Laub🍃

Laub🍃

2011.08.02
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カテゴリ: ◎2次裏漫
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※※注意※※
・シチュエーション:
 ・夏A10歳・13歳・15歳時代編
     +
 ・夏A施設にタイムスリップした夏A以外(死亡キャラは死亡時の記憶保持)
     +
 ・精神だけタイムスリップした安居(他夏Aが精神遡行してる時は記憶なし)

・傾向:

 ・原作シーン・セリフ引用

1話→安居視点
2話→百舌視点
以下第三話、嵐視点。


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ロープとナイフをもう一度 ー第二小節ー

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◆◆◆◆◆◆◆◆
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*0


白状すると、俺達がこの時代にやって来るのは1度目じゃない。


けれど、前の時は殆ど何も分からなかった。
往生際の悪い根性あるマスコミとして聞き込みをしたものの、追い返されそうになり、なんとか色々言い募っても結局どこかの宿に連れていかれ気付いたら意識を失っていた。

ありゃあ殺されたな、なんて蝉丸と秋ヲさんが目覚めた当初に言うものだから、俺達は茫然とするしかなかった。

「めーちゃん…」
「…百舌さん、この頃から……」



幼い頃の安居や涼達を見ることもできたけど、殆ど土に塗れて畑を弄っている様子や、命綱を着けての崖登りを一瞥するくらいだった。

小さい子供たちは100人以上いるらしくて、わやわやしていて最初はだれがだれだかも分らなかった。可愛かった。

「この子達がああなってしまうなんて…」

くるみさんが不安そうに、不憫そうに呟いた。

「小瑠璃明るいな…」
「安居もちょっと怒りっぽいけど優しいね」
「…やめろよ…小瑠璃が言ったこと思い出すだろ」

日がな一日場所を共有して生活するということ。
未来でのそれを、彼らは当たり前のように実行していた。

会話に参加しないけれど、百舌さんは時々彼らの会話を聴いて噴き出していた。

「ねえ要先輩!」

百舌さんはその空間で、小さな神様のように尊敬されて、お伺いを立てられていた。

「うわー!卯浪が来たぞー!」
「逃げろー!!!」

いたずら真っ最中の3バカが走り回っては小瑠璃さんやあゆさん達に馬鹿ねえ、という目で見られていた。
平和、とてつもなく平和な世界がそこにはあった。

秋ヲさんが「温室じゃねえか」なんて言っているのを、俺や蝉丸は注意することもできず。

最後のブラックアウトだけがどことなく不吉だったけど、それだけだった。

どうしてもというなら何人かにはお帰り頂きますと言われて、何人かだけが残った結果がそれだからどうしようもない。


*1-10

だから二周目がやってきたとき、今度は警戒されないようにしようと話をした。



「…安居!?」

俺達を紹介する朝会で倒れた安居の所に、見舞いに行ったら信じられないものを見るような目で見られた。

「…なんで…お前たち…ここに……」
「…………安居くん、記憶があるんですか?」
「…え…ああ……」

 幻覚じゃないのか、と小さく呟く安居に、蝉丸が顔をしかめる。

確認の必要がないということ、二度手間でないこと、やらなくていいことをやらなくていいのは大事だ。
着実に積みあがっていく感覚が俺は好きだから、計画を立てて、そしてその通りに実行する。前日に達成したものを見て微笑む。
ミスはやり直すものじゃなくて、取り返すものだ。
やるんなら、もしこうだったらと考えるなら、叶わない過去の仮定でなく、未来のシミュレーションを。
安居も、そういうタイプだと思っていた。真面目で融通が利かなくて、時折現れる不測があればそれも計画に組み込む。
当たり前だ。
やり直せるより、やり直す必要がない方がずっといい。

「…俺だけだと思ってた」
「…未来で俺が人を殺したり、傷付けたことを話したのか?要さんに」
「……いや、話してないよ」

 話してどうなる。
 普通の人がおかしくなる世界を糾弾する為に話したとしても、それじゃあ他の夏Aはどうなのかという話に行きつくだけだろう。
 どうしようもなく、安居がリーダーとして全てを負っていたせいか、それともその真っ直ぐな気質があの異常と相性が悪かったのか…それは分からないけれど、でも、未来で暴走した要さんを見た後だと言うわけにはいかない。

 話してないと言うと安居はほっとした様子を見せ、だけど直後顔を引き締めた。

「…後ろめたいのかな俺は」
「……」

 何もしていない時だ。
 だけど、心は何かをした後のそれだ。

「お前には俺を理解できないだろうし、俺もお前を理解できない」
「だけど、目的は近いと思う」

 そう言うと、安居はやっと不安を吐露してくれた。
 毎日、毎日、恐怖と殺意がふとした瞬間に過っていたという。

 だからこそ夢だと思いたかった、心まで子供の頃のように無邪気に帰りたかったと、それを俺達の存在がぶち壊してしまったと言う。

「……だけど、…そうしないと駄目なくらい、弱ってたのかもな」
「お前たちは現実だ。…だけど、力でもあるんだ、きっと」

 そう言って安居は俺達をじっと見た。





*1-14

未来の世界で迷った時、前に誰かが残していった標を見た俺達みたいに、幼い安居の目は輝いていて、そして切実だった。

「……なあ、……」

「のばらを助けられないか?」

安居達が抱えながら、安居達の知らなかった秘密を、こんな形で知るなんて思わなかった。
もしもタイムスリップしなければ、そしてやり直せるだなどと思わなければこんな機会はもしかしたらなかったのかもしれない。
 声変わりの最中、やや引きつれた声で安居は呻くようにこぼす。

「今から一年後、のばらは視力が低下して殺される」
「殺されて、家畜の臓物とぐしゃぐしゃに混ぜられて、植物の肥料や動物の餌にされる」

 龍宮の日記が頭を過る。
 花も確か読んでいたな、花がこれをきいたらどうするんだろう、ああでも貴士先生とは多分関係ないだろうからいいのか、でもあちらとも貴士先生は関わっている。


「……どうしてそれを知ってるんですか」
「…俺が15の時、卯浪を殴って、懲罰房で、赤い部屋って所に入れられたんだ。そこで見た」

「…先生達にとっては、俺達も家畜も同じだ。自分の都合で育てて、不都合だから殺せる」

血を吐くような独白だった。
どうして卯浪を殴ったのかだとかいうことより、その事実の方が気になった。

「…じゃあ、皆で立ち向かえばいいじゃないか」
「そんなの、皆殺される。……万が一逃げ出せても、そこからどこに行けばいい?俺達に逃げる家なんてないのに」

だから、もし、もし本当に大丈夫なら、家を用意してほしい、と安居はつぶやいた。
俺は何も返せなかった。


「安居、涼、同点だ」

卯浪先生の声と、貴士先生の拍手が虚しく木霊する。

猛獣も兎も武器を持った大人も幼気な子供も全ての的が穴開きとなった。

「さすが優等生だな。躊躇ナシ」
「……躊躇してたら、生き残れないんだろ」

安居の返しへ、意外そうに涼は目を見開く。




精いっぱいやった、何に問題があった、と言えるならよかったんだろう。
出来たかもしれないことがあまりに多すぎては、何を言えばいいかもわからない。





「………分からない、けど、俺は…もう一度、のばらに会いに行かなくちゃいけない」

「…弔いか?」

「違う。…小瑠璃に、本当の事を教える為に、確認しなくちゃ」

「でないと、最終試験で小瑠璃のパニックを直せないかもしれない」

「……繭が死んで、パニックで叫んでた。小瑠璃。
 ……獣を呼び寄せるかもしれなかったし、下手すると、崖崩れの余波が来るかもしれなかった…いつ、正気に戻ってくれるかも分からなかった。だから、のばらは外に居なくて、死んでるって言って、あの赤いミサンガを渡したんだ」

「……まさか、死んだのばらちゃんからミサンガを取るってこと……!?」
「本当なら、そんなこと言わないで小瑠璃を正気に戻せればいいと思うけど」

「え、待って待って、…龍宮の、マークみたいな状況で見せられるの?」
「……似たようなもんだ」


*1-15

安居は放り込まれた。
直後、どぷっと重い音がして、短い安居の悲鳴が響いた。

「……百舌さん!あんた…あんた……!!」
「…ああ、見ていたんですか」

19歳と24歳では大して体格も変わらず、嵐の剣幕に要は動じなかった。

朝焼けの中で、安居は虎の体に顔を埋めて静かに泣いていた。
嵐は、目の前に立ち竦む茂と共にそれをただ見ていた。

「血に塗れてても、光に包まれてれば、生きてるって実感できたんだ」


笑顔で怒る涼、泣き顔で怒る安居のかみあわなさを、楽にした顔で怒る要から感じて、ああこの人たちはやはりかつて家族だったのだと思った。

何にしても、生き残らねばならない。
全てはそこから始まるのだから。


「……お前達と俺は、違う」
「そんな…」
「違うんだ、嵐」

先生達に逆らわない限り、衣食住の取り敢えず保証されているからこそ好き勝手に言える俺達の言葉は、あまりに軽かった。


「……ああそうだ、あゆの花畑と源五郎の畜舎の奥の方は見たか?」
「ああ…ナツやくるみさん達は行ってるけど、俺はまだあんまり…」
「綺麗で、面白いから、行ってみろ」

そうやって誤魔化すように笑う安居の顔は、夏Aの仲間に向けるものと似ているようで、けれどそれよりも…結局話が通じなかった百舌さんに向けたものと似ていた。



「…何回、繰り返すんでしょうね」
「ゴールは、いつ来るんでしょうか」

繰り返せることは、安心だ。
やり直せることは、安全だ。
だけど、ずっと繰り返し続けたり、やり直し続けるのは、何も変わっていないのとどう違うのか。
世界の理にあらがっているからと、調子に乗っていた。

よくも悪くも、リミットが欲しい。……結末が欲しい。
終末を願うなんて馬鹿げているけれど。

「出来れば、ずっとここに居たい……なんて、夏Aがもし全員私達と同じようにタイムスリップしてたら、そう思ったのかしらね」



「今頃、あっちの方では雨が降ってるんだろうな」

南方の空。ナツ達が生まれる場所。
西方の空。俺達が未来で出会う場所。あの砂浜。

「あそこには今、何があるんだろう」


 夜の船で、茂は吐いている。

安居は夜景を見ても何も言わない。
ただじっと、次の事を考えていた。





「次は最終試験だ」

「そして…卒業だ」


*1-17

言うだけなら、大抵のことはできる。
だけど、動くにはたくさんの準備と知識と経験が必要だ。


「…もし、誰かを助けることもできないなら…」

「俺は最後に、茂と喧嘩をしたい」

安居は右手に巻いた包帯を見て呟く。

「…喧嘩」

「…どうすれば、いいんだろう」

プライドを捨てて教えを請うた。

「あたしたちも、喧嘩したこと、ないです」
「…でも、言いすぎて、ごめんねって言って、こっちこそって言われて、それで分かり合えたなって思った時はあります」

「喧嘩できない。相手が大事で傷つけたくないか、ずっと続く関係を壊したくないか、聞く耳を持ってくれないと思ってるか。…どれなのかしらね」


「あなたは安居と喧嘩しないの?」

ひばりが問う。
年齢が下だとこういう時得だ、とひばりは少し思った。


「…僕が、安居と?え、できるわけないじゃん」

安居は凄い。
安居はかっこいい。
僕は、すごくない。
僕は安居に面倒を見られてばかり。
僕は安居に助けられてばかり。
それなのにどうして喧嘩できるんだ。


「貴方がこの先した、たった一度の喧嘩ってどんなものだったの?」


「つーかよ、子ども同士で、しかも幼馴染だろ?そんな奴らの関係に俺らが口出していいのかよ」
「幼馴染同士ねー…、あ、嵐くんと花さんって幼馴染じゃなかった?」
「流星くん、やめとき」


「じゃあ、アドバイスしない方がいいのか…?そのままでいい、って言えばいいのか…?でもそうしたら、落ちちゃうだろ、茂が、死んじゃうだろ」



*1-最終試験


「安居の右目…」

「鵜飼と捨てゴロでやりあって失ったみたいだな」

効かない右側を補うようにして、左側の鋭さがなお一層冴えわたる。

片目を失い、右手を不自由にして、けれどその満身創痍だからこそ修羅のように安居は邪魔者を殺し続けた。船で待ち受ける卯浪と貴士の所に源五郎の来る前の動物を回収して放ったり、船の火薬にこっそりと遠くから矢で火をつけたり。


邪魔者が少なくなった世界で、安居は倒れる。


「一度でいい、ただ一度でいい。
 変わった俺を、要先輩に認めて欲しかったんだ」


白い雪が降り積もる。

その様子を、嵐はモニター越しに眺めていた。

*******




*1-未来へ


「…だけど、もう、それはいい、俺はもう卒業してる。だから、要さんのことはもう、…いい。
 今は、茂だ。
 7人しか行けないのなら、せめて俺はあの時の茂のように、今度は茂を送り出したい」




「僕はとうとう最後まで安居に助けられてばかりだった」
「未来でも、きっと、何も……」

「うるさい!」
「…お前が!安居と一番近くに居たお前が、継ぐしかないだろ」

「そんなの無理だ、無理に決まってる」

「……安居ならきっと、お前がもし安居を助けて死んでたんなら、傷付きながらもそれを活かすために、未来で皆を導いたろうよ」

「お前と、俺と、…皆で、安居ならこうしてた、と思いながらやってくしか…ないだろうが」

「…そうだよね…」

「きっと、安居なら」

「安居なら、死んだ皆の遺志を継いで、託されたものを全て背負って、頑張った筈だ」

******

*次/源五郎周

「嵐君…」
「……逃げられなかった」
「安居達が、あんな状況で、逃げ出せるなんて思える筈なかった…逃げ出すなんて考えてたら、殺されてた」
「それか野垂れ死んでたかもな…でも、嵐よ、お前は精いっぱいやったと思うぜ」

「それじゃあ、どういえばよかったんだ」
「そこで絶望して終わるんじゃあ、あまりにも救いがないじゃないか」

救いは、誰の為にあるのか。……あるいは、何の為にあるのか。

「……そうね。でもきっと、次には繋がっているでしょう。
 ……あんたの青臭いお説教だって、十六夜をきっと救ってくれたんだから」



「要さん、俺も訊いていいですか」
「何?」
「どうして、誰も成し遂げたことのない夢を追い続けられるんですか」

「僕が初めて叶える人になるかもしれないじゃないか。
 ……これまで成功したことがないことでも、これが初めての成功かもしれないじゃないか」


*あゆ周

要「楽園を造りたかったんだ、僕は」
あゆ「楽園に行くと思っていたわ」



あゆ「……当番じゃないけど、一応未来での訓練の為にも、私の保身の為にも、毒草は取り除いておかないといけないでしょう」
桃太「……」

安居「あゆ、また毒草取り除いてたのか」
桃太「ひっ」
安居「あ、すみませんびっくりさせちゃって」
あゆ「安居くん…何の用?」

安居「これ、代わりの山菜。材木集めてたら巻き付いてたから取ってきた」
あゆ「…ふうん…むかごもある」
安居「少しずつ集めるの嫌いじゃないから」
あゆ「…そうね…あなたは、そう…だったわね」
安居「?」
桃太(……)

桃太「もう少し、見て行ってもいい?」
あゆ「どうぞ」
安居「ああ」

安居(あゆは新入りの先生達とは普通に話せるのかな)



*安居周以外、任意

「そういえば、ここに来る前名前の話をしましたよね」
「安居くんの名前の由来って何なんでしょう…あんご、あんご…坂口安吾と同じでしょうか」

「本人に聞いてみるか」

「ああ、知ってるよ」
「俺の名前は、『一定期間、寺院や一定の住居に集まって、集団で修行すること』とか、『心安らかに生活すること』って意味らしい。珍しいけど、夏の季語の一つだ」
「よく間違われるけど、「吾」じゃなくて「居」」

「前者の意味って、なんだかここの施設みたいですね」

「…そういえばそうだな」

「夏と冬、二回あって、 夏安居 げあんご あるいは 雨安居 うあんご 冬安居 とうあんご とか言うらしい。……俺達は夏だけど、冬ともなんか縁がありそうだな」

「最終試験が冬とか…?」
「げっ、それやだな…でもありうる」
「……安居くんは、最終試験何だと思いますか?」

「…何だろうな。分からないけど、今までの総決算になるんじゃないか?」

「例えば命がけのサバイバルとか…なんてな、はは、流石にないよな」

「…はは…」

 ひきつった顔で笑うナツをフォローしてくれる人は誰も居なかった。


*涼周

涼「安居と並べると思ったのはお前だけだった。だからお前を殺そうとしたんだろうな」
花「……は?」
まつり「涼くん!涼くん、さっき毒きのこ食べてたから!!ちょっと混乱してるんだと思う!!」

嵐「…………」
蝉「………」
ナツ「………花さん」

花「…うん?」

ナツ「涼くんは、こう…なんていうか…」

花「…な、ナッちゃん、ムリしてフォローしなくていいよ。大丈夫、別に涼や安居に対していらついてないっていうかわけわかんないな相変わらずって思ってるだけだから」



「俺はそういうキャラだろ」
「涼!?」
「…涼くん!?」

小瑠璃と安居を押しのけて涼が卯浪をぶん殴った。

「えっ涼!?」

当事者の小瑠璃、安居だけでなく要までそう言った。
いかにも仕組んだ側らしい失敗だ。




赤い部屋から出てきた涼は、先生達にひたすらの敵意を向けていた。

「……これを、安居に、見せたのか…」

「………なるほどこれは確かに、『殺してやる』だな」

「未来で俺が結局人を殺せず、安居が人を殺してしまった理由がやっと分かったよ」
「『最終試験で人が死ぬのを知ってるか知らないかで大違い』なんて笑って」
「『俺はいつか人を殺すんだろうか』…なんて手を震わせて」
「本当の大違いは、安居の見たものじゃねえか」

「要さん。…本当にあんたを、恨むぜ」

「どうせなら一周目を踏襲していこうか」

「俺達は相方だからな」





「…涼、顔色悪くないか、大丈夫か」
「何がだ。大丈夫だ」

 昔よりも棘のある態度なのに、どこか親しみやすい涼に安居が話しかける。
 それにぶっきらぼうに返す涼だったが、どこかで聞いた会話を繰り返している気がして舌打ちをする。

「…本当にごめんな、俺の代わりに…」

 涼は安居をぶん殴った。

「…ってえな!!」
「俺がやりたくてやったんだ。…誰の為とかそういうわけじゃねえ。だからそういうこと言うな」
「だからって殴るか普通!?」
「うるせえやんのか」
「やってやるよ!お前ほどじゃねえけど鍛えてんだよ!」
「…フン、おとなしくくらっときゃいいのによ」

 そうして殴り合う二人は逆さ吊りにされながら朝焼けを見ることになったのだった。



*****

外伝後外国人視点

新しい人間を迎えた俺達の日常は楽しかった。

※名前だけ借りたオリキャラ





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最終更新日  2018.02.05 19:15:54
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