名古屋B食倶楽部

碧南市役所に用事が在り、ついでにランチを

クライアント様から、碧南のゆき寿司さんの「炙りコース」が美味しいです。と情報を貰ったんで、飛び込んでみました

午後1時、誰もお客さんが居ません

まいったな～～、一人ぼっちで、初めての寿司屋

カウンターを薦められる。

そんな～いいです、テーブル席で。

緊張するな～～

テーブルは四人用に見えて、一人で四人用に座りたいとも言えず、恐る恐るカウンターに

メニュウを見せて貰っても「炙りコース」が無い

無い物を注文すると、なんで知ってるんだ、誰に聞いたんだ、どんな関係だと聞かれる可能性がある。

そこから、何処から来たの？何してんの？なんて会話になると落ち着いて食べられないんで、壁に合った「お任せ握り3600円」を注文。

初っ端に、中トロと大トロ

そうなんだ～、白身や、赤身からスタートかと思ったら、いきなり、どうだって来ました。

写真では判りませんが、寿司種が大きい。

大きくて厚い。

女性は一口で食べられないでしょうね。

まさに、どうだです。

酢飯は大きくなくて一安心

大きな寿司種につぶれて、酢飯はぺちゃんこ

地元のコウイカとヒラメ

ヒラメは塩が振ってあるから、このまま食べてねって。

コウイカ、スミイカに似た歯触りで好きな感触なんで美味しいです。

ヒラメも身が厚い。

厚くて、なかなか口の中から無くならん

ここで、嫌いな物はありますか？と聞かれ、「生の海老と、生の蝦蛄と、生のトリガイ、生ガキです。どれも、さっとでも火が入ってれば食べられます。」

めんどくさい客と思われただろうな～～

いかにも自家製の卵焼き、甘くなくて、ずっしり重くて食べごたえ充分で嬉しいつべたいのが残念ですが、それが普通だよね。

海老は芯が僅かにミディアムなうで加減で、エビの甲殻類の味がちゃんとします。

コダイの酢〆と蝦蛄

蝦蛄は地元で、子を持って、ほくほくして美味しいよって。

それぞれの寿司種を、イカです、ヒラメです、エビと卵焼きねって一言話しかけてくれますが、おじさんは、「はい」って小声でうなずくだけで、次の言葉をかけないでねって祈りながら食べてます

蝦蛄には、すこし長いセンテンスで喋ってくれたんで、頷くだけでは申し訳けないので、おじさんも「大きくて立派な蝦蛄ですね。」と、10文字以上の言葉を発しました。

発しましたが、それに対する次の会話は要らないですからと、目を伏せて。

おじさん、本当に、知らない人との会話、苦手なんです

イクラはこぼれそうだし、ちょっと雲丹がどろどろだね。

どうやって醤油つけようか？

どちらも、キュウリの青臭さが合います。

決して、イクラや雲丹を減らすための工夫ではないと思います。

「穴子はこれからシーズンですから美味しいですよ。」と。

おじさんの穴子のイメージと少し違うんですが、そんな事は言えないし、褒めないと申し訳ないし、「大きくて立派な穴子ですね～。」と、「なんでも大きけりゃ立派なのか？」って、見当違いの返事をする

おじさんの穴子のイメージはコレなんです。

「この後、トロ以外なら、好きなネタを二つ握りますから、何がイイですか？最後に巻物を一本出しますから、それも好きな物を言ってください。」と。

え～～そんな突然言われても、どうしようかな～～何がお薦めですかって聞くと会話が長くなるし、短い時間に頭の中をぐるぐるさせて、「赤貝と鯵ください。」

〆は決まってます「巻物は干ぴょうをお願いします。」

「干ぴょうでイイの？珍しいね～、関東の人？」

三河の人ですなんて言ったら、「何処」って聞かれるのは目に見えてるから、いっそ釧路から来ましたって言おうかと思いながら「いや～、そんなんじゃないんですけど、干ぴょう好きなんです。」ってアホ面な応えをするおじさん

美しい赤貝です。

殻から外してる様な動きがありました。きっと、その場でこしらえてくれたんだと思います。

良い注文をしました

鯵、すごく長い

思わず「大きいな～～～。」とつぶやいたら、「お任せは、酢飯を食べるより、旨い魚介をしっかり食べて欲しいからね。」

なるほど、だから、干ぴょうでなく、鉄火とか、もうちょっと違うモンを頼んで欲しかったんだね。

「赤貝のヒモね。これで一個分の赤貝を全部使ったから。」

親切だな～～～

「干ぴょう巻きは長いままがイイ？」

三貫落としでお願いしますとか、余分な事を言うと、そこから「関東から来たの。」って話が始まるんで、半分に切ってください。って訳の判らん注文をしちゃうおじさん

見事に真ん中に、芯が来てます綺麗な海苔巻きです

もうお腹いっぱいです

握りが十四貫、巻きが二本

一半コースです。

酢飯少な目とは言え、食いすぎてしまった。

でも、これは間違いなくお得なコースでした

なんか愛想の無い客ですみませんでした

ご馳走様