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森の声

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2025.02.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今、子ども達の「遊び」がどんどん失われてきていますが、そのことに気付くことが出来るのは、子どもの頃いっぱい遊んでいた人だけです。そして今、「遊びが失われてしまった」ことに気付くことが出来る人がどんどん減ってきています。

子ども達に「先生が子どもの頃はスマホも、テレビも、ゲーム機もなかったんだよ」と言うと、「じゃあ、どうやって遊んでいたの?」と聞かれます。

で、説明するのですが当然、話が通じません。体験がないのでイメージも出来ないし、「なんでそんなことが楽しいのか分からない」とも言います。

これは子どもに限ったことではなく、今ではお母さんやお父さんたちも同じ状態です。
だから、簡単に「子どもが退屈しないように」とテレビを見せたり、スマホやゲーム機を与えてしまうのでしょう。

でも、そのようなものを与えることで、子ども達はさらに「外の世界」(現実の世界)への興味や関心を失っていきます。自然の中で遊んだり、仲間と遊ぶことへの関心も失っていきます。空想と現実の区別が付かなくなります。
大人は「子どもだってあんなこと空想だってこと知っているよ」と思い込んでいますが、それは「現実」を知っている大人の認識です。

小さな子は本気でサンタクロースを信じています。女の子の中には「何歳になったらおちんちんが生えてくるの」と真面目に聞いてくる子もいます。テレビで見たことを「本当のこと」だと思い込んでしまう子も多いです。そういう認識世界に生きている子が「空想」と「現実」の区別が付くと思いますか。
「僕は戦争に行っても死なない」とか、「死んでも生まれ変わるから大丈夫」と真面目に言った子もいます。



ゲームの世界の中では現実世界では出来ないような冒険やチェレンジすら出来てしまいます。まただから、ますます「無力な自分と向き合わなければならない現実世界」への興味を失っていきます。

でも、そんな風に「現実の世界」とのつながりを失った状態で育った子も、やがて「現実世界」に放り出されます。お金を出してくれる親の保護を失えば、仮想空間の中で生きていくことが出来なくなってしまうからです。「お金の終わり」が「それまで自分が生きてきた世界の終わり」になってしまうのです。

でも、現実世界での生き方が分からない子は、指示や命令に従う生き方しか出来ません。現実世界の中で自分の感覚で感じ、自分の頭で考え、自分の意志で判断し行動する能力は、現実世界の中での体験を通してしか育たないからです。

また、指示や命令に従ってお金を得ても、それを仮想空間の中での自由を得るために使ってしまう若者も多いのではないでしょうか。それはまるで麻薬のようなものです。

繰り返しますが、現実世界の中で自分の感覚で感じ、自分の頭で考え、自分の意志で判断し行動する能力は、現実世界の中での体験を通してしか育たないのです。
そしてそれが、子どもの成長にとって、「現実世界の中で、リアルな自分のからだを使って、リアルな仲間と、リアルな自然と関わって遊ぶこと」が絶対的に必要な理由なんです。

でも、もうすでにゲーム漬けになってしまっている子からゲームを取り上げるだけでは子どもとの戦いが生まれるだけです。またそれがよい結果につながるとも思えません。
そのような場合は、「ゲームの世界」を否定するのではなく、「ゲームの世界」と「現実の世界」をつなげてあげるような工夫が必要になるのです。





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Last updated  2025.02.21 09:39:29
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