能登の手染め日記

能登の手染め日記

Apr 22, 2008
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カテゴリ: 絵・美術について
『もうひとつの絵画教室』
◆その2◆
色と絵具について

●色・・・目に見える色(色料)には『顔料と染料』がある。
・顔料・・・古くは天然の鉱石や土などを使っていた。水に溶けないものが殆ど。
・染料・・・古くは植物や動物から採集。水に溶けるものを言う。
・ともに最近は石油化学工業で合成生産されるものが多い。
目に見える色でも光の量によって見える色は別(笑

●絵の具は
・『顔料(色の粉)』を何らかの媒体(固着剤)や安定剤を混ぜたものが市販されている
色の粉のままでは使いにくいので顔料を水や油、溶剤、樹脂、蝋、糊などで練りむ。日本画家などは今でも自分で混ぜて使用しているが、昔の画家は自分で顔料と媒体を混ぜていた。最近は日本画用の絵具もチューブに入っているらしい(^^
絵具の使い方は、かつて下塗りや媒体の使い方なども厳しいルールがあったが、色の粉が固着剤などと練りこまれてチューブに入ったことによって、科学的な見方の時代背景とともに絵画のテーマの表現と技法は変化してきた。外に絵具を持ち運んで描くことが出来るようになり光の色を描く印象派など描くモチーフの種類も変化してきた。

さらに化学的に色素合成ができるようになり、安価で手軽なものとなって学校教育などをはじめとして広く一般に使用されるようになった。伝えられている話として明治以降に学校教育でクレヨンが普及するが、これは色料とローをを混ぜたもので安価なことが使われる理由になったという。私個人の感想だが、クレヨンは非常に表現しにくい絵具で小学生低学年が使うのには不適だと思った。今ならば水彩色鉛筆が良いように思える(^^

一方、染料は色素の大きさが細かいので染として繊維の分子構造の中まで色が入る。
主に染料は繊維の内部まで同じ色になることと、顔料絵具は繊維などの上に色を乗せいていくという違いがある。色素粒子が細かいことと水分が多いインクや墨なども紙の繊維の裏まで浸透する。絵の具の粉はそのままでは紙の裏まで通らないことが多いが、粒子を細かくして水で薄めることによって色素の一部は繊維の中まで浸透する。
染料は繊維の種類が多くなるとともに化学的に生産されるようになり、それぞれの繊維に適した染料が市販されている。

★色素粒子の大きさの順(アバウトな分類)
 岩絵具・泥絵具>粉絵具(胡粉なども)>墨や藍>インク>染料

●色料を媒体(固着剤)によって紙やキャンバスに定着させ、乾燥することで固まる
・油絵の具は、色の粉を油で練ったもので油の皮膜が乾燥して色を守る
・油は水に溶けないので固着したら流れたり移動しない
・日本画の絵の具や墨は膠(にかわ)で溶かして固着する
・アクリル絵具は、アクリル樹脂で練ったもの
・アクリルや膠は乾燥したら固着する
・水彩絵の具やポスターカラーが描いて乾燥した後も水で流れるのは、この媒体が弱く水溶性だから。
★水彩絵の具
色素をアラビアゴム溶液で混ぜ、保湿剤にグリセリンを入れてる。
アラビアゴムは水に対する溶解が良く、水溶液は粘り気があり安定した状態になる。
・透明水彩と不透明水彩
メーカーにもよるが、色の粉を溶かすアラビアゴム水溶液の量と色素粒子の大きさの違いと透明性の高い色の粒子によって作り分けてあるようだ。
透明水彩はインクや染料に近く色素が小さくされていて、水分が多い状態で使う。これは下に塗ってある絵の具の色が透けて、色を重ねると下の色の影響を受ける。
不透明水彩は色料自体の透明度が低いことと胡粉などの白成分が混ざっているとさらに不透明になる。
ガッシュ、ポスターカラーなどは厚塗りにして描くと下の色が見えなくなる使い方ができる。

◆絵の具の特性
水彩絵具の特徴としては表面の色をナイフなどで削り取ったり、水で溶かして取り除くことによって、ある程度は描きなおすことも可能になる。また、紙の弱い薄いものは無理なのでマスキング処理を行って塗りわけをする場合もある。
インクや墨、染料の浸透力が高いので表面の色だけを削り取ることは不可能。
絵具は混色すると鈍くなる(彩度・明度・色相・色価・捕色などは別のときに説明する予定)
油絵の具なども厚塗りをすると下の色が見えなくなり厚塗りのボリュームが出る。
薄く溶かして塗ると下の色が影響する。この性質を利用して写実的な絵の描き方ができる。アクリル絵具も同じような水溶性の性質があるがアクリル樹脂が乾燥すると耐水性となり、また色素粒子が細かいのでインクのように浸透する率が高い。
油性インク・水溶性インクも染料や顔料を使用してあるが、油性インクの場合は耐水性があるので用途によって使い分けが出来る。

などなど・・・と書いたが、染料はともかく、
絵具に関しては曖昧な知識のこともあるので専門の方の補足修正を希望します(^^ゞ
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Last updated  Apr 22, 2008 12:56:10 AM
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