2004/07/23
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☆監督・脚本/フランソワ・オゾン

☆notes/2003年フランス・イギリス
☆見た日/2004.07.21

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【ご注意!激しくネタバレしてます!】
☆ラストで起こることの謎解きをするために、すべてストーリーを
 書いてます。残されたミステリーに関してもすべて書いてますので、
 未見の方でこれからご覧になりたい方は、スミマセンが読まないで
 くださいね^^



公開時のコピーが、「見る女 見られる女。プールサイドで起こる、
真夏の殺人事件。美しくありたい全女性に贈る華麗なるミステリー。」
というものですが、これはコピーライターが映画を見ずに書いたか、
それとも配給会社の意向で「とにかく女性をターゲットに」との
指示のもと無理やり書いたかどちらかで、まったく映画の雰囲気を
伝えるものではありません。

この映画は「美しくありたい全女性に贈る華麗なミステリー」では
なくて、「サニエちゃんとシャーロット・ランプリングの裸が見たい
全男性に贈るサスペンス仕立てのヌード映画」ですね~(笑)

オゾン監督が、どうしてもサニエちゃんとシャーロット・ランプリング
を全裸にしたくて撮ったとしか思えないっすよ、男から見ると。


サニエちゃんといえばフランスの妖精といわれるほど、
コケティッシュな魅力(←古い・笑)あふれる女優さんだし、
シャーロット・ランプリングといえば、若かりし頃は、歴代のハリウッド
女優の中でも3本指に入るとまで言われた超絶美形。

サニエちゃんは出演中ほとんど半裸もしくは全裸!そしてシャーロット・

驚いたなーまったく。

        ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

さて、ストーリーは、中年の女性ミステリー作家サラ・モートン
(シャーロット・ランプリング)がややスランプに陥って、かなり
苛立ったり不機嫌だったりする念入りな描写から入ります。
そして出版人の勧めもあって、彼の持ってるフランスの別荘へと旅立ち、
そこで創作活動に打ち込もうとするんだけど、到着の夜、出版人の
娘ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)が偶然にもその別荘にやってくる。

このジュリーがまた創作活動の邪魔になるばかりのひどいビッチで、
勝手に冷蔵庫から酒を出して飲むし、部屋を散らかしまくるし、毎晩男を
とっかえひっかえしてセックスするし、とにかく「創作したい!」と
願うサラ・モートンに向かって暴言ばかり吐くし、映画は妙なテンションの
まま、ピアノの単調な音がいっそう妙な緊張感をかもし出しながら進んで
いくんです。そしてこの出版人の娘ジュリー(サニエ)には、母親を
巡って知られたくない秘密と癒しがたいトラウマがあるようで、それを
サラ(シャーロット・ランプリング)が探っているうち、ある夜ついに
別荘で殺人事件が・・・! 問い詰めるサラに、ジュリー(サニエ)が
半ば呆然としながら、「私が殺したと思う」・・・!

        ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

こういうストーリ展開の中に、プールサイドで半裸に近い水着で寝そべる
ジュリー(サニエ)のシーンが実にうまく挿入されていて、しかもそれを
すぐ上から見下ろして自慰行為(的な暗示がある)をする半裸の男が
いたりして、とにかく映像は幻想的、幻惑的に進んでいくんですね。
途中で寝そべってるのがシャーロット・ランプリングになったりして、
視点を交換しながらよりいっそう幻惑的な雰囲気になっていく。

そして話題沸騰(というかさっぱりワカランと評判の)ラストへ。

イギリスに戻ったサラは、出版人のところに行って「スイミング・プール」
という小説を書き上げたことを告げるんですが、そこに、その娘が
またしても、たまたま偶然に遊びに来る。ところがその娘は美しすぎる
ビッチのジュリー(サニエ)じゃなくて、歯列矯正の器具を装着した、
ものすごく子供っぽくてマジメそうな、ごくごく普通の女の子だった。
もちろん、ここを演じてるのはリュディヴィーヌ・サニエじゃなくて、
本当に「こんな役でかわいそうに」と思えるほど田舎臭い子供(笑)。

出版人の娘って、あのセックス狂いのジュリー(サニエ)だったじゃん!
いったいこれはどういうこと?

見ていてなんとなく気持ちの悪くなるほど見事な入れ替わりで、
フランスの別荘に遊びに来てたあの魅惑的なジュリー、人まで殺して
しまったあのビッチのジュリーはいったい誰だったんだ?というミステリー
を残したまま、映画はエンドロール。

        ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

・・・なんですが、別に騒ぐほどのエンディングじゃなくて、要するに
我々が「映画」として見せられていたのは、サラ・モートン(シャーロット・
ランプリング)がフランスの閑静な別荘で書き上げた
「スイミング・プール」という小説の中味を、映像として見せていただいた、
というオハナシです(笑)。

だから真のストーリーを整理すると、

(1)自分のミステリー(探偵や刑事が出てくる殺人活劇)に嫌気が差し
   てきた中年女性作家の苛立ち
(2)しかし彼女のミステリーは売れるから、引き続きミステリーを
   書かせたい出版人が、フランスの別荘への転地を進める。
(3)女性作家サラは、その出版人に対して「女としての気持ち」を少し
   抱いているので、「ジョン、あなたもフランスに来られる?」と
   聞くんだけど、「うーん、娘がいるからなあ」と、思いがけない
   返事を聞かされる。
(4)そこで彼女は、まあいいやと思ってフランスに出かけるが、やはり
   転地の効果は抜群。いろんなことに刺激を受けて、創作意欲が
   みなぎってくる。
(5)とくに、出版人の「娘がいるからなあ」との言葉に強くインスパイア
   されて、「もしその娘がやってきたら」「その娘がこんなビッチ
   だったら」とどんどんイマジネーションが膨らむ。
(6)そのイマジネーションをもとに、「スイミング・プール」という
   小説を書き上げる。映画で見せられているのは、ほとんど全編が
   この小説の内容。リュディヴィーヌ・サニエが演じる「出版人の
   娘・ジュリー」は、彼女が書いている「スイミング・プール」と
   いう小説の主人公。
(7)殺人事件も当然、小説の中のプロットでしかない。
(8)新しい作風を切り開いて大満足したサラは、深い喜びをたたえた
   満面の笑みで、スイミング・プールで泳ぐ出版人の本当の娘に
   手を振って、ジ・エンド。つまりすごいハッピー・エンド。

ってわけです。
なぜこんなに断言するかというと、その根拠は、

 ○出版人の娘の本当の名前は「ジュリー」じゃなくて「ジュリア」。
  これは最後に「パパ~!」と言ってオフィスに会いに来た娘に、
  「オー、ジュリア!」と応えてるから、嘘だと思う人はもう一度
  見るべし(笑)

 ○その、出版社でジュリアとサラが入口ですれ違うシーン、2人
  ともまったく見ず知らずの関係として描かれてる。挨拶もしない
  のは、お互いに「知らない人」だから。
  サラの書いた「スイミング・プール」の主人公の名前がジュリー
  だったのはただの偶然で、本当の娘はジュリアという名前だった
  という設定だけど、ここはフランソワ・オゾンがイタズラしすぎ(笑)

 ○そしてすれ違ったあとに、サラ(シャーロット・ランプリング)が
  本当の娘ジュリアの後姿をまじまじと見ていて、あれは
  「この子が・・・!」という視線を送ってる演技。

 ○だってさ、だいいちサラの書き上げた小説が「スイミング・プール」
  で、映画のタイトルが「スイミング・プール」なんだし(笑)。

 ○エンディングは、したがって、もしもつじつまを合わせたいならば、
  「後日談」。出版人の娘という存在にインスパイアされて書いた
  小説が縁で、実際の娘のジュリアと仲良くなったサラ・モートンの
  満足げな笑顔は、冒頭の苛立ちまくった表情とあまりに対照的。
  別荘のスイミングプールで泳ぐジュリアに手も振るわな、そりゃ。

全体に、ものすごく映像美にこだわりまくった作品で、監督のフランソワ・
オゾンって、絶対に美人女優フェチね、と納得しました(笑)
「8人の女」があまりによかったのですごく期待してたけど、サニエちゃん
のヌードでおなかがいっぱいになりました(笑)





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Last updated  2004/07/23 11:56:39 AM
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