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森の声

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2025.05.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
人は誰しも考えていますが、その「考え方」も、「考える内容」も人それぞれです。

気質が違えば、「考え方」や「考える内容」が違います。またその人が属している「文化」や、「生活環境」や、「使っている言語」や、「性別」や、「年齢」によっても「考え方」や「考える内容」は異なっています。

日本語を使っている人と英語を使っている人、津軽弁を使っている人と関西弁を使っている人とでは考え方も感じ方も違うのです。

だから、正解が一つしかない算数の問題などを解く時にも、子どもによって解き方が一人一人違うのです。その違いは単に算数能力の違いによってだけでなく、もっと別の要因の影響も受けているのです。

よく「心を割って話し合えば分かり合える」などと言う人がいますが、あれは幻想に過ぎません。心を割って話し合うことで妥協点を見つけることが出来るだけです。分かり合えるわけではありません。

海の近くで育った人が、海を見たことがない人に「海について」伝えようとしても伝わるわけがないのです。「愛」に触れ、囲まれながら育った人が、「愛」とは無縁な状態で育った人に「愛」について語っても伝わるわけがないのです。

それに対して、AIにはそのような「考え方の個性」はありません。なぜなら、AIは0と1を使って演算しているだけで考えていないからです。AIによる違いは、与えられたデータや、性能や、設計思想の違いによって生まれているだけです。

人間の場合、どうしてそのような「考え方の違い」が生まれて来るのかと言うと。人間は「物語」に従って感じ、考え、行動する動物だからです。

そしてその「物語」は、「気質」や、その人が属している「文化」や、「生活環境」や、「使っている言語」や、「性別」や、「年齢」の影響を大きく受けています。だから、それらの要素が違うと「考え方」や「考える内容」も異なってくるのです。



「この世は競争だ」という物語を伝えれば、子どもはその物語に沿って感じ、考え、行動するようになります。

「この世界は美しい」という物語を伝えれば、子どもはその物語に沿って感じ、考え、行動するようになります。

「この世界は楽しい」という物語を伝えれば、子どもはその物語に沿って感じ、考え、行動するようになります。

「世界にあるものはすべてつながっている」という物語を伝えれば、子どもはその物語に沿って感じ、考え、行動するようになります。

その考え方の違いは、「生き方」においてだけでなく算数の問題を解くときにも表れます。

皆さんはどういう物語の世界を生きていますか?どういう物語の世界を大切にしたいと考えていますか?どういう物語を子どもに伝えたいと思っていますか?

子どもの「自分の頭で考える能力」を育てたいのなら、同時に物語も伝える必要があるのです。

私は、レイチェル・カーソンという人が書いた「センス・オブ・ワンダー」という本が好きですが、あの本には、彼女が大切にした物語が提示されていますよね。子育てや教育においては、「知識」を覚えさせることよりも「物語」を伝えることの方が大切なんです。





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Last updated  2025.05.27 08:53:41
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