イベント・ショー 0
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火曜日は、いつも孫の子守りの日だけれど、9日は急に行かなくても良くなったので、電車に乗って大阪まで行ってきた。4月30日から始まったテレビ番組「まつもtoなかい」の1回目のゲストに、香取慎吾が出てきた。6年ぶりの、中居君と慎吾君の共演で、ネットでも話題になっているけれど、元SMAPファンとしては、二人の仲の良さや、慎吾君の優しさが伝わってきて嬉しくなった。番組の中でも紹介されていたけれど、大阪梅田のグランフロントで、香取慎吾の個展が開催されている。慎吾君の絵は、パラリンピックのサポートセンターの壁画や、週刊文春womanの表紙を描いていたりするので、一回個展を観に行きたいなあと思っていたけれど、どこへ行くのも車で、長いこと電車に乗って出かけたことが無いので、ちょっと自信が無かった。でも、肩のMRIをとった後、注射をしてもらってちょっと楽になったし、先週の火曜日も子守りをしなくても良かったので、一回電車で出かけてみようかと言う気になった。その日は、GW中だし、香取慎吾の展覧会は満員かもと思って、天王寺のあべのハルカス美術館の招待券をもらっていたので、試しに電車で天王寺まで。用心のために久々にボルタレンの座薬を使ったら、それも効いているのか思った以上に歩けて自信がついた。それで、GWも終わったことだし、今日はぽっかり予定が無くなったし、距離を伸ばして大阪駅まで。大阪駅周辺は、しばらく行かない間に、ずいぶん様子が変わっていたけれど、グランフロントの表示を見て、インフォメーションで尋ねたりして、北館一階のチケット売り場で当日券を買うことができた。(左上)横の地下へのエレベーターから入場していく。慎吾君の絵は発想が豊かで、面白い。次から次へと書きたいことが湧き出てくるようで、ためらいが無い。そして色彩がとてもきれい。でも、前半は暗い中に展示された絵。悩んでることがあるのかなと思うような暗い絵もあった。赤と青だけで描かれた絵でタイトルは「愛love」とかなんかを見ると、赤は木村君の色だし、青は中居君の色だし、思いを馳せているのかななんて元SMAPファンは考えてしまう。メモ帳みたいなのに、デッサンをしたり空想をした絵を描いたりしたのが何十枚も貼って展示していたけれど、子どもの頃から暇さえあれば絵を描いていたのかもしれないな。左下の黒ウサギは、慎吾君自身を表わしているキャラクター。黒ウサギの絵もあったけれど、それは10年分の慎吾君自身の髪の毛を使って描いたそうだ。内視鏡を使って検査した自分の胃の中や喉の写真をコラージュした作品もあって、本当にユニーク。途中から暗幕を出ると、そこはいつもの明るいイメージ。慎吾君は、インスタグラムで塗り絵をよく出しているけれど、それを色々な技法で描いているものもあった。発想が豊かで見事。色彩がきれいで、温かい気持ちになる絵が多い。撮影禁止のところが多かったけれど、上の画像は、最後の撮影OKのところにあった絵。右上は、コロナ禍で星野源が「家で踊ろう」の歌を作った時、慎吾君がインスタグラムで出してた塗り絵じゃないかな。右の真ん中は、「大阪」通天閣ですぐわかる。背景はUSJかな?見応えがあって、楽しめた展覧会だった。右下は、グランフロントの中の「一献三菜」と言うお店で食べたランチ。発酵食材をたくさん使っていて、とっても美味しかった。洋服でも見ようかなと大丸に入ったけれど、ちょっとしんどくて喫茶店で休憩しただけで帰ってきた。でも、この日もトータルで8000歩近く。少しずつ、行動範囲を広げていこうと思っている。でも、こんな風に動けるのは、やっぱりボルタレンの威力もすごいんだろうな。
2023.05.11
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8月26日の金曜日に大阪市立美術館で見たのは、「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」は、フェルメールの初期の傑作と言われていたけれど、1979年のX線調査で壁面にキューピッドの描かれた画中画が塗り潰されていることが判明し、長年、その絵はフェルメール自身が消したと考えられてきた。しかし、2017年の調査で、フェルメール以外の人物によって消されたことがわかり、翌年から上塗り層を取り除く修復が開始された。今回、プロジェクトによってキューピッドが完全に姿を現した《窓辺で手紙を読む女》の絵を世界で初めて公開するのが今回のフェルメール展。同時に、オランダのドレスデン国立古典美術館が所有する17世紀のオランダ絵画と一緒に公開されている。病院帰りで、長時間歩く自信が無いので、効率よく見るために音声ガイドを借りた。小芝風花さんのナレーションが聴き取りやすく、わかりやすい。入ってすぐに、修復作業の様子をビデオで見た。顕微鏡で見ながら気の遠くなるような緻密な作業。最初はこんな作品だったけれど、少しずつ元の姿を現していく。混んでいたので、先に進むことにした。 肖像画や風景画、聖書の絵や市井の人々、そして静物画に複製版画。衣服や小物、動物などの描写が細かくて丁寧で素晴らしい。そして、絵の中に隠された秘密があるのも、音声ガイドで教えてくれて面白い。印象に残ったのは、ヘラルド・ダウの「歯医者」。少年の歯を抜いたばかりでいかにも胡散臭い。絵の周りが牛の額縁のようで、何か舞台で演じているような面白さがある。そしてアーフェルカンプの「そりとスケートで遊ぶ人々」17世紀のオランダは異常な寒波が襲ったようで、町一面が氷。その中でそりで遊ぶ人々、働く人々、金持ちそうな人、貧しそうな人を逞しく丁寧に描いている。静物画のヤン・デ・ヘームの「花瓶と果物」花がいっぱいの花瓶と果物、トンボなどの昆虫もリアルに描かれている。赤いチューリップが目立つけれど、このころはチューリップを描くと高く売れたのだそう。レンブラントの作品は、奥さんを描いた「若きサスキアの肖像」だった。展示会場の最後にあったのが、フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」その手前でも、入ってすぐにあったのと同じビデオが上映されていたので、途中からを見た。そして、後ろの壁にキューピットが現れた絵がこちら。壁も白くなって、全体的に明るい印象。壁の絵が無いときは、どんな手紙を読んでいるのかな、悲しい知らせかなと思ったけれど、キューピットは愛の象徴。そして弓を持って仮面を踏んでいる。手紙も良い知らせなのかなと思えてきた。それにしても、だれが何のために塗りつぶしたのかなあ。そして、8月の29日の月曜日にあべのハルカスで見たのが「ピーターラビット展」友だちと、あべのハルカスでランチして、食べ過ぎたので運動せねばと、もらっていたチケットがあったので見に行った。ピーターラビットが生まれて120周年。作者のビアトリクス・ポターが家庭教師の息子のノエル少年に、買っていたウサギの絵手紙を送ったのが始まり。それが絵本になり、世界中に広まっていく。うちにもピーターラビットの食器などがあるし、かわいい絵柄はよく知っているけれど、内容はあまり知らなかった。ところどころに写真撮影をしていいスポットがあり、そこでパチリ。サクッと見ただけだけど、いい運動にもなった。この日も歩数は8000歩越え。杖を持ってなら、かなり歩けるようになってきた。
2022.09.04
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一昨日の5月1日。手術後、初めて電車に乗って、「フェルメール展」を観に行ってきた。前日の夜中、関西テレビで「フェルメール 仕掛けられたイリュージョン」という番組をしていて、録画していたのを朝から見た。雨模様の天気で、これならそんなに混んでないかも・・・と、杖をついて、折りたたみ傘を持って電車に乗って天王寺へ。天王寺について、地下街を通り、大阪市立美術館までは、徒歩約10分。ちょっと雨がポツポツ降っていた。ちょうどお昼時で、てんしばのお店にはたくさんの人が並んでいた。世界各国のビールのイベントもしていて、パラソルを付けた立ち飲みテーブルで、ウインナーなどをつまみに、ビールを飲んでいる人もたくさんいた。そんな横を通って美術館の方へ行くと、入り口付近ではほとんど並んでいなくて、すぐに入ることができた。音声ガイドを借りて聴きながら、進んでいくと、絵画の前は3列ぐらいに並んでいるけれど、一番前でなかったら、ゆっくり絵を鑑賞することができた。オランダの画家たちの、宗教画や風景画などを見た後、最後の方にあった6点がフェルメールの作品。今回日本に初めて来た「取り持ち女」フェルメールの初期の作品で、テレビでは、宗教画から風俗画への移行期の作品で、何度も塗り重ねて試行錯誤した跡があると言っていた。若い女の人に金を渡そうとする男と、それを横から確かめる取り持ち女、左側の男性は、フェルメールの自画像ではないかという説もあるそうだ。大阪展のみ公開の「恋文」手紙を届けに来た女中からから受け取って、読もうとしている様子を、隣の部屋から描写している。すごく奥行きが感じられて、フェルメール特有の、窓からの光を感じることができる。背景にかけられた額で心情を描写しているそうだ。フェルメールの現存する作品は35点しかないと言われている。以前神戸で「真珠の耳飾りの少女」も観たけれど、また見られて良かった。(大阪展は5月12日まで。)美術館から出てくると、入場するのにすごく長い列ができていた。食べ終わってから来た人が多いのかな?あべのハルカスの方まで歩いて行って、京都北山ダイニングで遅い昼食。ちょっとデパートの中でショッピング。でもどんどん足が痛くなってきて、天王寺構内の喫茶店でまた休憩。夕方の6時過ぎに家に帰ってきた。足が痛くて夜、湿布をいっぱい貼ったけれど、初めて遠出ができて大満足。杖はまだ当分必要みたいだけれど。
2019.05.03
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倉敷に行ったことは4回あるけれど、大原美術館に行ったのは2回目だと思う。始めて行ったのは、20歳の大学生の頃。島根の三瓶山で、美術部の合宿で数日過ごし、そのあと友達4人で、伯備線に乗って倉敷に行った。ananやノンノに倉敷の特集などをしていたころだ。倉敷の美観地区の中の旅館に泊まり、大原美術館を見て、隣のエルグレコという喫茶店でコーヒーを飲んだ記憶もある。だからエルグレコの「受胎告知」があるのはわかっていたけれど、ほかにどんな絵があったか、すっかり忘れていた。ゴーギャンの「かぐわしき大地」モネの「睡蓮」ロートレックの「マルトンX夫人」セザンヌの「水浴」など、教科書で見たことのあるような作品がいっぱい。明治から大正にかけて、倉敷紡績などで財を成した大原孫三郎は、岡山出身の画家、児島虎次郎を援助し、海外留学させたそうだ。虎次郎は、海外でたくさんの画家たちと交流し、孫三郎に収集を勧めたのだと言う。モネやマティスなどは、画家本人から購入したそうだ。今回印象に残ったのは、天井近くに展示された、フレデリックの、「万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん」と言う大作。左の半分は、戦争や天災で無くなっていく人々の悲しみを描き、右の半分は、神の国で復活していく願いを描いている。日本の有名な作品も、岸田劉生や佐伯祐三、そして棟方志功の版画など、数多く収集されている。やっぱり倉敷は、何度でも行きたいなあと思う場所だった。
2016.06.27
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岡山県立美術館で原田直次郎展を見た。原田直次郎という名前を知らなかったけれど、靴屋の親父というこの絵は見たことがある。年表を見ると、7歳でフランス語を習い、明治17年、20歳でドイツのミュンヘンに渡り、美術アカデミーで西洋絵画を本格的に学んだ。資産家でもあったんだろうけれど、子どものころから才能を発揮し、英才教育を施されたのかもしれない。ドイツでは、森鴎外と出会い親しくなった、鴎外の「うたかたの記」は、彼をモデルにしているそうだ。日本に帰ってから、洋画排斥の苦難が待っていたけれど、森鴎外が彼を援護する論文を発表し続けたそうだ。そんな状況の中で、「西洋画はますます奨励すべし」と謳い、騎龍観音(右から2番目)を発表し、弟子を育てていったそうだ。騎龍観音は、200号以上ありそうな大作で、間近で見ると、その迫力に圧倒された。やがて病にかかり、36歳の若さで亡くなってしまうが、日本の近代洋画は、この人から普及していったんだろうなあ。明日は、また敦賀。施設の家族説明会がある。昨日プールで泳いだら、太腿のブクブクしびれる感じがほとんどなくなって、500m泳ぐことができた。プールで泳げたら、腰痛も楽になっていくだろう。
2016.06.22
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先週の金曜日、娘と午前中は、近くのイオンで、デコ巻きずしの体験受講。ハート形の巻きずしの作り方を教えてもらった。思ったより早く終わり、前日、習字の講座で、あべのハルカス美術館の招待状をもらったので、娘と一緒にあべのハルカスに行くことにした。去年の暮から股関節が痛くなって、寒い時期は杖が無いと歩けないような状態だったので、電車で出かける自信が無くなっていたけれど、暖かくなってきて、痛み止めの薬を使うと、杖がなくてもかなり歩けるようになってきた。それで、電車で大阪市内まで行くのは本当に久しぶり。ハルカスの中で、韓国料理のランチを食べてから、16階のあべのハルカス美術館へ。「今も昔もこんぴらさん」という美術展。会場に入って行くと、「金毘羅ふねふね、お池に帆立ててしゅらしゅしゅしゅ」と音楽が鳴って、金刀比羅宮の写真や説明などがあった。海難図や祀ってある崇徳天皇の肖像画を見て次の部屋に行くと、円山応挙の襖絵の数々。以前、香雪美術館で円山応挙展を見たけれど、その時に見た、どこから見ても目が合う八方睨みの虎や、竹林七賢図などを、また見ることができた。それともう一つ嬉しかったのは、一度実物を見たいと思っていた伊藤若冲の作品もあったこと。以前、NHKのBSの番組で特集を見て、その繊細さに驚いた。この花丸図も、その一つ一つの花が丁寧に、花や葉のちょっと枯れた部分や、小さな虫食いの穴も描かれ、その緻密さに驚かされる。多くの作品が海外にわたって、日本にあるのは少ないという。どんな美術展かあまり知らずに行ったけれど、若冲の作品を見られてとっても得した気分だった。あと明治時代の洋画家、高橋由一の作品や、狩野派の画家による三十六歌仙の額なども見ごたえがあった。買い物をしてから、パンケーキのお店で休憩して、また電車に乗って帰ってきた。歩き疲れて足が痛くなったので、一本遅らせて座れる電車に。でも、こうしてまた出かけられたことも嬉しかった。
2015.05.29
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金曜日、ダンナと娘と3人で神戸へ。兵庫県立美術館で、だまし絵展と木梨憲武展を見てきた。アルチンボルトの「司書」体全体が本で描かれている。だまし絵は大好き。30年ほど前に見た、エッシャー展の記憶が鮮明だ。この絵が会場にあった。実際にはあり得ないのに、一見普通に見えて騙されてしまう。その他にも、横から見るとわかる絵だったり、影を見ると昆虫だとわかる立体作品だったり、壊れてばらばらになったピアノなのに、鏡で見るとちゃんとしたピアノだったり。八嶋智人さんの解説を聞きながら楽しく見た。同じ兵庫県立美術館で開催されていたのが木梨憲武展。明るい色彩と、楽しい絵の数々。自由で、子ども心を忘れないノリさんらしいなあ。書かれている言葉もポジティブ。こんな作品を飾っていたら、部屋の中もパッと明るくなりそうだ。子どもが描いたような絵もあるけれど、風景のスケッチなどをみれば、すごい才能がある人だとわかる。見学者が5万人を突破したらしいけれど、人気があるのがわかる。その後、南京町へ行って遅めのランチ。娘が餃子屋さんを紹介してくれたけれど、向かいのお店のお姉さんが見せてくれた写真の飲茶がおいしそう。お腹が空いていたので、そのお姉さんのお店へ。でも、食事をしている間、お店の中の従業員の中国語がうるさいのなんの。厨房の中と、接客している人が大声でしゃべってる。ガチャガチャした雰囲気で、落ち着いて食べられなかった。娘が、食べログを見ながら、「評価ええことないわ」と言う。食事はすぐに出てきたけれど、作っておいて温めたと言う感じで、味もイマイチ。餃子屋さんにすれば良かったなあ。
2014.11.09
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退職仲間と、兵庫県の香雪美術館へ行ってきた。東灘区にある香雪美術館は、住宅地の中にある小さな美術館。そこに円山応挙と、その弟子たちの作品が展示されていた。上の絵のような孔雀や牡丹のように、鳥や花の絵が多かったが、写実的で細部までとても緻密に描かれた絵が多かった。鳥の飛ぶ様子をいろいろな角度から観察して、絵筆でスケッチしたような絵があったり、いろいろな花や鳥などを写生して、図鑑のような作品があったり、忠実に見たものを写生して研究したことがわかる。でも、右の竹の絵や、鯉の泳ぐ水面の様子などを見ると、さっと一筆、ためらいなく描いたような線も多い。才能と努力の人だったのだろう。虎の絵を見て、美術館によく行くTさんが、「この虎の目は、どこから見ても目が合うよ」と教えてくれた。それで、右から見たり左から見たり・・・足のない幽霊が、ふわっと浮くような感じに見えたり、色を塗らないで、紙の地の白を生かして松に積もる雪を表したり、効果的に見せるためにいろいろな技法があるんだなあと思った。約250年前の作品なのに、色彩がとてもきれいだった。美術館を出てから、近くの神戸屋レストランでランチ。私は、これにパンとコーヒーのセット。ベーカリーレストランなので、パンが美味しい。お代わり自由のコーヒーも嬉しかった。
2014.07.22
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神戸市立博物館で開催されている、「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」を見てきた。ボストン美術館には、約5万点の浮世絵コレクションがあるそうで、その中から今回は北斎の作品、140点が展示されている。22日終了なので、昨日は館内がすごく混んでいたので、市川猿之助が解説する音声ガイドを借りて、聴きながら見た。初めて見る作品も多かった。忠臣蔵の場面の版画も数点。当時はポスターの役割もしていたのかな。でも、カメラもない時代に、登場人物の表情や着物の柄など、細部まで丁寧に描かれているのにびっくりする。北斎もカメラアイの持ち主だったのかな。遠近法や、ぼかしの技法、また自分の名前をアルファベットで書いたり、西洋の技法もたくさん取り入れている。また風景画や人物画だけでなく、花や鳥の絵は、写実的で詳しくて、図鑑になりそうだ。実際花の活け方の教則本なども描いている。うちわの柄や、切って組み立てると立体的になる絵や、百人一首の作者の名前を入れた仕掛け絵など、面白い作品も多くいっぱいあった。とても想像力にあふれた人だったんだろうなあと思った。北斎と言えば、一番有名なのが「富嶽三十六景」の中の、この浮世絵。四つ切ぐらいの大きさだけれど、やっぱりすごい迫力。荒れ狂った波の間をこぐ2そうの船。でも遠くに見える富士山が、安心感を与えてくれる。やはり素晴らしい作品だなあと思った。北斎の作品は、西洋の画家や、作曲家にまで影響を与えたそうだ。北斎は、1999年、アメリカの雑誌『ライフ』の企画、「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」で、日本人としてただ一人選ばれたそうだ。今も色々な人に影響を与え続けているのかもしれないなあ。この作品は、この後九州、東京と回るそうだ。
2014.06.21
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難波の高島屋に寄った。7階のグランドホールで、開催されていたのは、山本高樹「昭和幻風景ジオラマ展」NHKの「梅ちゃん先生」のオープニングで、昭和の街並みをジオラマで表現していた作家さんだ。会場に入ると、レトロな昭和の街並みのジオラマがいっぱい。浅草のお祭りの様子や、昔の縁日の様子、私たちが子供の頃見たような、懐かしい風景がいっぱいだ。道を歩いている人に、声をかける人がいたり、家の中を覗くと、子どもが寂しそうにお母さんを待っていたり、人形一つ一つに表情があって、ストーリーを感じる。ずっと見ていても飽きない感じだった。残念ながら、展覧会の会場は写真撮影禁止。でも、山本高樹 ジオラマ で画像検索すると、たくさん出てくるので、一度ご覧下さいね。
2013.01.30
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先日、エル・グレコ展をしている国立国際美術館で見たのが、松永愛子展。白い粉だけを使って描く造形。無機質な感じなんだけれど、子どものころの懐かしさも思い出されるような作品だつた。
2012.11.20
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昨日、大阪へ行く用事があったので、少し早い目に家を出て、中の島の国立国際美術館で開催されている、エル・グレコ展に行ってきた。HPのトップの絵は、「無原罪のお宿り」この絵を見ても、下の「受胎告知」(拡大できます)を見ても、私は、昔見た、わたなべまさこの漫画を連想してしまう。「無原罪のお宿り」は、3mぐらいある大きな作品。「受胎告知」はマドリードのプラダ美術館の作品は、とても大きかったけれど、今回の作品は、その縮小版だった。 エル・グレコが活躍したのは、今から約500年前。ギリシャに生まれ、その後イタリアで学び、スペインで活躍した。ベラスケス・ゴヤと並んで、スペイン三大画家と言われている。私がプラド美術館に行ったのは10年前。エル・グレコの作品もとても多かった。初期の作品は、肖像画が多くとても写実的だ。でも次第に宗教画が多くなる。聖書の物語が、実際に起こったことのように描かれている。人物が細長くデフォルメされ、光と影を効果的に使う独特の技法で、神秘的な作品が多い。今回の作品の中で、興味を持ったのが「フェリペ二世の栄光」という絵。前に座る黒衣の人物が、スペイン国王フェリペ二世。左奥には、祈りをささげる予言者が、右側には、地獄に落ちる罪人が、そして上部には、罪なき人々を天上に導く天使たちが描かれている。光る輝く中心には、キリストを表すIHSの文字。文字でキリストを表すのも珍しいなあと思った。エル・グレコの絵を初めてみたのは、学生時代に倉敷で。大原美術館にもエル・グレコの絵があった。美術館の横には、エル・グレコと言う喫茶店もあった。イタリアのローマで行ったカフェグレコ、エル・グレコの絵と関係があるのかなあと思ったら、グレコと言うのは「ギリシャの」という意味らしい。エル・グレコはギリシャ生まれだったからついた名前だそうだ。
2012.11.11
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今日と明日は、町の文化祭。私も出品したので、朝からダンナと見に行った。手芸のコーナー。うちの町では染物や刺繍のサークルがあって、素敵な作品が多い。うちのお隣さんも入っていて誘われるけれど、ほとんどの人が60代後半から70代。同年代の人がいないので、ちょっと躊躇している。文化祭も、その年代の人の作品が多い。最近は、作品がどんどん減っていってるそうだ。 私は、先日書道講座で額装してもらった、「般若心経」を出品。去年の作品を出すつもりだったけれど、日付が今年なので、こちらを先に出すことにした。 習字作品は、今年は他に大人の人がいなくて、二つの教室の、子どもの作品の間に展示していた。文化祭を見ているときに、娘の友だちのお母さんに会って、市の文化ホールでしている、お花の展覧会とお茶会に誘われた。それで、車で今度はお花の展覧会に。市の文化祭の一環で、市内にある池坊や未生流、嵯峨御流など、いろいろな流派が出品していた。 面白いなあと思ったのは、この左側の作品。後ろに活けているのは、近江八幡の水郷で見たガマ。その前にあるのは緑色のケイトウとアロエ。でもよく見ると、アロエは生け花でなく鉢植えだ。花器とマッチして全く違和感がない。右の作品も、生け花と鉢植えの融合。鉢植えには違和感を感じさせないよう紙を巻いている。 これは、古タイヤを切って、花器にしている。 結婚前、私が習った頃の華道は、用意された花を活けることだったけれど、最近は、珍しい花も多いし、活けるために育てている花もある。容器全体、周りの雰囲気まで芸術作品だなあと思った。生け花を見てから、お茶のコーナーへ。こんな傘を立てて、野点の雰囲気。 お饅頭は、柿をイメージした和菓子だった。最近、カメラの調子が良くない。オートにしているけれど、露出があってない感じ。それで、ミラーレスのカメラを注文した。早く来てほしいなあ。
2012.11.03
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今関西では、ちょっと行ってみたくなる世界的な絵画展が、いろいろなところで開催されている。神戸でマウリッツハイス美術館展、大阪で、エル・グレコ展、京都で、大エルミタージュ展とシャガール展。金曜日に行ったのは、神戸市立博物館のマウリッツハイス美術館展。三宮から海の方に歩いて行って、ちょうどお昼前だったので、ホテル・ヴィアマーレでランチを食べてから入場。平日のちょうどお昼の時間帯で、待つことなくすぐに入れた。3階から順に観賞。前の方に並んで順番に見て行っている人もいるけれど、まばらなので、じっくり見たければ、前の方に割り込んで、さっと見る時は、後ろの方に移動して、という感じ。「フランダースの犬」の中で、ネロが見たがっていた、ルーベンスの、「聖母被昇天」の下絵があった。下絵だけでも精密で迫力があって、ベルギー・アントワープのノートルダム大聖堂の実物を、いつか見てみたいなあと思った。レンブラントの絵も何点かあった。素晴らしいなあと思ったのが、「シメオンの賛歌」という題のこの絵。 エルサレムの神殿で、予言者シメオンが、生まれたばかりのイエスが救世主であることを宣言する場面。暗闇の中に浮かび上がるようにイエスが描かれている。フェルメールの作品は2点。「真珠の耳飾りの少女」のところだけは、ひとつの部屋に展示され、2・30人の列ができていたけれど、ゆっくりゆっくり進みながら、じっくり眺めることができた。 大きな瞳が、何か語りかけているような、ぬれたような唇が、ちょっと微笑んでいるような、不思議な魅力を感じさせる絵だ。青いターバンや、辛子色の洋服は絹のような光沢があり、耳には光沢のある大きな真珠。特にモデルはいないそうだけれど、高価な身なりのこの子はどんな子なんだろうと、いろいろ想像してしまう。ゆっくり見終わった頃に、団体客が増えてきた。お土産物のところは人が多いのでパス。出口のところに行くと、マウリッツハイス美術館展☓神戸食べ歩きマップというのを置いてあった。周辺のお店の紹介や、割引クーポンなどが付いていた。私は食べた後で、利用できなかったけれど、素敵なお店がたくさん載っていた。これから行かれる方は、これを利用するとお得だろうな。市立博物館のある旧居留地はブランドのお店も多く、ウインドーショッピングをしながら三宮へ戻った。
2012.10.20
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ただ今、大阪梅田のホテル。今日は、熊本の友だちM子さんが大阪に来るので、夕方から一緒に過ごす予定。彼女は出張帰りで、明日東京からくる娘さんと、USJへ行くそうなので、今晩だけ。梅田で仕事をしている娘が、今日は帰りが遅く、明日の朝が早いそうなので、安いホテルをとって、二人で泊まることにした。せっかく大阪市内まで来るので、南港のATCホールでしている、大阪キルトウイークを見に行ってきた。ベッドカバーサイズの大作がいっぱい。小さな布を組み合わせて、グラデーションを楽しんだり、パッチワークで絵を描いたり、素晴らしい作品ばかり。目の保養をさせてもらった。母親は、私の年ぐらいから10年くらい、朝日カルチャースクールに通い、4年前に心筋梗塞で倒れるまで、ずっとパッチワークをしていた。何週間も意識がなかったのに、認知症にならなかったのは、指先を使う趣味を持っていたからじゃないかと思う。実家に、母が作った途中のパッチワークがたくさんある。続きをしてみようかなあ。
2012.05.25
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国立国際美術館の、草間彌生さんの展覧会を見に行った。ポップな色彩と水玉。ちょっと気味悪い感じと、可愛い感じ。でも圧倒的な存在感を示す作品たち。とても作者が80歳を過ぎているとは思えない。見ているだけで、強烈なエネルギーをもらえる感じがする。興味を持ったのが「愛はとこしえ」と題する、モノクロの作品群。何重にも連鎖する横顔や目。それを見ながら、数年前に担任した子の絵を思い出した。アスペルガーの障害を持った子で、何か独り言を言いながら、同じものばかりを黙々と描いていた。手形や目ばかりいくつも描いて、何か訳がわからないけれど、面白い絵だなあと思ったものだ。草間さんは、少女時代から統合失調症からくる幻覚や幻聴に襲われ、その恐怖から逃れるために、それらを絵で表現したそうだ。彼も同じだったのかもしれないなあ。
2012.02.26
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姫路市立美術館で、生誕130年、松岡映丘展が開かれている。松岡映丘は、近代日本画の巨匠だが、私を嵐コンに連れて行ってくれる、Mさんの、亡くなったダンナさんのおじいさん。それで、招待チケットを何枚か送ってくれた。それで、今月の退職仲間とのききょう会は、美術鑑賞と、姫路でランチに決定。朝早く集合し、一台の車で姫路に向かった。ゴールデンウイーク中ということもあって、ただでさえ混んでいる神戸方面が、より渋滞。3時間もかかって、美術館に着いた。美術館は、姫路城の公園の中にある。姫路城は、今改装中で入らなかったが、公園がとてもきれいで、歩くのも気持ちが良かった。松岡映丘の作品は、繊細でとても美しい。細部にわたって緻密で、着物の柄や髪の一本まで細かく丁寧。先日テレビで見た若冲のミラクルワールドのように、ハイビジョンのカメラを使って拡大して見たいと思った。「道成寺」や「源氏物語」など、物語を題材にした絵も多かった。この視線の先には何を見ているのかなあ。とか、隙間から覗いている女性は、どんな思いなのかなあ。とか、絵が表していることがとっても気になるのは、最近NHKなどで、そういう番組が多いからかな。作品の中には、映丘が7歳の時と14歳の時に描いた作品も展示していて、7歳の時に描いた武者人形は、中学生ぐらいの観察力だし、14歳の時の絵は、どう見ても大人の画家の作品。映丘は柳田國男の弟だけれど、小さい時から周りが才能を認め、伸ばしていったんだろうなあ。本当に美しくて華やかな作品をたくさん見られて、心も晴れやかなすがすがしい気持ちになった。
2011.04.30
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市民講座の講師の先生の、古民家を使っての書道展が昨日今日とあったので、和歌山へ行く途中に寄ってみた。 江戸時代の、庄屋の建物で、瓦屋根の重厚な表玄関を入ると、広い中庭を、母屋や土蔵、台所棟などが囲んでいた。書道展が開かれていたのは、この母屋の中。あまりに人が多くて、写真をとるのは気が引けたが、とても素敵な作品が多かった。講師の先生の篆書千字文の屏風も見ごたえがあったけれど、創作文字があったり、俳画が添えられていたり、昔ながらの書道展とはずいぶん雰囲気が違う。先日、市民講座の時に、先生が額に入れた作品を持ってきていた。初回の時に、ここでおしゃべりするのが楽しみと言ってた方の作品で、島崎藤村の「初恋」を小筆で書いたもの。好きな詩を持って行ってお願いしたら、先生がお手本を書いてくださるそうだ。桜を散らしたような和紙に、「初恋」の詩がぴったりで、素敵だなあと思ったら、その作品も飾られていた。講座も続けていたら私にも書けるのかな、とちょっと楽しみになった。
2011.04.24
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午前中にプールに行って、久しぶりに、電車に乗ってナンバに行ったら、途中の駅で人身事故があったらしく、電車が動かなくなってしまった。再開したのは1時間以上たってから。動き出しても、前がつかえているからとノロノロ運転で、40分ぐらいで行けるところが、結局2時間以上かかってしまった。お昼を食べるにもランチタイムは終わっているし、ナンバパークスに行くのはやめて、高島屋の7階に行ったら、グランドホールで、美術展をしていた。私は、朝日新聞の友の会に入っていて、入場無料で見られるので、ラッキーと、浪速そばで、お昼を食べてから、早速入場することに。「小泉淳作展」平安遷都1300年、光明皇后1250年御遠忌のために描かれた、東大寺本坊襖絵40枚の完成記念。入ってすぐの16枚の襖絵に描かれた、蓮の花は圧巻。どれも形が違うのに、繊細で丁寧に、生き生きと描かれている。背景の地模様もしっとりと落ち着いていい感じだ。続いて桜の襖絵。しだれ桜は、夜空に浮かび上がって、本当にそこにあるかのような気がしてくる。近づいてみると、花びらの一つ一つの大きさが、ほぼ同じ。何と緻密な作業の繰り返しなのだろう。ピンクの濃淡で奥行きと、ふんわりとした感じが出ている。そして天女を描いた飛天や鳳凰などの襖絵を、5年の年月を掛けて完成させたのは、小泉淳作。1924年(大正13年)生まれの85才。平山邦夫などと同期だそうだが、50ぐらいまで、絵では生計を立てたれなかったのだという。70を過ぎてから頭角を現し、そして、この大作に挑んだ。会場にビデオが流れていたが、年を感じさせない。本当に良い物を見せてもらった。ショッピングはほとんどできなかったけれど、これのおかげで、来て良かったなと思えた。
2011.02.03
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ナンバ高島屋で開催されている池坊展に行って来た。最終日の終了1時間前で、会場にはたくさんの人がいたけれど、素敵な作品をたくさん見て、楽しむことができた。私は、よく花を活けるけれど、いつも我流。結婚前、数年間、峨未生流を習ったけれど、全然基本通りに活けていない。生花の中に、たまに造花を混ぜてみたり、自分のしていることは邪道かなあと思っていたけれど、全然OKやん。造花が混じっているものも多かったし、生花に、ビーズや造花をボンドでくっつけているものもある。紙で作ったものを一緒に活けていたり、CDを途中ではさんでいたり、葉っぱをくるくるホチキスで留めていたり、針金を入れてグニャグニャに曲げていたり、え~こんな子としていいの?と思うことがいっぱい。見た目が美しくなるように、いろいろ工夫されている。これは家元の池坊専永氏の作品。材料がわからないけれど、すごく幻想的な作品だ。ところで昨日までのうちの玄関のお花は、桜とミモザ。和歌山で買った桜の枝が大きすぎるので、この花瓶、今日は玄関の外に飾っているけど。
2010.03.07
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