「千客万来」
【腸粘膜の重要性】(23)
「腸粘膜の構造と働き」(1)
腸粘膜については、ほとんどの人や専門家までもが軽視している。
しかしとても重要な器官である。
腸粘膜は弾力性に富む非常に複雑な器官である。
それ故、ここには数千種類の腸内細菌が住みつくことができ、高速で完全な消化が保証される訳である。
また、莫大な量の細菌が存在して免疫系を刺激するため、腸粘膜は疾患に対する防衛の役割も果たしている。
粘膜は食べたものとミネラルの通過に関して、吸収と拡散という2つの重要な任務を担っている。
吸収は粘膜の表層細胞の能動的な働きで、物質の移動を起すこの働きには3段階がある。
1つは細胞の外壁から物質を取り込み、まず内側の細胞の境界へと運ぶ。
そこで2つ目の段階は、それを受け取り、細胞の内側を通って膜の内壁にある3つ目の段階に渡す。
3つ目の段階は、それぞれを細胞を通って外側に運ぶ。
これは主に微量元素の亜鉛、マグネシウム、マンガンそしてクロムの動きである。
一方、拡散は濃度勾配に応じて起きる。
腸内のある物質が細胞の内側よりも外側により多ければ、その物質は細胞壁を通って細胞内に入る。
このようにあらゆる動物性蛋白質は、何の問題もなく体の中に入る。
物質の濃度差が大きければ大きいほど、移動は多くて速い。
アルミニウム、カドニウム、銅、鉛などの金属類も同じように移動する。
絨毛が正常に発達した健康な粘膜には、バイエル板のある小腸粘膜リンパ叢がある。
バイエル板が委縮すると絨毛も委縮してしまい、バイエル板も委縮して免疫細胞を作ることができない。
すると代行器官が、その任務を代行しなければならなくなる。
例えば、扁桃腺の肥大やリンパ腺の肥大が代行業務そのものである。
これらの腺が肥大して鼻での呼吸が困難となり疾患となる。
この場合の疾患状態は体からの解毒を意味する。
虫垂近くのリンパ腺が腫れることもあり、虫垂が痛み始める。
多くの医師はそのようなとき手術を薦めるがこれは間違いである。
手術をしても痛みはなくならず、その痛みの根本について何も変わらず、リンパ節の腫れが取れるだけである。
不幸なことにそのようなひどい状態になっても、医師も患者も腸粘膜を考慮に入れてはいない。
その結果肥満細胞の顆粒が失われて、顆粒内のヒスタミンなどが放出され、結果はヒスタミン、セロトニン、そしてプロクタスランジンなどのアレルギ-のキャリア物質を作り出すことになってしまう。
★ ワースマン博士の理論によると、虫垂や扁桃腺切除等の外科手術をして、慢性アレルギ-になってしまった人も多くいる筈である。
健康を害した場合、まずは最近の腸の状態を顧みるべきであり、そこにはきっと何かの要因に行きつく筈である。
古来より日本には仏教に断食という作法があり、イスラム教でもラマダンという教えすらある。
いずれも健康を維持し、病を取り除き長寿を果たすためには、一時食を断つ方法である。
最近の研究から断食した場合の効果として、長寿になるという報告もなされている。
一般人には坊さんのように、長期間の断食は、精神的にも生活面からも困難である。
しかし、長期休暇を利用した1週間程度の短期的な断食は不可能ではない。
それでも難しい人には、1食を抜く方法も効果があるという。
例えば、1~2週間朝食を抜いて過ごす「ミニ断食法」である。
しかしそれより更に効果の出る方法があるという。
その方法とは、「日々腹八分目」という先人からの格言法だという。
いずれにせよ現代人は、食べ過ぎこそが問題なのである。
「断食」や「腹八分目」などの古来からの習慣は、身体の仕組みや、大切な腸の役割を理解しない時代に、直ぐに欲に走る人間の本質を知る創造主が、腸を第一に大切にせよという、まさしく天からの教えだったのである。
しかし近頃の日本においては、その教訓を無視し、飽食を美徳とするような眼をそむけたくなる番組が多い。
一度に十人分を平らげる女性を、ヒ-ロ-の様に扱ってさえいる。
これでは生活習慣病が増えるばかりである。
そして一方では糖尿病や癌を恐れ、それらに追いつけない医療体制を批判し、医療費の増大を歎いている。
皮肉なのは、さらに「ピンコロ」と終わりたいと願いを込め手を合す・・・人間とはなんと欲深い限りではなかろうか!
(つづく)
PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着