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森の声

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2025.05.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
最近、「体験格差」という言葉をよく聞きます。
またこれは「親ガチャ」という考え方ともつながっています。
Googleで検索したら以下のように書かれていました。少し長いですがそのまま引用させてもらいます。(改行など一部手を入れてあります)

<AI による概要>

体験格差の具体的な内容

経済的な要因:
経済的な状況によって、習い事の費用や旅行の費用が負担できず、体験の機会が限られる。

親の働き方:
両親が多忙で、子どもを体験活動に連れていけない、あるいは子どもが家事や介護をしなければならない状況。

親自身の経験:
親自身の体験活動の経験が少ないため、子どもに体験活動の重要性を認識していない場合。

地域環境:
地域の資源や施設が不足しており、体験活動の機会が限られる。

体験格差の影響
子どもの成長への影響:

体験活動は、子どもの能力開発、コミュニケーション能力の向上、社会性を育む上で重要であり、体験格差は子どもの成長に悪影響を及ぼす可能性がある。

社会的な影響:
体験格差は、社会的な不公平感を生み、貧困の連鎖を助長する可能性がある。

教育格差との関連:
体験格差は、教育格差と密接に関連しており、教育を受ける機会の不平等を生み出す可能性がある。

体験格差の解消に向けた取り組み
経済的な支援:

低所得家庭の子どもたちに対して、習い事費用や旅行費用を助成する。

親のサポート:
多忙な親をサポートし、子どもと体験活動を楽しむ時間を確保できるようにする。

地域資源の活用:
地域資源を活用し、子どもたちが体験活動に参加できる環境を整える。

啓発活動:
体験格差の現状を広く伝え、社会全体で解決策を検討する。

と、まあこんな感じです。
一見もっともな感じもするのですが、でも、国全体が貧しかった昭和20年代生まれの私には、この考え方に「ちょっと待てよ」と引っかかるものを感じるのです。

私が子どもの頃は習い事をしていない子もいっぱいいました。特別な時しか旅行に連れて行ってもらえない子もいっぱいいました。地域に子どものための施設なんかありませんでした。私の家の周辺には公園すらありませんでした。子どもは日常的に家事を手伝わされていました。今でも、経済的に豊かではない国で暮らしている子どもたちはみんな同じ状態でしょう。

じゃあ、そんな時代の子ども達は体験不足だったのかというとその逆でした。経済的に豊かな現代社会の子ども達よりも、よっぽど色々な体験をいっぱいしていました。

それは「お金が必要な体験」ではなく「お金が必要ない体験」でした。「親や大人の支援が必要な体験」ではなく、「子ども達が自分たちの意思で、自分たちで発見し取り組んだ体験」でした。「人工的な施設が必要な体験」ではなく、「どこででも出来る体験」でした。昔の子ども達にとっては町全体が遊び場だったのですから。

高価な知育玩具はありませんでしたが、自由に切ったり、貼ったり、つないだり、絵を描いたり、集めて並べたり、振り回したり、投げたりして遊ぶことが出来る木の枝や、葉っぱや、木の実や、水や、土や、自由に走り回れる野原や、路地裏などがありました。新聞紙、空き箱などの家庭の中の不用品でも遊びました。



確かに子どもの成長には多様な体験が必要なのは事実です。でも、子どもの成長に必要なのは、「与えられた体験」ではなく、「自分たちで発見し、自分の意思で能動的に取り組むことで得ることができる体験」なんです。それは「お金では買うことが出来ない体験」です。

子ども達の体験不足を補うために必要なのは「お金」そのものではなく、「お金至上主義の価値観」、「お金がないと何も出来ない」という思い込みに縛られた大人たちの「意識改革」なのではないでしょうか。





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Last updated  2025.05.19 07:47:26
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