天使の降りた家

天使の降りた家

2009.01.18
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カテゴリ: 弦人1~3歳の事
いい天気だったので、少し長めのお散歩に。

少し遠くまで足を伸ばしてみました。

人気のいない広い歩道で、
弦ちゃんをバギーに乗せて、突然 父ちゃんが走り出した。

クルッと後ろを振り返って、弦ちゃんをポーンと投げてきた。
弦ちゃんは、風を切ってビューーーーンと私に向かって飛び込んできた。



その瞬間、私は夢を見ている様な錯覚を感じた。

弦ちゃんが、



きゃ~


「キャ~ハート キャ~ハート

嬉しそうに大口開けて笑って、
髪をなびかせて ほっぺた真っ赤にして
私の腕に向かって 走ってくる・・・・・。










「お父さん、お母さんが思っているより、かなり重度です。
将来、歩くことは難しいかもしれません」

そう、先生からハッキリ言われた時から、
将来の事は覚悟をしてきた。

歩ける事が幸せな人生ではない、




それでも、公園に行くと
弦ちゃんと同じ位の子達が、お母さんと一緒に自由に走り回っている姿を見て、
「いいなぁ。弦ちゃんにも走らせてあげたいなぁ」
と思ってしまう。

始めは、そう思う事自体が、弦ちゃんに悪い気がして、

そっとその場を離れていた。

でも、最近は純粋に「いいなぁ」と思う事は、
人間であり、母親が思う、自然な事なんじゃないかと思うようになった。

楽しそうに走り回っている子達と、
楽しそうにその様子を見ている弦ちゃんと、
それを見守る母親達と、
そんなに大差はないように思えた。


人は、自分に無いものを欲しがる

目が見えないと、見える人生を欲しがる。
耳が聞こえないと、聞こえる人生を欲しがる。
足が動かないと、走ってジャンプする夢を見る。
お金がないと、お金が有り余る人生の夢を見る。
人生の残りが少ないと、もっと生きたいと願う。


出来ない事を欲しがるのは無意味な事だけど、
人との違いがあるからこそ、
その子らしくもある。



これが弦ちゃんです。
そう思うようになってから
公園で、同じ年頃の子の中に連れて行くようになった。


人には個性があり、
弦ちゃんにとって、この体は紛れもない個性であり、
体はクタクタの よだれタラタラの 大口開けて笑ってる
その全てが弦ちゃんであって
その存在は眩しすぎるくらいキレイで、輝いていて、
可愛くってたまらない存在なのである。





そんな弦ちゃんが、
私に向かって走ってくる・・・・・・

バギーと一緒になって、
ビューーーーーンと風を切って
大口開けて、キャッキャと笑いながら 気持ち良さそうに
私に向かってグングン近付いてきて・・・・・・

キャッチーーーー

弦ちゃんは嬉しそうに、
「もう一回やって~大笑い
という顔をする。


私は弦ちゃんが本当に走っているかの様な錯覚を覚えながらも、
何度も二人の間を
キャッチボールの様に弦ちゃんを投げ合った。


ずっと心の奥にあった、
「弦ちゃんにも、思いっきり走らせてあげたい」
という夢が本当に起きている様な気がした。

激しい動きが好きな弦ちゃん。その嬉しそうな顔ったら。



そして、ふと思った。

そうか、
弦ちゃんは自分の足だけでは歩けないかもしれないけど、
車いすや色んな装具を使ったら、
こうやって走る事が出来るかもしれない。
自分が行きたい所に動けるかもしれない。
ジャンプだって出来るかもしれない。
本人が願ったら、色んな事が出来るかも。

まだまだ 分からないな。





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Last updated  2009.01.18 09:37:40
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