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森の声

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2025.05.31
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カテゴリ: カテゴリ未分類
現代人は「頭」や「心」のことばかり気にして「からだ」のことをすっかり忘れてしまっています。

子育てでも「からだ育て」よりも「頭育て」の方に熱心です。ゲームばかりやっていても、ちゃんと勉強しているのなら許されます。その結果「からだの育ち」が遅れてもです。

学校でも、子どもの自由を奪い、椅子に固定し、先生が言ったことを覚えるだけの教育をしています。
体育もルールによって体の使い方が決められたスポーツばかりやらされています。
「体育座り」なんか、からだの専門家はみんな否定しているのに、学校ではそれが標準です。

休み時間でも昔は普通だった「からだを使った遊び」も「ハラハラドキドキする遊具」も「危険だから」という理由で禁止されたり撤去されてしまいました。
でも、それとともに子どものからだはさらに危険なことになってしまっています。

社会も「バリヤフリー」とか「弱者に優しい社会」を目指すことで、からだを使わなくても楽に移動したり、様々なことが出来るようになりました。
本来そのような機能を持った便利な機械やインフラは、老人や身体的不自由を負った人のためのものなんですが、今では子どもでも若者でも普通に使っています。目の前に老人が立っているのに、優先席に優先的に座っている若者もいっぱいいます。



放課後、校庭で遊ぶことも出来なくなったので子どもたちは家に帰ってゲームをするか、勉強をするか、習い事に行くしか出来なくなりました。

その結果、子どもたちのからだも老人並みになってきました。体力も筋力も無く、疲れやすく、頑張りがきかず、体は固く、ちょっと転んだだけで簡単に骨を折ったりしてしまいます。
手の使い方なんか老人たちよりも不器用です。
でも、簡単で便利な機械が身近にいっぱいあるので、そのことが問題になることはありません。

じゃあ、「それが今時の子どもだから」で済ますことが出来るのかというと、実際にはそんな簡単な話ではないのです。なぜなら、「からだの育ち」は「頭の育ち」や「心の育ち」と密接にリンクしているからです。

現代人は忘れてしまっていますが、「頭の働き」や「心の働き」を支えているのは「からだの働き」なんです。そのため、「からだの育ち」が遅れた子は、「頭や心の育ち」も遅れてしまうのです。

ただし、この場合の「からだ」は、スポーツで鍛えることが出来る「道具としてのからだ」とは別のものです。「感じ、考え、行動する主体としてのからだ」のことです。
そして、この「からだ」が育つためには「自由」と「仲間」と「遊び」と「お手本」が必要になるのです。
でも、これらのいずれも、現代の子どもたちの周囲から消えてしまいました。





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Last updated  2025.05.31 08:26:56
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