や「教える教育」ではそういう頭でっかちの子どもばかりが育ってしまうのです。でも、保育園や幼稚園や学校といった、「一人の先生が大勢の子どもに同時に同じようなこと教えるような場」では、そういう方法でしか子どもと関わることが出来ないのです。


(そういうことを大切にしている、子どもの立場に立った保育園や幼稚園もありますが、数は少ないです。)

でも古来から、大人達はただやってみせるだけで一々教えたりはしませんでした。子どもは「大人がやっていること」を見て、自分のタイミングに合わせて勝手に学んでいたのです。学びの基本は模倣だからです。大人は、そんな「学ぼうとする子どもたち」をサポートしていただけです。

大人が学ばせようとしたのではなく、子ども自身が学ぼうとしたのです。
だからこそ、子ども達は大人と一緒に生活しているだけで、大人の知識や技術や価値観を学ぶことが出来たのです。

今でも異年齢の子どもの集団の中では同ようなことが起きています。
子どもは他の子に丁寧に教えたりはしません。でも、同じ群れの中で遊んでいるだけで子どもは「遊び」を覚えてしまいます。

子どもは、一々教えてもらわなくても、他の子がやっていることを見て自分の興味とタイミングに合わせて勝手に学ぶのです。それが子どもが本能的に持っている学びの能力なんです。
そのような群れ遊びの場では「学び」が「教える側の都合」によってではなく、「学ぼうとする子どもの都合」によって成り立っているのです。そしてそれが学びの基本形なんです。

そして、子どもの興味とタイミングに合わせて色々なことを伝えていこうとする行為が「導く」ということなんです。だから、「一対多」という状況では、教えることは出来ても導くことが出来ないのです。

そもそも、「一人の大人が、いっぺんに大勢の子ども達に同じことを教え、同じ結果を求める」ということ自体が不自然であり、無理があるのです。


「皆さん」の中に自分も含まれていることが分からない子だっていっぱいいるのです。
そういう言葉で教育しても子どもは育たないのです。


本来、大人と子どもの関係は「教える人」と「教わる人」ではないのです。同じ道を歩いている「先輩」と「後輩」であり、仲間なんです。

先生と生徒は仲間なんです。親と子も仲間なんです。ただ大人の方がちょっと先輩だと言うことに過ぎません。だから「教える」のではなく「伝え、導く」のです。まただから、子どもに対して偉そうな態度を取ってはいけないのです。

大人が偉そうな態度を取ると、子どもはそんな大人から学ぶ意欲を失ってしまうのです。

そして、今の時代ではそういう導きが出来るのはお母さんやお父さんだけなんです。


でも、最近ではその親ですら一方的に子どもに色々なことを教え、覚えさせようとしています。
仲間である、先輩であるということを忘れ「自分の方が偉いんだぞ、だから言うことを聞きなさい」という態度で子どもに接しているお母さんもいっぱいいます。

保育園や幼稚園や学校に仕付けや教育を依存してしまっているお母さんもいっぱいいます。結果、人間として大切なことを学ぶことが出来ないまま大人になってしまう子が増えて来ました。

*********************
告知です。

名称は「ゆりかごオンライン」です。
内容は子どものこと、子育ての事、子どもとの遊び方や関わり方、気質のことなどをお話しします。皆さんからの質問にもドンドン答えます。
毎月第三金曜日の10:00~11:30(実際には12:00頃までになってしまいますけど)
参加費 2000円/回
録画もするので後から見ることも出来ます。
参加申し込みやお問い合わせは 「しの」 までお願いします。

以下は私が出した本です。アマゾンで買えます。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.01.14 15:45:23
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: