2004年03月09日
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コドモたちは通学バスで帰って来る。

中学2年生から小学1年生まで男女混合。
メンツのキャラなのか、終始のんびりほんわかした雰囲気。
世界中の日本人学校ではどの国や地域でも親(大人)の送迎が不可欠だそうだ。
場所によっては満席の大型観光バスが十数台の大規模校だったり、送迎車で周囲が渋滞したりするらしい。
車の通らない遊歩道をてくてく歩くだけ、の日本での通学路に慣れていたので最初は窮屈そうに思ったりもしたが、
今では通学バス車内も大切な交流空間になっているようだ。
上級生が本当によく面倒を見てくれるし、小さい子たちはそんな上級生が大好き。


今日は同じバス停を利用する子ども達が我が家になだれ込む。
全部で4人。男女混合、学年もバラバラ。
「おじゃましまーす」と玄関でスノーシューズを脱ぎ、スキーウエア上下を脱ぎ。
タマネギの皮をむくように身軽になった子ども達は、最終的にはTシャツ1枚になる。
冷たい麦茶とおやつを口にしながら、ボードゲームをしたりマンガの話で盛り上がったり。
日本語の活字に飢えているのは子ども達も同じ。
たまたま新しいマンガ本が日本から届いていたりすると、子犬のように皆で顔を寄せ合って読んでいる。
皆目をキラキラさせていて、すっごくかわいい。

自分が読んだことのない本やマンガ本の貸し借りも、わざわざ日本から送ってもらった(持ってきた)ものだと分かっているので、とても大事に扱う。
自分で読んで面白かったものや相手の好きなものは、すすんで友達に貸し合っている。

大人のように「シェアする」なんて大仰な言い方をしなくても、


1学年1クラスの小さな学校。
分からないことは上級生に教えてもらう。
自分より小さい子を優先し、自分にできる範囲で手助けする。
わざわざ大人が言い聞かせなくても、子ども達は協力しあわないと何もできないことを日々の学校生活で痛感している。
同じ学年・性別の子だけでもなく、ましては好きな子とだけでもなく。


この子たちが大人になった時、誰かの部屋で皆で盛り上がった放課後は、
モスクワの雪景色とともに子ども時代の大切な思い出になるのだろう。
年度末になって、友達が一人また一人と帰任する時期となり、
ちょっとセンチメンタル入ってる私でした。





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最終更新日  2004年03月12日 16時12分20秒
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