全28件 (28件中 1-28件目)
1
2005年アメリカ(103分)監督: ノーラ・エフロン 出演: ニコール・キッドマンウィル・フェレルシャーリー・マクレーンマイケル・ケインジェイソン・シュワルツマンヘザー・バーンズ〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓映画に何を求めるかで、こういう映画を観るかどうかが鋭く分かれるが、映画を見たあとでなにか深刻な気分になりたかったり、何か重要な教訓を得たかったり、あるいは芸術に触れたような気になりたい場合は、この手の映画は見ないほうがいい。そうではなくて、ただ、1時間半、わはははははと笑って過ごしたいなら、この映画はかなり良くできたコメディだと思う。特に子供の頃に「奥さまは魔女」を見ていた世代の人なら、ノスタルジーもあって、大いに楽しめると思う。ニコール・キッドマン、文句なく美しいしね(^^)ただ、この映画はニコール・キッドマンでもっているのではなくて、共演のウィル・フェレルでもってると思うぐらい、際立って良かった。あまりに印象が違うので、ズーランダーのムガトゥ役やってた人だと気づくまでけっこう時間がかかった。ジェイソン・シュワルツマンがちょい役で出ていたりして、なかなか贅沢に人を使ってる。で、ウィル・フェレル。この人が出てるから見よう!と思うような人では別にないけれど、この映画では本当に面白かった!腹がよじれるほど笑って、なんだか知らないけど幸せな気分になったよ(笑演技が「ちょっと変」とかじゃなくて、「図抜けて変」。「わざとらしい」とかの次元じゃなくて、「突き抜けてヘン」。それでいてまったく世界観が破綻せずに、ここまで面白くなるのは、やっぱりウィル・フェレルしかいないだろうなあ。なにげないちょっとしたシーンでもゲラゲラ笑える所がたくさんあった。古い題材をわざわざハリウッドがいまさらリメイクする(というか料理しなおす)というものなので、ストーリー展開はテンポがいいし、まあ見ていて飽きる映画ではない。機会があったらもう一回見てもいいかな、と思うほど、ウィル・フェレルに大笑いした。シリアス派の方々は見ると腹が立つと思うのでおやめ遊ばしたほうが賢明(笑
2011/10/06
コメント(2)
2007年アメリカ(104分)監督: トム・マッカーシー 脚本: トム・マッカーシー 出演: リチャード・ジェンキンス ヒアム・アッバス ハーズ・スレイマン ダナイ・グリラ〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓主演のリチャード・ジェンキンスってどこかで見たなあと思ったら、バーン・アフター・リーディングのスポーツジムのマスターじゃないか。フランシス・マクドーマンドに妙に横恋慕する、あの情けない初老の男。・・・と思ったのは最初の数分だけで、あとはそんなことすっかり忘れて映画の世界観にけっこう入り込んでしまった。アカデミー賞の主演男優賞にノミネートだったそうだけど、納得。非常に深みのある、いい演技だったと思う。ストーリーは、心を固く閉ざしてしまった老教授、もう生きているとはいえないかもしれない、と思えるほど、ただ単に日常を繰り返しているだけの老教授が、アフリカン・ドラム奏者とのつながりを通して、少しずつ自分を取り戻して、暖かい血の通った気持ちを思い出していく、という流れ。ストーリー展開はシンプルなんだけど、あまり救いのない面と、希望とをうまく両方とも描いていて、なかなか深い味わいのある映画だった。変な知り合い方をしたアフリカン・ドラムの奏者とだんだん仲良くなっていくんだけど、ドラマーの身の上に事件が起こった後に出てくる母親との交流を描いたシーンが、かなり良かった。大きな不安を心に隠しながらも気丈に振る舞う母親と、それを見守りつつ、自分に出来る精一杯の援助と支援をするリチャード・ジェンキンスの姿には、ちょっと心を打たれるものがあったよ。ラストシーンがいいね~この映画。これは見た人じゃないと分からないな。物語にスッキリとする結末がついたわけじゃなくて、やり場のない、どうしようもないものを抱えながら終わるんだけど、それが見事に表現されているラストシーンだった。ラストシーンを忘れてしまう映画ってたくさんあるけど、これはたぶん忘れられないだろうな。
2011/09/29
コメント(1)
2008年 イギリス(84分)監督: マドンナ 脚本: マドンナ ダン・ケイダン 出演: ユージン・ハッツ ホリー・ウェストン ヴィッキー・マクルア リチャード・E・グラント インダー・マノチャ エリオット・レヴィ〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓マドンナがゴーゴル・ボルデロウのユージン・ハッツを起用して暇つぶしに撮ったとでも思われてるのか、まったく評価が低い(どころかさっぱり話題にもならない)けど、これは隠れた名作。僕自身はものすごく好みで、もう4回見た。劇場で2回、DVD借りて1回、あとケーブルTVで1回。ストーリーとしては、思うようにならない人生を抱えた人たちが出てきて、苦悩したり涙を流したり、ある人は夢にむかって旅立ったり、ある人は思いがけないところで才能を発揮したり、またある人は諦めていた人生をもういちどがんばろう、という気になってみたり・・・という、人間ドラマ。いたるところに人生の断片が散りばめられてるし、出会いがあるし別れがあるし、諦めがあるし希望があるし、絶望があるし、変態までもある。主役のユージン・ハッツがあまりにもカッコイイので、この映画の一番の特徴は、全編を通してカッコイイということかもしれない。何よりもカッコイイのが、ゴーゴル・ボルデロウのテーマソング「ワンダーラストキング」。http://youtu.be/elyQ4ShVw-Y楽天はYou Tubeの映像貼り付けられないみたいなので、リンクだけ。この映画を見た後で、ゴーゴル・ボルデロウのCD買いまくって聴きまくった。まあとにかく、こんなカッコいい音楽やってる人達がいるなんて心底驚いた。別バージョン。テレビショウのライヴバージョンhttp://youtu.be/cWYTyfQe-o8音楽はそれをよく聞いていた時に自分がどんな状態にいたかをリアルに思い出させてくれるけど、このワンダーラスト・キングを聞くと、いまでも涙が出てくるんだ。あまりに人生、波乱万丈すぎだ(笑まあ、望んでこうなったんだとは思うんだけどね。
2011/09/29
コメント(1)
2007年ベルギー/ルクセンブルク/イギリス/ドイツ/フランス 103分監督: サム・ガルバルスキ 出演: マリアンヌ・フェイスフル ミキ・マノイロヴィッチ ケヴィン・ビショップ シヴォーン・ヒューレット ドルカ・グリルシュ ジェニー・アガター コーリー・バーク〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓これはいい映画だったな。「やわらかい手」。ストーリーは、子供が大変な病気になって外国で治療をしなくてはならないんだけど、その金がない。さてそれをどうやって調達しようか、というときに、子供の祖母(マリアンヌ・フェイスフル)が一念発起して仕事を始める、というお話し。しかしこの仕事が、なんとセックスショップでのお仕事。壁に丸い穴が開いていて、その向こうにいる男を手でいかせるわけです。お互いに顔は見えないし、接触するのは手のひらとペニスだけ。もちろんおばあちゃんは自ら進んでこの仕事に踏み込んだわけじゃなくて、まあひょんなことから、という流れなんだけど、面接でマリアンヌ・フェイスフルの手のひらを触ったセックスショップのオーナーが、「この手のひらは奇跡の手のひらだ」的なことを言って、おばあちゃんを「手でいかせる」仕事に引きずり込むわけですね。最初は戸惑いつつも、しかも「やっぱりできない」と何度もためらいつつも、それでも孫の顔を思い出して、「大きな金を作るにはこれしかない!」と思い定めて仕事に励んでいくんですがね、これが意外や意外、なんとゴッドハンドとの評判が立って、いつしか穴の前に行列ができるほどになっていくのであります。・・・なんだけど、そうしてお金を息子に渡すうち、どうやってその金を作っているのか不審に思った息子が、ある日マリアンヌ・フェイスフルの後をつけて行くことに。そしてそこから当然、ひと悶着が持ち上がるんだけど・・・・全編を通して、マリアンヌ・フェイスフルの、思いつめた表情がけっこういいんです。孫を助けるために自分ができることだったら何でもする、という、掛け値なしの愛情をグッと内に秘めて、思いつめた顔をしながら職場に向かっていくシーンが実に印象的。おばあちゃんの、孫に対するなりふりかまわぬ愛情と、それを通してつながりあう人の心を描いた映画なので、セックスショップで働く設定とはいえ、セックスシーンやじっさいにいかせるシーンは当然ありませんよ(笑 AVじゃあるまいし(^^;かつてはセクシーシンボルで鳴らしたマリアンヌ・フェイスフル、いい祖母ぶりだったな~。おばあちゃんと言っても、たぶん映画での設定は60歳ぐらいで、おばあちゃんというよりはオバサンですね、見てくれ的には。やさしい人が出てきて、やさしいことをする映画で、見終わったときにとても気分の良くなる一本。いまの自分のニーズにはぴったりでございました。
2011/09/28
コメント(1)
2002年スペイン 113分監督: ペドロ・アルモドバル脚本: ペドロ・アルモドバル出演: ハビエル・カマラ ダリオ・グランディネッティ レオノール・ワトリング ロサリオ・フローレス〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓ペドロ・アルモドバル監督の作品は、オール・アバウト・マイ・マザーがかなり自分的にはストライクだったんだけど、劇場で見たボルベールが(ペネロペが出てるにもかかわらず)自分的にはピンとこなくて、さてこの映画はどっちでしょう、という態度で見始めた。これが面白ければこの監督の作品をもう少し見るし、そうでもなければ、もうあまり積極的には見ないかな、という感じ。ボルベールはペネロペのケバさだけが際立った映画で、メイクもコスチュームも一人だけ浮いていて、映画を見ていて珍しく世界観に入り込めなかった。で、トーク・トゥ・ハー。僕は映画を見てこむずかしいこと言う気はさらさらないのであっさり言うけど、どちらかというとあまり好きではなかった(笑で、この監督の作品はこれ以降「もういいかな」という状態。ほとんど全編を通して裸で寝ているだけのレオノール・ワトリング(なぜなら彼女は意識不明の昏睡状態という設定)。彼女があまりに美しくて、これをきっかけに、レオノール・ワトリングの出ている映画を何本か見た(笑愛する女性が意識不明に陥ってしまった[二人の男]の物語なんだけど、状況の設定や映画としての様式美や、見る人に問いかけてくるものだとか、そういう観点からこの映画をものすごく高く評価する人がいるのも、分からないではない。アカデミー賞の脚本賞を受賞しているらしいけど、なるほどね、という感じでもある。でも不愉快なんだよね、やってることが。看護士(男)が、昏睡しているレオノール・ワトリングの世話をするシーンで、意識不明のレオノールに、とにかく話しかけながら世話をするんだ。このあたりが「トーク・トゥ・ハー」ということなんだけど、看護の一環として、裸にして体を拭いてあげるシーンがふんだんに登場する。で、ある日、その意識不明の患者(レオノール)が妊娠してしまったことが発覚して、状況証拠的に、妊娠させたのはその看護士しかいないだろう、というオハナシ。まあ、これを究極の愛情と取るのか、意識不明の女性を一方的にレイプしやがって、と見るのかでこの映画の好きと嫌いがわかれると思うんだけど。ただ、その後の展開がなかなか面白くて、結局はその「愛する女性が昏睡状態」にある二人の男性が交流を始めることになって、刑務所に収監された看護士にもう一人が会いに行ったりして、そのあたりのやり取りは意外に面白かった。ここらへんから映画がけっこ深まっていくので、見終わった感じが、ただ「不愉快なだけ」というわけではなくなる、という映画。アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの撮った「21グラム」という映画が自分の中ではこれまで不愉快ランキング第1位なんだけど、この映画はそこから大きく離された4位か5位というところか(←分かりにくいね~・笑ちなみに第2位はミヒャエル・ハネケの「ピアニスト」。21グラムにしてもピアニストにしても、なんであんなものを撮ってわざわざ人に見せるのか、まったく理解に苦しむ。で結論を言うと、「トーク・トゥ・ハー」は、映画としての深さや完成度は理解できたけど、好きではなかった(笑備忘録としては、これぐらい書いておけばだいたい思い出せるかな。
2011/09/28
コメント(0)
1998年ドイツ 81分監督: トム・ティクヴァ 出演: フランカ・ポテンテ モーリッツ・ブライブトロイ ハイノ・フェルヒ ヨアヒム・クロール 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓これまでペネロペだとかスカーレット・ヨハンソンだとか、もちろんアンジェリーナ・ジョリーだとかニコール・キッドマンだとか、いわゆる「美人」が好きで何が悪い?・・・という感じで、友達の女性に「ペネロペとスカーレット・ヨハンソンとアンジーが好きとか、その歳であまり人に言わないほうがいいよ」と言われる始末だったんだ(笑)。「なんで?」と聞くと、「だって私がヨン様とブラピとトム・クルーズとディカプリオとジョニー・デップが好きというと、引くでしょ?」的なことを言われて、うーん、そうやって言われてみると意外とそうかもね~、と納得したのだったが・・・とうとう、「この歳で『好き』といってもそうおかしくはない女優」を見つけた(笑フランカ・ポテンテ。新しいハンドルネームにしたポテンテは、もちろん、フランカ・ポテンテのポテンテ。まあ、語感が好きだっていうのもあるんだけどさ。暇つぶしに見た「ボーン・アイデンティティー」が映画として意外に出来が良くて、とても面白かったんだけど、なんであの映画があんなに良かったんだろうとつらつら考えるに、マット・デイモンの相手役だった人がずいぶん良かったんだよね。別に美人じゃないしスタイルもそれほど良くないんだけど、存在感がとてもいい。で、調べてみたらその人がフランカ・ポテンテ。どんな映画に出てるんだろうと思ったら、見たかったのに見逃していたラン・ローラ・ランだった。・・・と、いうわけでさっそく借りてきて見たわけだけど、こりゃー面白い映画だね~!フランカ・ポテンテがベルリン市内を全力疾走する!その走り方がもう、何と言うか、あまりに一途で映画の世界観にけっこう引き込まれるものがあった。All Cinema Onlineのコメント見てるとかなり賛否両論な映画のようだけど、僕は映画に「娯楽」を求めているので、面白ければそれでよし。この映画の「じゃあやり直し」という着想はすごく斬新で面白かったし、ほんのちょっとした事で人生の展開がガラリと変わってしまう(かも)という流れも、かなり楽しめた。とくに、この映画を見た時が非常につらい時期だったので、よけいに良かった。映画は結局監督で選ぶのがいちばん間違いないと思うけど、ひとつ前に書いた「あなたになら言える秘密のこと」のイザベル・コイシェはかなり好みだし、この映画のトム・ティクヴァもかなり好みであることを発見。
2011/09/27
コメント(0)
2005年スペイン 114分監督: イザベル・コイシェ 脚本: イザベル・コイシェ 出演: サラ・ポーリー ティム・ロビンス レオノール・ワトリング ハビエル・カマラ〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓このブログを盛り上げようとか積極的に情報発信しようとかいうつもりはまったくなく、とりあえず映画の備忘録作っておこうぐらいの気持ちで久々に書いてみる。しかしねえ、この1つ前に書いた2008年の記事の猫が昨年(2010年)の11月に息を引き取り、その間、人生の荒波に翻弄され、この楽天ブログを開設した2002年とはまったく別の立ち位置にいるわけだけど、人生色々あるなあ!ハンドルネームも変えてみたけど、いつ頃ブログに反映されるんだろ?さて「あなたになら言える秘密のこと」。この、いかにも女子向けのタイトルでオッサンはとっつきにくかったんだけど、以前入ってたDMMの「見たいリスト」かなり下位に入れてあったのが送られて来て、見てみた。これ見たのはもう1年ぐらい前?それからあまりにいろいろなことがあった!11月に猫が死に、12月にほとんど倒れて動けなくなり、1月にはゴニョゴニョ・・・(^^;楽天のブログは使いやすくて便利だし、ここを使ってるのはリアルの世界では誰も知らないし、いろんなコト書き留めておくにはちょうどいいかな。さてそれで「あなたになら言える秘密のこと」。サラ・ポーリーっていいね~。美人じゃないし笑うと歯グキが出るんだけど。笑うと歯グキの出る人がけっこう好きでしてね(笑監督のイザベル・コイシェがサラ・ポーリーを起用したのは「死ぬまでにしたい10のこと」と同じ。見比べてどうというものではないけど、自分的には「あなたになら言える秘密のこと」のほうがちょっと好きだったかな?サラ・ポーリーがいかにも苦痛を胸に秘めて、孤独に淡々と、ほとんど口も聞かない前半の演技がけっこう印象的で、キミは一体何があったんだい?とこちらから聞いてあげたくなるほど(←言い過ぎ)で、彼女は海の真ん中に浮かぶ油田掘削所でティム・ロビンスの看護をすることになるんだけど、看護しながら少しずつティム・ロビンスと話をする、という映画(笑ティム・ロビンスに対してサラ・ポーリーが、誰にも言えない過去の大きな苦痛をポツポツと語り始めるんだけど、すっかり涙もろい昨今、ちょっと泣いた。・・・と、これぐらい書いておけば、あとあと読み返したとき、内容思い出せるかな。もう一度見てもいいかな、と思う秀作で、ここ2年で見た映画の中ではかなり上位。ってな感じで少しずつ忘れないように書いていくかな。
2011/09/26
コメント(0)
うちの会社には猫がいるんです。このブログのトップに飾ってある左側の写真の猫なんですが、猫がいるというよりも、この飼い主が連れてくるわけですね。あの愛くるしい猫が、今はこんなデカイ。しかもやや残念な感じに太い(笑でもとてもおとなしい猫で、滅多なことでは怒らないし、基本、とても可愛いヤツなんですが・・・最近、うちの会社に入った新しいコピーライターのコ(女子)が、なぜかこの猫を激しく怒らせる。まあ、見ていたら、猫の気持ちお構いなしに触ったり無理やり押さえつけて抱き上げようとしていたり・・・(笑あまりにその無軌道に身勝手な可愛がり方のため、猫(pani)がすっかりおびえてしまって、最近は出社拒否になってしまったらしい。うーん、残念。なんのオチもない、猫の近況報告でした(笑
2008/06/09
コメント(1)
お久しぶりでございますm(_ _)mみなさん、無事生きてらっしゃいますか?私はこの3年間、「会社を辞める」 ↓「会社を興す」 ↓「つぶれそうになる」 ↓「新体制で難局を乗り切ろうとする」 ↓「乗り切りそうになる」 ↓「なぜか逆恨みで訴えられる(民事)」 ↓「めげずにさらに会社を大きくしようと踏ん張る」 ↓「やっと出てきた有望な新企画」(←いまココ)という、ダイナミックな人生となっておりますm(_ _)mその間を利用して、家庭生活にひびが入りそうになるなどもあり、必要以上に人生をエンジョイしておりますm(_ _)m中でも、訴えられて人生初の「被告」となったのがなかなかの痛快事でして、悪いことは何もしていないのでまったく心配してないのですが、弁護士との打合せとかなんだかんだと、この歳にして見聞を広めまくっておりますm(_ _)mというわけで、大変ご無沙汰しておりました。このエントリがもし目に留まったら、懐かしい皆様、またご交流いただければ・・・とあつかましくもお願いしつつ、シャイな感じにフェイドアウトします。
2008/06/04
コメント(5)
会社を設立して1年。その間いろいろなお客様と仕事をしたが、そのほとんどが「あり得ない人」だった。ようやく仕事に振り回されずに、ある程度コントロールできるようになってきたので、少しずつ書き留めていこうと思う。今だから笑えるけど、ああ本当に大変だった(笑)あり得ない人(1)当社は、広告の制作会社。グラフィックデザイナー1名、コピーライター1名で細々とやってる会社だが、収入源はいうまでもなく、「デザイン」と「コピー」。さてある日、とある大手の広告代理店さんに、飛び込みで営業に行った。するとその代理店の担当者さん、当社の制作した過去の作品がえらく気に入ったようで、即・仕事と相成った。うむむこりゃラッキー☆最初の仕事は、まあ苦労しながらも、うまくいった。クライアントの評価も上々らしい。そして次の仕事、これが大型のプレゼンだった。当社はその準備のため、2005年の正月は3日から出社、全精力を傾けて準備を進めてきた。当社は元々新聞広告が抜群に上手いんだが、どうも、ラフ案を何度作っても気に入ってもらえない。3回、4回、5回と案を直して(しかも毎日ほぼ徹夜状態)、連日持って行ったが、どうも気に入らないらしい。まあはっきり言って、代理店の担当さんのディレクションが悪いんだが、1週間ぐらいそういうやり取りが続いたあとで、とうとう彼はこんなことを言い出したのだ。「この原稿、あなたの会社からデザインを外注できませんかね?」「・・・はあ?」「うん、そうだな、デザインと一緒にできればコピーも外注してもらえると助かるんだけど」「・・・ハァ????」「・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・・・・・・・」あのー。僕たち、デザイン会社なんですけど(笑)しかもコピーも書くんですけど(笑)彼のオーダーを、判りやすく言うと、「トヨタの車をつくるにあたって、エンジンの製作と車体のデザイン、設計をホンダに外注してください」というようなものなんですが・・・。ありえねー・・・!この広告代理店さんの仕事、その後結局はお断りしました(笑)飛び込み営業はなかなか難しいですね~(笑)こちらから見ると「お見合い」のようなもんだと思ってるんだけど、発注する立場にいる人たちは「仕事出してやってる」という感覚が抜けないようでして(笑)「外部スタッフ」は「下請け」ではないんだけどなー。皆さんの中で、外部に業務を発注する立場の方がもしいらっしゃったら、「仕事出してやってる」という感覚が少しでもあると、間違いなく陰で笑われてますんでお気をつけ遊ばしたほうがいいっすよ(笑)
2005/12/17
コメント(4)
☆おやじ化が加速する、追加項目☆ ●アロハシャツを着る ●なにかにつけてウンチクを語り始める ●「俺、いくつぐらいに見える?」と聞く☆おばさん化が加速する☆ ●出口で立ち止まる ●迷信深くなる(占いを信じるなど) ●ヨーカドー、ダイエー、ジャスコなどで洋服を買う ※二の腕が太くなるのはおばさん化に含まれない。------------------------------------------------------☆最近ひそかに笑った☆ セブンイレブンで雑誌を買って、領収書をもらったとき。 必要以上にカッコをつけようと苦労してるバイトの男の子がレジ。 (しかし体型は完全に白ブタ) 俺:「あ、領収書お願いします」 ブタ:(領収書を書きながら) 「えっと何代で」 俺:「雑誌代でお願いします」 ブタ:「何様で」 俺:(必死に笑いをこらえ)「スタジオ××でお願いします」 わははははは。 何様? と聞かれた。もう少し平たく言うと、領収書の宛名の部分を聞くのに、 「何様よ?」と言われたのだった。 おまえ、何様のつもり? という具合に使うのが正しいんだけど。 ちなみに白ブタは、イントネーションも 「何様のつもり?」という用法のときとまったく同じで、 「何様で?」と言った(笑) 「なにさま」の「な」にアクセントがくるとまだ少し救われるのに。 しかもしゃべり方がなんだか、渡哲也ふうなんだけど(←古い)
2005/07/15
コメント(2)
以下のような振る舞いをするとかなりオヤジ化するので、心当たりのある人はやめたほうがいいと思う。●ポロシャツのえりを立てる。(ポロシャツはオレンジとか黄色)●ケータイの着うたがレイラ。●ツータック付のパンツをはく。●はげている(これは振る舞いではない)●ケータイの着うたがホテル・カリフォルニア。●カラオケの選曲が「酒と泪と男と女」。というか、ポロシャツを着る時点でもうダメです。
2005/07/14
コメント(7)
しばらく離れてた楽天の日記だけど、会社設立日記として残しておこう。遠くに住んでる友達も読んでくれてるようだし。本当は映画日記なんだけど、映画なんて見るヒマ全くなし。4月7日(木)○今書いてる時点で、この日をどうやり過ごしたものだかほとんど記憶がない。たぶん、A社の媒体の仕事で悪夢のようにうなされていたはず。そうそう、媒体の付録のをやっていた。半徹夜。悪態つきまくってののしりまくってなんとか入稿。4月8日(金)○N社のH市の仕事の締め切り日。しかしなんにもやってない(笑)。B3のウラオモテの仕事なんだけど、まとまった情報が何もなく、あらゆる事が断片的。本日の佐川便でカンプを送らなくてはならないのに、媒体の余波で午後3時頃まで手がつけられない。○午後3時からH市の仕事を始めて、途中で一度諦めかける。間に合わなければH市までデリしようかとさえ思うが、片道4時間はツラすぎる。○結局、ギリギリまで作業するために、PM9:20に時計のアラームをセット。ピピピ、とアラームがなって超ダッシュで出かける準備。封筒に荷物詰めて、車まで全速力で走って、車もかなりヤバイ運転で超ダッシュ。○佐川にPM9:55に到着、相棒と「なんだ余裕ジャン」と言いながら荷物を確かに出す。ちなみに締め切りがPM10:00。本当は余裕じゃなくてギリギリなんだけど、前回は佐川到着がPM10:03ぐらいだったから、それに比べると余裕に思えた。○急に腹が減って、帰りは大型スーパーに寄ってそばを食おうということになったが、行ってみるとそば屋がもう閉店。やむを得ず回転寿司にした。○しかし、「いちおう、今日はこれで仕事終了してオッケー!」という状態になった。そんな状態は何カ月ぶりかで、スゴイ開放感に包まれる。やった~!今日は思いっきり夜更かしして遊んでやる~!と思ったのもつかの間、普段仕事でイヤと言うほど夜更かし(というより徹夜)してるため、事務所に帰ったらバタンキュー、いつの間に寝たのか知らないほど。土曜昼まで眠りこける。○寝ている間、あらゆる約束に間に合わずに、遅れてしまって謝る夢ばかり見る。○一番リアルだったのが、約束した相手に「でも、この状態で、できるんですか?」と言われて、指を差された方を見ると、相棒がうつぶせに倒れてた(笑) まったくピクリとも動かない相棒を見ながら、「ええ、大丈夫です」と応えるのがすごくツライ夢だった。あまりにリアルすぎですから(笑)4月9日(土)○えっっ、今日ってもしかして休めるの?と大勘違い。○午後2時過ぎ、N社のH市営業所より電話あり、「B3のカンプはもらったけど、パンフレットはないの?」○パンフレットはスケジュールが延びたことしか聞いてなかったから、やる気なんか更々なかったのに、「いや、絶対今日の便で送ってくれなきゃ困る!」○あ~あ、今日もまた佐川に駆け込みか。夕方までちょっと休憩して、5時過ぎにパンフレットの直しに取りかかる。○しかしこれがくせ者で、スグできるかと思ったのが大間違い。昨日より大ピンチで、PM9:20のアラームの時点では出発できず、事務所を出たのがなんとPM9:32!!佐川までは順調にいって、飛ばして約30分だから、午後10時の最終締め切りに間に合うかどうか大ピンチ。○雨の中、飛ばしに飛ばしてギリギリセーフ。あーあ、どうして毎日こうなるの?○帰りはなんか居酒屋みたいなところで晩飯。鶏料理ばかり。親子丼を頼んだんだけど、最近3~4食連続して親子そばばかり食ってたことを思い出した(笑)4月10日(日)○今日は桜花賞。事務所には競馬後に集合。H市から電話あり、大急ぎで送ったB3ウラオモテのデザインが、まったく全面変更になったとのこと。あーあ、またやり直しかよ。○しかもそれ、月曜の佐川で送らなきゃならん!ありえね~!!日曜日は別の仕事があるんだよね~!また月曜日1日しかないじゃん。ありえねー!○夜6時頃から、N社より発注のTホームのリーフレット2案と雑誌広告1案に取りかかる。これがまた時間の読みを甘く見て、現在朝の7時45分、まだ作業中。今週も日曜日に完徹から一週間が始まる。日曜にオールはコタエるんだよな~。先週もだし、先々週もだ。○しかし今週はうまくいけば、水曜日を休めそうな気配。勘違いでないといいんだけど。
2005/04/11
コメント(2)
朝起きてご飯食べて学校に行きました・・・的な日記を書くことにまったく興味なかったけど、仕事日記は面白そうなので書いてみるかな。ノートを開いて書き付ける気にはならないけど、こういうとき楽天は便利だな。4月1日(金) ○今週も例によって、土日に片づけなくてはならない仕事を山ほど抱えたまま 週末突入。B4・52ページの仕事が終わったのになぜか忙しい。4月2日(土) ○A社の媒体の仕事でAM4:00まで。マシンがまったく動かない。A社のN氏、S氏が イヤな顔ひとつせずに待ってくれてありがたかった。 ○N社の仕事にまったく手がつかない、時間がまるでない。4月3日(日) ○昨日の疲れで終日ぐったり。朝の4時まで待たせたことの精神的ダメージが かなり大きい。しかもここ数ヶ月にわたる過酷な超ダッシュの連続で、身体が 動かない。事務所で昼まで寝て、ぼさっと馬券を買いに行って、レース後は ウトウトしたりちょっと働いたり。 ○馬券はダービー卿がわりと思った通りの展開で、トレジャーが2着に残って 70倍!と思った瞬間に外から差されて3着。惜しい。 ○結局、仕事は溜まりまくっているので夜10時から朝まで一睡もせずに徹夜。 ○朝イチ(7時頃)に媒体の入稿原稿をS印刷に届けに行った。4月4日(月) ○N社の仕事が何一つやれてなくて、大ピンチ。Nさんから依頼のT社リーフレット がまったく手つかず、H市のパンフレット&リーフレットもまったく手つかず。 創業以来のピンチだった。 ○しかもS印刷から例によって「データ不備があって印刷できません」。 テメー、コロス!それぐらい対応しろ! ○S印刷との対応に追われて相棒がヘトヘト。あらゆる仕事がすべて遅れて完全にマズイ。 ○徹夜しても間に合わない状況なのに、起きていられず3時頃事務所で寝てしまう。4月5日(火) ○6時半に目が覚めて、「寝過ぎた!!!!ヤバイ!!!!」大口クライアント N社様の仕事がひとつもできていない!!!!! ○S社の仕事を断る。でも断ったのになんとなく向こうはそう思ってない雰囲 気。でもぜんぜん無理! ○N社の仕事、ごまかしごまかしながら、遅れに遅れながらとりあえずいったん カンプを提出。Nさんと、H市。 ○2時間で8ページのカンプを造らなくてはならないとか、1時間半でB4カラー・ ウラオモテのカンプを造らなくてはならないとか、そんな進行ばかり。仕事が荒れる。 ○当然そんな仕事はできずに、あらゆるものが遅れて、謝りまくる。 ○この日も徹夜しなくてはならないのに、起きていられず2時過ぎに寝てしまう。4月6日(水) ○また朝6時前に目が覚めて、「ヤバイッッ!寝てしまった!!!」 ○あまりに忙しくてふと気づいたが「あ、そういえば給料払ってねーや(笑)」 ○C社のPという仕事、コピー部分を断る。ああいい気持ちだ(笑) 悪いけど、これ以上素人のお遊びにつきあう気持ちナシ。ギャラもありえねー ぐらい安いし。 ○ケータイを法人契約に切り替えた。 ○今日は下着を取りに家に帰りたい(笑)。しかし相棒のデザイナーがいまダウンしてる。 ○明日はせめて桜花賞の登録馬ぐらい見たいな~。
2005/04/06
コメント(2)
まいどですー。ここ2年、社会人になって以来こんなにヒマヒマな人生を過ごすの初めてで、今年は劇場公開で気になった映画はここまで全部見ることができた。数えてみたら11本。ヒマヒマはもうすぐ終止符打たねばならないので、忘れないうちにちょっと備忘録を。全11本、ビデオも入れるともっと見てるけど、劇場で見たものだけの「個人的・面白かった順」のランキングにしておくかな。ランキング大好き(笑)■第1位■「真珠の首飾りの少女」これはスクリーンに描かれた「世界」が抜群に優れた作品だったなあ。セリフの少ない作品だったけど、演じるコリン・ファースもスカーレット・ヨハンソンもうまくて、とても印象的で濃密な「世界」を作ってた。あんまり面白かったので、白泉社のuブックスから出てる原作も読んでしまった。ここ5年近く小説に興味を失っていたけど、一気にまた小説を読みたい気分にさせてくれた力作。翻訳文学に抵抗のない人には、かなりお勧めかも。映画も小説も、どれだけ「世界」に酔わせてくれるかが鍵だね、と思った。■第2位■「ディボース・ショウ」キャサゼタとジョージ・クルーニーのコメディなんて想像つかなかったけど、このキャスティング絶品。ジョージ・クルーニーの「微妙に情けない」演技とキャサゼタのゴージャス&リッチなお姿がガッチリかみ合って、これまで見たどのコメディよりも面白かった。キャスティングもシナリオも演出も素晴らしくて、安心してげらげら笑いながら見られる、映画らしい映画。さすがコーエン。■第3位■「ロスト・イン・トランスレーション」これは「ある種人生の喪失感」とか「人生の中の居場所のなさ感」を実にうまく描いた作品だった。嫌な女と評判(笑)のスカーレット・ヨハンソンだけど、スクリーンの中で見てる限りは大ファンになったかも。こういう抑制の効いた演出で、淡々と進行する映画が最近は好み。「喪失感」とか「居場所のない感じ」を表現する背景として、東京はこれ以上ない舞台と思った。■第4位■「レディ・キラーズ」これも、コーエンの「ただ面白いだけ」というエンターテインメントの王道映画。CG使いまくってガンダムみたいな世界作る映画はそれはそれでいいけど、こういうふうに脚本と演出と演技だけで楽しませてくれる映画の方が、映画らしくて好き。安心して、口あけて笑って見てられる映画。コーエンは本筋に関係ないディテイルの作り方が抜群に面白くて、「世界」の作り方が実にうまい。■第5位■「女はみんな生きている」徹底して「女=元気」「男=カッコばかりで中味なし」というふうに描かれた映画だけど、実際そんなもんだよなあと思った(笑)。フランスの映画で、小気味よくテンポのいい構成と演出、最後までまったく退屈しないで、ワクワクしながら見られた。■第6位■「サロメ」フラメンコの女王アイーダ・ゴメスの演じる「サロメ」。肉体芸術の到達点とも思える大迫力の踊り。こういう映画はやはり劇場の大画面で観るに限る。クライマックスは一切セリフなしで約1時間。踊りだけで、魅せる魅せる!■第7位■「シービスケット」まあ、一応競馬ファンなら見るでしょ(笑)。原作も読んだけど、原作の方がはるかに面白い。しかし、映画史上初と思える「騎手目線でのレースシーン」は迫力満点で、かなりドキドキできた。■第8位■「トスカーナの休日」イタリアの景色と料理がきれいで、とてもくつろいだ気分になってゆったりと見られた映画。景色があまりにきれいで、ベタでストレートなラブストーリーに照れるのを忘れて見てたほど(笑)■第9位■「ラブ・アクチュアリー」面白かったんだけど、これは圧倒的に「女子向き映画」。ブリジット・ジョーンズの方が男としては断然「世界」に入りやすい。女子向き映画の決定版は「ガタカ」とこれかな(笑)。■第10位■「スイミング・プール」サニエちゃんのヌード(笑)この監督は、意外に出来・不出来の差が大きいのかも(笑)■第11位■「21グラム」これまで、劇場で見た映画の中で最低は「シックス・センス」と思ってたけど、シックスセンスを越える映画に出くわすとは・・・!ナオミ・ワッツは叫んでるだけ。デル・トロは汚いし。こういう、ただ見ていて不愉快になるだけの映画をつくって見せるという監督の意図がまったくワカラン。これでもか、これでもかと見せられる、「あえて汚く作った画面」。しかも展開されてるのは「不自然で、ぜんぜん美しくもなければまったく共感もできない」ような作り話。それをあんなドキュメンタリー風味の撮り方しちゃって、もううんざり。見ていて途中で席を立とうと思った映画は初めてだったかも。ただ、一部では評価も高いので、煎じ詰めると「俺とは感覚合わない」。映画の師匠と一緒に見に行ったけど、師匠の評価も「サイアク、二度と見たくない」だった。煎じ詰めると、師匠と俺の感覚が似てるだけ(笑)。-----------------------------------------------------------------◇とかとか言いつつも、映画って本当に面白いね~!今週はディープ・ブルーを見に行くことに決定。楽しみだな~♪
2004/08/30
コメント(16)
☆監督・脚本/フランソワ・オゾン☆cast/シャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ☆notes/2003年フランス・イギリス☆見た日/2004.07.21--------------------------------------------------------------------■【ご注意!激しくネタバレしてます!】☆ラストで起こることの謎解きをするために、すべてストーリーを 書いてます。残されたミステリーに関してもすべて書いてますので、 未見の方でこれからご覧になりたい方は、スミマセンが読まないで くださいね^^--------------------------------------------------------------------■公開時のコピーが、「見る女 見られる女。プールサイドで起こる、真夏の殺人事件。美しくありたい全女性に贈る華麗なるミステリー。」というものですが、これはコピーライターが映画を見ずに書いたか、それとも配給会社の意向で「とにかく女性をターゲットに」との指示のもと無理やり書いたかどちらかで、まったく映画の雰囲気を伝えるものではありません。この映画は「美しくありたい全女性に贈る華麗なミステリー」ではなくて、「サニエちゃんとシャーロット・ランプリングの裸が見たい全男性に贈るサスペンス仕立てのヌード映画」ですね~(笑)オゾン監督が、どうしてもサニエちゃんとシャーロット・ランプリングを全裸にしたくて撮ったとしか思えないっすよ、男から見ると。騙されませんぜ~(笑)。サニエちゃんといえばフランスの妖精といわれるほど、コケティッシュな魅力(←古い・笑)あふれる女優さんだし、シャーロット・ランプリングといえば、若かりし頃は、歴代のハリウッド女優の中でも3本指に入るとまで言われた超絶美形。サニエちゃんは出演中ほとんど半裸もしくは全裸!そしてシャーロット・ランプリングまで、撮影時推定56歳とは思えない美しいネイキッドを!驚いたなーまったく。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆さて、ストーリーは、中年の女性ミステリー作家サラ・モートン(シャーロット・ランプリング)がややスランプに陥って、かなり苛立ったり不機嫌だったりする念入りな描写から入ります。そして出版人の勧めもあって、彼の持ってるフランスの別荘へと旅立ち、そこで創作活動に打ち込もうとするんだけど、到着の夜、出版人の娘ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)が偶然にもその別荘にやってくる。このジュリーがまた創作活動の邪魔になるばかりのひどいビッチで、勝手に冷蔵庫から酒を出して飲むし、部屋を散らかしまくるし、毎晩男をとっかえひっかえしてセックスするし、とにかく「創作したい!」と願うサラ・モートンに向かって暴言ばかり吐くし、映画は妙なテンションのまま、ピアノの単調な音がいっそう妙な緊張感をかもし出しながら進んでいくんです。そしてこの出版人の娘ジュリー(サニエ)には、母親を巡って知られたくない秘密と癒しがたいトラウマがあるようで、それをサラ(シャーロット・ランプリング)が探っているうち、ある夜ついに別荘で殺人事件が・・・! 問い詰めるサラに、ジュリー(サニエ)が半ば呆然としながら、「私が殺したと思う」・・・! ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆こういうストーリ展開の中に、プールサイドで半裸に近い水着で寝そべるジュリー(サニエ)のシーンが実にうまく挿入されていて、しかもそれをすぐ上から見下ろして自慰行為(的な暗示がある)をする半裸の男がいたりして、とにかく映像は幻想的、幻惑的に進んでいくんですね。途中で寝そべってるのがシャーロット・ランプリングになったりして、視点を交換しながらよりいっそう幻惑的な雰囲気になっていく。そして話題沸騰(というかさっぱりワカランと評判の)ラストへ。イギリスに戻ったサラは、出版人のところに行って「スイミング・プール」という小説を書き上げたことを告げるんですが、そこに、その娘がまたしても、たまたま偶然に遊びに来る。ところがその娘は美しすぎるビッチのジュリー(サニエ)じゃなくて、歯列矯正の器具を装着した、ものすごく子供っぽくてマジメそうな、ごくごく普通の女の子だった。もちろん、ここを演じてるのはリュディヴィーヌ・サニエじゃなくて、本当に「こんな役でかわいそうに」と思えるほど田舎臭い子供(笑)。出版人の娘って、あのセックス狂いのジュリー(サニエ)だったじゃん!いったいこれはどういうこと?見ていてなんとなく気持ちの悪くなるほど見事な入れ替わりで、フランスの別荘に遊びに来てたあの魅惑的なジュリー、人まで殺してしまったあのビッチのジュリーはいったい誰だったんだ?というミステリーを残したまま、映画はエンドロール。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆・・・なんですが、別に騒ぐほどのエンディングじゃなくて、要するに我々が「映画」として見せられていたのは、サラ・モートン(シャーロット・ランプリング)がフランスの閑静な別荘で書き上げた「スイミング・プール」という小説の中味を、映像として見せていただいた、というオハナシです(笑)。だから真のストーリーを整理すると、(1)自分のミステリー(探偵や刑事が出てくる殺人活劇)に嫌気が差し てきた中年女性作家の苛立ち(2)しかし彼女のミステリーは売れるから、引き続きミステリーを 書かせたい出版人が、フランスの別荘への転地を進める。(3)女性作家サラは、その出版人に対して「女としての気持ち」を少し 抱いているので、「ジョン、あなたもフランスに来られる?」と 聞くんだけど、「うーん、娘がいるからなあ」と、思いがけない 返事を聞かされる。(4)そこで彼女は、まあいいやと思ってフランスに出かけるが、やはり 転地の効果は抜群。いろんなことに刺激を受けて、創作意欲が みなぎってくる。(5)とくに、出版人の「娘がいるからなあ」との言葉に強くインスパイア されて、「もしその娘がやってきたら」「その娘がこんなビッチ だったら」とどんどんイマジネーションが膨らむ。(6)そのイマジネーションをもとに、「スイミング・プール」という 小説を書き上げる。映画で見せられているのは、ほとんど全編が この小説の内容。リュディヴィーヌ・サニエが演じる「出版人の 娘・ジュリー」は、彼女が書いている「スイミング・プール」と いう小説の主人公。(7)殺人事件も当然、小説の中のプロットでしかない。(8)新しい作風を切り開いて大満足したサラは、深い喜びをたたえた 満面の笑みで、スイミング・プールで泳ぐ出版人の本当の娘に 手を振って、ジ・エンド。つまりすごいハッピー・エンド。ってわけです。なぜこんなに断言するかというと、その根拠は、 ○出版人の娘の本当の名前は「ジュリー」じゃなくて「ジュリア」。 これは最後に「パパ~!」と言ってオフィスに会いに来た娘に、 「オー、ジュリア!」と応えてるから、嘘だと思う人はもう一度 見るべし(笑) ○その、出版社でジュリアとサラが入口ですれ違うシーン、2人 ともまったく見ず知らずの関係として描かれてる。挨拶もしない のは、お互いに「知らない人」だから。 サラの書いた「スイミング・プール」の主人公の名前がジュリー だったのはただの偶然で、本当の娘はジュリアという名前だった という設定だけど、ここはフランソワ・オゾンがイタズラしすぎ(笑) ○そしてすれ違ったあとに、サラ(シャーロット・ランプリング)が 本当の娘ジュリアの後姿をまじまじと見ていて、あれは 「この子が・・・!」という視線を送ってる演技。 ○だってさ、だいいちサラの書き上げた小説が「スイミング・プール」 で、映画のタイトルが「スイミング・プール」なんだし(笑)。 ○エンディングは、したがって、もしもつじつまを合わせたいならば、 「後日談」。出版人の娘という存在にインスパイアされて書いた 小説が縁で、実際の娘のジュリアと仲良くなったサラ・モートンの 満足げな笑顔は、冒頭の苛立ちまくった表情とあまりに対照的。 別荘のスイミングプールで泳ぐジュリアに手も振るわな、そりゃ。全体に、ものすごく映像美にこだわりまくった作品で、監督のフランソワ・オゾンって、絶対に美人女優フェチね、と納得しました(笑)「8人の女」があまりによかったのですごく期待してたけど、サニエちゃんのヌードでおなかがいっぱいになりました(笑)
2004/07/23
コメント(10)
☆監督/オードリー・ウェルズ☆cast/ダイアン・レイン、サンドラ・オー、ラウル・ボヴァほか☆notes/2003年、アメリカ・イタリア☆見た日/2004年7月16日-----------------------------------------------------■まったくたまたまなんだけど、ここのところ2本続けて「中年の女性作家が外国で初めての家に住む」という映画を観てしまいました。一本が「トスカーナの休日」、もう一本が「スイミング・プール」。まずはトスカーナの休日なんですが、あ、やばい、見てからまだ1週間なのにもうすでに忘れかかってるし(笑)ストーリーは、アメリカの女性作家(ダイアン・レイン)がある日突然、ものすごく不本意に離婚する羽目になってしまって、落ち込んでいるところを友達に勧めらるままイタリア旅行に行ったら、道中ふと見かけた古ぼけた家をあまりに気に入ってしまって、その家を衝動買いする、というオハナシ。(あ、文章ひとつで言えてしまった・笑)そしてそのボロ家を修繕していく中でいろいろな人と出会って恋もして・・・という展開なんですが、はっきり言って、この映画はストーリーにこだわる意味ほとんどなし。なにしろ「製作/イタリア観光局」なの?と思いたくなるほどに、イタリアの景色が美しい!抜群に綺麗な景色とおいしそうな料理に、ストレートなラブストーリーを絡めて、ちょっとほろっとするどんでん返しも用意しつつ、とにかく最後まで「画面が美しい!」「あ、ひまわり畑だ~!」「あ、あれおいしそう~!」という作品でした(笑)しかもダイアン・レインだし。主人公にまったくリアリティがない分、安心して楽しめるキャスティングと脚本でした。これがナオミ・ワッツだといきなり重苦しい映画になりそうだ(笑)「その豪華でおいしそうな料理は誰がお金出したの?」「その大掛かりな家の修繕はどこから費用を出したの?」と泥臭い突っ込みどころは満載なんだけど、そんなものはどうでもよくなるほど全体に「映像うっとり系映画」でした。イタリアの男は「いかにもイタリアの男が言いそう」と世界中に思われてるイメージどおりに、女の人を口説いたりして、その辺のわざとらしさも面白かった。明日は「さっぱり分からなかった」という評判ばかりのスイミング・プールの謎解きをやります(笑)
2004/07/22
コメント(4)
うちの奥様は国際交流に首を突っ込んでる人で、今年から我が家ではなんとホームステイの受け入れが始まった。ついこの前、1泊だけのジョージアの女子高生が来た。んで、3日前から、ギリシャ系スイス人で、カナダのモントリオール大学に行ってるステファニーが泊まってる。ちなみにステファニーの彼はイタリアの山の上で山羊の研究をしてるらしくて、なんてグローバルな!(笑)4日だけのショートステイだから明日までなんだけど、我が家唯一の男(でしかもオッサン)であるわしとはようやく今日あたりから打ち解けてきて、英語・日本語ちゃんぽんでようやくお互いに緊張せずに会話が弾んだんだけど、半分が映画の話。ブラッド・ピットが好きだってことがわかってそれから話しが弾んだのだ。キル・ビルを見たって言ってた。ユマ・サーマンはカエルそっくりだって言ってた(笑)わしはスカーレット・ヨハンソンが好きだと言うと、あー、ロスト・イン・トランスレーションね、と。どう思った?って聞いたら、「just funny」だって。ファニーなだけであとはなんだかずいぶんフラットな映画だったって(笑)まっ、若いからな~(笑) 若い人にはファニーなだけの映画かも(笑)「21グラム」の話題をしようと思って「21グラムは?」と英語で聞いたら、すぐに「お~~~、あれはキモチワルイ!」と日本語で言いながら激しく顔をしかめました。先日1泊だけしたジョージアの女子高生も「映画好き♪」と言うので、どんなのが好き?と聞くと、「ファインディング・ニモ」それ以上話し全然弾まなかったんだけど、モントリオール大学の22歳はさすが、少し話しが弾む(笑)ちなみに今話題のブラピ映画「トロイ」も見たけど「大げさなだけ」ですと(笑)いや、そういうようなことを言ってると思うんだ、英語で(笑)-----------------------------------------------------皆さんの日記、楽しく拝見してます~!ちょっといま、気持ちにゆとりなくて書き込みするまでにはいたっておりませんが、スンマセン。
2004/07/15
コメント(8)
☆監督/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ☆cast/ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツ☆notes/2003年アメリカ☆見た日/2004年7月5日------------------------------------------------------■見た、という記録のみ残しておこうっと(笑)えーっと、、えーーーっと、、、、いやー、途中で席を立とうと思った映画はヒサシブリだな(苦)たくさん書きたいことあるけど、この一文を見たら後で思い出すだろ(笑)思い出したくもないけど(笑)
2004/07/09
コメント(6)
☆監督・製作/ソフィア・コッポラ☆cast/ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン☆Notes/2003年アメリカ☆見た日/2004.7.2---------------------------------------------------------------■「人生の中に居場所がない」という漠然とした感覚をうまく描いていて、実に印象的だった。「居場所がない感覚」を際立たせるための舞台として、無機質な東京の街はすごくぴったりマッチしていて、この舞台がもしも ●パリだったら・・・出会った二人はガンガンにやりまくって、映画は「ダメージ」 というタイトルになっていたに違いない ●ロンドンだったら・・・出会った2人はもっと大人の恋を堪能して、主人公の男の人は 英国首相になっていたに違いない ●ニューヨークだったら・・・出会った2人はこの後ドラッグ漬けになって銀行を襲うか、 そうでなければ時速80キロ以下で走ると爆発する暴走バスに 乗るハメになったに違いない ●フィンランドだったら・・・出会った2人はほとんど会話をせずにぎこちなく見詰め合う だけで、いずれレストランを開いたに違いないという感じで、やはり、あの「ある意味人生の喪失感」「孤独感」を描くには、東京じゃなきゃダメだったかも、と思えるほど、全体の構成が巧みだった。扱っているテーマは「めぐりあう時間たち」と同じような感じなんだけど、「ロスト・イン・トランスレーション」のほうがはるかに演出がラフで日常的。監督によって同じようなテーマでも仕上げ方がまったく違うもんだね~。ソフィア・コッポラはあの若さでこういう深遠なテーマをうまくさらっと料理していて、その手腕には本当に感心させられた。そして、スカーレット・ヨハンソンがなにしろ抜群!「ビル・マーレイは素晴らしいだろう」というのは、もう見る前からほぼ確定で、ポイントはスカーレット・ヨハンソンだと思ってたんだけど、いや~~、本当にいい女優さんだな~、驚いた!ホテルの一室で何もしていないのに、ただすっと涙を流してしまうシーンがあるんだけど、あの若さで「喪失感」がどんなことなのかを、知ってるんじゃないかと思える雰囲気だった。ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンの淡々とした交流は、なかなか切なくて感動的だよ。長い人生の中の、わずか2~3日に起こった出会いと別れ。年齢も立場もかけ離れた2人が、わずかな会話やしぐさ・表情から、同じ匂いを感じて、深く理解しあうんだけど、その交流を適切に表現する単語は、ちょっと見当たらない。「恋」とはすこし違うし「友情」と言ってしまうとこれもまた微妙に違う気がする。ただ単に、「お互いに、心の中を分かり合える、だからお互いの存在をとても大切なものに感じられる」という関係。誰かほかの人と「分かり合える」なんてことは、人生ではそもそも奇跡のようなことだから、この2人の関係はとても美しくて、せつなく見えた。この後、2人の人生の中で、お互いの存在はきっとまぼろしのように薄くなっていってしまうと思うんだけど、最後に一瞬だけギュッと抱き合ったときのほのかな匂いだけが、いつまでもお互いの記憶の中に残っていくんだろうなあ・・・、とか、2人の人生はまた淡々と「居場所のない感じ」を引きずりながら続いていくんだろうなあ、とか、めずらしくエンドロールの後の2人についていろいろ想像させられた。それだけ余韻のある作品だった、と言っていいような気がする。---------------------------------------------------------------■オールシネマ・オンラインのレビュー観てると、この映画を「ここがヘンだよ日本人!」的に見てる人が多いのには驚いたなあ。まあでも、ある意味「喪失感」とか「居場所のない感じ」を経験したことがないと、この映画には感情移入しにくいかもしれない。もしかしたら「中年の危機」を迎えてるおっさん向けの映画か?(笑)マシューのことを「醜悪」と評する人が多いようだけど、あれは映画の中の役割をしっかり演じてて、「自分の周りはみんななぜか浮かれ騒いでいるのに」という孤独感を浮き彫りにするための演出だし、あれを「ひどい」とか「反吐が出る」とかいうのはあまりに彼が気の毒(笑)---------------------------------------------------------------■ただし、この映画を、外国で観ると多少つらいんじゃないかなーという気がする(笑)まわり全員外国の人、それで見てる日本人は自分だけ~、、、だとちょっといたたまれなくなる可能性アリ。(そうじゃない?うどへびちゃん?)わしは、見ている人が全員日本人、という安全圏にいたからリラックスして楽しめました(笑)
2004/07/06
コメント(16)
☆監督・製作・脚本/イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン☆cast/トム・ハンクス、イルマ・P・ホール、J.K.シモンズほか☆Notes/2004年アメリカ☆見た日/2004.6.23ちょっと照れるほどコーエン兄弟ばかりですね(笑)。コーエン兄弟の映画は、多分好き嫌いが分かれるだろうと思うんですが、(1)映画から何か教訓を得たい。(2)映画を観ていて、とにかく何らかの解釈をしたり批評をしたい。(3)アクションや美女が多数出てきて動きとメリハリがほしい。(4)そういうものがないなら、せめて全体の筋にメリハリがほしい。(5)感動するか、腹が立つか、とにかく情動的に揺さぶられてみたい。・・・などのように思う人は、コーエンの映画を観ててもさっぱり面白くないんだろうなあ、という気がします。これは本当に好みの問題で、どっちがエライだとか、どっちがセンスいいだろうかの問題じゃないんですが、オール・シネマ・オンラインのレビュー見てると、なんだか「全体的にユーモアのセンスに欠け、観終わって物足らなさを感じた作品」とかとか言ってる人がいたりして(笑)。映画ってそういう「ただの個人的趣味と好み」の問題でしかないことを、さも通ぶって、あたかも「客観的に判断しました」的に発言する人がとても多いジャンルですよね(←競馬もそうだけどさ・笑)----------------------------------------------------------さてそれでこの映画は、何にも考えずに、ただ、あはははは馬鹿だな~ととても楽しく笑って見られる映画でした。相変わらずディテイルのどうでもいいところにおかしさがちりばめられていて、さすがコーエン兄弟、見事なお手並み^^全編にわたってゴスペルソングが流れてるんだけど、ゴスペルを聞いて「いいなあ」と思ったの生まれて初めてです(笑)。つまり、映画の雰囲気と曲のムードが見事にマッチしてるんですね。トム・ハンクスはさすがもともとコメディの人だけあって、抜群にうまい!よくあんなに「怪しげで、言ってることのどこからどこまでが本気か嘘かさっぱりわからない」ようなキャラを演じきれるもんだな、と感心しました。僕は文章書くからよくわかりますが、「全体に、なんとなくただ面白いだけで、あと味がとても楽しい」というものを創るのって、本当に難しいんです。この映画はまさに「全体にただ面白いだけ、そして後味とてもいい」という映画。すごくディテイルを大切に作り上げてる感じで、脚本もものすごく一字一句こだわって作ってるに違いないと思うんですが、残念なことに英語のニュアンスそこまで聞き分けられません(笑)。「ホラここで笑え!」とか「ほらここで泣け!」という演出はたいていガックリ来るんですが、そういうあざとい演出がほとんどないのにほぼ全編笑いっぱなしで、すごく楽しく見てきました。謎の中国人「将軍」が自爆するシーンは、コーエンの得意の「マジか!!!」というシチュエーションで、大爆笑。「マダムと泥棒」という古い映画のリメイクだそうですが、原作ではあの場面どうなってんだろう?
2004/06/25
コメント(4)
☆監督/ジョエル・コーエン☆製作/イーサン・コーエン☆cast/ジョン・タートゥーロ、ジョン・グッドマン、スティーブ・ブシェミ☆Notes/1991年アメリカ☆見た日/2004.6.16またまたコーエン兄弟です(笑)こないだ見た<ディボース・ショー>がすごく面白かったので、勝手に「コーエン特集」と銘打ってコーエンのビデオばかり見てるので、コーエンだらけになるのも当たり前(笑)さて、バートン・フィンクはカンヌ三冠で話題になった作品で、パルムドール、監督賞、男優賞を独占した史上唯一の映画だそうです。パルムドールと主演女優賞を受賞した<ピアノ・レッスン>とか、二冠というのはけっこうあるみたいですが、三冠はその後も出てないようですね。 ※カンヌ映画祭に関して詳しくはこちら http://www.dondetch.com/movie/cannes-top.htmlで、この映画は実を言うと7~8年前に一度見て、そのときの感想が「いったいどういう態度で見ればいいのかさっぱり分からない!」・・・この状態が最後まで続いて、なかなかに苦痛・大だったんですよね。それからやや大人になった今(笑)、改めて見た感想が「いや~~~~~、面白い~~~~~、コーエン兄弟ブラボー」(笑)ワタクシが「いかにもハリウッド」な映画にすっかり飽きちゃったせいか、鑑賞眼がすっかりカンヌ映画祭仕様になったと言うか、なんというか(笑)とにかくすごく面白かった。さてそれで映画の内容は、ブラック・ユーモアの効きまくったナンセンスな不条理の世界!いろんなレビュー見てると、なんだか「生理的嫌悪感に訴える手法」とかワケのわかったようなことを言ってる人が多いですが、私の見た限りでは単純に「演出と脚本に凝ったナンセンスな不条理劇」。何の教訓も恐怖も残らないというのが、まったく素晴らしいところでした。これぞ大人のエンターテインメントという感じで、よくぞこんな「ただ微妙に面白いだけの、ちょっとズレたブキミな世界」を描けるもんだね~と、すっかり感心してしまいましたよ。ジョン・タートゥーロの「なんでだ!!!!!」という驚愕の表情が抜群です。すこしだけ筋を書くと、ニューヨークで大成功を収めた劇作家がロスにやってきて映画の脚本をやることになったんですが、映画会社の社長から出されたオーダーが「レスリング映画の脚本をすぐ仕上げろ」わははは、レスリング映画!もう、そのあたりからして、まったくのナンセンス!脚本がブラックユーモアとナンセンスだけで構成されていて、意味もなく蚊に刺されて腫れた顔してたり、意味もなくヘアースタイルがリンチの「イレイザー・ヘッド」みたいだし。ところでコーエン兄弟は絶対デヴィッド・リンチが好きに違いなくて、この映画はカメラワークも演出もプロットも、「悪夢」を映像化したという点でも、なんとなくリンチの映画みたいなんです。でも決定的に違うのが、コーエン兄弟は全体にふざけてるっぽい(笑)もちろん、ものすごくマジメに(そしてクリエイティブに)「ふざけてる」んですが、その後のオフビート・コメディ路線に行く入口がここにあったのか~、と、なんとなく納得してしまいました。ちなみに<ディボース・ショー>でも、リンチの<マルホランド・ドライブ>をそのまんまぱくったようなシーンがいくつかあって、あそこまで堂々とやると「ぱくり」ではなくて「オマージュを捧げる」ということになる、という感じでした(笑)
2004/06/18
コメント(4)
☆監督/ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン☆cast/ビリー・ボブ・ソーントン、フランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソン☆Notes/2001年アメリカ☆見た日/2004.6.11-----------------------------------------------------◇映画日記をこちらに引っ越してきてから、4本目の日記だけど、なんとそのうち3本がコーエン兄弟の映画になってしまった。バーバーは「ディボース・ショウ」に出ていたビリー・ボブ・ソーントンと、「真珠の耳飾の少女」に出ていたスカーレット・ヨハンソンに興味シンシン。しかも監督がコーエンブラザーズなので、そりゃあ観るでしょ、という感じにさっそくビデオを借りてきた。で、見るには見たが、一時中断を含む2日がかり(笑)平日は寝不足を続けてるので、「週末の晩ごはん直後」というタイミングでこのモノクロ・オフビート、そして淡々とモノローグの続く構成はなんと素敵な睡眠剤だったことか(笑)で、あきらめずに翌日再チャレンジで途中から最後まで見たんだが、感想としては、その「2日がかり」にもかかわらず、いや~面白かった!コーエン兄弟の映画って、キャラの設定と脚本が抜群なんだな~、と改めて実感。ストーリーの本筋にまったく関係ない部分の描写がかなり生きてるという変わった映画の作り方で、まさに「コーエン・ワールド」。「ワールド」を楽しめる監督って、コーエンブラザーズとデヴィッド・リンチだけかもしれない。ファーゴは映画史上最高に登場人物が「Yeah!Yeah!」言う映画だが、バーバーは映画史上最高に「主人公が煙草ばっかり吸ってる」映画。モノクロの画面の中で、ビリー・ボブ・ソーントンがまったく表情も変えずに煙草を吸いながら、かなり思いがけない方向に人生動いてしまっていくんだけど、全体にの印象としては「また煙草くわえてる」(笑)だいいちくわえ煙草で人の散髪する床屋だし(笑)しかしその「表情も変えずに」という抑えた演出がずっと続いて、クライマックスのスカーレット・ヨハンソンとの事件で一気にものすごく慌てた表情になるんだけど、あの場面は笑ったな~!映画史上に残る「えっっ!マジデスカ!!!」というシーンだね、あれは。そのシーン、巻き戻して3回ぐらい見ちゃいました。というわけで、あの、ほんの4~5秒のシーンのために一気に映画全体が輝きはじめた、という、稀有な作品。カンヌで監督賞取っただけあって好き嫌いは激しく分かれそうですが(笑)、私は個人的にけっこう好きでした。
2004/06/15
コメント(4)
☆監督/ピーター・ウェーバー☆原作/トレイシー・シュヴァリエ☆cast/スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース、トム・ウィルキンソンほか☆notes/2003、イギリス・ルクセンブルグ☆見た日/2004.06.04-----------------------------------------------------◇17世紀の天才画家フェルメールの有名な作品「真珠の耳飾りの少女」の誕生を巡る歴史ドラマ。静謐な画面と抑制の効いた演出で、見る者にぐいぐいと力強く迫ってくる名作。本当に面白かった! できればあと3~4回ぐらいは、じっくり細かいところを楽しみながら見てみたいと思うほどの、素晴らしい出来栄え。わずか100分の映画なんだけど、短すぎる!もっとこの世界に長い時間浸っていたいと思ったほどだった。コリン・ファース演じる「中世の天才画家フェルメール」ももちろん悪くないが、絵のモデルとなる使用人のグリート役のスカーレット・ヨハンソンが、出色の演技だった。透き通るような視線を持った人で、こちらの心の中までじっと覗き込むような目の色。彼女の<芯からあふれ出るような演技>が、すごく濃密な世界を作っていたと思う。コスチュームデザインも素晴らしく、ヨーロッパ中世の人々と生活を、鮮やかに目の前に描き出してくれている。キャスティングが絶妙な映画で、寡黙な演出も最高、画面も実に美しくて、見ていてうっとりしてしまうような映画だった。ヘンにプラトニックな恋愛モノにしてしまわなかった監督の手腕もいい。これが初監督作品らしいが、今後注目の人かもしれない。今度見るときは、もう少しフェルメールについてちゃんと予備知識を持った上で見てみると、よりいっそう楽しめそうな気がした。6月は映画月間(個人的に)。21グラム、トスカーナの休日の前売り券が手元にあって、スイミングプールも見に行かなくては!うー、楽しみだ!
2004/06/07
コメント(4)
☆監督/ジョエル・コーエン☆製作/イーサン・コーエン☆cast/ジョージ・クルーニー、ジョン・タートゥーロ、ティム・ブレイク・ネルソン、ホリー・ハンター☆notes/2000年アメリカ☆見た日/2004年5月8日-----------------------------------------------------◇「マトリックス」を作ったウォシャウスキー兄弟の弟だか兄だかが、性転換手術を受けて女性になったというニュースを聞いた。驚いたな~!コーエン兄弟は大丈夫なんだろうか(笑)←関係ない(笑)オー・ブラザー!は前回見たときに「面白いな~^^」と思いながらも、まったく体調不十分で途中で深い瞑想に入ってしまった(笑)。しかしこないだ見た「ディボース・ショウ」がものすごく面白かったので、コーエン兄弟&ジョージ・クルーニーのコメディにもういちど挑戦。いやー、オフビートでいい味出してて凄く面白かったなー!ジョージ・クルーニーがいきなり歌がうまくてびっくり。この映画もキャラ設定が面白くて、ジョージ・クルーニーは「常に髪型を気にする男」(笑)俳優さんの個性を生かしたキャラ設定が生きていて、すごくよかった。よく、こんなにも「どこにも力が入ってない映画」を作れるもんだなあ。こういう具合に、何の教訓もなく、ひたすら油断して見てられて、しかも「ただ面白いだけ」のものをつくるのは、実は相当たいへんな力量がないとできないこと。全編に流れる「力の抜けたカントリーミュージック」もとてもよい。カントリーを聴いていいなあと思ったのは生まれて初めてかもしれない(笑)見たい映画も目白押しで、馬券好調なので、前売り券をせっせと購入中(笑)今後見に行く予定は◎「真珠の耳飾りの少女」(コリン・ファースがロン毛で頑張る英国17世紀のコスプレ映画)◎「21グラム」(マルホランド・ドライブのナオミワッツが見たい。でも暗そう)◎「トスカーナの休日」(ダイアン・レインが出る)◎「スイミング・プール」(8人の女たちを撮ったフランソワ・オゾン監督)◎「トロイ」(やっぱり観るかも・笑)◎「サンダーバード実写版」(本当に観るのかよ・笑)
2004/05/17
コメント(2)
◇監督/ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン◇cast/ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ジェフリー・ラッシュほか◇notes/2003アメリカ◇見た日/2004年4月下旬(cinemas11)◇面白かった度/★★★★(スゲー面白い)--------------------------------------------------------ジョージ・クルーニーとキャサゼタの取り合わせで「コメディ」って言われても、見る前はまったくピンと来なかったんですが、見たあとでは「このキャスティング以外には考えられない!」というほどのハマリ役でした。キャサゼタはいまやハリウッドでもっとも「ゴージャス&リッチ」なイメージですが、そのイメージにそのまま乗っかって、「本腰の入った悪女」な役どころが、なにしろ絶品。「私の家から150m以内には近寄らないでね」というセリフを、あんなに「誰も絶対に反論できません」という感じにぴしゃりと(しかもクールに)言えるのって、キャサゼタぐらいのもんじゃないでしょうか。ジョージ・クルーニーは「オー・ブラザー」で新境地を開いたコメディ路線にますます磨きがかかって、もう二度とシリアスな役なんかやらないほうがいいんじゃないだろうか、と思うほど際立った演技。もともとハンサムな顔立ちだから、「騙されたと気づいたときの驚愕の表情」との落差が、とてもいい!「アウト・オブ・サイト」観たときには「中途半端な、スケールの小さいショーン・コネリー」みたいなイメージでしたが、化けましたね~!この映画は、見ている人が苦労したり考え込んだりしなくても楽々ついていける「熾烈な駆け引き」の脚本が見事で、コーエン兄弟独特のオフビート感覚を活かしながらも、実にテンポの良い展開。もう一度見てみたくなる作品でした。もう一つ特筆は、キャラの設定が絶品!「歯並びをいつも気にする男」とか「感極まっちゃう人」とか「それ、生きてるんですか?」みたいなキャラがストーリーとはほぼ関係なく設定されてるんですが、これがまた凄くスパイス効いていて、この映画がこんなに面白く仕上がったのはたぶんこのキャラ設定も大きかったんじゃないかな?あんまり面白かったんで、ついつい「オーブラザー」借りてきて見てしまいました。最近はシリアスな映画よりもこういう「スッカリくつろいで楽しんで観る」という映画にはまってます。なので「パッション」とか「コールドマウンテン」とかを見る気にならないんだなー。
2004/05/12
コメント(2)
こちらのページで日記を書くのは1年ぶりぐらいになります。blandfordの競馬ページがおかげさまで盛況なので、映画関連は全部こちらに引っ越してきました。自分が観た映画を備忘録代わりに何か書いておくと、あとあとそれを読んだときに、映像がかなり鮮明によみがえってきたり、その映画を観ていたときの気分をありありと思い出せたりすることがあります。ここに日記で残していくのは主にそのためで、まったく個人的な映画の感想だけ書いていくのですが、そんな自己中心的映画話に興味を持ってくださった方だけ、少しずつお話をしていこうと思います。映画って本当に素晴らしいんですが、ほとんどの映画は、見ても「一生に一回」きりになってしまうものです。少しでも後になって思い出せるように、記録していこうというのがこのページの趣旨です。そういうわけですので、映画に興味のない方は、なによりも素通りを歓迎いたします。興味がないのにやみくもに書き込みいただいても、ご返答しかねる場合がありますのでご容赦ください。また、以前こちらは競馬専門ページでしたが、競馬関連で知り合いになっていただいた方で「映画の話はちょっと」という皆様、大変恐縮ですが、リンクを解除していただけると大変助かります。また、東京の競馬仲間と10年以上も続けさせていただいているPOG<駿風会>も、引き続きこちらで皆様の愛馬の動向をお知らせしてまいります。
2004/05/10
コメント(4)
最近はとにかく映画をよく見たり本を読んだりして過ごしてます。サイトの趣旨変更しようかと思うぐらい(笑)先週は4本見ましたよ~♪○ルッカー○誰も知らないよねーこんな映画(笑)スーザン・デイが見たかっただけ~♪見ましたスーザン・デイ♪美しい!!!!!!大好きだ~!○エコー・パーク○誰も知らないよねーこんな映画(笑)これもスーザン・デイが見たかっただけなんだけど、意外に面白かった!!!群像ものは面白い♪スーザン・デイ、ルッカーよりこっちのほうがきれいじゃん♪○ロスト・ハイウェイ○デビッド・リンチ監督。ごねんね~いつも来てくれる常連さんは興味ない人多いよね~(泣)でもヒッジョーに面白かった!デビッド・リンチ・ワールドの好きな方は必見ですな~♪でも「イレイザー・ヘッド」とかは見てらんないけどね(笑)○ロシュフォールの恋人たち○カトリーヌ・ドヌーヴ主演のかわいいミュージカル♪若かりしダニエル・ダリューとか、ミッシェル・ピコリとかが出てるよ!でもね、ダニエル・ダリュー以外は全員、歌は吹き替えなんだって!主題歌は、最近三菱のCMで使われてるのでほとんどの人が聞いたことあると思うよ。見ててとことん気分のよくなる映画♪画面全体がものすごくキュートでかわいいぞ!お洒落な映画だ~!出てくる人たちのコスチュームが「なんで??」ってぐらいカワイイ♪+++++++++++++++++++++++++++見たい映画探して、最近はあちこちでビデオ屋の会員になりまくってる(笑)会社の近くに大きなビデオレンタルやさんがあるの知らなかった~!で、そこが会員になるのタダ、旧作が1週間100円!ヨカヨカだ~♪会社の近くって言うよりは、札幌のウインズの真向かい!!!!ウインズ行くときはウインズしか目に入ってないから、そんなところにビデオレンタルショップがあるなんて知らなかった!ま、ビルの4階で分かりにくいんだけどね(笑)今週は、イザベル・ユペールの「ピアニスト」他を見る予定です♪エマニュエル・ベアールの「美しき諍い女」も見たい!(でも長い・笑)楽しいな~~~♪♪♪ッテワケで、またしばらく楽天はご無沙汰になりがちになる予感っす(笑)先週は週の半ばであんなにスマートボーイと言っておきながら1円も買いませんでした(笑)そのあたりのいきさつはレスに少し書いてみました~~(笑)
2003/02/24
コメント(6)
全28件 (28件中 1-28件目)
1