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すでに終わっていたものが やっと終わった……… ある夏の夜
2007.08.03
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ツキコさんの大叔母さんによれば…想いというものは育てるから育つのだそうだ男女に限らず 大切な想いなら 育てなければならないのだそうだ植木同様 追肥やら雪吊りやらをして 育てるために手を尽くさなくてはならないのだそうだそうでない想いなら その扱いは 適当に手を抜いて立ち枯れさせることが肝要なのだそうだある意味 確かにそうかもしれないな… と思うその一方で手を抜いて立ち枯れを狙っても 枯れない想いもあるかもしれないような気もするそれが 俗に言う 『 腐れ縁 』… あるいは 『 赤い糸 』 というものなのかもしれないが…そして細く… 長く…首の皮一枚つながったような状態であるいは 蜘蛛の糸一本垂らされたような状況でどちらからも なぜか振り切ることができない関係…それでも なぜか完全には断ち切ることができない関係…そんな奇妙な関係が長い時を経て やっと動き出す…そんな話も聞いたことがあるような気がするしまた 似たような体験をしたことがあるような気もするちなみに…ツキコさんは… センセイへの想いを立ち枯れさせるべくセンセイを避け 一人の日常に戻ってみたけれど…絹の布に包んで 桐の箱に入れ 押入の奥深くへとしまい込んでみたけれど…さすればひとりは 育てるべく手を尽くしもうひとりは 立ち枯れさせるべく手を抜いたらその時はどうなるのだろう果たして空回りしていることを自覚しつつ 育てたい想いを捨てきれない者と立ち枯れさせたいと思いながらも やむを得ず 『 お相手 』 をしている者とでは本当に辛いのは どちらなのだろうか実は苦しんでいる以上に苦しめているのではないだろうか… だとしたら 青い空を見上げながら輝く白い月に見とれながらあるいは 降る雨を眺めながらそんなことを 漠然と考えたりもする『 センセイの鞄 』
2007.08.02
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心の目を開いて青空を見上げながら白い月を見つめながらたとえば電車に揺られながら静かにのんびりと旅をしたいのです光る海を眺めながらきれいな夕焼けを愛でながらきらめく星空を遙かに臨みながらまだ感動することができる心に喜びを感じまだ涙を流すことができる自分を確かめたいのですわたしがわたしらしくあるためには心を重ね合える人と ともにあることが必要…けれど そんな出逢いは 簡単に望めるものではないでしょう強い意志や 己の努力で手に入るものならいざ知らず同じものを感知できるセンサーを心に持ち感動を共鳴できる人との巡り逢い…その確率は どのくらい?おそらく 奇跡に近い確率です天文学的数字で表されるはずです滅多に起こらないからこそ 『 奇跡 』 なのです… 『 奇跡 』 だったのです… ええ たぶん… だから … 『 奇跡 』 と出逢えたわたしは幸運なのでしょうこれからも歩き続けるためにはいつでもわたしらしくあり続けるためにはすべてのものを心の目で見ることを忘れてはならないたとえ この先 誰に理解してもらえなくとも 常に心の目を開いていなくてはならない言葉にするのは簡単だけれどとても難しいことなのですなぜなら わたしの心は弱いから…誰かに縋りつきたくなるかもしれない…どこかに逃げ込みたくなるかもしれない…それでもやっぱりわたしはわたしであり続けたい…自分を見失ってしまいたくはないのです『 あなたに想われたわたし 』 でいたいのです いつまでも そんなわたしであり続けたいと思うのですそれは 『 あなた好みでありたい 』 ということではありませんその自分は 同時に 『 わたしの好きなわたし 』 でもあるからなのです だからお願い… これからも ずっとずっと心だけは寄り添わせてくださいねいつもわたしを見守っていてくださいねわたしが わたしらしく あり続けられるようにいつまでも 心の目を曇らせることなく過ごせるように
2007.08.01
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