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2004年10月28日
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 朝、2人の叔父のところに電話を入れました。

 次男のまーちゃんおじちゃんは仕事に出ていて留守。三男のケンおじちゃんは全国を飛び回っているので携帯に連絡。状況を伝えるとケンちゃんおじちゃんは辛そうに「行きたいけど、なかなか行けなくてゴメン」と呟いていました。

 仕事に出て、部長にメールをしました。

 「父の容態はかなり悪くなっており、近い将来看取ることとなりそうです。そこで、お願いなのですが、父の希望もあり葬儀はごく内輪でやりたいのです。父は、以前から葬儀はしないで欲しいと言っていました。葬儀がどういう形になるか分かりませんが、いずれにしても父の親、兄弟に若干の親戚を加えた程度でしめやかに、そしてひっそりと送ってやろうと考えています。そのため、自分としては父が亡くなっても、しばらくの間事務所には知らせないつもりです。… もちろん、部長さんにはお知らせしますが、いっさい他言はしないでください。」

 まだ、部長からの反応はありません。

 仕事を終えて、病室に向かいました。途中、まーちゃんおじちゃんから電話が入りました。様子を伝えると、これから行こうということになって病室で合流することにしました。

 親父は、昨日よりも随分反応も良くて、コミュニケーションが取れているなあと実感できるほどでした。もちろん、他の人が客観的に見れば、そうは見えないでしょうが…


 そうこうしているうちに、まーちゃんおじちゃんが来ました。叔父は親父の顔を見るなり深いため息をつきました。表情がみるみるうちに曇っていきます。
 「もう、だめか…」
 思い雰囲気が部屋を包みました。ボクはこのHPに訪れてくださる皆さんのアドバイスのとおり、明るく「親父はしっかり聞いていますよ。ちゃんと理解もできています。」そして、親父の手をギュッと握り、「分かってるよな!おじちゃん来たよ!がんばってるトコをしっかり診てもらいっ!」と笑顔でいいました。

 笑顔が多少引きつっていたかも知れませんが、親父も叔父も分かってくれたと思います。

 帰り際、看護婦さんに今の状況を叔父に説明してもらいました。看護婦さんは説明の中でガンの末期であり、今は薬でコントロールできているが、いつ状態が急変するかも知れないとハッキリ言いました。

 こうハッキリ言われたのは初めてでした。この看護婦さんの言葉というのは、家族にとても影響を与えるんですね…
 正直、分かってることだけど、それをハッキリ言われると感情的に揺れてしまいますね。ボクもまだまだです。しっかりしなきゃ…

 家に帰り、皆さんからの暖かい言葉を見て、正直涙が出てきました。皆さん、本当にありがとうございます。






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最終更新日  2004年10月29日 10時47分32秒
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