南包の風呂敷

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柳居子 @ Re:『神々のたそがれ(アレクセイ・ゲルマン)』(06/01)  よく分からない映画を、面白と感得され…
南包 @ Re:周囲が評価は己の評価に非ず(07/19) 柳居子さん >穿った見方では無く、正鵠を…
柳居子 @ 周囲が評価は己の評価に非ず 穿った見方では無く、正鵠を突いていると…
南包 @ Re[1]:●アナ雪 DVD115万枚予約。(07/19) KUMA0504さん コメント有難うございませ…
KUMA0504 @ Re:●アナ雪 DVD115万枚予約。(07/19) 私は観ない作品は一切評価しないことにし…

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南包

南包

2012.09.08
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テーマ: 本日の1冊(3748)
カテゴリ: 本・読書


「光線(2011/10)」「海のサイレン(2011/12)」「原子海岸(2012/2)」「ばあば神(2012/4)」「関門(2011/2)」「夕暮れの菜の花の真ん中(2011/4)」「山の人生(2010/7)」「楽園(2010/11)」

「楽園」について
大学のゼミ、コミュニケーション学の実習で鍾乳洞の洞窟探検。その中に洞窟潜水というのがある。白蓮洞(これと同名の洞が東北にあるが、この話は山口県=秋芳洞が舞台)の地底湖を巡り語られる。その地底湖の第七新洞を発見した瀧山晋司とゼミ学生とのメールが興味深い。実は第七新洞を発見したとされる瀧山晋司を含むチームは、発見時あまりにも第七新洞が深く途中で引き返している。その翌年イギリスの調査隊が踏破して終点に到達したが、その成果を彼ら(=瀧山ら)に譲った。だが、瀧山はその翌年単独で第七新洞を潜り直し、イギリス隊の到達点を超えた奥に、さらに1キロメートルに及ぶ支洞、第七超新洞を発見するも、そこで瀧山は支洞に迷い込み約七時間さまよい帰還する。潜水開始が午前10時、帰還が午後8時45分。なんと8時間45分洞窟に居たことになる。帰還後瀧山は廃人同様になるが二年後奇跡的に復帰する。
学生とのメールは復帰後のもの・・・、ボクが興味を持ったところを引用します。

【瀧山晋司:闇は物量でも、奈落でもありません。闇は人間の精神の中にあり、洞窟の闇は簡単に光りを持ち込める軽い種類の闇と感じます。
一枚田梨花(学生):確かに闇は光りを持ってくればすぐ払われますが、ライトが消えてしまって二度と点かないとしたら、それでも軽い闇と言えますか?
瀧山:ともかく光源さえあれば暗くなるという意味で、洞窟の闇は軽いです。(言葉の限界を感じますが)p207~208】

【瀧山晋司:造物主の存在に拮抗するものの一つとして科学があると思うのです。多くの場合、洞窟の存在の仕方は科学の推測するものと違う形で存在します。p210】



次の引用は、科学(=理論・理屈・計算など)は自然を予測しきれないと言うことの、一つの証明。政府などの統計の予測も多くの場合外れる。人の動き(=変化)や自然の動き(=変化)は造物主の掌の上か?
科学の予測は一つの見解であり自身の勘と経験も一つの見解ということ。どちらが重い訳ではないだろう。

「楽園」の参考書『未踏の大洞窟へ(櫻井進嗣)』を見てみたい(読みたいではなく、パラパラと見てみたい)。

『光線(村田喜代子)』文藝春秋/2012年7月15日第1刷発行
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Last updated  2012.09.08 10:58:18
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