若いころ、背負うもののないときに学んだものは大きいと今も思う。
休日はスケッチに行くか、観たい展覧会があると関西一円の美術館へ行ったし、先輩に教えてもらった芸術論や美学、文化論の本を読み漁った時期もあった。
染色技術の一つを身につけようと先輩の仕事を盗み(観て盗み)、三日三晩やれば何とかなる!などということを繰り返した。アドバイスを請えば教えてもらえる師や先輩に恵まれていた。
そうした環境に居たことの記憶は一枚の写真や絵で断片的に切り取られて残っているが、目に見えない太い糸であるかのように繋がって、私の今の活動の元になっているのだと、30数年を経て、つくづく思う。
口癖のように将来仙人への道を進むと言い続けているが、若いときにしか出来ないこと、今の年齢で今の環境でしなければならないこともある。この暮らしの中で精一杯行なうしかないのだと思う。
それが、その時々の『能登の手の記録』なのだから。
あれれ(^^; ・・・きれいにまとめ過ぎた感じがする(笑